ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第21話「はじめまして!わたくし、風鈴アスミです」感想

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ついにラテ様も変顔をマスターなされるとは…成長しましたね…(しみじみ)

 

さて、今回は先回メンバー入りしたアスミを早速掘り下げる回でした。そこにのどかを絡めていくスタイルでしたね。暫くはアスミが中心となって話が回っていくかと思いますので、ちゆやひなたとの絡み回も期待できそうです。実際次回は予告を見た感じだとちゆが関係しそうですし。

 

話の流れとしては、とりあえずメガビョーゲンを一日に二回も浄化した、という事で疲労もあっていったん解散になるヒープリチームなのですが、アスミは地球から生まれ出た存在という事で帰る家がないどころか、地球そのものが家みたいなもの、と言って地べたに寝転がりだす始末。

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流石に慌てたのどか達は、とりあえず彼女を花寺家にしばらく滞在させることにするのですが、最初は難色を示した家族をのどかが口八丁で誤魔化し居候にする事に成功。

慣れない食事やお風呂など、常識を一から叩き込まなければならなく苦労しますが、翌日、信号の知識がないアスミを車から庇ったのどかが手を負傷。そんな様を見て不思議がるアスミでしたが、そんな中、ダルイゼンが召喚したメガビョーゲンが出現し…というものです。

 

風鈴アスミについて

これまた強烈なキャラクターが来ましたね。正直、ここまで無垢な状態で登場したプリキュア変身者は初めてじゃないでしょうか? 直近で一番近いのははぐプリのルールーでしょうが、彼女はある程度の知識はインストール済みでしたし、敵時には人を騙してプリキュア達を罠に陥れる程度の知恵はありました。

さて、そのアスミですが、とにかく生まれたての存在でありながら、成人女性と全く同じ行動を取る事が可能(はーちゃん/幼少時とはこの点が違う)という事で、彼女への嚮導はなかなか骨が折れそうですね。

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食事時にお箸が使えない(フォーク・スプーンは使えて一安心)、お風呂の存在を知らない、信号を理解していないので赤信号を平然と渡って自動車に轢かれそうになる、この辺りを一から教えるのも大変でしょうが、言動などにも端々に危ういものが目立ち(のどかの両親の前で「初めて食事をしました」等)ここら辺も苦労しそうです。

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その言動についてなのですが、アスミはラテのみ「様付け」であのテアティーヌすら呼び捨て*1なんですね。今話で不自然だ、という事でのどかからラテに様付けはしない方がいい、と諭され素直に受け入れましたが、とにかくありとあらゆる事をラテ優先で行うのは気になる点ですね。この点については次回で突っ込んだ話になりそうなので、楽しみでもありますね。

今回は車に轢かれそうになって掌を負傷したのどかを見て、なぜ自分のために尽くしてくれるのか、と疑問を呈したアスミでしたがそれに対し、彼女は自分は色々な人に助けられてきたので自分も力になれる事があればなりたいのだ、と。それは経験で成長したからなのだと。

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Bパートでダルイゼンの呼び出したメガビョーゲンと戦闘になるのですが、負傷した手を庇ったキュアグレースがダルイゼンに攻撃されそうになった瞬間、キュアアースがそれを替わりに受け止めます。咄嗟に体が動いたのだと。彼女を守りたいという気持ちが芽生えたのだと。彼女は三人に導かれ少しづつ感情を育んでいくキャラクターになりそうですね。無垢な存在をプリキュアメンバーが育てる、というのは過去シリーズでもいくつもあった展開ですが、今回は「感情」が大きくピックアップされそうです。新しい試みの様な気がしますので、上手にまとめてくれると良いですね。

 

敵側の事情について

正式にバテテモーダが浄化された事がグアイワルによって報告されました。キングビョーゲンはかなり惜しがっているような感じでしたが、反面、シンドイーネは喜んでいる風であり*2、内心かなり嫌っていた様が伺えました。

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というか、曲がりなりにも仲間が一人欠けたにも拘らず喜びの感情を露わにする辺り、シンドイーネさんもなかなかの悪女っぷりですね。コミックリリーフ色に騙されがちですが。

また先回のメガビョーゲンからバテテモーダが採取した「欠片」ですが、今回はダルイゼンが召喚したメガビョーゲンにグアイワルが使用してパワーアップ。その事でダルイゼンにもその存在が知られ、彼は呼び出したメガビョーゲンの一部を切り取って欠片(メガパーツというらしい)を精製する事に成功。これは以降のメガビョーゲンにも採用されそうですね。しかもメガビョーゲンさえいればいくらでも精製可能というのが見逃せない。

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グアイワルは今回は本来秘密にしたかったメガパーツをあっさりダルイゼンにばらす結果になるなど、どうにも間抜けな印象でした。策士なのか、野望家なのか、道化なのか…ちょっと分からなくなってきましたね。まあ、そう言うものが混在して面白いキャラクターになっているとも思うのですが…

 

のどかの両親について

追加戦士枠のキャラクターが主人公の家に同居する…という展開はシリーズでもそこそこある設定ですが、正直な所、毎回主人公の両親が無類のお人好しさを発揮してあっさり居候を決め込むことが出来る…というのは毎回不自然だなあ…と感じていたのですが、今作はなかなか上手い導入の仕方をしましたね。

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まず、最初にアスミを家にしばらく泊まれる様にのどかに要請された際、アスミの身元の事もあって両親は難色を示します。ここでのどかは切り札としてアスミはラテの飼い主である事を打ち明け、更に彼女がバックパッカーである、とでっち上げて何とか両親の了承を取り付けます。

最終的にはラテの飼い主、という事もあって特に母親の方が折れる事になるのですが、この後も食事で迂闊な事を言いまくるアスミに(しょうがないけどね)きょとんとする両親たちにどう考えても誤魔化している様にしか見えないフォローを入れるのどか。

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その姿を見ていて思ったのですが、どうものどかの両親はアスミに何か事情があるのを察している感じを受けました。あそこまで露骨なのどかのキョドり状態を見抜けないとは思えないんですよね。方々で見せた困惑顔がそれをよく表していたと思うのですが、まあ、のどかの事をそれだけ信用している、という事なのでしょう。今までシリーズでなし崩しにしてきたイベントに上手な正解を持ってきたと思います。

 

次回は引き続きアスミの精神的成長にスポットが当たりそうですが、あまりにラテ優先が過ぎたが故にラテとアスミがぎくしゃくする上に、アスミが消滅してしまうかもしれない? というなかなかショッキングな内容のようですね。

消える原因がラテとの絆に関係しているのか、時間制限なのかは気になる所ですが、先回も書いた様にアスミはじっくり描いてほしいキャラクターなので、楽しみでもあります。

 

今週のヒープリのここが見どころ

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地球が初めて食べた食べ物、それはギョーザ!

 

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*1:ある意味徹底している…この辺りはあくまでも地球意思の具現化っぽい

*2:キングビョーゲンの手前わざとらしく困り顔していたが

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第20話「今、つながる願い…!わたしたちキュアアース」感想

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おおおお、このあとすぐが精霊少女に!(まだ引っ張るか精霊少女ネタ(笑))

 

さて、キュアアース(もう名前出していいでしょう(笑))お披露目回でしたね。個人的には先週の記事で結構早とちりしていたのが恥ずかしい限りですが( ´艸`)まずは順調にお披露目をこなせたかな、という印象です。

 

話の流れとしては、先週のお姉さんに早速貴様誰だ(意訳)するのどかに、名前はない、まだ生まれたばかり、人間ではないと返す彼女。流石に驚くヒープリチームでしたが、彼女はテアティーヌの願いによって地球から生み出された精霊の様な存在であり、ラテの保護を第一に考え、他のヒープリチームの想いをよそにラテをヒーリングガーデンに連れ帰り庇護しようと考えます。

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しかし、ラテはテアティーヌが動けない自分の代わりにこの世界に派遣された事を知っている他のヒーアニ達は猛反発。それをどうしてなのか分からない、といった風の精霊少女に、ラテの気持ちを聞いてみて、と優しく諭すのどか。そんな折、バテテモーダの召喚したソーラーパネルを核にしたメガビョーゲンが現れ…というものです。

 

やっぱりフライングはするもんじゃないね(戒め)

先週の自分の記事での予想が悉く外されて苦笑しているふらあそです( ´艸`)。

さて、今話の目玉は何といってもキュアアースお披露目だった訳ですが、なかなか設定盛り沢山でしたね。近いイメージを受けたのはやはりまほプリのはーちゃんでしたが、また違った味わいの面白いキャラクターになりそうです。

  • 彼女はテアティーヌの必死の祈りを地球そのものが受けて誕生した精霊に近い存在(人間ではない)である。
  • かつてのテアティーヌのパートナーの外見、性質を色濃く受け継いでいるが、本人ではない。あくまでも生まれたての存在である。
  • それが故に色々な意味で純粋で、感情の機微には疎い。

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  • 元々ヒーリングガーデンは地球の意思が生み出した地であり、テアティーヌは原初のヒーリングアニマルでもある。
  • あくまでもラテの保護が最優先事項であり、逆から言えばそれ以外の事にはあまり興味はない。

そして、出現したパワーアップしたメガビョーゲンに苦戦する三人を見て、ビョーゲンズの浸食に耐え戦おうとするラテ。しかしそんな様子のラテに精霊少女はあくまでも彼女の安全が第一であり地球のお手当ては二の次、というか興味もない、という態度でしたが、その態度を見たラテから「その姿(かつてのテアティーヌのパートナー)でそんな悲しい事を言わないで欲しい」*1という悲しそうな言葉を承け、地球から色々な感情が流れ込みラテの意を汲んで戦う事を決意。ラテをパートナーにキュアアースへと変身を果たしました。

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このシーンは、生まれたてで感情の起伏に乏しい彼女が大地の息吹(地球の感情)を感じながら感情が芽生え始める様が伝わり良いシーンでしたね。*2

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変身したキュアアースはメガビョーゲンの対処を他のヒープリチーム三人に任せ、自らはバテテモーダと対峙、これを圧倒し、最後にはメガビョーゲンごとバテテモーダを必殺技プリキュアヒーリングハリケーンで浄化しました。

