ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第5話「なかよくなりたいのに…!ここね、初めてのおともだち!」感想

f:id:furafuraasobinin:20220319170147j:plainこの場面見てニコ動なんとなく想像しちゃうのは世代かねえ、やっぱり…(ニッコリ)

 

さて、何と言えばいいのやら…何やら良からぬ事を制作側に仕掛けた輩がいた様で、第6回放送予定だった3/13には第4話のリバイバル放送が、3/20以降ははぐプリのオールスター映画を3分割にて放送という事態に発展してしまいました。

第6話もここねメインぽかったので5~6話で雑感を…と考えていたのですが、急遽5話での記事制作とすることにしました。ご了承くださいませ。

 

話の流れとしては、ここねになんとなく避けられていると溢すマリちゃんにみんなでお出かけを提案するゆい。

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誘われたここねは内心ウキウキ気分。最初こそ普段通りの物静かな態度で接するものの、おしゃれのお店・プリティホリックにてついつい饒舌になってしまい、皆から引かれてしまうのでは…とおそれるもののゆいやマリちゃんの屈託ない接し方に、次第に絆されていくここね。

一通りのショッピングを終え、話の流れでゆいの家で野菜スープ作りを一緒にすることになったここねでしたが、コメコメの世話のために別室にいたマリちゃんが「ここねは私が苦手みたいだ」とパムパムに独り言ちているのを聞いてしまい…というものです。

 

芙羽ここねについて

今回はここねの内面にスポットが当たった回でしたね。

元々、一人の方が気楽である、とか物静かな性質を持っていた彼女でしたが、実際は好きなおしゃれ関係で友人と楽しくショッピングする事に憧れていたり、人との接し方のハウツー本を読んでいたりと、決して孤独一辺倒な性格ではないようですね。

これだけ見ると俗に言うコミュ障ぽくもありますが、個人的には少し不器用系の人間なのかな、と感じました。前作の百合子でも感じた事でしたが、百合子は思ったことを素直に表現できずに遠回しな事をしてしまうタイプなのに対し、ここねは単純にとっかかりが見えてなく、手段に乏しいタイプだと見ました。

そして、それの主な原因の一つに「失敗を恐れる」性質がある事です。そしてそれから「嫌われたくない」という感情に派生しています。

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例によってBパートではジェントルーがレシピッピを奪取、ウバウゾーを召喚するのですが、功を焦ったキュアスパイシーは突出してしまい、打ちのめされてしまう結果になってしまいます。その際に共闘する事を促したマリちゃんに先ほどのマリちゃんの独り言に掛けて自分が嫌われたくない、と思っている事を吐露。

そんなキュアスパイシーにキュアプレシャスとマリちゃんは友人はそんなことで嫌ったりするわけはないし、そう言う時こそ支えあうのが友人であるのだと諭して事なきを得ました。掴みは十分でしたが、反面、ことあるごとに「ごめんなさい」と言ってしまうところはちょっと気になりますね。

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そう言えば、前回も含めてなのですが彼女はレシピッピが見えていたんですよね。という事は少なくとも一人寂しくご飯を食べていたことにネガティブ要素は見当たりません。食事をした時の「幸せな気持ち」がレシピッピを生み出すのですから。しかし、今回の人間的不器用さの表現は、やはり彼女の闇を払拭しきれてはいない気がします。言わずもがな、ここねの両親は有名レストランのオーナー(単なる経営者なのかシェフ兼なのかは不明)なのですが、いくら仕事上の事とは言え、一家団欒の食事がない、というのはやはりいい要素とは思えませんし、すぐに謝罪をしてしまう性質にしても、また今話で分かった事なのですが、ここねはそんな家庭事情にありながら料理には一切触れていないことも判明しました。そこにゆいやマリちゃんという友人を得られたことは彼女のこれからに光差すものだと思いますが、今後どういう展開になるのかはこれからも注目したいですね。

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話の引きではここねとマリちゃんの間の誤解も解け、マリちゃんからお近づきの印として華麗な装飾が施されたグラスが進呈されましたが、これはゆいに渡されたものと同じであり、更にOPではプリキュアの三人が手にしている場面もあり、重要アイテムの予感がしますね。単純に考えれば販促アイテム三人合体技の起動キーが一番考えられる線ですが、その場合そんなアイテムをなぜマリちゃんが持っているのかは謎になってしまいますね。

 

華満らんについて

またしてもマズ飯被害に遭ってしまいました(´;ω;`)

あと、これは不確定ですが、彼女はレシピッピが見えていないんですかね? とりあえずレシピッピが見える様な表現は今のところないですし、もし見えているのならば、マズ飯化した直後にジェントルーがレシピッピを奪う場面を認識できるはずなので、ここはここねとの差別化ですかね。

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ただ、今回の被害遭遇場面で“また”急に味が変わった!?」と驚いており、先回の記事でも少し書きましたが、やはりこのマズ飯被害に連続で遭った事が変身の動機になるのでは? とも感じます。

いずれにせよ、次回(第6話)もらんは深くかかわらない感じだったので、彼女の変身は相当遅くなりそうな気配ですね。じっくり描いて欲しいと思う反面、上でも書いたように想定外の事態が制作側に降りかかった様子なので、流石に心配です。

 

アノ人物について

はい、第5話冒頭で出てきたゆい達が通う中学校の生徒会長です。

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まあ、うん。

誰かに似ていますよね。他人の空似かナー( ゚ 3゚)~♪

ご丁寧にEDのクレジットに出てこなかったぐらい怪しいです。公式HPでも紹介もされていません。取り巻く人々に入っててもおかしくないんだけどナー( ゚ 3゚)~♪

ただ、もし仮に彼女の正体がモニョモニョだった場合、当然、ゆいとここね(延いては将来的にらんも)の正体が割れてしまう訳で、ここら辺どうなるのかなー、というのも気になりますね。

 

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さて、シナリオ上の第6話は学校の怪談? にゆいとここねが挑むというものらしいですね。しかし、来週からははぐプリのオールスター映画を3週にわたって放送するという事で、まとめて記事にする都合上しばらくプリキュア関連の更新がありません。

せっかくなので、その間にプリキュア以外の記事でも書こうかな?

 

今週のデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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自分が何もしていないくせに悪態つく上司って有体に言って粛清対象になっちゃうと思うの( ´艸`)*1

 

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*1:そこが現実とは違うところだけどねー

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第4話「ふくらむ、この想い…キュアスパイシー誕生!」感想

f:id:furafuraasobinin:20220302200405j:plain良かった…今回はらんちゃんがマズ飯被害に遭わなくて本当に良かった…。・゚・(ノ∀`)・゚・。

 

さて、キュアスパイシーお披露目回でした。まずはお披露目に終始した印象でした。じっくり話が進行していますね、今作は。

 

話の流れとしては、新学年が始まりクラス替えが行われたゆいのクラス。芙羽ここね華光らんも同級生となり、新しいクラスメイトに心躍らせるゆい。そんな折、成績優秀・眉目秀麗という高嶺の花扱いのここねに対して興味を持ったゆいは、昼食時いつの間にか姿を消していた彼女と仲良くするべく校内を探すのですが、しばらくして何やら大きなマットを一人で動かそうと試みているここねを発見して…というものです。

 

芙羽ここね=キュアスパイシーについて

少し声をかけづらい高嶺の花の美少女、という表現がなされました。実際、彼女の方からも壁を作っています(「一人のほうが気楽」と言っている)が、それほど重度という感じでもないですね。ただ言葉数が少なくあまり他人には干渉はされたくないタイプですかね。

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マットを動かすのを手伝おうとしたゆいに最初こそ冷たい態度を取りましたが、彼女が依然出会った相手であったことに加えて、人懐こくランチを誘ってくれたこともあって行動を共にすることに。そしてその際に現れたジェントル―との戦闘の際、戦闘フィールドに侵入してしまい、流石の事態にパムパムを問い詰め、ゆい=キュアプレシャスという秘密と彼女の戦う理由を聞いた彼女は、プレシャスが彼女を案じて逃げるように促した事と、ゆいと出会った事で一人が気楽という考えが変わった事で残る事を選択。その決意に反応してブレスレットが出現、そこにパムパムが呼応してキュアスパイシー誕生という流れでした。

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正直変身動機としてはちょっと弱かったかな、という気もしますが、この子、ちょっとゆいに惚れて憧れている節がありますね。実際、正反対の性質を持っているっぽいですし。ただし、マットを移動させようとした理由がそれと建物壁の間に挟まれたウサギを救出しようとした事だったり、根の優しさは共通項ぽいです。

あとはマットの移動の際にゆいが彼女に伝えた祖母の教え「皆で協力すれば出来ない事も出来るようになる」も大きな変身動機で、今までは一人が静かでいいと思っていた彼女がゆいの助力をしたい、という気持ちの変化になりました。というよりは今まで孤独を選択していたのは強がりだった可能性もある訳ですし。

f:id:furafuraasobinin:20220302200326j:plainこのゆいの祖母が故人なのかどうかは現段階では不明ですが、やはりこの作品に於いて大きなウェイトを占めそうですね。

今回は彼女の変身がメインで事情についてはあまり深くは描かれませんでしたが、次回はマリちゃんも絡めてこの辺りの描写もありそうなので期待しましょう。周囲から遠巻きに見られていたことが近寄りがたい壁を作っていたことは想像に難くないのですが、家庭の事情の事もありますし、次回予告を見た感じだとどうも感情表現が苦手な雰囲気なので、ゆいとマリちゃん、ついでにエナジー妖精たちがどういう風にほぐしていくのかにも注目したいです。

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f:id:furafuraasobinin:20220302200434j:plainどうもかわいい動物には目がないようなので、彼女( ´艸`)

変身後の姿・キュアスパイシーは青基調で少し長めのスカートにタイツがなかなか良いデザインだと感じます。少し気の強そうな吊り目にもマッチしている。彼女の名乗り「分け合う美味しさ~」は彼女の心情変化を良く表しています(変化というよりは本当はこうありたかった、という風にも取れるが)よね。

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ただ、パーソナルカラーの青色がモチーフであるパンにもスパイスにも引っかかってないのがちょっともにょるかなあ。青色のパンもあるにはありますが、連想で出てくる色合いでは正直ないですよね。この手の不一致はプリアラのキュアジェラートにもありました(ライオンモチーフなのに青)が、彼女には一応冷たいお菓子(ジェラート)が青を連想させるという共通性があるにはあった訳ですし。

