んー。雨ちゃん、君、ニャン相イイね~♪
さて、まずは第二話にて犬飼ひなたのキュアフレンディ変身、第三話にて大まかなプリキュア達の目的の指針が示されました。
色々と既存作品にはない試みがあるのが面白いですね。
犬飼いろは=キュアフレンディについて
大雑把な感想としては明るく社交的、動物が大好き、こむぎの人間化を最小限の混乱で飲み込む、素直、など従来のピンク枠キャラのキャラ付けを大きく外してはいない印象です。
それを除けば、実はまだそれほどわかっていないキャラクターであり、例えば、社交的というイメージは悟に対する接し方や、世界中の動物と出会いたい、という夢から推察しているに過ぎません。まあ、あれで実は陰キャ、とかは流石にないと思いますが…
メエメエからはこむぎともども「人の話を聞かない」と称されていますが、実際はこむぎの世話焼きをしているから、程度であまりネガティブさは感じません。またこむぎのみならず、ニコガーデンの事を知った際には真っ先に悟の助力を考えるなど、依存…とまでは言いませんが、内輪に頼る事にはあまり躊躇のない性格である事が垣間見えます。
第二話では一人奮闘するキュアワンダフルに助力するためにキュアフレンディに変身、第三話ではニコガーデンやプリキュア絡みを秘匿する事をメエメエにきつく言われていたにも拘らず、ガルガルに襲われた悟をほぼ躊躇なく変身して助けるなど、自身の意思を通すだけの力強さはありますね。ただ、両方とも彼女の変身動機は身内絡みなんだよなあ…
キュアフレンディ自体は、戦闘能力は不明ではあるものの、運動神経がいい(であろう)彼女が驚くほどのスピードで動けるうえに、ガルガルに吹っ飛ばされてもほぼ無傷で済む耐久性は健在。技もキュアワンダフルと同じくシールド展開しか見せてはいません。気になるのは変身アイテムがキュアワンダフルの時と違い、鏡石から直接付与されたことぐらいでしょうか。これが伏線かはちょっと分かりませんが。
悟に身バレした事をメエメエに責められた時に「言ってはいないよ。ばれただけ」などと小賢しく返すあたりはちょっとかわいい( ´艸`)
もう一人のキーパーソンと思われる猫屋敷まゆとの絡みと、学校生活が描かれると固まってきそうなキャラクターですかね。
犬飼こむぎについて
あ、こいつ犬だ( ´艸`)
と言うぐらい、欲望に忠実というか、とにかく、すべてに優先するのがいろはと一緒にいる事ですし、ガルガルになった動物たちを治してあげたいという気持ち自体はあるものの、プリキュア活動そのものはあんまり興味がない、いろはと一緒だからやる、ぐらいのなかなか新しいスタンスですね。
あと、犬飼家に来た事情も判明。親とはぐれたor捨て犬だったところをいろはが保護したみたいですね。犬種が(多分)パピヨンである点や保護時にいろはに対してものすごい警戒心を見せていた事もあって後者の可能性が高そうです。この辺りの事情は彼女が人語を操れる様になった事もあって、おいおい語られる可能性がありますね。
ワンダフルパクトが首輪に装着されており、これの力を使う事によって、犬、人間態、交互変身が常時可能であり(ただし疲労すると犬に強制的に戻る様だ)、更に犬状態であっても人語を操れるようになりました。とりあえずは犬飼家での生活は気をつければ支障はなさそう。
正直、ここまで動物っぽさを前面に押し出してきたのは意外でした。感情はストレートだし、人間の機微が全然わかっていない。このままのキャラクター性で行くのか、徐々に人間の持つ複雑な感情を学ぶ方向性になるのか、とても気になります。放映前は犬の感情をどう表現するのかに一抹の不安があったのですが、ここまで見た感想としては杞憂に終わりそうで良かったです。
ニコガーデンと敵について
まずはニコガーデンという異世界がある事が判明。第三話にて早速こむぎ、いろは、悟が踏み込むことになりました。
基本的には動物が快適に住めるようにフォーマットされており、緑豊かな草原、クリスタルが埋まった岩場、澄んだ水が湛えられた水場(画面だけだと、川か海か湖かは分からなかったので)などで構成されています。
かつて、ニコ様と呼ばれる存在が、地球にいた生物を引き連れて移住して出来た世界だそうで、ニコガーデンの動物=ニコアニマルは地球上の既存の生物とは若干違う進化をしている事が判明しました。メエメエの様に人語を操れるニコアニマルも珍しくはない模様。
ガルガル(それを生み出す黒い卵)についてはニコガーデンに突如湧いて出てきたものらしくメエメエ自身も良く分かっていない状態。そしてメエメエはプリキュアになった二人にこの件の解決を一方的に頼んできました。