  • キュアアースはスピード・パワーともに異次元であり、特にスピード系が強い事が強調された。

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  • 変身後、ラテはヒーリングステッキ化しない。
  • 単独でバテテモーダを圧倒する戦闘力を持つ。
  • 単独浄化技「プリキュアヒーリングハリケーン」を持つ。威力は三人合体技のプリキュアヒーリングオアシスに比肩する(と思われる)。
  • 戦闘終了後は元々おしとやかであった事も手伝って、プリキュア達と共闘してくれることを約束してくれる。
  • 生まれたての存在故に名前がなかったが、のどかの提案でアスミとなる。次週予告で判明したがフルネームは「風鈴アスミ」になるらしい。

なかなか落ち着いていていいキャラクターですが、ある程度の感情が芽生えたとはいえ、まだまだ未熟な感じはビシビシ伝わりますね。次回はそこにスポットが当たる様ですが、個人的には戦い=地球のお手当てを決意するシーンといい、プリキュアとの共闘の件といい、名前の件といい、全権をラテに委ねてしまっているのは気にかかる要素です。

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どこまで個性を出せるか…という点にも注目したいですね。特に病身だった故に他人への気遣いを第一に考えているのどかの影響を良い方向で受けてくれると嬉しいですね。今回のラテの気持ちを聞こうとしたのどかのそれは優しいお医者さんの問いかけの様でとても良かったので。

 

敵側の事情について

メガビョーゲンの欠片という、メガビョーゲンに加える事によってパワーアップさせるアイテムが何の布石もなく登場しました。これでパワーアップしたメガビョーゲンはヒープリチーム三人で苦戦or互角といった感じでなかなか厄介そうですね。

この欠片は前回倒したメガビョーゲンからバテテモーダが採集したものなのですが、その様子はグアイワルに見られており、その大半を親分肌を吹かせた彼に強奪される、という事態となりました。

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当然、全部を渡すほどバテテモーダは馬鹿ではありませんから、今回は自分の手元に残したそれを使ってメガビョーゲンのパワーアップを行いましたが、最終的にはキュアアースに為す術もなく浄化されてしまいました。

この際、バテテモーダも浄化されたのですが、これで彼が退場なのかはまだ不明ですかね。ぱっと見、元の生物(識者の見識ではヌートリアらしいが)に戻ったような描写はなかったので様子見でしょうか。後出しじゃんけんみたいな言い方で申し訳ないですが、正直、バテテモーダは最後まで生き残る(場合によってはラスボス化)か、早々に退場のどちらかかな、とは思っていたので、予想外と言う程ではなかったのですが…まあ今後の動向に注目しましょう。

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そう言えば、このバテテモーダの浄化シーン(当然それに付随するキュアアース誕生)の様子をグアイワルはまたしても覗き見していたのですが、バテテモーダの最後の「俺の野望があ」という断末魔を受けて「野望…か」と独り言ちているのが印象的でした。

コミックリリーフ色の強いグアイワルですが、所々に不気味な策士っぽさがあってこれも予想通りだったのですが(今回のバテテモーダの様子の覗き見、先回の移動しながらの電気系統破壊攻撃、キングビョーゲンをただの靄扱いする等)、こういう台詞・態度は次の退場フラグの可能性もあるので、ここら辺も注視したい点ですね。

 

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あ、あと今回からエンディングテーマが変わりましたね。個人的にはサビの部分に変調入れてるのは聞きずらい、というか違和感ありますね。正直前の方が好みです。

 

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次回は色々な意味で世間の常識を理解できていないアスミに振り回されるヒープリチームという息抜き&ギャグ回っぽいですが、アスミはゆっくり掘り下げてほしいかな、と思ったキャラクターなので、他の三人と上手に絡ませて深みがあるキャラに育っていくと良いですね。

 

今週のヒープリのここが見どころ!

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よく考えてみると「ヒーリング」なのに「ハリケーン」…うーむ。結構過激じゃありませんかね、キュアアースさん!?

 

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*1:このシーンのラテ様、ツラそうでマジで切なかった…

*2:この地球の感情には様々な解釈があるだろうが。テアティーヌの想いや、数々の精霊、先代プリキュア、地球に眠る者etc…

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第19話「ラテを守って…!祈りの風と奇跡の少女」感想

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いきなりオープニングから波動拳ポーズきたあああ! っていうか、それってビョーゲンズ来るなビームなのか( ´艸`)

 

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さて、今回は新戦士(エンディングでのクレジットは精霊少女)のお披露目がメインでしたが、同時にラテのポジション問題も提起した回でもありました。

 

話の流れとしては、前回で体調の不調を訴えたラテでしたが、これ自体は疲労+風邪が原因という事でビョーゲンズ由来のものではなかったのですが、食事もままならない状態まで悪化しており、花寺家の面々やヒープリチームから手厚い看病を受け静養状態に入ります。

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そんな折、バテテモーダは夜中に風速計測用の幟(?)と思われるものを核にメガビョーゲンを召喚、とりあえずラテを置いて現場に向かおうとするヒープリチームに、彼女は決意のまなざしを向けて同行を求める…というものです。

 

ラテについて

ついに…というか、ここに来て一気に掘り下げましたね。以前このブログに於いて、ラテは非常に危ないポジションである事を指摘しました(変身後に庇護者がいない=単独で放置状態になる、地球にシンクロして発病し浄化しない限り元に戻らない)が、当然これは当の本人も分かっている事であり、今回で「皆が戦っているのに、自分は何も出来ていない」という苦しい胸の内を吐露しました。*1

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ここでのどかが、彼女がいち早くメガビョーゲンを察知してくれている点などを指摘して、そんな事はない、と優しくラテを包み込んであげましたが、彼女は自身も病身だった時に似たような感情を抱いたのか、とてもいい表情で彼女を安心させたのが好印象です。ここは作画も気合が入っていましたね。

そして、更に寝ている間にラテはかつての母親の教えを夢に見るのですが、ヒーリングアニマルが地球を治療する際には自身が強くあらねばならぬ、という言葉を思い出します。

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これはラテ自身に向けられた言葉ですが、同時に他のヒーリングアニマルにも当然当てはまる言葉でもありますよね。今回はヒーリングアニマル達も非常にキャラが立っているので、ここら辺の成長エピソードは今後もあるかもしれませんね。*2

そして、先ほどのどかが言った通り、ラテはとてつもない重要ポジションでもあるのですよね、真っ先にメガビョーゲン出現を察知できるという。

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今回のメガビョーゲンは夜中にバテテモーダが召喚したものだったのですが、ラテの体調不良が原因となって、朝に旅館沢泉から連絡がちゆに届くまで気が付くことが出来ず、時間経過による強大化を招いてしまう結果になりました。戦闘シーンでは強大化して三人とも拘束されてしまった所に勇気を振り絞って向かっていくのですが、当然、ラテ単身では何も出来る訳もなく、バテテモーダの勝利の確信を伴った嘲笑の中、倒されそうになった時に、その様子を察知したテアティーヌの心の叫びに呼応した精霊少女によって救われました。

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プリキュアシリーズでは最早恒例ですが、やはり力がなくても立ち向かっていく、勇気こそが最大の力である事を見せるシーンは何度見てもいいですね。

 

精霊少女について

まあ、一応こういう表記にさせてください(苦笑)。

ラテが倒されそうになった時、それを察知して母親であるテアティーヌの必死の叫びに呼応して突如現れた戦士。

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あれほど強大化したメガビョーゲンを事も無げに打ち倒し、最後の浄化こそヒープリチームに託したものの、その戦闘力は圧倒的。冷静沈着にして強者の風格。更に自分でエレメントボトルを形成しラテを治癒するなど、完全に格上の貫禄です。

もちろん正体はテアティーヌの元にいた封印された少女でしょう。少し気になるのはテアティーヌが助けを請うた際、彼女、というよりは「地球」に向かって魂の叫びを行った事でしょうか。もし封印された少女だった場合(ヒーアニ達もそのような事を言っている)相当過去の人物である点、突然何もない空間に出現した事も相まって、ちょっと単なる人間ではなく、尋常ならざる存在の様な気がします。

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また変身前の人間体も披露しましたが、金髪の穏やかで落ち着いた感じの女性ですね。ラテを様付けしているのも分を弁えているというか、高い教養を伺わせます。

個人的に近いのははーちゃん=キュアフェリーチェですが、彼女は人間体時にはかなり幼くなるので、プリアラのルミエルがきっちり参戦してくれる…というのがイメージとしては一番でしょうか。ベテランぽく冷静な所からハトキャのゆりさん辺りにも近い気がしますが、あそこまでの厳しさがあるかどうかは今の段階では分かりませんね。

先輩格として他のメンバーを導いていく役割が与えられると思いますが、どういう風に嚮導していくのか、どういうキャラクターとして魅せてくれるのか、今から楽しみでもあります。ファーストインプレッションはとても良かったので。

 

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さて、次回は…とうとう精霊少女=キュアアースが正式にお披露目っぽいですね。ラテが正式にパートナーになるようですし…ただその場合、テアティーヌ様の行方はどうなるのか…タイトルのわたし「たち」というのも気になりますが…

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っていうか、ラテ様拉致しちゃだめええええ!(;^ω^)

 

今週のヒープリのここが見どころ

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ラテが必死に戦う様子を涙ながらに制止しようとするキュアスパークル、ホントいい子…

 

 

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*1:この場面は聴診器で聞いているのだが、その前の場面では表情だけでそういう苦悩を表現しており、上手いなあ、と感心させられた。

*2:え、前回のニャトランのエピソード? 単なる横恋慕で終わった恥ずかしエピソードでしょ←辛辣

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第18話「ハートにズッキュン!ニャトランの恩返し」感想

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テメエ! いつまで織江さんの胸にしがみついているんだ! 離れろ! 離れろよォッ!

 

あ、失礼いたしました。あまりにもニャトランが羨ましかったけしからんかったので( ´艸`)

 

さて、今回はニャトランの一目惚れをベースにひなたの底抜けの善人っぷりにスポットが当たった回でしたね。

話の流れとしてはラテ様のお世話をさぼって(コラ)空中散歩を楽しんでいたニャトランが良い匂いのする方向に引きつけられると、そこには眼鏡のキレイなお姉さんがッ!