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ウバウゾーの技をシールドでガード、2枚の障壁を形成し挟み込むことで相手の動きを封じる「ピリッtoサンドプレス」、浄化技のプリキュアスパイシーサークル」と多彩な技を見せました。攻撃に属性があるという感じではなく、青色のオーラを纏った技に終始したイメージです。キュアプレシャスにも属性の様なものはないですし、今作はそういう方向性のキャラ付けはしない感じですかね。

 

敵側の事情について

早速相次ぐ失敗を受けてジェントルーが敵の首魁(と思われる)ゴーダッツに叱責される場面がありました。

そして、パンが好物というゴーダッツの機嫌を直すために、パンのレシピッピをまとめて奪取する様にセクレトルーがジェントルーに命じる、という内容だったのですが、いちいちご機嫌取りに走っている辺り、セクレトルーは腹に一物ある感じかもしれませんね。

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ジェントルーも事務的に任務をこなしているだけに今の段階では見受けられ、組織としては若干脆そうな印象を受けています。まあ、当然幹部はこの二人だけではないでしょうから、今後に期待でしょうか。ただ、恒例になりつつある「ブンドル、ブンドルー!」見てると妙な一体感あるけどね( ´艸`)

あと少し今回疑問に思ったのが、ウバウゾーを召喚する意味合い。

今まではレシピッピ奪取後に邪魔をしに来たプリキュア及びマリちゃんを排除する事が目的かと思っていたんですが、今話ではパンのレシピッピを奪った後、プリキュアの姿を見るまでもなく問答無用で召喚したんですよね。

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ブンドル団の目的は言うまでもなくレシピッピの奪取。邪魔も入ればそれを邀撃するためにウバウゾーを召喚するのも吝かではないのでしょうが、今回に関しては召喚に気が付いたゆい及びマリちゃんが戦闘に赴いており、順番が逆になってしまっています。

今までの作品の様に怪物召喚自体にネガティブ要素があれば(前作のやる気吸収の様な)分かるのですが、今の段階ではそれも語られていません。そもそもウバウゾーは本来のブンドル団の目的であるレシピッピをわざわざ使用するという性質上、レシピッピ回収のための召還ですらない。

細かい点かもしれませんが、この辺りは以降のエクスキューズに期待したいですね。

(2022/3/13:追記)

再度見てみましたが、実際は一応マリちゃんが現れて、ゆい&マリちゃんと対峙した後にウバウゾー召喚していますね。そう考えるとそこまで破綻はしていないのかな。ただ、そうなると、第5話で登場したアノ人物…まあ、この辺りは次回の雑感でまとめしょう。

 

f:id:furafuraasobinin:20220302200730j:plainさて、次回はゆいやマリちゃん達とここねの交流が描かれるみたいですが、マリちゃん「ここねに避けられてる気がする」とか結構繊細なのね( ´艸`)

どの様なイベントを通じて友人関係を築くのか、今から楽しみです。

 

今週のデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ。

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f:id:furafuraasobinin:20220302200808j:plainふむ…2枚の障壁に挟んで相手の動きを封じる…目前に円形のフィールドを張った後に飛び道具…

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まさか、キュアスパイシーの正体は…閣下! 閣下ではありませんかッ!?(鼻血)

 

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第2~3話雑感

f:id:furafuraasobinin:20220224154835j:plain王様、とりあえずその「くっくくっくぅ~」って笑い方はやめた方がいいと思うの( ´艸`)

 

さて、まずは全体的な設定を小出しにしてきた感じでしたね。第二話ではローズマリー(以下、マリちゃんで省略)の責任感の強い性格、第三話ではコメコメの成長要素と二人目の変身者・芙羽ここねがメインに据えられました。

かなり色々な情報が出たので箇条書きにまとめてみましょう。

  • クッキングダムと地上世界はいつでも連絡可能。本来ならば行き来も可能なようだが、マリちゃんの力が弱まっており容易ではないらしい。

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  • ブンドル団の目的は「この世の料理をすべて我が物にする」こと。
  • マリちゃんが首にかけているペンダントはデリシャストーンと呼ばれ、彼の力の源の一つでもあるらしい。欠けた理由については不明。

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  • クッキングダムにはマリちゃんの上司にあたるフェンネルがいる。この辺りは香辛料が名前のモチーフか。しかしローズマリーフェンネルだといつも眠そうな錬金術師とちっぱい気にしている副隊長がどうしても頭をよぎる喃
  • 王様はいかにもとぼけた人物という感じだが、プリキュアが生まれることを見越してコメコメ他2匹のエナジー妖精を送り込んだ節がある。
  • おいしーなタウンで閉店が相次いでいるのは南米料理のエリア。これはブンドル団の影響であるらしい。

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  • ゆいはコメコメの事を昔世話をしていた子猫に重ね合わせている。
  • マリちゃんは拓海の家が経営しているゲストハウスに滞在する事に。
  • マリちゃんはゆいがこの戦いに参加する事に反対している。巻き込みたくない、という感情、自身で解決しなければならない、という責任感、そして何より戦いという命のやり取りになりかねないものを彼女が甘く考えている事など、様々な感情がないまぜになっている。
  • 実際マリちゃんは第二話でのキュアプレシャスの「戦い方を知らない」力押し戦法に悲鳴を上げている。

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  • しかし、キュアプレシャスの祖母の教え「誰かのために頑張る強さ」と覚悟を聞いたマリちゃんは彼女とともに戦う事で腹を括る。
  • 第二話ラスト~第三話で二人目の妖精パムパムが覚醒。コメコメも含めて妖精の本名は意外と長い。以下省略!
  • パムパムは人語をしゃべる事が可能。少し生意気な性格?
  • 敵側はセクレトルーの方がジェントルーより格上っぽい? カレーを所望したセクレトルーにジェントル―がそのレシピッピを奪いに出動している。
  • カレーを作ろうとしていたゆいだが、ニンジンを切らしていたため、彼女に役に立とうとしたコメコメは単独で買い物に出かけ行方不明に。その際、ここねに邂逅。ここねは落ち着いたお嬢様、といった感じだが可愛い者には甘い顔するタイプね。

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  • 行方不明になったコメコメを探すゆい達。途中、パムパムとここねとの邂逅を挟みながら拓海がコメコメを保護していた。拓海は第一話でマリちゃんがいわくありげに彼を見ていたこともあって何かありそう。すっとぼけ。
  • しかしその直後、ジェントル―によってカレーのレシピッピが奪われたため、キュアプレシャス出動、その際に「戦闘フィールドに消えていく」ゆい達を目撃してしまう。この事から、マリちゃんの展開する戦闘フィールドは「一般人からの認識を阻害する」機能がある事が分かる。*1

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  • 戦闘終了後はキュアプレシャスの姿でここねを抱きかかえて(家まで?)送り届けており、正体隠す気あるのかないのかイマイチ分かりにくい。
  • 注がれた愛情によりコメコメが人間の赤ちゃんの姿に。パムパム曰くコメコメは妖精の中でも少し特殊でその度合いによって成長するらしい。これはOPでもある程度確認できる。

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  • 第三話は楽しく庶民的な食事をするマリちゃん&ゆい&妖精sと広い食堂でただ一人黙々と高級料理を食すここねという対照的な一幕で終了。

 

なかなか濃ゆかったですね。少し感じた事としては

ゆい

運動神経は良いですし、プリキュアの力があるとはいえはしっこく、耐久性もあり、攻撃力も高いものの、戦闘の仕方そのものが力押し、というのは面白い描き方だな、と。ここにマリちゃんをブレイン役に置くことで非戦闘員でも活躍できる土壌があるのは大きいと思います。

あと、今期間で出た子猫のお世話の話と言い、やはり過去編にはスポットが当たりそう、というか当ててほしいかな、というのが感想です。そこをうまく描ければこのキャラクターを更に深く描写できそうです。

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ただ、今の段階では、運動神経の良さを除けば*2普遍的なピンク枠の性格であり、若干没個性かなあ、と感じます。そこにご飯が絡んでいるのは変化球なのですが、その事も含めて祖母の教えの影響がかなり大きそうなので、そう言う点も踏まえて過去編が結構重要なのでは? と思わされました。

 

ここね

今の段階ではまだ何ともですが、クールな外見ですが根は優しそう。コメコメがそれを探していたゆい達と合流できたことを陰から見守りながら「良かった」とこぼしています。あと、キュアプレシャスに抱きかかえられた際には照れたような顔をしていたのも気になりますね。

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第三話最後の場面から、家庭事情は複雑かもしれません。来週には変身&掘り下げがありそうなので期待したいです。

 

らん

f:id:furafuraasobinin:20220224155649j:plain外食中にその店のレシピッピが奪われ不味飯食わされる役が定番化しそうです( ´艸`)。来週がここね=キュアスパイシーに変身する回の様ですが、もし今期間の様に2回分変身以外の話に費やす場合、らんの変身(キュアヤムヤム)は第7話? 結構間が開きますね。本当にそうなるかは知らないけど。その間も被害に遭い続けるとちょっと笑える(気の毒だけど)かもしれませんが、案外その辺りが変身の大きな動機になるのかもしれませんね。

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SNSを活用している場面が見られ、こういう点はヒープリの黄色枠だったひなたに通づるものがあります。

 

ローズマリー

国では騎士扱いでしょうから(上司が近衛隊長)戦闘のノウハウは作中一番でしょうね。戦闘フィールドを張るのも彼の役目ですし、当分は戦闘指南役としても活しそう。

気になったのは戦闘を甘く見ているゆいに声を荒げた事。彼女を慮っただけかもしれませんが、戦闘の怖さを知っている=過去に戦いの場で何かあった可能性がありますね。

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あ、あと、王様からもらったその財布、僕にも下さい(直球)。全部500円玉なのは一種の嫌がらせっぽくもあるけど( ´艸`)

 

ジェントル―

殆ど戦闘不能状態のマリちゃんに平気な顔でウバウゾーをけしかけるなど、淡々と任務をこなすタイプですね。情けはないが、相手を侮りもしないタイプと見ました。

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ただ第三話で引く際にお茶目な事も言っており(「カレーは買って帰るか」)、この先どうなるかはちょっとまだまだ闇の中ですかね。

