ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第14~16話雑感

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あ、書き終わってから気が付きましたが、今回、戦闘に関する言及が一切ありませんね…ここ最近は連携が取れていて安心して見ていられるチームへとなりつつあります。第16話での連携からのキュアスキャンは見事。


さて、今期間はどちらかというとビョーゲンズ側の事情を少し差し置く形でヒープリチーム側の掘り下げにスポットが当たりました。

 

第14話「元気発見!すこやかフェスティバル!」

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のどかが病院で定期検診を受け、担当医からすっかり健康体、というお墨付きをもらう…という所から話はスタートしました。

この回は布石をばらまきまくった回、というのが感想です。

話自体はすこやかフェスティバルという夏祭りを中心に展開していくのですが、途中食欲魔人と化した(笑)のどか達に和みつつ、名物・すこやか饅頭を販売しているお店のサポートなどを経て地元民の結束の固さを知る…というのが流れでした。

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まずは地元民の仲の良さと団結力。上でも書いた様に名物の饅頭を売っている店の蒸し器が故障してしまうのですが、それを手伝うはぐプリメンバーに加え、地元の方々が次々に協力してくれて、饅頭屋は危機を乗り越える、というものです。

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一通りの饅頭屋さんの手伝いが終わり、あまりの町全体の協力体制に不思議がっているのどか達に通りすがりの老女が語り掛けてくるのですが

「すこやか市はずっとこうして困った事があっても乗り越えてきた」

のどかはそういう町に引っ越すことが出来て、自分の体もそれに中てられて回復することが出来たのかも…と考えるのですが…

これは個人的には今現在進行中のウィルス騒動に対する製作者側のメッセージかな、と受け取りました。どんな困難があっても皆で立ち向かう、協力していこうよ、という。直接的な援助でなくても、それは誰かの役に立つかもしれない(町の人々の団結力)し、その答えが最終的に町の活気やそれに中てられたものの健康につながる(のどか)事もある、と。こんな時期だからこそ発せられた分かりやすくも優しいメッセージだと感心しました。

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さて、そんな楽しい祭りの最中、バテテモーダがそこらに落ちていたハンディファンをベースにメガビョーゲン召喚、祭りを滅茶苦茶にするのですが、たった今すこやか市民の団結力を見せつけられ更なる使命感に燃えるのどか達・ヒープリチームが相手では何とも分が悪い。容赦のない顔面ドロップキックがバテテモーダを襲い、あっさりメガビョーゲンも浄化。無事風のエレメントを救出するのですが、ここで爆弾発言が飛び出します。

名前こそ明言はしませんでしたが、正式に先代プリキュアがいた事、彼女がすこやか市出身である事、テアティーヌのパートナーである事、そして彼女がはるか昔すこやか市の人々を音楽で癒していたことなどが風のエレメントの証言から判明。

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え? CMでバレバレじゃないか、って? まあ、あくまでも放映内での内容を記事にする、が基本方針なので…とぼけさせてください(笑)。CMや先行情報公開で名前はキュアアース、パーソナルカラーは紫、ハープを模した武器、風のボトルを使う、中の人は三森すずこさんである事が判明していますね。

整理してみましょう。

  • すこやか市は元々団結力が強い街であり、これも元はというと先代プリキュアが町の人々を癒していた事に起因する可能性がある。
  • ただ、まだ前半~中盤差し掛かりのこの時期にのどかの健康体を強調されると、途中で彼女の病気がぶり返す展開があるのでは? という勘繰りも出来る。
  • テアティーヌのパートナーである、という事は、彼女のそばにある封印された人影が先代である可能性は高いが、どういう経緯でそうなってしまったのかは不明である。
  • 先代はすこやか市を中心に活動していた、という事はビョーゲンズが殊更この土地を狙う理由付けにも一応なっている。ただ、これに関してはまだ裏があるのでは? と勘繰れる。
  • 当然、先代の復活は十分に考えられる(白々しい(笑))

果たして先代をどう遇するのかは未知数ですが、俄然楽しみになってきましたね。先代の事に加え、すこやか市の謎の事もありますし、目が離せません。

 

第15話「初めてのケンカ…すれ違うのどかとラビリン」

物語の出だしはのどかとラビリンの仲の良さを強調するのですが、些細な事で喧嘩が発生してしまい、ぎくしゃくしてしまった二人はダルイゼンが呼び出したメガビョーゲンを目前に変身能力を失ってしまう…という流れでした。