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すっかり一目ぼれしたニャトランは完全に骨抜き状態。そんな状態のニャトランにひなたは完全応援モード、つい先日引っ越してきてアロマショップを立ち上げたばかりの眼鏡のお姉さん=織江の手伝いをヒープリチーム全員でしつつ、ニャトランは彼女に自分の想いを伝えるためにビーズのネックレスをプレゼントしようと企てます。そんな様子の彼を見たラビリンやペギタンはパートナー交代の危機に戦々恐々とする…というものです。

 

妖精枠のパートナーキャラがメンバー内以外のキャラクターに恋心を抱く、というのはドキドキプリキュアラケルでもあったパターンでしたが、ラケルは人間体に変身出来たのに対し、ニャトランは(少なくとも今の段階では)変身は出来ない訳で、最終的にどうしたかったのかね、というのは正直疑問でした(笑)。まあ、今話はこんなノリの話であっても「恋」という単語はついぞ一回も出なかったんですが…

それより今回の注目点はひなたの余りの善人っぷりでしたね。

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この子は先回の感想でも書いた様に、黄色枠でありながらピンク枠の様に純粋であり自分より他人に対して優しさを発揮するタイプですが、今回はニャトランの恋心を理解していたのかいなかったのか、彼を全面支援するどころか、色んな意味で立場が微妙なニャトランのために織江と積極的にコンタクトを取り、骨を折ってくれました。

更に戦闘中にはニャトランが織江のために作ったプレゼントに攻撃がいってしまったのを体を張って庇って負傷するなど、正直言うと優しさに溢れているのはいいのですが、自分の身を顧みないのはちょっと気になりますね。

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更に戦闘で負傷したキュアスパークルにどうしてあんな事をしたんだ、と詰め寄るニャトランに彼女はこういうのです。

「私は一つの事に集中できない性質であり、逆に(ニャトランが)何かを絶対的に好きになるという感覚が分からない。だからこそ彼を応援してあげたかった」と。

この一言に感激したニャトランはひなたとの結束をさらに固める事になるのですが、やっぱりちょっと危うさも感じますよね。自己評価の低さと、自分より他人を優先させる性格。先回で兄姉に対するコンプレックスはある程度その回で緩和された感はありますが、やはりまだまだ引きづりそうな設定かなあ…と。

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自分より他人の幸せを優先する、というと個人的にはハピネスチャージプリキュアのめぐみが思い出されるのですが、彼女はそれが故に中後半に相当苦しむことになりました。ひなたにも似たような懊悩回がまたある気もしますね。

 

戦闘シーンではまたしても遠距離攻撃のメガビョーゲンと近接攻撃を仕掛けてくるバテテモーダという「連携」に苦しめられましたが、隙を見せなければ善戦は出来る程度にはパワーアップしているんですね。尤もその「隙」をバテテモーダは狙ってくるのですが。

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後、今回の戦闘で驚いたのは、局所的とはいえ雨のエレメントボトルを使用する事で天候操作…というよりは降雨状態にすることが可能なんですね。今回は織江の店にあったアロマキャンドルが核のメガビョーゲンだったため、炎を消して弱体化させるという効果的な使い方が出来ましたが、天候を左右する能力は個人的には強大なものと感じます。しかし考えてみると、今作のプリキュアは文字通り「エレメント」の力を借りている訳で、わりかし強力な技は使えて然るべきなんですよね。敵の強大さに目が行きがちな今作ですが、当然それに比例してプリキュア側も大いなる力を借りている、と。

 

キュアフォンテーヌの降雨攻撃による弱体化からのPHOでメガビョーゲンはあっさり浄化成功。一件落着し、とうとうニャトランが告白しようとしたところに…

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織 江 さ ん の 婚 約 者 登 場

はい、お約束♪

まあ、予想通りの展開だよね。え? 俺? べ、別に泣いてなんか、ない、よッ…(´;ω;`)

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っていうか「完」じゃねえよッ!(半ギレ)

 

茶番劇もそこそこに( ´艸`)ニャトランを慰めるひなた…ああ、本当にこの子には癒される…そんな所でラテ様の体調が急変。メガビョーゲン出現のものとは様子が違い、慌てるヒープリチーム、という所で幕となりました。

 

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次回は…とうとう、追加戦士参戦みたいですね。名前までは言及していなかったので顔見せかな? どちらにせよ8月からは追加戦士月間( ´艸`)になりそう。

 

今週の(?)ヒープリのここが見どころ!

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来週は新戦士登場が注目点のはずなのに、お前らのかめはめ波ポーズが強烈過ぎて予告が頭に入ってこなかったわ!

 

 

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第17話「最高のおもてなし!?ちゆのおかみ修行」感想

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あれ? フォンテーヌのこのあとすぐ、久しぶりじゃない?( ´艸`)

 

さて、今回はちゆの掘り下げ回でしたね。それほど話の根幹に関わる重要な要素はなくどちらかというと息抜き回の様相を呈していましたが、いくつか大切な要素も見受けられました。

 

話の流れとしては、旅館沢泉に欠員が出たため、ちゆと弟君(ちゆの弟とか羨ましいぞ、貴様(笑))は家業の手伝いを買って出るのですが、そんな最中、外国からのお客様・スミス家の来訪を受けます。

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この町の素敵な場所を教えて欲しい、と言うスミス家に若女将である母親の命で町の案内をする事になるちゆなのですが、一人娘のエミリーは時折顔を輝かせるものの、話しかけても冷たい態度を崩さず、父親ともぎくしゃくしている様子。それを心配するちゆなのだが…というものでした。

 

ちゆを含めた沢泉家について

まずは家族構成が今回はっきりしましたね。

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恐らく厨房を仕切っていると思われる祖父(味噌汁が美味い、という発言がちゆからあった)、女将の祖母、若女将の母、そして小学生と思われる弟。父親だけは作中の描写だけでは分かりませんでしたが、やはり旅館関係に従事しているんですかね。妙にガタイのいい男です。朝ごはんの風景も和気藹々、と言った感じ。

元々、ちゆは折に触れて旅館の手伝いをしていた描写が過去にも描かれていますが、今回は欠員を埋めるという意味でも張り切っており、他の従業員にもちゆお嬢さんには敵わないかも、みたいな発言がありました。そう言えばかなりの従業員を抱えていますね、旅館沢泉は。

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そんな様子に女将である祖母は「まだまだ」と言いつつ、お客様に合わせて好きな花を生けたり、香炉を焚く、などの心遣いをしており、更にそれをちゆに手伝わせました。明らかに「学ばせている」感じでしたね。若女将である母親はスミス家の観光案内をちゆに一任*1しており、重要な役どころを与えています。家族的にはやはり家業をちゆに継いでほしい、という意思がある様ですね。ちゆもそんな二人に感化されている描写がありました。

ちゆはその事を他の二人に話した際に将来は女将だね、と言われて満更でもない表情を見せましたが、その時は同時にまだ将来については不明、と言っているのが印象的でした。ついでに言うと、その際にはひなたも何も考えていない、と発言していますし、のどかも将来についての言及はしていません。これらも作品中盤以降に掘り下げがありそうですね。

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そして、ちゆはエミリーの件が解決した話の最後には、女将の仕事にやりがいを感じた旨の発言があり、どうやらある程度進むべき道を見つけた様な雰囲気でしたね。尤も、家業を継ぐ関係の話は過去作のゴープリでみなみがひっくり返した例がありましたからまだ断言はできませんが。

 

エミリーとちゆについて

決して楽しんでいない訳ではないと思われるものの、妙にツンツンした態度を崩さないエミリーでしたが、ちゆは彼女の父親に対するそっけない態度や、人に話しかけられると態度が豹変する事を素早く察して優しく接します。

エミリーの態度が頑なな事に、どうすれば祖母や母親に様に客に寄り添うことが出来るのか悩むちゆでしたが、のどかに連れて行ってもらった海岸で悩みを叫ぶことで解消、のどかにお礼を言ってエミリーに優しく接する事で彼女の悩みを聞き出す事に成功しました。

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ちゆはアスリートとしての側面もありますが、流石スイッチの切り替えが早いな、というのが印象です。のどかがちゆちゃんは海が好きだから、と悩んでいる様子の彼女を海岸に導いてくれたのはナイスプレイなのですが、きっかけがあれば早々に回復する感じです。それでいて、そういう切り替えの早さが売りであるキャラクターの特徴である冷たさみたいなものは微塵もなく、あくまでも暖かく優しい、という、ちょっと稀有なキャラクター性ですね。

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あと、ちゆは凄く察しがいい事も強調されました。前回でも老夫婦の結婚指輪を見て察するような表情を見せましたが、今回もエミリーの嬉しそうな顔とツン態度の豹変を素早く察知したり、父親に冷たい態度を取ったり、公園を眺める様子を不安そうな顔で眺めていたり、洞察力が半端ないです。

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エミリーは、実はスミス家がもうすぐ日本に引っ越す事になってしまい、故国での友人との別離の寂しさと新天地・日本で友人が出来るかどうかの不安に苛まされていたのですね。*2

それを吐露されたちゆは彼女の不安を取り除こうと優しい言葉をかけ、途中メガビョーゲンの襲来でもエミリーが拠り所にしているであろう公園を守ろうと必死の戦いを繰り広げました。

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エミリーにとっては公園は大切な小宇宙なんですよね。故国で友人らと数々の思い出を作った場所でしょうし、引っ越した後も右も左も分からない状態では最初に目指す場所でもあるでしょう。ちゆの行動はそれを理解したからこそだった訳ですが、メガビョーゲン撃退後は一緒にだるまさんが転んだで遊んであげたり、その様子を見ていた他の子どもたちがエミリーに声をかけ彼女の不安が解消、旅館を去る際には笑顔で別れるなど大団円で幕となりました。*3

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引っ越しに対する子供の不安、ちゆの限りない優しさと目標を見定めることが出来た点、など上手に描けており、まとまった良回だったと思います。

 

敵側の事情について

前々から思っていたのですが、幹部たちはダルイゼン=生命が宿っているもの、シンドイーネ=自然物、グアイワル=人口加工物、を基にメガビョーゲンを召喚しているのはほぼ確実っぽいですね。

ただ、今回のシンドイーネは「雨が核の」メガビョーゲンを呼び出しましたが、浄化後は脱ぎ捨てられた長靴が残されていたので、これをどう解釈するかは判断が難しい所でした。

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また今回は浄化後にラテの具合が良くならなかったのですが、ダルイゼンの時ほど重症化はしておらず、ここら辺の設定はまだちょっと不明ですかね。

前半にシンドイーネとバテテモーダの絡みがありましたが、やはりシンドイーネはバテテモーダをウザいぐらいの認識で取り扱っていますね。というより、キングビョーゲン以外は眼中にない、と言った所でしょうか。結局、バテテモーダはおだてに乗っているグアイワルとだけ仲が良いみたいな表現で、意外と仲間としては溶け込んでいない印象です。腹に一物あるみたいなので、最終的に彼がどういう行動を取るのかはちょっと楽しみでもあります。*4

 

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次回は…ん? 眼鏡のお姉さんにニャトランが恋に落ちるお話か!? しかもそのお姉さんがプリキュアになる夢想までしているとは…

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きちゃま! まさかひなたを裏切る気じゃあるまいなッ! 許さん、ニャトラン、それだけは許さんぞーーーーーー!

