ついにラテ様も変顔をマスターなされるとは…成長しましたね…(しみじみ)
さて、今回は先回メンバー入りしたアスミを早速掘り下げる回でした。そこにのどかを絡めていくスタイルでしたね。暫くはアスミが中心となって話が回っていくかと思いますので、ちゆやひなたとの絡み回も期待できそうです。実際次回は予告を見た感じだとちゆが関係しそうですし。
話の流れとしては、とりあえずメガビョーゲンを一日に二回も浄化した、という事で疲労もあっていったん解散になるヒープリチームなのですが、アスミは地球から生まれ出た存在という事で帰る家がないどころか、地球そのものが家みたいなもの、と言って地べたに寝転がりだす始末。
流石に慌てたのどか達は、とりあえず彼女を花寺家にしばらく滞在させることにするのですが、最初は難色を示した家族をのどかが口八丁で誤魔化し居候にする事に成功。
慣れない食事やお風呂など、常識を一から叩き込まなければならなく苦労しますが、翌日、信号の知識がないアスミを車から庇ったのどかが手を負傷。そんな様を見て不思議がるアスミでしたが、そんな中、ダルイゼンが召喚したメガビョーゲンが出現し…というものです。
風鈴アスミについて
これまた強烈なキャラクターが来ましたね。正直、ここまで無垢な状態で登場したプリキュア変身者は初めてじゃないでしょうか? 直近で一番近いのははぐプリのルールーでしょうが、彼女はある程度の知識はインストール済みでしたし、敵時には人を騙してプリキュア達を罠に陥れる程度の知恵はありました。
さて、そのアスミですが、とにかく生まれたての存在でありながら、成人女性と全く同じ行動を取る事が可能(はーちゃん/幼少時とはこの点が違う)という事で、彼女への嚮導はなかなか骨が折れそうですね。
食事時にお箸が使えない(フォーク・スプーンは使えて一安心)、お風呂の存在を知らない、信号を理解していないので赤信号を平然と渡って自動車に轢かれそうになる、この辺りを一から教えるのも大変でしょうが、言動などにも端々に危ういものが目立ち(のどかの両親の前で「初めて食事をしました」等)ここら辺も苦労しそうです。
その言動についてなのですが、アスミはラテのみ「様付け」であのテアティーヌすら呼び捨て*1なんですね。今話で不自然だ、という事でのどかからラテに様付けはしない方がいい、と諭され素直に受け入れましたが、とにかくありとあらゆる事をラテ優先で行うのは気になる点ですね。この点については次回で突っ込んだ話になりそうなので、楽しみでもありますね。
今回は車に轢かれそうになって掌を負傷したのどかを見て、なぜ自分のために尽くしてくれるのか、と疑問を呈したアスミでしたがそれに対し、彼女は自分は色々な人に助けられてきたので自分も力になれる事があればなりたいのだ、と。それは経験で成長したからなのだと。
Bパートでダルイゼンの呼び出したメガビョーゲンと戦闘になるのですが、負傷した手を庇ったキュアグレースがダルイゼンに攻撃されそうになった瞬間、キュアアースがそれを替わりに受け止めます。咄嗟に体が動いたのだと。彼女を守りたいという気持ちが芽生えたのだと。彼女は三人に導かれ少しづつ感情を育んでいくキャラクターになりそうですね。無垢な存在をプリキュアメンバーが育てる、というのは過去シリーズでもいくつもあった展開ですが、今回は「感情」が大きくピックアップされそうです。新しい試みの様な気がしますので、上手にまとめてくれると良いですね。
敵側の事情について
正式にバテテモーダが浄化された事がグアイワルによって報告されました。キングビョーゲンはかなり惜しがっているような感じでしたが、反面、シンドイーネは喜んでいる風であり*2、内心かなり嫌っていた様が伺えました。
というか、曲がりなりにも仲間が一人欠けたにも拘らず喜びの感情を露わにする辺り、シンドイーネさんもなかなかの悪女っぷりですね。コミックリリーフ色に騙されがちですが。
また先回のメガビョーゲンからバテテモーダが採取した「欠片」ですが、今回はダルイゼンが召喚したメガビョーゲンにグアイワルが使用してパワーアップ。その事でダルイゼンにもその存在が知られ、彼は呼び出したメガビョーゲンの一部を切り取って欠片(メガパーツというらしい)を精製する事に成功。これは以降のメガビョーゲンにも採用されそうですね。しかもメガビョーゲンさえいればいくらでも精製可能というのが見逃せない。
グアイワルは今回は本来秘密にしたかったメガパーツをあっさりダルイゼンにばらす結果になるなど、どうにも間抜けな印象でした。策士なのか、野望家なのか、道化なのか…ちょっと分からなくなってきましたね。まあ、そう言うものが混在して面白いキャラクターになっているとも思うのですが…
のどかの両親について
追加戦士枠のキャラクターが主人公の家に同居する…という展開はシリーズでもそこそこある設定ですが、正直な所、毎回主人公の両親が無類のお人好しさを発揮してあっさり居候を決め込むことが出来る…というのは毎回不自然だなあ…と感じていたのですが、今作はなかなか上手い導入の仕方をしましたね。
まず、最初にアスミを家にしばらく泊まれる様にのどかに要請された際、アスミの身元の事もあって両親は難色を示します。ここでのどかは切り札としてアスミはラテの飼い主である事を打ち明け、更に彼女がバックパッカーである、とでっち上げて何とか両親の了承を取り付けます。
最終的にはラテの飼い主、という事もあって特に母親の方が折れる事になるのですが、この後も食事で迂闊な事を言いまくるアスミに(しょうがないけどね)きょとんとする両親たちにどう考えても誤魔化している様にしか見えないフォローを入れるのどか。
その姿を見ていて思ったのですが、どうものどかの両親はアスミに何か事情があるのを察している感じを受けました。あそこまで露骨なのどかのキョドり状態を見抜けないとは思えないんですよね。方々で見せた困惑顔がそれをよく表していたと思うのですが、まあ、のどかの事をそれだけ信用している、という事なのでしょう。今までシリーズでなし崩しにしてきたイベントに上手な正解を持ってきたと思います。
次回は引き続きアスミの精神的成長にスポットが当たりそうですが、あまりにラテ優先が過ぎたが故にラテとアスミがぎくしゃくする上に、アスミが消滅してしまうかもしれない? というなかなかショッキングな内容のようですね。
消える原因がラテとの絆に関係しているのか、時間制限なのかは気になる所ですが、先回も書いた様にアスミはじっくり描いてほしいキャラクターなので、楽しみでもあります。
今週のヒープリのここが見どころ
地球が初めて食べた食べ物、それはギョーザ!
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