話の要点としてはラビリンがどう見ても見た目が怪しいハーブショップのマスコット人形・ラベンだるまちゃんに一目惚れしてしまうのですが、他のヒーアニ達にからかわれた事で、それを恥ずかしいと思い込み、人形の取得に協力してくれたのどかの前で人形を叩きつけてしまう…というものだったのですが…

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正直言うと、このシナリオはのどかに非はなかったのが個人的にはちょっとモニョりました。

確かにお互いの仲が険悪になってしまった場合、どちらかが譲歩を見せて事を丸く収めるのは大人の対応です。直近ではスタプリのユニとアイワーンとの和解プロットが記憶に新しいですが、この場合はユニ側にアイワーンを延々だまし続けていた(しかも彼女は内心この事を心苦しく思っていた)という事情がありました。

今回の件についてはのどかの視点で見れば、あれだけラビリンのために協力してきたことをあっさり反故にされたのですから、それは腹も立ちますよね。まあ、このシナリオではどちらかというとのどかがラビリンとの喧嘩後にベッドの中で「そうか、友達と喧嘩するってこういう事なんだ」と苦しく寂しい胸の内を吐露する…という方がメインだったとは思うのですが。

あえてのどかに非があるとすればラビリンの態度の急変を見抜けずにあけすけにラベンだるま人形の事を喋ってしまった事でしょうが、彼女は元々入院生活が長く、そういう心情の機微には疎かった、とも言える訳で、非難できる程のやらかしとは思えません。

何よりラビリンは第2話でものどかの運痴を見かねてプリキュアを辞める事を要請したり、正直ちょっと独善的、というか我儘なんですよね。言われた側がどう思うかを考えていない、というか。今回は最終的には仲直りしましたが、これで視聴者からのヘイトが向かわないか少々心配でもあります。

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さて、ダルイゼンの呼び出したメガビョーゲンが出現し、変身して戦う事になるヒープリチームですが、喧嘩中ののどかとラビリンはシンクロが出来ず失敗。それを見かねてラテが二人にお互い謝るように促す事で、お互い意地を張っていた事を謝罪して仲直り後に変身するのですが…

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ラテは流石王族というべきか、今回は威厳を以て二人を諫めた訳ですが、やはり二人の仲違いの事情を知っていたとなると、ちょっとのどかがかわいそうじゃないかな、というのが正直な所でした。

これは個人的な思想ですが、喧嘩なんてものはほとんどの場合双方悪い、というのが相場です。ですからお互いが謝罪する、というのが一番の和解への近道になります。ですが、一方的に喧嘩を売られる、という事があるのもまた事実です。その場合に安易に謝罪するのは是非で言うのならば「非」であると自分は考えています。

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今回の場合、喧嘩の要因のほとんどはラビリンにあり、正直な所ラテが双方に謝罪を促したのは「そうすれば解決するでしょ」という、イヤな言い方をすると少々安直な解決策を取ったようにしか思えないんですよね。逆にラテに「双方悪いんだから謝れ」という意図があったのなら、今まで何を見ていたんだ、となりかねませんし(ただ演出的には多分こちらだった)。何より、これを視聴している子供たちが「自分に非がなくてもとりあえず謝れば解決する」と曲解してしまう事が若干心配でもあります。

この手の喧嘩回はシリーズでもわりかし恒例ですが、最近の作品でははぐプリのえみルーの仲違い回ぐらいしか納得できるものがなく(まほプリでもみらいがほぼ完全譲歩している)、スイプリでは序盤はかなりの長期間喧嘩が続くという…キャラへのヘイトも考慮しなければならず、なかなか難しいテーマなのは分かるんですが、もう少ししっかり組んでほしいかなあ、というのは贅沢ですかね?

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もちろんのどかは素直ないい子ですし、ラビリンも根は真面目で純粋ですから、今回の喧嘩及び謝罪の件を引っ張たりはしないでしょうし、むしろ結束を固めるいい機会になってはいるのですが、仲直り後の場面も「どうすれば喧嘩しないで済むのかね?」「それが分かれば苦労はしない」という禅問答で終始しており、なんか色んな意味で大人向けな話だったなあ、というのが感想でした。そして、これは次回の話でも継続されていたのです。

 

 

第16話「友情の誓い!永遠の大樹の下で」

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永遠の大樹…ここで友情を誓った人たちは永遠の友情を育む、と謂われている…そこを訪れるヒープリチーム。単純にはしゃぐのどか、伝説というよりは言い伝え、と苦笑するちゆ、私たちはとっくに親友だけど、とひなた。三者三様の様だが…

しかしいざ現場に到着すると…そこには枯れ果て今にも寿命が尽きかけた大樹が…

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そこに訳アリ老人が一人佇む…大樹はもう死んでいる、と。彼は永遠の友情なんてない、とヒープリチーム達に言って去るが…