ところでさ…

 

今週の(?)ヒープリのここが見どころ

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ニャトラン、正直、好みが俺と丸被りだニャ。今度酒でも酌み交わそうZE…

 

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*1:ただ、この場面は(色んな意味で)旅館内からちゆを出そうとした様にも取れた。

*2:スミス家は下見も兼ねて日本を訪れた訳ね。

*3:そう言えば、エミリーはだるまさんが転んだに対してこの遊びは私の国にもある、と発言しましたが、実際あるんですかね? 後で調べてみよう。

*4:メガビョーゲン召喚もグアイワルの人工物に準えているんだよねえ。

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第14~16話雑感

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あ、書き終わってから気が付きましたが、今回、戦闘に関する言及が一切ありませんね…ここ最近は連携が取れていて安心して見ていられるチームへとなりつつあります。第16話での連携からのキュアスキャンは見事。


さて、今期間はどちらかというとビョーゲンズ側の事情を少し差し置く形でヒープリチーム側の掘り下げにスポットが当たりました。

 

第14話「元気発見!すこやかフェスティバル!」

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のどかが病院で定期検診を受け、担当医からすっかり健康体、というお墨付きをもらう…という所から話はスタートしました。

この回は布石をばらまきまくった回、というのが感想です。

話自体はすこやかフェスティバルという夏祭りを中心に展開していくのですが、途中食欲魔人と化した(笑)のどか達に和みつつ、名物・すこやか饅頭を販売しているお店のサポートなどを経て地元民の結束の固さを知る…というのが流れでした。

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まずは地元民の仲の良さと団結力。上でも書いた様に名物の饅頭を売っている店の蒸し器が故障してしまうのですが、それを手伝うはぐプリメンバーに加え、地元の方々が次々に協力してくれて、饅頭屋は危機を乗り越える、というものです。

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一通りの饅頭屋さんの手伝いが終わり、あまりの町全体の協力体制に不思議がっているのどか達に通りすがりの老女が語り掛けてくるのですが

「すこやか市はずっとこうして困った事があっても乗り越えてきた」

のどかはそういう町に引っ越すことが出来て、自分の体もそれに中てられて回復することが出来たのかも…と考えるのですが…

これは個人的には今現在進行中のウィルス騒動に対する製作者側のメッセージかな、と受け取りました。どんな困難があっても皆で立ち向かう、協力していこうよ、という。直接的な援助でなくても、それは誰かの役に立つかもしれない(町の人々の団結力)し、その答えが最終的に町の活気やそれに中てられたものの健康につながる(のどか)事もある、と。こんな時期だからこそ発せられた分かりやすくも優しいメッセージだと感心しました。

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さて、そんな楽しい祭りの最中、バテテモーダがそこらに落ちていたハンディファンをベースにメガビョーゲン召喚、祭りを滅茶苦茶にするのですが、たった今すこやか市民の団結力を見せつけられ更なる使命感に燃えるのどか達・ヒープリチームが相手では何とも分が悪い。容赦のない顔面ドロップキックがバテテモーダを襲い、あっさりメガビョーゲンも浄化。無事風のエレメントを救出するのですが、ここで爆弾発言が飛び出します。

名前こそ明言はしませんでしたが、正式に先代プリキュアがいた事、彼女がすこやか市出身である事、テアティーヌのパートナーである事、そして彼女がはるか昔すこやか市の人々を音楽で癒していたことなどが風のエレメントの証言から判明。

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え? CMでバレバレじゃないか、って? まあ、あくまでも放映内での内容を記事にする、が基本方針なので…とぼけさせてください(笑)。CMや先行情報公開で名前はキュアアース、パーソナルカラーは紫、ハープを模した武器、風のボトルを使う、中の人は三森すずこさんである事が判明していますね。

整理してみましょう。

  • すこやか市は元々団結力が強い街であり、これも元はというと先代プリキュアが町の人々を癒していた事に起因する可能性がある。
  • ただ、まだ前半~中盤差し掛かりのこの時期にのどかの健康体を強調されると、途中で彼女の病気がぶり返す展開があるのでは? という勘繰りも出来る。
  • テアティーヌのパートナーである、という事は、彼女のそばにある封印された人影が先代である可能性は高いが、どういう経緯でそうなってしまったのかは不明である。
  • 先代はすこやか市を中心に活動していた、という事はビョーゲンズが殊更この土地を狙う理由付けにも一応なっている。ただ、これに関してはまだ裏があるのでは? と勘繰れる。
  • 当然、先代の復活は十分に考えられる(白々しい(笑))

果たして先代をどう遇するのかは未知数ですが、俄然楽しみになってきましたね。先代の事に加え、すこやか市の謎の事もありますし、目が離せません。

 

第15話「初めてのケンカ…すれ違うのどかとラビリン」

物語の出だしはのどかとラビリンの仲の良さを強調するのですが、些細な事で喧嘩が発生してしまい、ぎくしゃくしてしまった二人はダルイゼンが呼び出したメガビョーゲンを目前に変身能力を失ってしまう…という流れでした。

話の要点としてはラビリンがどう見ても見た目が怪しいハーブショップのマスコット人形・ラベンだるまちゃんに一目惚れしてしまうのですが、他のヒーアニ達にからかわれた事で、それを恥ずかしいと思い込み、人形の取得に協力してくれたのどかの前で人形を叩きつけてしまう…というものだったのですが…

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正直言うと、このシナリオはのどかに非はなかったのが個人的にはちょっとモニョりました。

確かにお互いの仲が険悪になってしまった場合、どちらかが譲歩を見せて事を丸く収めるのは大人の対応です。直近ではスタプリのユニとアイワーンとの和解プロットが記憶に新しいですが、この場合はユニ側にアイワーンを延々だまし続けていた(しかも彼女は内心この事を心苦しく思っていた)という事情がありました。

今回の件についてはのどかの視点で見れば、あれだけラビリンのために協力してきたことをあっさり反故にされたのですから、それは腹も立ちますよね。まあ、このシナリオではどちらかというとのどかがラビリンとの喧嘩後にベッドの中で「そうか、友達と喧嘩するってこういう事なんだ」と苦しく寂しい胸の内を吐露する…という方がメインだったとは思うのですが。

あえてのどかに非があるとすればラビリンの態度の急変を見抜けずにあけすけにラベンだるま人形の事を喋ってしまった事でしょうが、彼女は元々入院生活が長く、そういう心情の機微には疎かった、とも言える訳で、非難できる程のやらかしとは思えません。

何よりラビリンは第2話でものどかの運痴を見かねてプリキュアを辞める事を要請したり、正直ちょっと独善的、というか我儘なんですよね。言われた側がどう思うかを考えていない、というか。今回は最終的には仲直りしましたが、これで視聴者からのヘイトが向かわないか少々心配でもあります。

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さて、ダルイゼンの呼び出したメガビョーゲンが出現し、変身して戦う事になるヒープリチームですが、喧嘩中ののどかとラビリンはシンクロが出来ず失敗。それを見かねてラテが二人にお互い謝るように促す事で、お互い意地を張っていた事を謝罪して仲直り後に変身するのですが…

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ラテは流石王族というべきか、今回は威厳を以て二人を諫めた訳ですが、やはり二人の仲違いの事情を知っていたとなると、ちょっとのどかがかわいそうじゃないかな、というのが正直な所でした。

これは個人的な思想ですが、喧嘩なんてものはほとんどの場合双方悪い、というのが相場です。ですからお互いが謝罪する、というのが一番の和解への近道になります。ですが、一方的に喧嘩を売られる、という事があるのもまた事実です。その場合に安易に謝罪するのは是非で言うのならば「非」であると自分は考えています。

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今回の場合、喧嘩の要因のほとんどはラビリンにあり、正直な所ラテが双方に謝罪を促したのは「そうすれば解決するでしょ」という、イヤな言い方をすると少々安直な解決策を取ったようにしか思えないんですよね。逆にラテに「双方悪いんだから謝れ」という意図があったのなら、今まで何を見ていたんだ、となりかねませんし(ただ演出的には多分こちらだった)。何より、これを視聴している子供たちが「自分に非がなくてもとりあえず謝れば解決する」と曲解してしまう事が若干心配でもあります。

この手の喧嘩回はシリーズでもわりかし恒例ですが、最近の作品でははぐプリのえみルーの仲違い回ぐらいしか納得できるものがなく(まほプリでもみらいがほぼ完全譲歩している)、スイプリでは序盤はかなりの長期間喧嘩が続くという…キャラへのヘイトも考慮しなければならず、なかなか難しいテーマなのは分かるんですが、もう少ししっかり組んでほしいかなあ、というのは贅沢ですかね?