 

f:id:furafuraasobinin:20220224160152j:plain次回はキュアスパイシー登場です。一番複雑な事情を抱えていそうなのもさることながら、クールと優しさのギャップがどの程度なのかも気になるキャラなので、どうなるか今から楽しみです。

 

ここまでのデパプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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ジェントルーさん、その格好で毎回飲食店に入店していると単なる不審者ですよ( ´艸`)

 

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*1:もしくは完全にその空間を切り取って別次元にしてしまうのか。

*2:ピンク枠は意外とここら辺強いキャラは少ない。前作のまなつは該当するが、割とすぐにそれを上回るあすかが登場しており、パーソナルとしてはあまり機能していなかった。

【アニメ】デリシャスパーティ♡プリキュア第1話「ごはんは笑顔♡変身!キュアプレシャス」感想

f:id:furafuraasobinin:20220206115853j:plainさあああ、始まるぞおおおお、正座正座。

 

まずは大まかに変身までの流れと各種設定の提示といった感じの第一話でした。キャラデザインがかわいい事は分かっていた事ですが、動いている所を見ると更にかわいさ倍増しますね。

 

舞台はおいしーなタウン。食の街として有名であり、区画も様々なジャンルで分けられているという、町というよりは食のテーマパーク的なイメージです。

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かなり賑わっている様ですが、反面、閉店が連なっている区画もあり、これが後述するブンドル団の仕業なのか、競争の激しい街なのかは不明です。おいおい語られていくかもしれません。

そこに異世界にあると思われるクッキングダムから伝説のレシピ本が奪われ、その悪用を恐れた王様からローズマリーという人物がエナジー妖精の三匹を携えて人間界に派遣される…という導入でした。

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一つのキーとなるのが、レシピッピという妖精です。これは美味しいという感情が沸き上がった時に自然発生するもので、クッキングダムの住人及び特に料理に対する思い入れが強い人間には視認可能、というものなのですが、敵側はこれを奪う事で無理矢理ネガティブなレシピ本の作成を目論んでいるようですし、これが奪われた店の食べ物は一気に不味くなるというなかなか飲食店泣かせなシロモノでした。

戦闘終了後はキュアプレシャスのブレスレットに格納されており、まずはこの妖精の争奪戦がメインとなりそうですね。

そう言えばローズマリーも面白いキャラクターですね。立ち位置としてはドキプリのジョー岡田に相当すると思われますが、まずは次回にもう少し掘り下げありそうです。オカマ(笑)、なのはこの際置いておいて、勝てるかどうかは不明でしたが大型怪物ウバウゾー相手に拘束技や渾身の光線技を放っており、まったく戦えない訳ではないみたいです。

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ただ、ゆいがキュアプレシャスに変身した際、彼が首からかけていたネックレスが1/3程度欠ける表現がありました。これが力の源だとすると、将来その力も振るえなくなる可能性がありますね。このペンダントは次回予告でもピックアップされていたので、今後に注目です。あと、彼がウバウゾーが出現した際、専用のフィールドを展開しました。今作のバトルはこの空間で行うんですかね。町の被害がどうなっているのか、という過去作での疑問に答える形になりました。

 

f:id:furafuraasobinin:20220206120342j:plainヒロイン・和実ゆい=キュアプレシャスですが、まずはスポーツ万能、食べること大好きの大食漢、明るく社交的、といった感じでしょうか。作中、黄色枠の華満らんが自転車でこけた場面に遭遇した際には「岡持の中身は大丈夫」という彼女に対して「そっちじゃなくて体の方が大丈夫なのか」と問いかけたり、後半、敵側の怪物ウバウゾーに捕らわれた際には自分より苦しそうにしていた妖精・レシピッピの身を案じるなど優しさと自己犠牲性が早速出ていました。

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体を動かすことが好きなようですが、女っ気はないタイプ。幼馴染の少年・品田拓海がいるのはハピチャ以来かな? 拓海はゆいを憎からず思っているような感じだったので、恋愛絡みのお話もそのうちあるかもしれないですね。

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食に関してこだわりがあるようですが、これに関しては実家が定食屋さんであることもさることながら、祖母の思い出の影響が大きそうです。回想シーンでのみ登場した祖母ですが、恐らく故人なのかな? 泣いているゆいにおにぎりをあげて笑顔になるシーンがあり、そこでの食べることによって元気になる、前向きになれる、といった感情をとても大切にしているみたいですが、何故、彼女が泣いていたのかはちょっと気になるシーンでした。美味しいの妖精・レシピッピが幼少時から見えていた点からも、彼女の過去にも焦点が当たる可能性があります。

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変身後の姿・キュアプレシャスですが、やはりパワー系ですかね。怪物の踏み付け攻撃を両手で踏ん張るシーンがありました。尤もその直後、ローズマリーから「それがプリキュアの力だ」と言われていたので、彼女の特性かどうかは分かりませんが、変身シーンの力こぶといい、どうしてもそっち系のイメージが拭えません。

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f:id:furafuraasobinin:20220206120602j:plain必殺技の一つ、500キロカロリーパンチは将来、カロリー数が上がりそうで怖かったです(笑)。ペ●ングペタMAX4184キロカロリーパンチとか出るのかしら( ´艸`)浄化技のプリキュアプレシャストライアングルは言わずもがな、おにぎり形に掛けているんですね。というか、おにぎりモチーフの戦士ってある意味凄いな…

 

敵側はブンドル団。クッキングダムから伝説のレシピ本を奪った後、美味しさの妖精・レシピッピを奪い、その本を元に何かの封印の解除を目論もうとしているのかな? という感じです。そして、レシピッピが溢れているおいしーなタウンに目を付け…という感じですかね。

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幹部として、ジェントル―セクレトルーが登場。他にも影になっている幹部たちがいましたが、初っ端が二人とも女性パターンは結構珍しいかもですね。

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そういえば、それに掛けてなのですが、OPで登場人物が色々出演していましたが、重要系の男性キャラが結構出張っているのが驚きました。ローズマリーにその傍にいた謎の男性、ゆいの幼馴染・品田拓海に謎のタキシード仮面白装束の男。やはりどうしても登場人物が女性中心になりがちなプリキュアシリーズ、どの様に多彩な男キャラを絡めるのか、注目したいです。

呼び出す怪物はウバウゾーですか。奪い取ったレシピッピを核に調理器具等を素体にする、といった感じでしょうかね。最初はレシピッピは関わってないかと思ったのですが、浄化後にレシピッピが抜け出し、キュアプレシャスのブレスレットに格納される表現がありました。

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そう言えば、このブンドル団、当座はレシピッピを奪う事が目的なようですが、こういう自然的存在を「奪おう」とする設定は結構珍しいですね。汚染する、とか力を奪う、みたいな設定は過去作にもありましたが、妖精そのものを利用しようと奪取するというのは…個人的にはポケモンロケット団がイメージとしては近かったです。

 

f:id:furafuraasobinin:20220206120814j:plain次回はプリキュア活動に乗り気なゆいにローズマリーが巻き込むわけにはいかない、という葛藤を描く回の様です。風体こそ怪しいですが、ただ飯を食う訳にはいかない、とゆいの店の皿洗いをしたり、すごいいい奴ですね、ローズマリー。こういうキャラ好きですよ。

 

今回のデパプリをかいつまんでナナメからばっさり

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f:id:furafuraasobinin:20220206121004j:plainやはり専用の戦闘空間って言うと「決着をつけるぞ! いざ決戦のバトルフィールドへ!」という台詞とともにアノBGMが脳内で再生されてしまう( ´艸`)もしくは「マヌケ時空に引きずり込め!」とか(笑)

 

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア/総評

f:id:furafuraasobinin:20220204124242j:plainなんか、もうローラのあの盛り盛り態度が見れなくなると思うと、寂しくなりますね…(´;ω;`)

さて、先日大団円を迎えたトロプリ。もっと見ていたかった、というのも、まあ、毎年の風物詩みたいなものですかね。早速総評に入らせていただきたいと思いますが、まずは楽しい一年を送らせていただいたスタッフ一同に感謝を。

 

↓以下長文注意↓

 

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【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第46話・最終回「トロピカれ!わたしたちの今!」感想

f:id:furafuraasobinin:20220130155848j:plain最後まで見れば、今回は戦闘がない故に変身シーンをしょっぱなに見せたのは分かるんだけど、最終話までボケ倒すの、マジトロピカってる( ´艸`)

 

はあああ…終わってしまいましたね…正直言うと、ほぼ満点の最終回だったと思います。久々に引継ぎなしで最後までやり切った感がありました。Cパートで申し訳程度に次回作の主人公・和実ゆいが登場しましたが、共闘もなく本当に顔を合わせた程度。上手に絡めるのも醍醐味でしょうが、元来、引継ぎはこの辺りでいい様な気がします。

 

話の流れとしては、前回、女王とローラのやり取りを偶然聞いてしまったまなつ。翌日、彼女の迂闊な一言をきっかけに、ローラは他のメンバーも含めて事情を説明します。突然の別れになるかもしれない事実に泣き出しそうになるさんごや急すぎると感情を爆発させるあすかなど様々な思いが交錯しますが、トロピカる部の総意としてはローラの意思を尊重する事になります。

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そしてトロフェスがスタートし、いよいよトロピカる部の演劇が始まろうとした時、ローラは最後のシーンの変更を申し出ます。それはローラ演じる姫が正体を明かし皆に別れを告げる、というもの。

やがて劇が始まりシナリオはトロプリの今までの軌跡をオマージュする流れで進行するのですが、最後のシーンでまなつが劇中の別れのシーンを現実と混同してしまい、ローラの名前を呼びながら感極まって抱きついて号泣(実際、役名のロザリオではなく「行かないでローラ!」と言ってしまっている)。

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それでも彼女を優しく離したローラは最後のクライマックスシーン、全員で歌を歌うシーンに移行するのですが、そこでまだぐずっているまなつがドジを踏んでセットを倒してしまい、ローラを下敷きに…突然の事態に啞然→爆笑のコンボになり、仕切り直して無事ラストシーンを演じ切り、更にローラは観覧者全員の前で自身が人魚であることを暴露し、謎の盛り上がりに沸きに沸いたままトロフェスは無事終了。