これまた珍しい展開ですよね。ここに来て敵の正体はおろか、組織すらも判明していない。目的も分からないし、ガルガルがしている事もアニマルタウンで孵化して暴れ回るだけ。しかも今の段階での描写限定ではありますが、人的被害も全く出ていない(ただ、シリーズ恒例のその際に壊れたものが治る描写は今のところない)。正直何がしたいのかさっぱり分からない。
そんな調子なので、メエメエからの依頼も、いろは自身も言っていましたが何をとっかかりにしたらいいか分からない。ニコガーデン陣営からしてみれば国民が謎の怪物にされて他所様に迷惑をかけている訳ですから、解決したいのは分かるのですが、そもそもプリキュアが何なのかすら分かっているのかいないのかも不明。他に縋るものがないから、といった風情なんですよね。これではプリキュア側も対処療法の様に後手後手で動かざるを得ない。
結局、分からない尽くしなんですよね。
あと、筆者がちょっと引っかかったのが、ニコガーデンが何故誕生したのか。ニコ様がどういう存在なのか分からない以上何とも言えませんが、動物を全てニコガーデンに移住させたのならばともかく、現在の地球に動物が残っている以上、選抜している様にしか思えない。過去に、そうせざるを得ない何かがあったのか…メエメエの秘匿主義(悟はニコガーデンを守るためだろう、と推測していた)の事もありますし、延いてはそれが敵との接点になる可能性もありますしね。ただ、筆者が最初に思い付いたのはノアの箱舟なんだよなあ…
戦闘について
殴る蹴るは封印していますね。ただ、ガルガルになった動物を癒す事がプリキュアの本懐だというならば、本質さえ見誤っていなければ戦闘をする必要性がないとも言えます。
問題はガルガル自体が既存シリーズの怪物と大差ない能力を持っているという事。ビームを放てば当たった木が立ち枯れ、体当たりでかなりの巨木すらなぎ倒す事が出来る。そして、それに対するプリキュアサイドは攻撃を躱し、シールドで防ぎつつ、接近してからの語り掛け&抱擁での浄化。プリキュアの防御力が鉄壁なら成立もしますが、もう第三話の段階でそれなりのダメージを受けている。忌憚ない意見を言うならば、シールドが通じなくなったらもうただでは済まないのでは? という状況になっています。
そんな危ない状況下にはいる訳ですが、いつまでこの戦闘描写なしを続けるのか…逆にこれで一年続けられたら伝説になれるかもしれません。第三話にて、悟がプリキュアの協力者として動物知識を活かしての分析をしていたので、色々な工夫が見られるのかもしれませんね。
取り巻く人々について
まずは悟がワンプリチームのメンバーに加わりました。ひなたとはかなり固い信頼関係にある様で、ニコガーデンの事を知った際には、まずは悟の助力を仰ごうとしています。
暫くは参謀として活躍しそうですが、どういう立ち位置に最終的に収まるのかはまだ未知数でしょうか。ただ、動物への好奇心や救いたい気持ちはこむぎやひなたと同様強く持っている様ですし、かなり深く関わってくるとは思います。「プリキュアにはならないが、同等の精神性を持っている」枠ですかね。あと、初対面でメエメエの信頼を得ているのは結構大きいと思います。
猫屋敷まゆは今の段階では、人見知り以上の情報はないのですが、次回から大きく取り上げられそうなので期待したいです。人とのつながりを求めていない訳ではなさそうなので、デパプリのここねと似た印象があります。
全体的に感じた点としては、ガルガルを治めたい、動物がガルガルになるのは居たたまれない、というのはこむぎ・いろは共通の想いなのでしょうが、どうにも真剣みに欠けるというか、割と危ない橋を渡っているにも拘らず、あまりそういう雰囲気を出していないのがかえって不気味と言うか…彼女らのやり方が壁にぶち当たった時がまずは最初のクライマックスになりそうな予感がします。
次回はいよいよ猫屋敷まゆとその飼い猫・ユキに焦点が当たりそうですが、プリティホリック絡みという事もあって、おしゃれ関係をどの程度シナリオに絡めるのかにも注目しましょう。予告ではいろはが新規開店のプリティホリックへの一番乗りを目論んでおり、そういう方面にも興味津々なのが意外と新しいと感じました。
ここまでのわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ
これ、実商品出るんだろうなと思っていたら
やっぱり既に出ていやがったな!(笑)
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