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もちろんのどかは素直ないい子ですし、ラビリンも根は真面目で純粋ですから、今回の喧嘩及び謝罪の件を引っ張たりはしないでしょうし、むしろ結束を固めるいい機会になってはいるのですが、仲直り後の場面も「どうすれば喧嘩しないで済むのかね?」「それが分かれば苦労はしない」という禅問答で終始しており、なんか色んな意味で大人向けな話だったなあ、というのが感想でした。そして、これは次回の話でも継続されていたのです。

 

 

第16話「友情の誓い!永遠の大樹の下で」

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永遠の大樹…ここで友情を誓った人たちは永遠の友情を育む、と謂われている…そこを訪れるヒープリチーム。単純にはしゃぐのどか、伝説というよりは言い伝え、と苦笑するちゆ、私たちはとっくに親友だけど、とひなた。三者三様の様だが…

しかしいざ現場に到着すると…そこには枯れ果て今にも寿命が尽きかけた大樹が…

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そこに訳アリ老人が一人佇む…大樹はもう死んでいる、と。彼は永遠の友情なんてない、とヒープリチーム達に言って去るが…

大樹にはエレメントが健在であり、老人の事情が明かされます。

かつて男二人女一人の三人組がおり若い頃大樹の下で友情を誓い合った。先程の老人はそのうちの一人であり、エレメントから残り二人を探してくる様に依頼され、のどかが中心になってかつて三人がたむろってた喫茶店に向かうのですが…

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幸い残り二人にはすぐ会えますが…二人とも大樹の元に行くのは拒否。どうやらお互い結婚指輪をしていた点から夫婦らしく*1、どうも三角関係に陥った三人は永遠の友情にひびが入った様子。ヒープリチーム、再び大樹の所に行き、老人(てつや)と再会するものの、彼は40年ぶりに町に戻ってきており、そろそろ出発してしまうそうだ。

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その寂しそうなてつやの様子を見て永遠の誓いをするか躊躇するヒープリチーム。しかしのどかの提案でそれでも永遠の誓いを決行。そして枯れて行こうとする大樹に「今までありがとうイベント」を企画するのだが…

 

少々あらすじが長くなってしまいましたね。言うまでもなく、テーマは三角関係の拗れによる友情の決裂。そして、彼らの最終的な和解とヒープリチームの結束の固さの再認識、と言った所でした。なかなかアダルティなお話ではありましたね。

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ただ、個人的にはあまり本筋とは関係ない息抜き系のお話だったかな、と感じます。もちろん、この大樹(話の最後に完全に枯れたが、そこから新たな芽が芽吹きエレメントも復活した)と永遠の誓いについては物語の重要なキーワードになる可能性はありますが、今の段階では不明ですので。

まず、てつやたちとヒープリチーム達の永遠の誓いにあまり共通点がありませんでした。てつや達は男二人女一人の三人組という三角関係フラグ立ちまくりであった事に対して、ヒープリチームはあくまでも同性間の友情です。

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ヒープリチームがこの先、その友情の結束を問われる場面は確かにあるかもしれませんが、それをてつや達に準えるには少々無理があります。事情が違い過ぎる。物語の最後でてつや達は最終的に和解しましたが、これもてつやが譲歩した、と言えるわけで、逆から言えば他の二人は負い目があったのでしょう(だからこそ最初に大樹の元に来ることを拒んだ)。そう考えると喧嘩ではないものの話の根元は前回ののどかとラビリンの仲違いに近いものです。この和解をどう判断するのかは意見が分かれる所でしょうが、個人的には「時間が解決した(する事もある)」と読み解きました。そういう事も考慮して「アダルティ」だったな、と感じるのです。*2

あと、何気に三角関係が…という話はここしばらくのシリーズでも連続しているのですよね。どちらも匂わせ程度でしたが。

ところがはぐプリではジョージとパップル・ジェロスとの三角関係が結果的に幹部二人の離反に繋がったり、スタプリでは遼じいとひかるの祖父祖母での三角関係を匂わす表現及び、その孫娘のひかるを遼じいが可愛がっているなどの気が付くとにやりとする場面など、実は結構意味がある場面が多かったのですが…今回のエピソードはこういう紐づけとしてはイマイチ弱かったかな、と。

ただ、三人が永遠の友情を育む、というのはこれからの見どころでもあると思うのでこれからも引き続き楽しみですね。百人の友より十人の親友を得よ。これは私の父が亡くなる直前に託した言葉です。それから20年近く経ちましたが、この言葉は身に染みてきています。

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彼女たちはこれからどのような道を歩むのでしょう? 敵は強大で後が見えない程ですが、きっと新しく芽吹いた永遠の大樹が見守っていてくれるのでしょうね。

 

さて次回は…

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ちゆがメインを張る回ですか。女将(見習い?)をやる話の様なので、母親が倒れか何かしたのですかね? 彼女の競技者としての一面は先回描かれましたが、もう一つの重要なファクター、実家の老舗旅館がらみのお話なので注目ですね。あと、ちゆって(多分)弟がいるのね( ´艸`)。

 

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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放映のその日にこれを売り出したの、流石に鼻血吹いたわ。いや、反則でしょ、こんなの!( ´艸`)

 

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*1:一応、夫婦と明言されてはいない。各々別の家庭を築いている可能性も皆無ではないが…それならてつやの「永遠の友情はない」という台詞にはあまり引っ掛からないだろう。

*2:ここでてつやにも家庭がある事にすれば、他の二人の負い目も和らいだとも思うのだが…まあ、この後かつての純喫茶で語り合う…みたいなのを想像するのも楽しいものだ。

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第13話「辞める?辞めない?迷えるひなた!」感想

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いや、本当にこの烈さんの心境ですよ…長かった…

 

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今回はひなたにスポットが当たった回でした。出だしでひなたのお父さん・てるひこさんが登場しましたが、早速親父ギャグかましてみたり、若者ポーズを臆面もなくやってみたり、なかなかノリがいいです( ´艸`)ひなたはこの血を濃く引いていそうですね。

 

さて、そんなひなたですが、ぽそりと「私なんかプリキュアやめちゃうかもしれないのに」と呟いた事で彼女のコンプレックスが露わになった回でもありました。

要約すると、ひなたはいくらプリキュアとして活動しても一向に治療が進展しないどころか新幹部・バテテモーダまで出現してしまった事に頑張る意味合いに疑問が生じ始めてしまった…というものです。

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もちろん、彼女がいきなりそういう思いに至った訳ではなく、これには彼女の根幹である兄姉に対するコンプレックスがありました。彼女曰く兄姉ともに「やれば何でもできる」優秀さを持っていたらしく、それを比較された…というよりはひなた自身が比較してしまったために「自分は何も出来ない不出来である」「優秀な姉兄に絶対破れない壁を感じている」という思いを抱き続けていたようですね。

現にひなたは自作のジュースをのどかとちゆに振る舞った際に「いつもと違う味」と評された事を「やっぱり姉には敵わない」と悲嘆していました。別に彼女らは比較論的に「まずい」と言った訳ではないのですが、そもそもここで姉との比較に話の方向性が向かってしまった事がひなたの闇なのかなあ、と感じます。

ここでそのコンプレックス=破れない壁に対する諦観に対して、アスリート視点で理解を示したちゆは上手い話の配置をしたなあ、と感心しました。ひなたの場合は特に競争ごと、と言う訳ではないのでしょうが、スポーツに限らず競争が絡むと必ずぶち当たるのがコレです。この視点はヒープリチームの中ではちゆだけが持っているものであり、先回のスランプ回も含めて彼女が言うからこそ説得力がありました。

さて、話の中盤、敵側がドローンを核としたメガビョーゲンを召喚、空を自在に飛び回り電磁波をばらまくという戦法に出るのですが、ヒープリチームがそれに気が付いていなかったため捕捉できない、という事態に陥ります。いくら異変が起きた場所を追いかけても徒労に終わり、この騒ぎによって姉が車に閉じ込められて手が出せなくなった事もあって、ひなたが諦めた様な発言を連発するのですが、それに対して意を決したようにのどかがひなたに言うのです。

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「それでもお姉ちゃんを助けよう」と。そして、先ほど振る舞ったジュースの事をひなたちゃんの個性が出ていた美味しかった。何より私達のために振る舞ってくれた事が嬉しかった、と言うのです。

なんか、優しい…本当に優しすぎて憤死しそう…

いやね、正直、この時点でのひなた、かなりのネガティブモードに突入していたので、てっきりのどかが叱責するのかなあ、と思っていただけに、不意打ちぽくてびっくりしてしまいました。*1と同時に今作はやはりこの優しさを前面に押し出している作品なのだなあ、と再認識させられました。

 

この件でひなたが救われたような表情を一瞬見せたのが印象的でしたが、その後すぐにメガビョーゲンの核にされたであろう壊れたドローンをヒープリチームが発見。敵が空から電磁波を放っている事に気が付いた瞬間、ひなたがすぐにSNSで情報採取。UFO騒ぎが起きている事を即座に発見して、現場に急行。

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戦闘シーンはメガビョーゲン出現からかなり時間が経っているため、かなり強力化しており、雷の軌跡を超スピードで移動しながら攻撃してくる相手に苦戦。それでも二人の励ましによって諦めないで何度も立ち向かうキュアスパークルに感化されたキュアフォンテーヌがまずは敵の動きを封じるために氷のエレメンタルボトルで氷漬けにして封殺。そこからキュアスパークルの手痛い一撃で怯んだところでPHOでの決着となりました。

ここしばらくキュアフォンテーヌの頭脳戦能力に疑問符が付く所が目立ちましたが、今回は「相手の強さの根本を見切って、そこを封じて戦う」という実に冷静な判断力を披露してくれました。やっぱり青枠はこうでなくては。

 

さて、あとは本筋から外れたところで気になった所を少々。

まずは敵側の事情なのですが、シンドイーネとバテテモーダは折り合いが悪いんですね。バテテモーダに対しては、おべっかを使われて上機嫌のグアイワル、戦力になりさえすればどうでもいい、と考えているダルイゼン、と三者三様の対応でなかなか楽しいです。

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先輩の戦い方を見せてやる、とバテテモーダを引き連れて今回出陣したグアイワルですが、彼自身がコミックリリーフ色が強い事もあって今回の戦法もギャグチックに描かれました。が、飛行できるメガビョーゲンを使役して電磁波をばらまくという戦法はかなり理に適っており、個人的にはグアイワル結構やるな…というのが感想です。