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そして、いよいよ、別れの時が来ます。海岸に見送りに来る4人。たとえ記憶を失ったとしても決して忘れない、私たちは友達だ、とお互いを確認しあい、海に戻っていくローラ…

そして、その日の夜、寝ていた4人のリングが輝きだし…翌日、彼女たちは「ローラのいない」日常に戻っていきました。何かが足りない僅かな違和感を残しながら…

f:id:furafuraasobinin:20220130160306j:plain一方その頃、ローラは女王に呼び出されて、以前から頼まれていた「人間の世界を見てみたい」という願いに許可を与えます。久しぶりに…いや、今の彼女にとっては初めて訪れた地上世界。彼女はまるで導かれるようにかつてまなつと出会った砂浜へと向かい…そこでまなつと再会! 人探しをしている、というローラに興味津々のまなつ、お互い初対面の様な対応をしている所に、ローラが持っているリップが自身のものであることに驚いたまなつは思わず口走ります。

「なんで“ローラ”が私のリップ持っているの!?」

そしてそれに反論するかのように

「なんで“まなつ”が私の名前知ってるのよ!」

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お互い顔を見合わせる二人。そしてグランオーシャンにある記憶の聖地から光があふれだし、それはアクアポッドを通じて次々とシャボンピクチャーの思い出としてあふれ出し…

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実はローラは海に戻った後、ある布石を打っていました。それは記憶消去装置の影響を受けない三幹部とコンタクトし、まなつ達の事を思い出す手伝いをしてほしいというもの。ローラはその上で記憶を失う前に「魔女の所を訪れよ」という未来の自分にメッセージを残しておいて、その言葉に従ったローラに対しエルダは彼女の希望通りに協力してくれたのです。彼女とまなつの再会を望みながら。

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f:id:furafuraasobinin:20220130160604j:plain再会を喜び合う二人。そしてエンディングテーマとともに流れる後日談。かくして「ローラがいる」日常をトロプリチームは取り戻す…というものでした。

 

いや、すっかりやられました。上でも書いたように最終回としては満点に近い。途中ギャグを挟みながらもローラの決断、涙の別れ、そして再会。エンディングで差し挟まれた一枚絵の後日談にその後のCパートでの次回作のキャラクターのお披露目。

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少々舌足らずな部分もありました(三幹部とのやりとりなど)が、すっきり納得がいく終わり方をしましたね。

 

最後の回答・記憶消去装置について

さて、この非人道兵器(笑)ですが、きっちり布石消化しました。ある程度予測できていた事ですが、あの記憶消去装置はやはり人魚と人間の寿命の差による悲劇を回避するものであることが判明しました。確かに、女王が南乃島で海ばあが若い頃の世代でありながら現在でもあの姿を保っている事から、人魚が長寿なのは推測できたことですし、決して悪意のある代物ではなかった訳です。

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その上で敢えて言うと、記憶が失われてしまう事に対する最後のあすかとさんごの台詞「忘れてしまう方が寂しい」「忘れてしまったら寂しいとすら思えなくなる」の方が真実じゃないかな、というのが個人的な感想でした。

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f:id:furafuraasobinin:20220130160844j:plain更にこの装置が凄まじいのは、これが単純に「対象者の記憶を消去する」だけではなく「最初からいなかったことにする」事周囲にも影響を与えてしまう事でした。実際、ローラが帰ったあと、奇妙な違和感を感じつつ、トロプリメンバーの4人はローラの事が初めから存在していなかったように振舞いましたし、トロフェスでローラの正体を見た人たちからの記憶からも抜け落ちてしまっています。ご丁寧に5人で写っていた写真のローラの部分が空白になる、という徹底ぶりで、記憶、というよりは存在そのものの抹消に近いという空恐ろしいものでした。

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この装置ははるか昔に人間と関わったとある人魚が、取り残されてしまった寂しさから開発したものなのだそうですが、ここまで徹底的に人間にまで影響を及ぼす仕様なのは、その人魚が自分に関わってしまった人間を慮った故だったのでしょうね(尤も、その人間はとうの昔に亡くなっていたとは思うが)。ただ、グランオーシャンに関わる者と人間以外には効果がない、というのはちょっと片手落ちな気もしますが、ね(苦笑)。

今回のローラはこの装置の呪縛を破る先例を残した訳ですが、これは女王も半ば分かった上だったようにも感じます。恐らくなのですが、ローラの記憶除去が発動した段階で、女王もローラとプリキュア達との関りを忘れてしまっています。女王と言えど「グランオーシャン関係者」という縛りからは逃れられないのですから。しかし、本来移動したはずのグランオーシャンは実際はあおぞら市の直近にいた、少なくとも魔女のかつての住処に行ける程度の距離にあったと推察できます。でなければ、かつて地上を訪れた際に上陸したあの海岸に偶然行き着くものではありません(あるいはエルダに指示されたか。ただし、エルダはまなつとローラの出会いそのものを知らないはず)。

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そう考えると、女王はこの事を見越してグランオーシャンをあえて今までの位置からほとんど動かさなかった、とも取れるのです。

あと、ちょっと思ったのが、この装置は吸い出した記憶を「貝殻状にして」保存します。直接その貝殻記憶を垣間見る事も出来ますし、今回はその記憶が一気に溢れ出て記憶が戻るような描写がありました。

取り残された者が記憶を持ち続けることは辛い。それはそうでしょう。しかし同時に長い時を生きれば記憶が薄れる、という事もあります。それこそ後回しの魔女がそうであったように。その上で、この装置の事を改めて考えてみた時、これは同時に薄れてしまった記憶を思い出す足掛かりにもなるのですよね。

こう考えると、ちょっと惜しかったな、と思うのが、この装置に関わった人魚の存在。ここら辺を描く事が出来れば、より味わい深いラストになったのかな、とも思うのです。が、何でもかんでも説明を付加するのもそれはそれで違う気もしますので、ここら辺がいい塩梅だったのかもしれません。

 

情緒のない言い方をするならば、ローラは結局両方を取ったと言えます。最後の後日談シーンでは、地上で生活しつつ、グランオーシャンでは女王としての教養の一環として、他の人魚たちに教鞭を振るうシーンもあり、何とか地上とグランオーシャン両方での歩みを両立させている様でした。実際、グランオーシャンでのシーンは女王が見守っており、記憶が戻っているはずの女王がそのような態度を取っているという事は、その両立を認めている事に他なりません。

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細々としたことを言うのならば、ローラの記憶がよみがえった後、他の関係者(観劇していたローラが人魚だと知った人たちなど)がどの様に彼女と関わるのか、など気になるところはありますが、そこは視聴者側の想像に委ねる、でもいい部分だと思います。人魚がいることが公然の秘密として受け入れられるのか、都合よくトロプリメンバー以外の記憶は封じられたままなのか、そこら辺は各々の解釈次第でいいのではないでしょうか。

 

f:id:furafuraasobinin:20220130161358j:plainなんにせよ、見事なハッピーエンドでした。まさに大団円と呼ぶにふさわしい。気持ちのいい最終回も実にこの作品らしい。お見事でした。

 

一応、次回作のヒロイン・和実ゆいについて。

f:id:furafuraasobinin:20220130161452j:plain本当にCパートでちょこっと出ただけなので、来週の放映が始まってから詳細は分かるかとは思いますが、今回でのイメージはデカいおにぎりの飾り物を本物ではないと嘆いたり、それがもし本物ならかぶりつきそうな勢いであったり、「トロピカる」を「美味しそう」と言ってみたり、やはりアホの子オーラが滲み出ています。意外と流されやすそうな性格(半ば強引にトロピカる部のメイク体験に参加させられた)ですが、まなつとすぐ打ち解けた会話をするなど社交的でもありそうですね。来週を心待ちにしましょう。

 

それでは最後のここまでのトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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f:id:furafuraasobinin:20220130161604j:plain後にも先にも犬のふん踏んでぶっ飛ぶという終わり方をするプリキュアはこれだけ…と信じたい( ´艸`)

 

近日中に総評をアップ予定ですが、本当に約一年間楽しませてもらいました。スタッフの皆さまには楽しい時間を過ごさせていただき本当にありがとうございましたm(__)m

 

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第45話「やる気大決戦! 輝け!トロピカルパラダイス!」感想

f:id:furafuraasobinin:20220123115003j:plain理には適ってる。今までの事も振り返れば納得も出来よう。だが…それで、それでいいのかッ! 三幹部ッ!!(笑)

 

さて、一大決戦回でしたね。

次回の最終回で小競り合いはあるかもしれませんが、大掛かりな戦闘としては今回でラストでしょう。そこにまでギャグっぽい要素を入れるのはある意味この作品らしかったですね。

 

話の流れとしては、自らをヤラネーダ化したバトラーはかつての魔女が使役した大型怪物・コワスンダーを多数召喚、トロプリチームはピンチに陥ります。

しかし、やる気を吸い取られたはずの三幹部は元々やる気パワーをそれほど持っていなかったためあっさり復活。バトラーを止めようとするものの、説得が無理と判断するとついに離反。コワスンダーの相手を引き受け、トロプリチームはバトラーと直接対峙します。

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バトラーヤラネーダは速攻で仕掛けたマリンビートダイナミックすら跳ね返し反撃、個々の浄化技などものともせず、キュアコーラルの四重バリアすら砕く猛攻でトロプリチームを圧倒。深海の底に彼女たちは叩き落されてしまいます。

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深海の底でキュアパパイアの放つ光の下で次々と将来を語る5人。まだここで終わる訳にはいかない、町を守らなければならない、今やらねばならない事をしなければならない! 復活し、リングの力を全開放するトロプリチーム。大地のリングからピンク色の象が、海のリングからジンベエザメが、それぞれ大量に表れ、驚愕するバトラーの前にそれをはるかに上回る大きさのキュアオアシスが現れ…というものです。

 

プリキュアサイドについて

正確にはあの巨大キュアオアシスはトロピカルパラダイスだそうです( ´艸`)

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しかし、最後の最後ではっちゃけましたね(笑)。バトラーヤラネーダ自体は割とパワフルで特にマリンビートダイナミックが効かなかったのには驚きました。それだけ、魔女の使命を引き継ぐ事=やる気が充満していたという事でしょうか。