大樹にはエレメントが健在であり、老人の事情が明かされます。

かつて男二人女一人の三人組がおり若い頃大樹の下で友情を誓い合った。先程の老人はそのうちの一人であり、エレメントから残り二人を探してくる様に依頼され、のどかが中心になってかつて三人がたむろってた喫茶店に向かうのですが…

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幸い残り二人にはすぐ会えますが…二人とも大樹の元に行くのは拒否。どうやらお互い結婚指輪をしていた点から夫婦らしく*1、どうも三角関係に陥った三人は永遠の友情にひびが入った様子。ヒープリチーム、再び大樹の所に行き、老人(てつや)と再会するものの、彼は40年ぶりに町に戻ってきており、そろそろ出発してしまうそうだ。

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その寂しそうなてつやの様子を見て永遠の誓いをするか躊躇するヒープリチーム。しかしのどかの提案でそれでも永遠の誓いを決行。そして枯れて行こうとする大樹に「今までありがとうイベント」を企画するのだが…

 

少々あらすじが長くなってしまいましたね。言うまでもなく、テーマは三角関係の拗れによる友情の決裂。そして、彼らの最終的な和解とヒープリチームの結束の固さの再認識、と言った所でした。なかなかアダルティなお話ではありましたね。

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ただ、個人的にはあまり本筋とは関係ない息抜き系のお話だったかな、と感じます。もちろん、この大樹(話の最後に完全に枯れたが、そこから新たな芽が芽吹きエレメントも復活した)と永遠の誓いについては物語の重要なキーワードになる可能性はありますが、今の段階では不明ですので。

まず、てつやたちとヒープリチーム達の永遠の誓いにあまり共通点がありませんでした。てつや達は男二人女一人の三人組という三角関係フラグ立ちまくりであった事に対して、ヒープリチームはあくまでも同性間の友情です。

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ヒープリチームがこの先、その友情の結束を問われる場面は確かにあるかもしれませんが、それをてつや達に準えるには少々無理があります。事情が違い過ぎる。物語の最後でてつや達は最終的に和解しましたが、これもてつやが譲歩した、と言えるわけで、逆から言えば他の二人は負い目があったのでしょう(だからこそ最初に大樹の元に来ることを拒んだ)。そう考えると喧嘩ではないものの話の根元は前回ののどかとラビリンの仲違いに近いものです。この和解をどう判断するのかは意見が分かれる所でしょうが、個人的には「時間が解決した(する事もある)」と読み解きました。そういう事も考慮して「アダルティ」だったな、と感じるのです。*2

あと、何気に三角関係が…という話はここしばらくのシリーズでも連続しているのですよね。どちらも匂わせ程度でしたが。

ところがはぐプリではジョージとパップル・ジェロスとの三角関係が結果的に幹部二人の離反に繋がったり、スタプリでは遼じいとひかるの祖父祖母での三角関係を匂わす表現及び、その孫娘のひかるを遼じいが可愛がっているなどの気が付くとにやりとする場面など、実は結構意味がある場面が多かったのですが…今回のエピソードはこういう紐づけとしてはイマイチ弱かったかな、と。

ただ、三人が永遠の友情を育む、というのはこれからの見どころでもあると思うのでこれからも引き続き楽しみですね。百人の友より十人の親友を得よ。これは私の父が亡くなる直前に託した言葉です。それから20年近く経ちましたが、この言葉は身に染みてきています。

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彼女たちはこれからどのような道を歩むのでしょう? 敵は強大で後が見えない程ですが、きっと新しく芽吹いた永遠の大樹が見守っていてくれるのでしょうね。

 

さて次回は…

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ちゆがメインを張る回ですか。女将(見習い?)をやる話の様なので、母親が倒れか何かしたのですかね? 彼女の競技者としての一面は先回描かれましたが、もう一つの重要なファクター、実家の老舗旅館がらみのお話なので注目ですね。あと、ちゆって(多分)弟がいるのね( ´艸`)。

 

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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放映のその日にこれを売り出したの、流石に鼻血吹いたわ。いや、反則でしょ、こんなの!( ´艸`)

 

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*1:一応、夫婦と明言されてはいない。各々別の家庭を築いている可能性も皆無ではないが…それならてつやの「永遠の友情はない」という台詞にはあまり引っ掛からないだろう。

*2:ここでてつやにも家庭がある事にすれば、他の二人の負い目も和らいだとも思うのだが…まあ、この後かつての純喫茶で語り合う…みたいなのを想像するのも楽しいものだ。