特に毛が逆立つ、ドアノブでの静電気が続く、ぐらいならまだかわいげがありますが、このメガビョーゲンが行った先では電気系統が全滅している所も散見され、電気に何かと頼りがちな現代人には深刻な被害が出かねません。しかもこれ、例えば応用でナノビョーゲンをばらまく、みたいな戦法を取れば直接的に大惨事に発展させることも出来ますし、更に言えば今の段階でプリキュア達は空を飛べませんから、プリアラのエリシオが使用した上空からの無差別爆撃みたいにされたら対処のしようがありません。

弱点はSNSでUFO情報として姿が拡散されていた事を鑑みるに有効範囲そのものが狭かった事があります*2が、これもばら撒いた後に被害が出るものに転換して攻撃すればいいだけですから、まあ、ここら辺はグアイワルも片手落ちかな?(笑)ぐらいには思いますが。

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そう言えば、今作はSNSが比較的作品内に取り込まれていますが、怪物騒ぎ(とそれに付随するのどかの存在)を益子君が嗅ぎつけた事といい、今回の一瞬のUFO発見といい、最終的にはプリキュアの正体ばれとSNSは絡んでくるかもしれませんね。

あと、グアイワル、またしても無機物からのメガビョーゲン召喚(ドローン)でしたね。やっぱり幹部ごとに得意分野はあるっぽいですね。

 

戦い終わって、他者との比較ではなく自分の持ち味を生かせる事を気が付かせてくれたのどか・ちゆに謝辞を述べるひなた、という場面で幕となりましたが、彼女の闇が完全に払拭されたのかは少し疑問が残る回でもありました。個人的にはひなた関連はもう一波乱あってもよいかな、と。

 

しかし、そういう事まで考えると、今回の放映休止期間は本当に痛かったですね…それが故か追加戦士・キュアアースも早急に発表されました(ただし、従来通り放映されていればいつも通りの時期でもある)し、これはSNS上で見たのですが、株主総会? だかなんだかに行ってきた人が言うには、ヒープリの今後について出た質問に対して「全てが未定」と上が言ったそうで。まあ、真偽の程は定かではありませんが。所詮SNSでの情報ですので。

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今の段階で例えばNHK大河ドラマ麒麟がくる」は延長を明言していますが、一年越しの作品は昨今では珍しくなっているアニメ業界、ヒープリがどういう事になってしまうのか、今から不安ではありますね。実際、9話分、ほぼ1クール棒に振ってしまった訳ですから。

おさらいセレクションも含めたこのコロナ騒動については色々思う所もあり、別に記事を起こす事も考えたのですが、どうにもまとまらなさそうなのでパスした経緯もあります。リクエストがあれば書いてみようか…などとも考えましたが…流れ次第ですかね。

 

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さて、次回は…本筋とはあまり関係ないぽいですが…バテテモーダがハンディファンを使用している所を見ると夏祭りなんですかね? すこやかフェスティバルというお祭りがメインの回みたいですが、どうなる事やら。

 

今週のヒープリのここが見どころ

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む? ここは碓氷の眼鏡橋ですね!(鉄オタ視点)すこやか市のモデルは横川周辺だった!?(海はどうした)

 

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*1:歴代ピンクはこういう時ははっきり物申すタイプが殊の外多い。

*2:広かったら、そもそも携帯端末がまともに動かないはずなのでSNS拡散自体が起こらない。

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第12話「以心伝心!?チームワーク大作戦」感想(6/21第12話おさらい雑記追加)

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しっかし、新幹部の中身は保志さんかあ…おまいはToHeartの雅史の時から怪しいと思っていたんだよ!(言いがかり)
*1

 

さて、今回は予想通りと言うか何と言うか、息抜き回に見せかけた重要回となりました。

 

話の流れとしては、前回の苦戦を憂慮したヒーリングアニマル達が、3人が協力する事によって放つプリキュアヒーリングオアシス(以下PHO)の事も相まって、お互いのシンクロ率を上げるために特訓を提案します。

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意外とノリノリの三人でしたが、特訓自体はうーん…というものであり、別にそれをしなくても三人は仲良しで連携は取れているんじゃ…という内容で息抜き回としての要素が強かったものの…

一方その頃、敵側のビョーゲンズ側は新幹部・バテテモーダ*2お披露目をしつつ初陣、早速特訓が一段落したヒープリチームとバッチングするのだが…というものです。

 

プリキュア側の事情について

上でも書いた様に、この三人、連携はわりかししっかり取れているんですよね。これはキュアグレースにしろキュアフォンテーヌにしろ指示役がいれば素直に従うメンツが揃っている事もありますし、逆を返せば強烈な「個」(嫌な言い方をすると我儘)を持っているキャラが存在しない、と言う事でもあります。

だからこそ、今回新登場した幹部・バテテモーダの強烈な「個」に中てられ戦慄していたのも納得でした。

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メガビョーゲンを呼び出したにもかかわらず、バテテモーダ自身が襲い掛かってきたことに「自分から攻撃するなんて!」と驚くキュアグレースに、メガビョーゲン浄化後に「戦う事が楽しい」と心底嬉しそうに宣うバテテモーダに恐怖の表情すら浮かべている三人。

戦闘中もキュアスパークルが怖気づいた表情を見せましたし、キュアグレースも少し躊躇気味、キュアフォンテーヌは割り切っていた感がありましたが…

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次回には今回の件で弱気になったひなたがプリキュアを辞める、と言い出す様ですし、なんていうのか…皆優しいのもそうなんですが、それ以上に今回のヒロイン達は今までのシリーズのヒロイン以上に「普通の女の子」なんですよね。普段の仲良しシーンが微笑ましいのも、それに拍車をかけている気がします。

何にせよ、もはや避けようのない戦いに身を投じてしまっている訳で、どの様に戦士として覚醒していくのかはこれからの見所でしょうか。病身であった過去から戦う=地球の治癒という目的を見出しているのどかはともかく、他の二人は戦う動機や自覚も今後のテーマかもしれませんね。

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厳しい言い方をすると、メガビョーゲンと幹部の同時攻撃は十分想定される戦法*3であり、それに驚愕するヒープリチームは戦士としては正直甘かった、としか言いようがないのですから。

 

新幹部・バテテモーダについて

これまた強烈な幹部が出てきましたね。

眼光鋭く、動物ベースである事から粗暴なスマプリのウルフルンタイプかとも思いきや、やたらと軽いノリに加え、先輩三幹部にゴマ擦ってみたり、かと思えば腹の中に一物ある様な雰囲気もあり、テアティーヌの「嫌な予感」が彼を指しているのならば相当厄介な印象を受けます。

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また、強さに固執し、プリキュア達を驚かせた「戦う事を楽しむ」戦闘狂タイプであり、更に自身の出生の秘密を理解している(先回のメガビョーゲンの種に小動物が憑りつかれた存在)上に、自分のような存在は今後も生まれるかもしれない事を示唆するなど、冷静さも兼ね備えた戦闘狂、という最も嫌なタイプでもありますね。個人的にはダイの大冒険フレイザードみたいな印象を受けました。

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あと、やっぱり気になったのはその容姿ですかね…特に悪魔を彷彿とさせる尻尾。これは他の三幹部とも共通でもあるのですが、今回の彼の出自を鑑みると…

ひょっとして三幹部って元々人間なのでは?

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種を埋め込まれたのか、キングビョーゲンに何かされたのかは分からない*4ですが、その可能性がグッと高まってきました。そしてそうであるならば、これは取りも直さず、プリキュア達に浄化されれば普通の人間に戻れる可能性がある、という事に他なりません(もちろんバテテモーダも元の小動物に戻る可能性がある)。

逆に、人間も含めてどんな生物もメガビョーゲンの種、ひいてはメガビョーゲンのばら撒く汚染そのものに侵された場合、ビョーゲンズ化する可能性があり、これがビョーゲンズ一味が言う所の「フォーマット」することだとしたら…なんかヤバいというレベル通り越していませんかね、今回の敵は。

先回といい、どんどん敵のヤバさが浮き彫りになってきていますね。プリキュア側はどう対抗していくのか…これからも目が離せませんね。

 

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【6/21おさらいセレクション後に少し気が付いた点を追記】

  • お、オープニングのテロップで放送再開明言した。

  • メガビョーゲンの治療は一刻も早く→これ実際の病気にも言える事だよね(早期発見早期治療)

  • いちおう、バテテモーダ初登場時、シンドイーネは気圧されてる、というかかなりの力がある事に眉をしかめるシーンがあった。

  • こんな小さい頃から3幹部の活躍を知っていた!? 単なるゴマすりで流れ上言った可能性もあるが、そのゴマすりを的確にしていた事といい、勘繰る事も出来るセリフだよねえ。

  • ラビリンが提案した以心伝心はのどか達はある程度できる気もするんだけど…確かに過去回での戦闘中、指示は全部口に出してやっているのよね。バテテモーダあたりはそういうところ突いてきそうではある。

  • 改めてみると特訓シーン、マジで遊んでいるだけだな( ´艸`)

  • ラビリンはのどか達を巻き込んでしまった事に自責の念があるのね。自分たちの力がもっと強ければ、と。

  • 出自を考えれば当たり前は当たり前なんですが、ニャトランはバテテモーダに誰にゃ? と言ってますね。

  • 改めて思ったけど、バテテモーダのこの自分の方が強い発言、単なる実力だけの事ではなくて、プリキュアの甘さを指摘しているようにも聞こえるんだよな…

  • そういえば、一旦バテテモーダに吹っ飛ばされた後にプリキュア達が目と目で励ましあったのは正に以心伝心だねえ。

  • しかし捻りを加えて全身の力を乗せて飛び込みパンチ…やはりキュアグレースは武闘派…

  • 最後のシーンでちゆがバテテモーダの去り際の台詞を受けてああいうやつがまだ出てくるのか…と漏らしていたが、それ以前にとっつかみ合いで互角だったシンドイーネはともかく三幹部他の二人は参戦すればバテテモーダ並みかもしれない、という事を見逃しているのが気になる(しかも三人で力を合わせれば…と若干楽観視しているのも…)。ある意味ひなただけがその事実に気が付いている? だからこそ恐怖しているのかも。

  • 次回は再開ですね。ひなたが弱気の虫に取り憑かれるのは先回予告通りだが、メガビョーゲンの居所が解らない、という変化球で来るのね。なかなか面白い攻め方で今から楽しみ。

 

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そして次週はひなたがプリキュア脱退で揺れ動く…というものですが…

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やはりメンタルがかなり不安定なのが気になりますね、彼女は。浮き沈みが激しいというか、今話も戦闘終了後肩付近を手で押さえて恐怖に耐えているような描写があり、色んな意味で普通の女の子ですかね。早めに克服してムードメーカー&はっちゃけてほしいと思うのはワガママなんですかねえ…

 

今週のヒープリのここが見どころ

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なんかさあ、一人だけすっごく慣れている子、いない?( ´艸`)

 

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*1:初代ToHeartプレイ時「コイツ絶対裏あるやろ」と常に疑い続けていた若かりし頃のふらあそ(笑)実際は友達想いのとてもいいヤツだった。

*2:ネーミングセンスッ、仕事しろッ!