最後の必殺技、プリキュアスーパートロピカルパラダイスですが、複数のピンク象とジンベエザメのオーラで敵を滅多打ちにした後、謎の踊りを踊った巨大化キュアオアシスが迫ってきて相手を両手で挟み込み浄化するというものなのですが…

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いや、顔、怖い怖い!(笑)

こんなん笑うしかないじゃないですか!(笑)

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これ、生前のキュアオアシスがどういう戦い方をしていたのか逆に気になっちゃいますよね。今までシリアス一辺倒だったキャラだけに、最後に笑いを取りに行くのはちょっと反則ですわ、こんなの。

話の流れ的には所謂プリキュアテンプレートを踏襲していました(将来に夢のためにも前に進むため復活する)が、まなつ=キュアサマーが度々見せていた「私(達)のやる気は何回でも甦る」を引っかけていたのは秀逸でした。逆から言えば、バトラーは最後まで彼女たちのしぶとさの本質を見極められなかった、と言えます。

バトラーとの戦闘後はバトラーが暴走させた愚者の棺を、これまたぎりぎり修復の間に合ったアクアポッドでやる気を吸収、爆破させることに成功、世界の危機を回避する事に成功しました。

f:id:furafuraasobinin:20220123115310j:plainこのシーンは大量のやる気吸収で弾き飛ばされそうになるキュアラメールを他の四人が支えるという良い演出でしたね。序盤はローラの高慢な態度やあすかの一匹狼的な性格から思ったより一体感がないチームという感じでしたが、このシーンは最終的にチームが一体になったのを見事に表現していました。

そういえば、今回初めて明らかになったのですが、グランオーシャンは一種の移動島のような構造なんですね。愚者の棺発動によってピンチに陥ったトロプリチームの目の前に女王がグランオーシャンごと現れる、という荒業を見せてくれました。

f:id:furafuraasobinin:20220123115358j:plainそれにかかってなのですが、今話の最後にローラが正式に次期女王候補になる事が決定し、女王はグランオーシャンに帰還するか、このまま人間の世界に残るか、ローラの意思に任せる旨を告げました。その期日はトロフェス当日。そして、グランオーシャンはその日を境にまた大海原のどこかに移動してしまうそうなのです。最終回はトロフェス当日及び、ローラの最後の選択がメインになりそうですが、彼女がどういう結論を導き出すのか、今から目が離せません。

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ただ、事件が一段落し、トロフェスの準備に追われる中、みのりが以前悩んでいた演劇脚本の最後をどうするのか、とさんごに問われるのですが、その際に「皆が平和に暮らしました、で落ち着こうかと思っている」と発言しています。これ、取り方によってはローラが残る事をメタファーしている様にも取れますよね。それとも、これ自体はオチとしては弱いので、どんでん返しがあるのか。非常に気になります。

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あと、ちょっと気になったのが、この期に及んで今話に関しては記憶除去装置の話が一切出なかったのですよね。これが最終話に引っかかるのか…次回は色々な要素があって大忙しっぽいですね。

 

敵側の事情について

f:id:furafuraasobinin:20220123115603j:plain上でも書いたようにバトラーが意外と頑張りましたね。何が彼をここまで強化されたヤラネーダと化させたのかは分かりませんが、やはり執念でしょうかね。実際のところ、同格と思われるチョンギーレヤラネーダはここまでパワフルではなかった訳ですし。

三幹部も、最後にはプリキュア達と共闘し、なし崩し的に許される方向性になりました。やった事を考えれば、最後のシーンでチョンギーレが吐いた「色々迷惑かけてすまなかった」で済む事ではない様な気がしたのですが、何せ基本ゆるゆる幹部達だったので、しゃあないか、でもまあいいんですかね。

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ただ、三幹部たちについてはまなつが「おじさん達もいつかトロピカれるといいね」とも言っており、逆説的に言えば今はまだその境地にまで達していない=全面的に許したわけではない、とも言っているんですよね。まあ、これはヌメリーが言った「まずは次の職探し」にひっかけているだけかもしれませんが。

しかし、バトラーは後半出張りましたね。プリキュアスーパートロピカルパラダイスで浄化された後、最後の手段として、自身のやる気をすべてつぎ込んで愚者の棺を発動させるという暴挙に出ました。

上でも書いた通り、アクアポッドの修復を間に合わせたグランオーシャン陣営によって事なきを得ましたが、あと一歩で世界は破滅していたわけでなかなかの極悪ぶりでした。

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最後は枯れ果てやる気を失った状態で、一応アクアポッドから最後に出てきた彼のやる気の結晶も女王が預かろうとした瞬間砕け散ってしまい、枯れた状態のまま三幹部に引き取られていきました。一応、生存している&彼のやる気が謎の砕け散り方をしたので、最終話で出てくる可能性もゼロではありません。彼のやる気が砕け散ったのは、結構いろいろな解釈が出来る(例えば、グランオーシャンの女王に自身のやる気が預かられるぐらいなら、と自爆した、とか)かとは思うですが、それも来週を見ての判断ですかね。さて、どうなる事やら。

 

次回はいよいよ最終回。

トロフェスとローラの最後の決断が焦点になりそうですが、果たして彼女はどのような答えを導きだすのか。念願の女王の道を歩むのか、皆とともに自身の「足」で歩むのか、或いは…!?

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そして、その時まなつ達は…またしても涙腺崩壊かなあ、これは。

引継ぎのおまけ回、という雰囲気でもないですし、最後の大団円(トロピカる)、見させてもらいましょう!

 

今回のトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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このローラの最後までぶれない盛る性格。本当に好き…

 

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第43~44話雑感

f:id:furafuraasobinin:20220116182958j:plain毎年恒例! 新年から舞台の街が大惨事になる光景をご覧ください!(´;ω;`)

 

さて、設定暴露回からの最終決戦直前までの流れでしたね。これまた濃密な展開がなされました。それと同時に雑感と呼ぶにはかなりの長文です。覚悟を決めた方からどうぞm(__)m

 

まずはあらすじ

鯨型ヤラネーダに粗方のやる気パワーを吸い取られてしまったあおぞら市。町を救うべく、そして連れていかれてしまったキュアサマーを救出すべく、残ったトロプリメンバーは海の中に向かう事を決意します。

壊れてしまったアクアポッドを修復するべくキュアラメールは単身グランオーシャンへ。残った三人はローラの助言で後回しの魔女の本拠地へ。

一方、キュアサマーは変身解除状態で不思議な空間を漂っていたのですが、またしても伝説のプリキュアと破壊の魔女との邂逅(?)の幻影を見せられます。やがて眼が覚めた彼女は眠っている鯨型ヤラネーダの口をこじ開けて脱出、そのまま後回しの魔女の館に向かいます。

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場面変わってグランオーシャン。アクアポッドの修理を女王に依頼したローラはそのついでにどうして記憶を封じなければならないのか、そしてなぜ人魚はプリキュアになれないのかを問い質します。それに関して一つ一つ応えていく女王、そして彼女は先日伝説のプリキュアに聞かされた、後回しの魔女の真実をローラに伝えるのだった…

魔女の館側では、まなつがエルダと、キュアフラミンゴら三人がヌメリーとバッチング。早速騒動になるのですが、その騒ぎにイラつき始めた後回しの魔女を宥めるようにバトラーは愚者の棺を満たせるだけのやる気パワーが集まったと進言。

館の中では狭いと悟ったメンバーはいったん外に出るものの、今度はチョンギーレが率いる鯨型ヤラネーダと戦闘になりますが、愚者の棺に注ぎ込むためのやる気パワーを失っている鯨型ヤラネーダは急遽駆け付けたキュアラメールの助力もあってマリンビートダイナミックであっさり浄化。実はアクアポッドはまだ修理中なのだが、やる気回収&カムバックする必要性がないからこうなる訳ね、なるほど。

余勢をかって一気に魔女の部屋まで突入するトロプリチーム。女王からすべてを聞かされていたキュアラメールは反対するキュアフラミンゴを納得させたうえで、魔女の説得を試みます。しかし、バトラーはプリキュア達の説得と記憶の曖昧さに苦しむ魔女を焚きつけ、更に愚者の棺を発動。バトラーは愚者の棺とはやる気パワーを注ぎ込むことで発動、その後世界を破滅させ、生きとし生けるものすべての生命力を奪取し、その力を使用者に不老不死という形で分け与えるものだと説明。流石にそれを承服しかねたチョンギーレを裏切り者としてヤラネーダ化させてプリキュア達に襲い掛からせます。

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f:id:furafuraasobinin:20220116183145j:plainチョンギーレヤラネーダの攻撃をかいくぐり、愚者の棺を止めるためにやる気が満ちた瓶を何とか割る事に成功したものの、攻撃をもらいそうになったキュアサマーをエルダが何気なく救助(わざと落とし穴を発動させ、キュアサマーを落として他のメンツに彼女の後を追わせ、落ちた先の牢屋の鍵を「閉め忘れて」いた)。すぐさま別の部屋に移動しいったん落ち着いたトロプリチームにキュアラメールは女王から伝え聞いた真実を皆に語り始めます…

はるか昔、地上は破壊の魔女によって攻撃されていました。なぜ破壊の魔女が生まれたかは定かではありません。そういう存在として生まれた、としか今となっては分かりません。しかし、人間の必死の抵抗にあい、彼女は傷つきとある洞窟に身を隠します。

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そこで破壊の魔女は一人の少女と出会います。彼女の名はアウネーテ。彼女は傷ついた彼女に食べ物を分け与え、ほとんど言葉を発する事が出来ない魔女に私たちは友達だと微笑みかけます。魔女は聞いたこともない友達という言葉の意味と、自身が破壊を宿命づけられた存在であるという現実に得も言われぬ感情を抱きながら海に帰っていきます。

一方、事態を重く見たグランオーシャンは当時の女王が一人の人魚を地上に派遣し、プリキュア探索を命じます。やがて、一人のプリキュア、キュアオアシスが誕生し、彼女は破壊行為を繰り返していた破壊の魔女と対峙し、そしてお互い驚愕します。キュアオアシスの正体、それはアウネーテに他ならなかったのですから…

破壊行為を止めてほしいというキュアオアシスの言葉に耳を貸さない破壊の魔女と激しい攻防が繰り広げられ、戦いは両者互角のまま平行線に。そして、破壊の魔女は突如戦いを辞め、こう言い残して去っていきます。「この戦いは明日にしよう」と。

