あれ? フォンテーヌのこのあとすぐ、久しぶりじゃない?( ´艸`)
さて、今回はちゆの掘り下げ回でしたね。それほど話の根幹に関わる重要な要素はなくどちらかというと息抜き回の様相を呈していましたが、いくつか大切な要素も見受けられました。
話の流れとしては、旅館沢泉に欠員が出たため、ちゆと弟君(ちゆの弟とか羨ましいぞ、貴様(笑))は家業の手伝いを買って出るのですが、そんな最中、外国からのお客様・スミス家の来訪を受けます。
この町の素敵な場所を教えて欲しい、と言うスミス家に若女将である母親の命で町の案内をする事になるちゆなのですが、一人娘のエミリーは時折顔を輝かせるものの、話しかけても冷たい態度を崩さず、父親ともぎくしゃくしている様子。それを心配するちゆなのだが…というものでした。
ちゆを含めた沢泉家について
まずは家族構成が今回はっきりしましたね。
恐らく厨房を仕切っていると思われる祖父(味噌汁が美味い、という発言がちゆからあった)、女将の祖母、若女将の母、そして小学生と思われる弟。父親だけは作中の描写だけでは分かりませんでしたが、やはり旅館関係に従事しているんですかね。妙にガタイのいい男です。朝ごはんの風景も和気藹々、と言った感じ。
元々、ちゆは折に触れて旅館の手伝いをしていた描写が過去にも描かれていますが、今回は欠員を埋めるという意味でも張り切っており、他の従業員にもちゆお嬢さんには敵わないかも、みたいな発言がありました。そう言えばかなりの従業員を抱えていますね、旅館沢泉は。
そんな様子に女将である祖母は「まだまだ」と言いつつ、お客様に合わせて好きな花を生けたり、香炉を焚く、などの心遣いをしており、更にそれをちゆに手伝わせました。明らかに「学ばせている」感じでしたね。若女将である母親はスミス家の観光案内をちゆに一任*1しており、重要な役どころを与えています。家族的にはやはり家業をちゆに継いでほしい、という意思がある様ですね。ちゆもそんな二人に感化されている描写がありました。
ちゆはその事を他の二人に話した際に将来は女将だね、と言われて満更でもない表情を見せましたが、その時は同時にまだ将来については不明、と言っているのが印象的でした。ついでに言うと、その際にはひなたも何も考えていない、と発言していますし、のどかも将来についての言及はしていません。これらも作品中盤以降に掘り下げがありそうですね。
そして、ちゆはエミリーの件が解決した話の最後には、女将の仕事にやりがいを感じた旨の発言があり、どうやらある程度進むべき道を見つけた様な雰囲気でしたね。尤も、家業を継ぐ関係の話は過去作のゴープリでみなみがひっくり返した例がありましたからまだ断言はできませんが。
エミリーとちゆについて
決して楽しんでいない訳ではないと思われるものの、妙にツンツンした態度を崩さないエミリーでしたが、ちゆは彼女の父親に対するそっけない態度や、人に話しかけられると態度が豹変する事を素早く察して優しく接します。
エミリーの態度が頑なな事に、どうすれば祖母や母親に様に客に寄り添うことが出来るのか悩むちゆでしたが、のどかに連れて行ってもらった海岸で悩みを叫ぶことで解消、のどかにお礼を言ってエミリーに優しく接する事で彼女の悩みを聞き出す事に成功しました。
ちゆはアスリートとしての側面もありますが、流石スイッチの切り替えが早いな、というのが印象です。のどかがちゆちゃんは海が好きだから、と悩んでいる様子の彼女を海岸に導いてくれたのはナイスプレイなのですが、きっかけがあれば早々に回復する感じです。それでいて、そういう切り替えの早さが売りであるキャラクターの特徴である冷たさみたいなものは微塵もなく、あくまでも暖かく優しい、という、ちょっと稀有なキャラクター性ですね。
あと、ちゆは凄く察しがいい事も強調されました。前回でも老夫婦の結婚指輪を見て察するような表情を見せましたが、今回もエミリーの嬉しそうな顔とツン態度の豹変を素早く察知したり、父親に冷たい態度を取ったり、公園を眺める様子を不安そうな顔で眺めていたり、洞察力が半端ないです。
エミリーは、実はスミス家がもうすぐ日本に引っ越す事になってしまい、故国での友人との別離の寂しさと新天地・日本で友人が出来るかどうかの不安に苛まされていたのですね。*2
それを吐露されたちゆは彼女の不安を取り除こうと優しい言葉をかけ、途中メガビョーゲンの襲来でもエミリーが拠り所にしているであろう公園を守ろうと必死の戦いを繰り広げました。
エミリーにとっては公園は大切な小宇宙なんですよね。故国で友人らと数々の思い出を作った場所でしょうし、引っ越した後も右も左も分からない状態では最初に目指す場所でもあるでしょう。ちゆの行動はそれを理解したからこそだった訳ですが、メガビョーゲン撃退後は一緒にだるまさんが転んだで遊んであげたり、その様子を見ていた他の子どもたちがエミリーに声をかけ彼女の不安が解消、旅館を去る際には笑顔で別れるなど大団円で幕となりました。*3
引っ越しに対する子供の不安、ちゆの限りない優しさと目標を見定めることが出来た点、など上手に描けており、まとまった良回だったと思います。
敵側の事情について
前々から思っていたのですが、幹部たちはダルイゼン=生命が宿っているもの、シンドイーネ=自然物、グアイワル=人口加工物、を基にメガビョーゲンを召喚しているのはほぼ確実っぽいですね。
ただ、今回のシンドイーネは「雨が核の」メガビョーゲンを呼び出しましたが、浄化後は脱ぎ捨てられた長靴が残されていたので、これをどう解釈するかは判断が難しい所でした。
また今回は浄化後にラテの具合が良くならなかったのですが、ダルイゼンの時ほど重症化はしておらず、ここら辺の設定はまだちょっと不明ですかね。
前半にシンドイーネとバテテモーダの絡みがありましたが、やはりシンドイーネはバテテモーダをウザいぐらいの認識で取り扱っていますね。というより、キングビョーゲン以外は眼中にない、と言った所でしょうか。結局、バテテモーダはおだてに乗っているグアイワルとだけ仲が良いみたいな表現で、意外と仲間としては溶け込んでいない印象です。腹に一物あるみたいなので、最終的に彼がどういう行動を取るのかはちょっと楽しみでもあります。*4
次回は…ん? 眼鏡のお姉さんにニャトランが恋に落ちるお話か!? しかもそのお姉さんがプリキュアになる夢想までしているとは…
きちゃま! まさかひなたを裏切る気じゃあるまいなッ! 許さん、ニャトラン、それだけは許さんぞーーーーーー!
ところでさ…
今週の(?)ヒープリのここが見どころ
ニャトラン、正直、好みが俺と丸被りだニャ。今度酒でも酌み交わそうZE…
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