*3:ただし、今回に関してはメガビョーゲンはほとんど働いていなかった。

*4:バテテモーダも初出では「キングビョーゲン」から紹介される形で登場した。

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第10~11話雑感

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あー、のどかは待ち合わせ時間に早く行ってしまうタイプね。好印象好印象°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

さて、今回は連作シナリオとなっており、節目としても1クール目終了といった感じでしたが、もっと具体的に言うと合体技のお披露目回でもありました。

が、それ以上に今回は敵が相当ヤバい、というのが浮き彫りになった回でもあり、個人的にはこちらの印象の方が強かったです。

 

話の流れとしてはクラスの課外授業という事で電車に乗って別の町にあるガラス美術館にヒープリチームは赴くのですが、途中お留守番に耐えられなくなったヒーリングアニマルとの合流を交えつつ、突如現れたメガビョーゲンに対処します。

ところが敵側陣営は些細な言い合いから3人同時出撃になっており、美術館の付近で3体3か所のメガビョーゲンが同時出現。まずはバラバラに対処するものの、1vs1では対処できずとりあえずヒーリングアニマルの助言もあって一か所ずつ3人で対処と言う方向性に変更。

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グアイワルとシンドイーネが召喚した2体は何とか倒せたものの、時間が経つにつれ強大化していく性質を持つメガビョーゲン、最後に残ったダルイゼンが呼び出した個体に全く歯が立たず、吹き飛ばされて変身まで解除されてしまう…というものでした。

 

まずはプリキュア側の雑感

ちょっと気になったのが今回の戦闘に関しては悪手ばっかり打ってしまっていた点です。

まず、3体同出現したメガビョーゲンにキュアフォンテーヌの判断で各プリキュアごとに1体ずつ分散させて当たるのですが、今の段階で各々の戦闘力にそれほどの差異がないにもかかわらず、先回に1vs1ではメガビョーゲンには歯が立たない事がキュアスパークルが実証しているのですから、そもそもが戦力分散自体が完全な判断違いです。

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次にその分散のさせ方も、ラテからメガビョーゲンの出現場所が「水のそば」と「黄色い花が咲いている」場所だと教えているにもかかわらず「水のそば」にキュアスパークル、「黄色い花~」にキュアフォンテーヌを向かわせており、特に「水」が使える所にキュアフォンテーヌを向かわせるのが本来なら適切なはずです。とりあえず邂逅する事になったグアイワルが召喚したメガビョーゲンも、ガラス細工が核の「光の」メガビョーゲンであり、これも属性に合わせるなら本来ならキュアスパークルが適正だったでしょう。

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結局、反属性での戦いから各々が苦戦する事になってしまい、ヒーリングアニマルの助言によってキュアグレースの所に他二人が集合する事によって事なきを得ましたが、結果論から言えば、一体強大なメガビョーゲンを作り出す事になってしまいました。

尤も、1vs1で勝てない、という事は今回のような場合は対処のしようがなかったという事ですし苦戦は免れなかった訳ですが、それにしてもキュアフォンテーヌの判断違いは時間的なロスを招いてしまっており、先回もシンドイーネに対する交渉など、若干軍師・策士的な役割としては不安を残す内容でした。

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一回メガビョーゲンに敗北し変身解除された際に、思考の迷路に嵌ってしまったちゆに、自身の判断が間違ったかもと弱気を見せたひなた、と少し弱さも見せてしまいました。最終的にはのどかの絶対あきらめない宣言のお陰で立ち直るものの、前作のひかる達が目標を定めればひたすら邁進するタイプだったのに比べると対照的だな、と感じます。特にひなたの弱気の虫が出たのは人間臭くて個人的には好きです。こういうのをどう乗り越えていくのかも今作のテーマっぽいですよね。

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あと、今回でようやく気付いたのですが、シンドイーネの呼び出したメガビョーゲンと戦う際、ラテをとりあえず置いていく描写あったのですが、考えてみるとヒーリングアニマルとプリキュアが一体化して戦うという事は、戦闘中は彼女は完全に無防備なんですね。過去作にも要するに「戦闘に直接参加せず守ってもらう立場」のキャラクターはいましたが、直近の作品でもフワにはプルンスが、はぐたんにはハリーが、ペコリンには長老が、それぞれお付きにいたのですが、今作のラテは完全に戦闘時にはボッチになってしまうんですね。これ、ちょっとした弱点だと思います。敵側がいつ突いてくるかな…

 

敵側に付いての雑感

今までのシリーズと今回の敵の大きな違いが「巨大怪物系が暴れた後に後遺症が残る」点だと思います。それこそ過去作の敵はその巨体を活かして破壊をもたらすものが殆どでしたが、戦闘後は元通りに復元してしまうものが大半でした。

もちろん今作においてもそれは変わらないのですが、今回とうとう汚染が拡大し過ぎた事によって「完全に元通りになるには時間がかかる」という発言がエレメントから飛び出しました。要するに今まではメガビョーゲンが出現してもすぐに対処していたため元通りになっていたに過ぎず、一手誤って汚染を広げてしまえば取り返しのつかない事になりかねない、と言う事が判明しました。そもそも、先回もメガビョーゲンの汚染は浄化できてもそれに付随する破壊までは復元できない事が描写されており、今作のプリキュア達は何気に高いハードルが要求されているのですよね。

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次に、メガビョーゲンが時間が経過するごとにパワーアップする点です。それに伴って汚染も拡大していく訳で、時間的にどんなものだったのかは分かりませんが、僅か数時間*1で合体技しか通用しない&瞬時治療不可になるほどの汚染拡大、という事態になってしまった訳で、これは歴代の巨大怪物の中でも一二を争う厄介さだと感じます。

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更に、最後に残ったメガビョーゲンは強大化した際に自身の分身? みたいなタネを一体放出しており、しかもそれが第11話最後の引きの場面でビーバー? みたいな小動物に取り憑く*2、という場面が挿入され幕となりました。これに関してはこの戦いの様子を感じ取っていたテアティーヌも「嫌な予感がする」と不吉さを覗かせており、これがメガビョーゲンが成長すればどの個体でも出来るのか、それとも今回だけのオリジナルなのか(核が花のエレメントだったからね)気になる点でした。

あと、敵は何もメガビョーゲンを暴れさせる土地がすこやか市である必要性がない事も判明しました。今回はたまたまプリキュアが居合わせただけなんですよね。これは実際には描かれないでしょうが、プリキュアが駆けつけることが出来ない(若しくは駆けつけるにしても時間がかかる)場所にメガビョーゲンを召喚してしまえば、メガビョーゲンが時間と共に汚染を広げて強大化する、という性質上、実質ゲームオーバーにする事も可能なんですよね。強大化すれば今回登場した合体技ですら通じるかどうか分からないんですから。個人的にはこの疑問についてはエクスキューズが欲しいかな、とは思うのですがどうですかねえ。エクスキューズするにしてもラテを絡めるぐらいしか手段がない気がします。

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どちらにせよ、今の段階ではダルイゼンがちょっと格上っぽい感じですね。ただ、今回の合体技を見た際に「プリキュアも成長するんだ」と一人ごちていましたが、これは「プリキュアもメガビョーゲン並み」と言う意味にも取れますが、個人的には「自分は成長できない(する気もない)」という諦観めいたものにも感じられました。考え過ぎかな?

残り二人の幹部は…少々コミックリリーフに過ぎるというか。少しダルイゼンとは温度差があり過ぎるというか。

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まあ、シンドイーネさんかわいいからいいんですけどねッ(台無し)。

 

後、少し気になった点

今更ですが、やはり幼い頃に大病を患っていたのがのどかの中で大きなウェイトを占めているのは間違いないですね。

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一回メガビョーゲンに敗北した際に落ち込む二人やヒーリングアニマルに対して、絶対諦めない事を説きましたが、これは取りも直さず、幼い頃に担当医師から彼女が罹っているのが大病ではあるが自分は決して諦めない、と言ってくれたことに由来するものでした。

そして、再変身して再び強大化したメガビョーゲンと対峙した際に、やはり歯が立たないのですがダルイゼンの「(核になっている)エレメントも諦めている」という言葉でキュアグレースがハッと思いつき、エレメントサーチ。エレメントに決して諦めるな、自分も諦めない、と呼び掛け、残りの二人も必死の呼びかけを続けた事で新アイテム・ミラクルヒーリングボトル付与、合体技プリキュアラクルヒーリング(だったかな?ちょっと聞き取りづらかったので後で修正します)に目覚めました。

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このシーンで感心したのは、ちゃんと医療の原則に則っていた点です。つまりは医者も患者も一緒に病気に立ち向かおう、ともに治療にあたろう、という考え方ですよね。これは正に幼い頃から病気に立ち向かってきたのどか=キュアグレースだからこそ出てきた考え方であり、上手いキャラの活かし方だな、と感じました。こういう点を健康体であるちゆ=キュアフォンテーヌやひなた=キュアスパークルにも引き継がれていくのも良いですよね。

 

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さて、次回は特訓回ですか。っていうか、こういうのにお目目キラキラさせちゃうタイプなのね、のどか(笑)。