館に戻った彼女は翌日、バトラーに戦いの続きを問われるものの「明日にする」と返します。そんな日がしばらく続き、延々と続き、悠久の時が過ぎ…破壊の魔女は、その記憶、目的すら失い、全てを後回しにする…後回しの魔女になったのです。

事情をすべて聞いたトロプリチーム、もう1回魔女を説得するように試みる事にします。そんな決意を固めた所でチョンギーレヤラネーダが部屋に突入。狭い場所での不利を悟ったキュアフラミンゴの機転で外に離脱、追いかけてきたチョンギーレヤラネーダを待ち受ける形でマリンビートダイナミックを放ち浄化成功。一方、先ほどのトロプリチームの説得によって記憶を取り戻した後回しの魔女は、長い時が過ぎ、もうキュアオアシス=アウネーテがもうこの世にいない事を悟って錯乱。自らの使命、世界の破壊を行うべく外に飛び出し、彼女を跡継いだプリキュア達に襲い掛かります。

しかし、キュアサマーの必死の説得「あなたが後回しにしたのは破壊じゃない、人間の女の子と仲良しになる事、勇気がなくて出来なかった事、そして今やるべきことだ」を受け、更にその場にキュアサマーを介して現れた伝説のプリキュア=キュアオアシスの霊と再会できた事で破壊の魔女は落涙、「彼女と友達になりたかった」事を「思い出し」てキュアオアシスとともに昇華、消滅していきました。

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その様を見て人間の娘に誑かされた、と激怒したバトラーは自らをヤラネーダ化させ、三幹部のやる気を吸収、最後にプリキュア達のやる気を奪って愚者の棺を発動させようと画策する…というところで幕となりました。

 

敵側の事情について

後回しの魔女

割と単純な事情でしたね。逆に色々想像できる余地があって良かったと思います。

プリキュア達も言っていましたが、破壊を宿命づけられそれしか知らなかった彼女に心という灯を点ける事が出来たのはアウネーテの優しさに他なりません。逆から言えばそれだけ彼女は無垢だったとも言えるわけです。

考えてみると、彼女は作中、悪事というものを働いてはいません。やる気の回収にしても、直接指示していたのはバトラーです。確かに過去に地上に破壊をもたらしてはいましたが、それも彼女が生まれついての業であっただけ。バトラーにやる気の回収を指示していたのは確かなようですが、今までの行動を鑑みるにそれも彼自身が唆していた可能性が高い。もちろん、破壊を使命に生まれたというのならば、それは生まれながらに邪悪だった、とも言えるわけですが、それもアウネーテによって氷解した、だからこそ「破壊」という唯一の彼女の存在理由を「後回し」にして記憶まで失った…

ところで、彼女の全身像から、破壊の魔女は人魚かそれに類するものだったと推察できますが、先回にローラが語ったところによると、人魚というのは巨大な貝殻から自然発生的に生まれるそうですね。親というものを介さない。前作のヒーリングアニマルと似た設定ですが、もし大自然そのものが破壊の権化である破壊の魔女を生んだのだとしたら…少しキングビョーゲンにも通ずる生い立ちの様にも思えます。キングビョーゲンと破壊の魔女、最後は全く違う存在となった訳ですが、それはそこに寄り添ってくれる存在(及び質)がいるかいなかったか、それだけの差だったのかもしれませんね。

それにしても、ようやく全てを思い出し、アウネーテの霊と再会したことにより、涙を流しながら彼女と友達となりたかった旨を述べながら消滅していった様は哀しくもあり美しかったですね。個人的にはエヴァンゲリオン綾波が死ぬシーンを想起しました(涙という感情を知った時、彼女は死ぬしかなかった)。

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或いは、彼女はもうとっくに滅んでいた存在だったのかもしれませんね。ただただ、アウネーテと会いたい、という心だけが、全てを後回しにし、記憶を失ってなお肉体だけを生き永らえさせていた。そして、全てを思い出し願いがかなった瞬間、アウネーテの霊とともに昇華していった。儚くも凄い結末だったと思います。すごく個人的な感想を言わせてもらうと、すっかりやられた、といった感じです。上記は自分なりの推論も入っていますが、そういう想像の余地がある設定を盛り込んだ上でシナリオを展開した方はストーリーテラーとしてとても優秀ですね。

 

バトラー

全ての元凶は彼だったようですね。前の記事でも書きましたが、表情が読めないタツノオトシゴモチーフである事、そして、表面上では三幹部とも和気藹々とやっていた事で騙されがちでしたが、とんだトリックスターでした。

しかも、シナリオ上でも、めんどくさがりを前面に押し出し出撃を渋る三幹部を半ば強制的に脅したり宥めすかしたりして地上襲撃を命令したり、片鱗はきっちり覗かせていたのですよね。こういうところは本当に上手い。

さて、彼は(正確には分からないが)破壊の魔女の近衛兵とかお付きの位置にいたようですが、どうも彼女にそれ以上の感情を抱いていた節がありますね。それも信奉というよりは、もっと感情的な。先回の鯨型ヤラネーダ襲撃の際には破壊の魔女時代の彼女を「美しかった」と称していますし、今回はキュアオアシスに対して「魔女様を誑かした」、後回しの魔女が消滅した際には泣きながら「なぜ私を残して逝ってしまったのか、あんな小娘の言葉に惑わされて」とまで言っています。

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そして、彼女の破壊の意思を引き継ぐべく、自らをヤラネーダ化…完全に狂っています。それだけ焦がれた相手だったという事でしょうか。

しかし、そのあまりに過剰な執心はやがて彼自身の目的と手段が入れ替わるまでに蝕み、最終的には仕えるべき相手である後回しの魔女まで言いくるめるように操ろうとしたり、仲間であったチョンギーレをヤラネーダにしたり、愚者の棺を発動させるために三幹部のやる気まで奪ったり…前作のシンドイーネも情愛に溺れ最終的に歪んでしまった幹部でしたが、バトラーも大概ですね。

メタな事を言うと、今作はあと2回で決着のため、次回が実質最終回、後回しの魔女も消滅した以上、ラスボスは恐らくバトラーヤラネーダという事になるのでしょうが、狂った存在が破壊をまき散らし、それをプリキュア達が止める。どういう大立ち回りが最後にあるのか、今から注目したいと思います。

 

三幹部

ちょっとチョンギーレがかわいそうでしたね( ´艸`)

元々、彼らはそれほど悪辣という訳ではなく(ただ36~37話だけは飛びぬけて邪悪だったが)プリキュア史上でも一二を争う緩い幹部達でした。

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ただ、ちょっと気になったのは、なんで彼らが後回しの魔女に与する事になったのか、です。確かに不老不死を得る、という目的はあったのでしょうが、今回も魔女が消滅した際には「最後は幸せそうな顔してやがったじゃねーか」と宣うチョンギーレに他の二人も同意しており、彼女に対して情がなかったようには到底思えないし、打算的な関係性だけだったとは思えないんですよね。

プリキュアと敵対していたことについても、もちろんプリキュアが任務の邪魔をしていた事はあるにせよ、どちらかと言うと、プリキュアを想起すると暴れ始める魔女に怯えていたような描写があり、そういう点でプリキュアを疎んじている、程度の感覚でした。まして44話で見せたように、エルダはキュアサマーを助けるような行動まで起こしており、牢屋の鍵をかけ忘れたのも恐らくわざとなんですよね。これは第19話でのまなつとの交流が活きた形になりましたね。

ただ、じゃあ、彼らが善人か、と言われればそうとも言えず、度重なる地上襲撃は言うなれば自分たちが不老不死を得られるのならば他人はどうなっても構わない、という考え方でもある訳で、カオティックである事に変わりはないと思います。流れ的に生き残る事は確実かと思われるので、最終的にどういう立ち位置に落ち着くのかは分かりませんが、プリキュア達とは別の意味で注目したいキャラクター達ですね。

 

味方側の事情

グランオーシャン陣営

敵側の事情はおおむね分かりましたし、大きな破綻もなく、後回しの魔女関連に関しては今期間で決着までしてしまいました。しかし、グランオーシャン陣営となると、未だに腑に落ちない点が多いです。

破壊の魔女が暴れまわっていた時代の女王…は、まあそれほど大きなウェイトを占めていたとは思えませんからいいのですが、まずはキュアオアシスとそれを探索した人魚。

f:id:furafuraasobinin:20220116183619j:plain人魚とアウネーテとの間にどのようなやり取りがあったのかまでは分かりませんが、普通に考えれば、破壊の魔女の脅威が去った後、人魚はグランオーシャンに帰還、そして記憶を消された上で女王を継いだ、と考えられます。

たまったものではないのはアウネーテ=キュアオアシスですよね。上で書いたように人魚とどうい関係を築いたかは分かりませんが、彼女は邂逅してすぐに破壊の魔女と友好関係を結ぼうとしたような娘です、友好的な関係だったことは容易に想像がつきます。

しかし、いつの間にやら、破壊の魔女に勝負をすっぽかされて再び会う事も叶わず、人魚も記憶を失った状態になった時から、彼女と会う事はなかったでしょう。アウネーテがその後どういう人生を歩んだのかは分かりませんが、彼女は平和と引き換えに大切な友人を二人失う結果になってしまったのですよね。

霊になった後も自分が声をかけても振り向いてくれない後回しの魔女のそばに寄り添っていたり、ようやく自身の後継者と思われるまなつが現れた際には魔女の救済を頼んだり、芯の強く心優しい娘であった事が伺えます。

その彼女ですが、前の記事で睨んだ通り、単身でビートダイナミック系の技を使いこなし、格闘をしても破壊の魔女と互角(トロプリチームは5人がかりでも後回しの魔女には歯が立たなかった)という規格外スペックだったことが明らかになりました。パーソナルカラーも緑で、トロプチームと差別化していますね、これ。そりゃ、バトラーはプリキュア、とりわけビートダイナミック系の技を警戒するわけだ。

現女王=メリジーヌも未だに良く分からない…というか引っかかる点が多いキャラクターです。

今回はローラの質問に答える形で、いくつかの疑問に回答を示しましたが、南乃島に伝わる「森の人魚」が彼女である事が判明。その際に自身がプリキュアになろうとして失敗したことを明かしています。