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そして、新幹部か!? これは!? しかもこの見た目…色々思う所がありますが、これは次週に取っておこうかと思います。息抜き回っぽい雰囲気でしたが、個人的には結構重要回な気がする…

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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とうとう、プリキュアにも昨今の事情に合わせての啓蒙シーンが出てきましたね。良い傾向です。

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ア、ハイッ!
*3

 

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*1:最初のグアイワルのメガビョーゲン出現が昼前、決着の後先生と合流できたのが夕方辺りと考えた場合。

*2:しかも今の段階でこの分身の事を知っているのはダルイゼンのみなのもまた…

*3:しかし偶然とはいえ今作のテーマと現在の状況がクリティカルに合致してて笑えないよね…

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第8~9話雑感(6/14第8話おさらい雑記追加)

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ちゆ、一回の目覚ましで起きられるなんて偉い! 偉いぞーーーーー!(二度寝大好きマンの感想)

 

さて、今期間ではちゆとひなたの個別エピソードで掘り下げが進みました。抱いた印象としては立ち直りが早い=精神的に強靭なちゆに、やっぱり優しさ故の危うさがあるひなた、という感じでした。

 

第8話のちゆについて

大会を間近に控えたちゆでしたが、道夫のスパイ取材によって隣の学校のライバル選手がちゆの記録を練習で上回った事が判明。彼女はその事を意識はしない様にしていたのですが、その話を聞いた直後の練習跳躍で失敗、そこからスランプに陥ってしまう…というものでした。

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彼女はその優しく物腰柔らかい態度から一見そうは見えないですが、跳躍失敗後にペギタンと一緒にお風呂掃除をしていた際には「カッコ悪い所を見せてしまった」と自嘲的に呟きましたし、スランプ突入後もペギタンの彼女の体の事を慮った忠告にも耳を貸さず休日にまで練習に明け暮れるなど、プライドの高さと頑固さも覗かせました。先回にも卑怯な手段を使ったシンドイーネを睨みつけたり、実家の旅館に誇りを持っている発言もありましたから、布石は打ってあったのですが。

ただ、この話で彼女自身も言っていましたが、結局のところ自分が打ち勝たなくてはならないのは自分自身である、という確固たる信念で練習をしていた訳で、個人的にそこまで深刻な印象は受けませんでした。

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ペギタンは流石ヒーリングアニマルというべきか、彼女がイップスにかかってしまったのではないか、と危惧した訳ですが、このシナリオの最後にはメガビョーゲン撃退後騒ぎで観客がいなくなった競技場で見事ジャンプに成功、何も言わずに見守ってくれたのどか達とペギタンに感謝を述べる、という…嗚呼、本当に優しい娘ですね。という所で幕となりました。

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戦闘シーンでも、召喚されたメガビョーゲンが全身を氷のバリアでガードしつつ、攻撃の時に顔のガードだけを解いてビーム攻撃をするというなかなか厄介な個体だったのですが、キュアフォンテーヌは自ら指示してキュアグレースとキュアスパークルに囮になってもらい、顔のガードを解いた瞬間に大きく跳躍してむき出しの顔を攻撃するなど「皆の力を借りつつ跳躍を成功させる」を表現しており見応えがありました。ちゃんと戦闘シーンにまでそのシナリオでのテーマを取り入れていたのは感心しました。*1

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そう言えば、このシナリオで判明したのですが、メガビョーゲンが暴れた後は今作ではシリーズ恒例の「戦闘後は元通り」は起こらないんですね。どうやら、汚染された部分は元に戻るみたいですが、メガビョーゲンが暴れた事によって付随する破壊までは復元しないみたいですね。要するにエレメントが病気になった事による=メガビョーゲンがばら撒く汚染は治療で元に戻るが、それ以外を直す事は出来ない、と。これ、なかなか考えられている設定ですね。

 

第9話のひなたについて

彼女はわりかし欠点が多い人物として、ここ最近のシリーズでは珍しいタイプですが、元々優しい事に加えて自分の欠点を理解している、と言う点で憎めない感じになっていますね。

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このシナリオはのどかの入院時期の写真が彼女の思い出アルバムにあまり残っていない事を慮った彼女が、近所のショッピングモールで開催されているコスプレ写真撮影会に誘う…というものでした。

そもそも、この撮影会参加を企画した事自体がひなたがうっかり入院時期の写真がない事を不思議に思って質問を投げかけた際に、ぶしつけな事を訊いてしまった、と反省したからこそ「今から思い出の写真を撮ろう」と思い立った事ですし、撮影用の衣服を選ぶ際にのどかが他の客にもみくちゃにされて目を回した際にも、その事に気が付かず衣服の選定をした事を「すぐ周りが見えなくなる」と恐縮したりで、優しいんですが凄い気の回し様です。そう言えば第5話の水族館に行く話でも、やたらとちゆに気を使っていましたし、気遣いが出来る子、というのはのどかの属性でもあるのですが、何気にひなたも相当ですね。

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ちょっと穿った見方をすると、今の段階ではまだ語られていませんが、ひなたはひょっとしたら彼女が言う所の「すぐ周りが見えなくなる」性格が元で過去に痛い目に遭った可能性がありますね。それぐらい普段の明るい性格と反省時のギャップが凄い。

話中でモールの真ん中でメガビョーゲンを召喚をしたシンドイーネを1vs1で対峙するのですが、宝石を核としたメガビョーゲンの硬度に手も足も出ずに追いかけ回され、シンドイーネに対等に戦えるとでも思ったかこの考えなしめ、と罵られた挙句攻撃をガードし続けるしか出来なくなる、という敗北寸前まで追い詰められました。

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その時もシンドイーネの言葉に打ちひしがれたように俯いており、やはり精神的に未熟…というより何かあるのかな、と感じざるを得ませんでした。

絶体絶命の場面で二人がようやく駆けつけ、一人で考えなしに戦った事を謝罪したキュアスパークルをモールに誘ってくれたことを感謝する二人…ああ、優しい…なんか、今作、優しさに溢れすぎちゃいませんか…(昇天)

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三人が揃った事で形勢が一気に逆転し、メガビョーゲンとシンドイーネの撃退には成功。最後はひなたがのどかのために撮影会に誘った事をちゆに見透かされ照れまくるひなた、という場面で幕となりましたが、ひなたはなんとなく彼女らに少しづつ癒されいく…というのもテーマの一つなのかな、と感じる回でもありました。

 

敵側の事情について

なんとなくダルイゼンとのどか=キュアグレースがライバル関係になるのは見ていて分かるのですが、今期間中に関してはちゆ回にはダルイゼン、ひなた回にはシンドイーネが出てきたため、当初予想していたこの二人のライバル関係・相関性は特に持たせないのかな? となってきました。まだまだ前半部なので何とも…ですが。

あと、第9話でシンドイーネがキングビョーゲンの体を取り戻すと意気込んでいる所に、グアイワルは「今はなんか良く分からない靄」扱いをしており、幹部内でも結構温度差あるのが気になりました。

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シンドイーネは容姿や言動・態度から結構可愛いイメージがありますが、今回はひなた=キュアスパークルに言葉による結構な精神ダメージを負わせてみたり、かと言って意図的に精神攻撃したようにも見えず、敵側の容赦ない言葉が相手を傷つけるタイプかもしれませんね。個人的にはちゆよりより近いタイプのひなた*2との絡みを見せてほしいな、と感じましたね。

 

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次回は…メガビョーゲン大量出現!? えっと…まだ10話目だよね? 三幹部全員で攻めてくるような描写だったけど…まずは前半部クライマックスを持ってきたかな? そういえば前作・スタプリのプリキュア全滅寸前もこの時期だったよね。

 

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【6/14おさらいセレクション後に少し気が付いた点を追記】

  • あ、沢泉さんのライバル、可愛いっすね…
  • 今回はちゆにスポットが当たった回でしたが、ちゆの練習中のミスを後輩たちが「初めて見た」と言っていました。そう考えると、初めての挫折だったのか…? とも考えましたが、その後ののどか・ひなたとのランニングの休憩中には「行き詰った時にはここ(海岸の砂浜)で空を見上げる」と言っていたので決して今まで順風満帆、という訳ではなかったのですかね。陸上は自分との闘い発言といい、芯がしっかりしていますね、彼女は。
  • そう言えば、すこやか市のモデルは熱海説があるそうですね。熱海にしてはホテル等のコンクリート製建造物とかが少ないイメージですが。ただ地形がそっくりなんだそう。
  • 水(青)のプリキュアが空への憧憬を口にするのは結構珍しいかも。
  • ペギタンがイップス調べた本、文字の設定あるのかな? マホウ界文字みたいなやつ。文字のバリエーションが肉球しかないから多分ないか( ´艸`)
  • ちょっと「記録出なくても死なないし」っていうひなたの台詞は気になるなあ。ちゆを慮ったセリフではあるけど、反面逃げ口上になり得る言葉でもあるからねえ。実際、ちゆからも今だからこそ超えたい壁であるという趣旨の事を言われて否定されている。
  • 応援幕の限界突波(破)の誤字、犯人はニャトランか! 気づかないで作ってしまうのどか・ひなたも同罪だが( ´艸`)
  • この回から氷技が使えるようになるのね(氷のエレメンタルボトル)。しかし今回もラテは戦闘終了後も具合悪い状態維持だったけど、やはり呼び出したのはダルイゼンか…やっぱりなんか設定あるんかねえ、この辺り。
  • 最後に無観客の中ジャンプを成功させた後、また一歩あの空に近づいた、と言っているが、ちゆは地道にでも目標に近づくストイックさの象徴でもあるのね。
  • あれ? 次回のおさらいセレクションは第12話!? ひょっとして再来週から再開かな? 9話から先はひなたが弱さを見せ始める重要回が続くので出来ればきっちりやってほしかったけど…再開が早いに越したことはないのかな。

 

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ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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ヤメロ…限界突破という単語は…ソシャゲ脳には…コタエ…ル…

 

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*1:はぐプリのほまれでも似た様な展開はあった。

*2:流石にひなたがデリカシーなしとは言わないが、若干配慮に欠ける部分があるのは事実。