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そして、彼女自身も「記憶を失っている可能性」を示唆しました。しかし、その一方で「記憶などない方が良い、と思う様になる」とローラを諭しており、まだ隠れた秘密があるのかも…と思わせます(あるいは女王になればもう二度と人間たちに会えない事を慮っているのか)。また、まなつ達の記憶を奪うのか、という質問にも明確には答えておらず、どうにもモヤモヤが残ります。この質問の直後に後回しの魔女の真実を語っており、ひょっとしたらキュアオアシスも記憶吸収装置に関与している可能性がありますね。

ところで、上で次回の実質最終決戦の相手は「恐らく」バトラーヤラネーダだろう、と書いています。多分タイムスケジュール的にはないとは思うのですが、これは最後の大どんでん返しがあるかも…と思っているからです。

メリジーヌが南乃島を訪れた理由なのですが、それは彼女曰く「ならず者」が愚者の棺とやる気を満たした聖杯に目を付け悪用しようとしたからなのだそうですが、その過程で自身がプリキュアになろうとして失敗するものの、何とか聖杯の封印だけは成功する、というものなのです。

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やはり腑に落ちません。もちろん、自身がプリキュアになる事に失敗したため、人魚はプリキュアにはなれない、とローラに説いた、でもいいのですが、詳細こそ描かれてはいませんが破壊の魔女の時代もプリキュアはキュアオアシス一人であり、人魚がプリキュアになれない、というのは周知だったとも思えます。しかし、それでも彼女がプリキュアになろうとしたという事は、南乃島でそれなりに人と交流した(現に南乃島でも口伝と伝えられているわけだし)うえで有資格者が見当たらなかったから、とも受け取れます。しかも、プリキュアになれなかったにも拘らず、最終的には聖杯を封印しならず者の手から守る事に成功した、と。正直言うと、ちょっと嘘っぽいんですよね。出来過ぎというか。

最初はならず者=バトラーだったのでは、と考えましたが、作中、バトラーは図書館の様な場所で書物を読み漁ってこの聖杯の存在を嗅ぎつけており、その線も考えにくい。何より彼がならず者とイコールであるならば、さっさと回収していたはずです。現にエルダ程度で回収できたようなシロモノなのですから。そもそも海中の洞窟に封印=手出しが出来ない状態になった、というのであれば、そのならず者というのは海中生物ではない可能性が高い。では、そのならず者とは? 作品全体を振り返ってみても該当者はちょっと思いつきません。これが筆者が(一応)大どんでん返しを警戒(というよりは期待)している理由でもあります。

 

プリキュア達について

うん、もうキュアサマーがひたすらかっこよかったです…上のあらすじでも書きましたが「あなたが後回しにしたのは破壊じゃない、人間の女の子と仲良しになる事、勇気がなくて出来なかった事、そして今やるべきことだ」と後回しの魔女に対して言ったのにはちょっと感動しました。きれいごとだけではない、糾弾だけではない、彼女を理解した上で優しくも厳しく諭した。しかもまなつの今までの生い立ち、主義、考え方、全てが凝縮している。本当にやられました。

あと、キュアフラミンゴが魔女を説得する際に「伝説のプリキュアとの戦いを後回しにし続けたのは、彼女を大切に想っていたからだ!」も痺れました。これ、百合子と和解したからこそ出たセリフですよね。彼女は魔女の身の上を少し自分に重ねていたのかもしれませんね。

今回は全体的に敵側の事情に深く切り込んだ回であり、プリキュア達は少し割を食っていた感がありましたが、それでもところどころでぶっ刺さるセリフが多く、安心してみていられました。最終盤の台詞が今まで積み上げてきたうえで出てくるのはやっぱり長編作品の醍醐味だな、と。

 

f:id:furafuraasobinin:20220116193245j:plain長くなってしまいましたね。次回はいよいよ最終決戦です。まなつの両親や百合子が健在なようなですが、いったんやる気は戻ったのかしら? 個人的にはバトラーヤラネーダは役不足(本来の使い方じゃないんだけどね、この表現。まあ、一般的に解釈してください)だと思われるので、大どんでん返し、若しくはヤラネーダとは全く別の脅威と対峙しそうな予感がします。さて、どうなることやら。

 

ここまでのトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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うん、やっぱりまなつとエルダは仲良くなってほしいのよ。なんか姉妹みたいで可愛いじゃない、この二人。

 

f:id:furafuraasobinin:20220116183936j:plainそして、次回作、デリシャスパーティープリキュアの番宣が入りましたね。これにて、トロプリは通年より一か月分少ない全46話で決着が確定しました。色々思うところありますが、それは総評にてまとめましょう。まだ完結したわけではないので。

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これは完全に個人的な感想ですが、追加戦士を放映前の番宣に写しちゃっていいの?( ´艸`)というのは冗談にしても、このデザインで中の人も大物となると…勘繰っちゃうよね( ´艸`)

そしてちょっとふくよかな雰囲気と力こぶを想起させる変身シーン、次回のピンク枠はパワー系だな!?(お目目ぐるぐる)

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そういえばSNSで知ったのですが、この作品のキャラデザインの人は過去にシリーズのファンアートを多数手がけた方だそうで、そういう方が正式採用される、というのは正にファン冥利に尽きますよね。とても愛らしい絵柄なので今から筆者も楽しみです。

 

※注:今回画像が少なめですが、これは第44話に画面内に日本地図の大きなテロップが入ってしまったためやむなく大幅削減しました。ご了承ください。

 

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第42話「襲撃!最強のヤラネーダ!」感想

f:id:furafuraasobinin:20211231183622j:plainWARNING!!

A HUGE BATTLE SHIP

SIRONAGASUKUJIRA=YARANEEDA

IS APPROACHING FAST

 

まずは予想通りの前哨戦、というか、最強のヤラネーダ登場、そして何より最重要アイテムの破損という、大ピンチを迎えて幕という内容になりました。

 

話の流れとしては、着々と卒業フェスティバル(通称:トロフェス)の準備を進めるトロピカる部の面々。新生徒会とも険悪な関係性は解消され(個人的には里香がふんぞり返っていたのが気になったが)校内のほとんどの生徒たちも巻き込んで、最早一大イベンターとしての地位を確固たるものにしています。

あすかはフェニックス学院に無事受験成功。みのりのシナリオ作りも最後の締めに悩みつつも着々と進行し、大忙し。充実した日々を過ごすまなつ達。

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しかし、そんな中、時折物憂げな表情を見せるローラ。もちろん、理由は記憶の事。それをまなつに指摘され、私が女王になった暁には掟は廃止する、などといつもの調子に戻って宣言するものの、彼女は心の中である決意を秘めていて…というものでした。

 

着々と収束に向かって話が進んでいるイメージですね。そして、いくつかの設定も暴露される回となりました。

 

敵側の事情について

後回しの魔女が相当焦っている事が判明しました。尤も、これは割と単純でして彼女が愚者の棺を用いて不老不死をの実現を急がせているのは、単純に「寿命が尽きそうだから」というもの。ただ、その延びた寿命で何がしたいのかまでは分からない訳ですが。単純に不老不死を得たいだけとはどうにも考えにくい。

そして、伝説のプリキュアと戦ったのはやはり彼女自身である事が判明。そして、その頃は今の名前ではなく「破壊の魔女」と呼ばれていた事、バトラーはその頃から若輩だったとはいえ魔女に仕えていたことが判明しました。

とはいえ、現段階で暴露されたのはここまで。ですが、バトラーがやたらと事情通である事などの説明付けにもなっており、破綻はしていません。図書館のような場所で資料を読み漁った結果かもしれませんが、ひょっとしたら、彼は伝説のプリキュアがビートダイナミック系の技を使用するところを目撃しているのかもしれませんね(伝説のプリキュアがビートダイナミック系の技を使えたかもしれない示唆)。

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そして、今回正式に後回しの魔女が人魚型のボディであることが発覚(今までは足の部分がカーテンで隠されていた)。更に、若かりし日のバトラーの姿が鎧姿に槍を構えているといういで立ちであり一言で言うと近衛兵っぽいんですよね。近衛兵というからには後回し…いや、あえて破壊の魔女と呼ばせてもらいますが、彼女は宮殿のような場所で傅かれていた可能性が高い訳で…少しずつ話が見えてきた気がします。

そうなると気になるのは古株というわけではなさそうな三幹部と魔女&バトラーとの関連性ですが、次回はどうもプリキュア達と三幹部が相まみえそうな雰囲気なので、ここら辺の事情も語られそうです。

 

プリキュア側の事情について

話の最終盤にきて、最も痛いウィークポイントを突かれてしまいました。ヤラネーダを浄化するために構えたアクアポッドをそれをさせまいとバトラーに攻撃されて落とされてしまい、そのショックで故障してしまい機能が停止してしまいました。

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逆から言えば、例え最強のヤラネーダである鯨型でもアクアポッドでやる気を回収・返却されてしまえば浄化されてしまう可能性は高い訳ですよね。

しかし、前々から描かれていた事ですが、トロプリチームはローラ(キュアラメール)&アクアポッドがなければ、冗談抜きでヤラネーダとの戦闘を終了させる事が出来ないんですよね。先回、キュアサマーがアクアポッドを使用してちょっとした惨事を起こしてしまいましたが、通常版のヤラネーダですらそのザマだった訳で、ここまで能力が限定されたプリキュアって実は初めて…かも? 似た設定に前作のキュアスキャンがありましたが、あれはヒープリメンバーは誰でも可能だったからなあ。

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敵側からすれば当然の戦略な訳ですが、いざ実行されるとなかなかエグい。プリキュア側は要の部分を失ってしまった上に、やる気を奪われた人間たちを救う事も出来なくなってしまいました。次回では鯨型ヤラネーダに飲み込まれてしまったキュアサマーを救出するべく敵の本拠地に乗り込むようですが、いよいよ負けられない戦いを仕掛けることになりそうです。そう、彼女たちから仕掛けるんです。今までの戦いは(プリキュアの戦いとは往々にしてそうだが)敵からの攻撃の防衛、即ち邀撃だった訳ですが、ことこの事態になって予断は許されなくなりました。なかなか緊迫した展開になってきましたね。

 

背景について

主にバトラーの回想によって語られましたが、破壊の魔女及び伝説のプリキュアが戦った時代ははっきりしていません。

しかし、破壊の魔女が人間の世界を侵攻している場面で、なぎ倒された馬車、石造りの建物、少し時代がかった衣装で逃げ惑う民衆、などが描かれ、どうにも中世~近代ヨーロッパのようなイメージでした。

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もちろん、詳細不明ではありますが、ここと人魚にゆかりのある地・南乃島との関連性はあまりないようなので、どの程度の規模で破壊の魔女の侵攻が世界で行われたのかは分からないのですが。

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そう言えば、先回、記憶の貝殻で視た人魚と人間たちの交流も中世~近代ヨーロッパの様な雰囲気でした。ペニー・ファージング(前輪が大きい昔の自転車)に人魚が乗っているシーンもありましたし、もしこの辺りの時代と破壊の魔女と伝説のプリキュアとの戦いが同時代であるのならば…19世紀あたり、かな? 中世というよりは近代ということになるのかも。まあ、この辺りは推論ですので何ともです。

 

次回はなんと鯨型ヤラネーダに飲み込まれて連れ去られてしまったキュアサマーを救うべく残ったトロプリメンバーが敵の本拠地に乗り込む班と、壊れたアクアポッドを直す班とに分かれて行動する、という展開になるようです。

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f:id:furafuraasobinin:20211231184423j:plain寡兵を更に割くというのは戦術としてはいただけない様な気がしますが、事態が事態ですからね。ただ、予告画面ではまなつは自力脱出しているっぽいんだよなあ( ´艸`)

 

ここまでのトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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f:id:furafuraasobinin:20211231184649j:plainシリアスなはずの展開なのに鯨の潮吹きで追い出されるシーンで笑いを取るところ、僕は嫌いではないです!( ´艸`)

 

そして、今年最後の更新となりました。更新頻度が停滞しがちでしたが、一読していただいている読者様には感謝の気持ちしかありません。引き続き、来年もよろしくして頂ければ幸いかと思います。

それでは、良いお年を。

 

 

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第40~41話雑感

f:id:furafuraasobinin:20211223180701j:plainみのりん食レポの才能ある説( ´艸`)

 

さて、今回は一応2話分の総評にはなるのですが、第41話は実質総集編回だったので、第40話のみのり個別エピソードにスポットを当てたいと思います。

 

第40話:成長物語としては良かったのだが…

話の流れとしては、トロピカる部発案の卒業フェスティバル、まなつの提案で部の出し物としてみのりの書いた小説「マーメイド物語」の演劇をやろう、という事のなるのですが、みのりはあの作品は欠陥品である、と拒否します。

しかし、ローラの提案でならば悪いところを直した上でシナリオ化すればいいのではないか、という話になりますが、みのりはそれを保留。

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一方、まなつはマーメイド物語内に登場するアイテム「伝説のパパイア」がどんなものなのかに疑問を持ち、翌日、みのりを含むトロプリメンバーを伴って伝説のパパイアを探しに街に繰り出すのだが…というものでした。

 

しかし、探索開始すぐに伝説のパパイアが見つかってしまうという衝撃の事実(笑)。まあ、実際はブランド名だった訳ですが。こういうところにクスリと笑えるネタぶっこんでくるのいいですよね、トロプリ。

さて、みのり再起動回でしたね。話の流れとしては申し分なく、逆から言えばテンプレート的でもありました。

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八百屋で伝説のパパイアのブランド名のパパイアを作っている農家との繋がりを得てそこを訪れるトロプリチームなのですが、そこでパパイアの味を知らなかった、どころか食べた事すらなかったみのり、そこから生じる自身の経験不足への自己嫌悪、そして初めて食べたパパイアを通じてトロピカる部の面々が自分に様々な経験をさせてくれていた事への再認識、という展開となりました。

何より象徴的だったのは、皆で楽しく農家さんに振舞ってもらったパパイアを食べながら「(自分の作中の)伝説のパパイアがあるとすれば多分こんな味なのでは」とみのりが言っていた事です。

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パパイア自体が美味しかったこともさることながら、やはり心を通わせ合った仲間とともに食べればより美味しい、という事なのでしょうが、マーメイド物語に於いて、まなつ自身も疑問を持っていましたが、どうもその「伝説のパパイア」というものは正体が分からずじまいっぽかったのですよね。つまり、今回のまなつの誘いを以て、しかもこれまでも様々な経験を経て、彼女は「伝説のパパイア」という言うなればマーメイド物語の核、延いては自身の欲しかったものの象徴に対し一つ答えを見出した、と。

中盤でエルダが呼び出したエビ型ヤラネーダと戦闘になりますが、そこでもキュアパパイアは今までの経験が積み重なった今の姿こそがキュアパパイアなのだ、と啖呵を切りました。

f:id:furafuraasobinin:20211223182442j:plainそして素早い移動で味方を翻弄するヤラネーダに対し、四方からの同時集中攻撃を指示し、逃げ道を上に限定させたうえで攻撃を加える、という策士ぶりを見せました。プリキュアメンバーと敵の特性を見極めた頭脳戦は正に彼女の経験値の高さに裏付けされた真骨頂の様なシーンでしたね。

戦闘終了後はマーメイド物語ではなく、新たなシナリオを着手する事、そしてそれはトロピカる部のメンバーをモチーフにする事を皆に宣言して幕となりました。

しかし、どうにもこの話、個人的にはもやっとしました。

というのも、このマーメイド物語、どうも完結していなかったらしいのです。実際のところは良く分からないのですが、まなつがこの本を改めて読み返しながら「続きが読みたい」と言っているのです。

もちろん、未完品であろうと、文芸部の先輩に言われたことを気に病んで筆を折ってしまった事に破綻はないのですが、それならばなおの事きっちり手直ししたうえで完成させなくてはならなかったのでは? と思うのです。ましてや、今話の最後でマーメイド物語ではなく新作を書き下ろす、という事は、厳しい言い方をすればマーメイド物語という作品に対しては逃げたとも受け取れます。

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言いたい事としては、マーメイド物語の核である「伝説のパパイア」=トロピカる部での大切な思い出と経験=それを反映させた新作、という構図なのは分かるのですが、マーメイド物語はまなつやかつての文芸部員から好評を得ているそれなりの作品である事も考慮すると、最後までやり遂げた方が良くないかな? とも思うのです。そしてその上で改めて先輩の意見を覗ってみればいい。新しい作品作りが再出発の狼煙、でも良いのですが、マーメイド物語が嫌な言い方をするなら踏み台になったかと思うと、それはなんか違うんじゃないかな、と。少なくとも続きを楽しみにしている人間が一人はいるんですから。*1

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ただ、先回での回想でみのりは「書き終わった(時にやったと思った。傑作だと思った)」とも言っており、この表現からすると完結している様にも取れるんですよね。どうにもこの部分はあやふやです。みのりの物語の芯の部分だと個人的には思っているので、もう少し明確にしてほしかった。

…まあ、この創作物を最後まで書き切る、作り切る、というのは結構自分にも耳の痛い話で、私事になりますが、自分も処女作に当たる小説は完成させる事が出来なかったので自戒の意味も込めているのですが(^_^;)

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次話である総集編でみのりの新作はまなつの提案もあり「トロピカる物語」に決まったようですが、どうも最終回に関りが出てくるような雰囲気もありますし、まだマーメイド物語の話が出ないとも限りません(別に作品そのものを廃棄したわけではないので)。あすかやさんごが割とすっきりした回答を提示したのに対すると、どうにももにょる内容だったので、最後までみのりの動向は気になりますね。

 

敵側の事情

第40話にてエルダがエビを核にした生体ヤラネーダが登場した際に気が付いたのですが、次回は鯨型が登場するらしく、やはり海の生物縛りでもあるんですかね? しかし、それだと、幹部達自ら…というのは一応適用できるんですよね。

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そういえば、今回はエルダが出撃の際「そろそろ本気出しちゃおっかな」と妙に大人びた声で言っており、ここら辺の動向も気になります。

第41話ではみのりが新作の脚本作りの参考にしようと、今までのトロピカる部や仲間内の軌跡を追憶する、という内容だったのですが、敵側も三幹部達が集まりながらだべっており(あれを会議と言っていいのかわからいので)、ランドビートダイナミックを凄い技だった、と回想しているんですね。これ、何気に先回海のリングを狙った理由付けにもなっています。こういうところは丁寧でした。

 

第41話で気になった点としては

あすか初登場のシーンを再度見ることになりましたが、初変身時の啖呵といい、彼女はやはりセーラームーンでいうところの外惑星戦士枠の方が良かったんじゃないかなあ、少なくとも中盤までは、と思ってしまいました。まあ、この手のキャラクターが出るといつも思ってしまう事ではあるのですが。近作ではスタプリのユニがそのポジションでしたね。

ただ、あすかの場合、特にローラとのやり取りもあって、すぐになれ合うのは少し違和感があったんですよね。まあ、まなつの人徳かな。

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ローラは回想しながら大部分ところどころを盛って話すのが相変わらずの可愛さでしたが、例の「人魚はプリキュアにはなれない」については「私はその枠を飛び越えたスゴい存在」ぐらいの認識なんですね。彼女らしいですが、それ以上にこの作品の作風かな、とも感じました。

尤も、グランオーシャン側の事情も伝説のプリキュアの件も含めてまだまだ謎な部分が大きいですし、最終盤に向けて語られることもあるかもしれません。そして上でも書きましたが…

 

f:id:furafuraasobinin:20211223182850j:plain次回はとうとう鯨モチーフ、そして最強のヤラネーダが登場するそうです。最終決戦への前哨戦の匂いがぷんぷんします。そして、個別エピソードを着実にこなし、伝説のプリキュアやグランオーシャンの秘密もある程度語られ、敵の最強モンスターを浄化する変身フォームも登場済み、敵側も三幹部の上に当たるバトラーが出張る事が多くなり、いよいよ駒が揃ってきた感を鑑みても1月末決着ですかね、恐らく。

 

ここまでのトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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物書きの立場で言わせてもらうと、こうなると創作って一気に楽しくなるんだよね。頭の中でキャラが勝手に動いてくれるの( ´艸`)

 

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*1:ただ、途中でマーメイド物語に手直しを入れているシーンは挿入された。