まあ、元々地球を蝕んでビョーゲンキングダムにフォーマットする、と言ってはいたけど、大ボスの口から「地球制服」みたいな単語が飛び出ると、ブルータスお前もか、感が凄いよねー( ´艸`)
さて、最終決戦一の部、といったところでしたが、個人的にはネオキングビョーゲンの強さがきっちり描かれていたのが好印象でした。
話の流れとしてはダルイゼンを取り込み、最終進化を果たしたネオキングビョーゲンは、まず手始めにとすこやか市を一瞬にして蝕んでしまいます。
このままでは地球全体が蝕まれてしまう。早速それを止めるべく攻撃を仕掛けるヒープリチームですが、ネオキングビョーゲンの周りには不思議なバリアが張られており、すべての攻撃を無効化。当然、敵側はバリアを無視して攻撃を仕掛けてくるため、ヒープリチームは何もできないままあっさり変身解除に追い込まれます。
万策尽きたヒープリチーム、シンドイーネがラテに魔の手を伸ばそうとした瞬間、強烈な光の攻撃が彼女の腕を弾き、その場にはテアティーヌが佇んでいた…というものです。
まずは上でも書いた通り、ネオキングビョーゲンの強さが明確に描かれたのは良かったですね。すべてを弾く上に自分の攻撃は一方通行的に通せる全方位バリア。
すこやか市を一瞬で蝕み、しかも放っておいてもそれは世界全体に広がっていく、という状況下で、打開策の見えない大ボス。なかなか絶望的な演出でした。
その場を救ったのがテアティーヌを筆頭とするヒーリングガーデンのヒーアニ達。テアティーヌの召還に応じて次々とすこやか市に現れた彼らは全員の力を結集してネオキングビョーゲンの浸食を抑えつつ、彼の動きを止める結界を展開します。
少々難を言えば、テアティーヌ側はテアティーヌ側で反撃の準備をしていたと思うですが、彼らは結界での助力に留まった事でしょうか。実際、自分たちが抑えている間にネオキングビョーゲンを浄化する方法は考えてほしい、とヒープリチーム(というよりは見習いヒーアニ+ラテ)に委ねており、下準備込みでそれはちょっと…というのが感想でした。尤も、テアティーヌの力を以てしても結界を張るぐらいが精一杯&対処法が見出せないのか、ラテのピンチにいてもたってもいられなくなって飛び出してしまったのかは判断が難しいところですが。*1
面白いな、と思ったのはこの期に及んでもネオキングビョーゲンはテアティーヌの事しか眼中になかったことですかね。最初にすこやか市を狙ったのもテアティーヌとそのパートナー生誕の地だったから、という事が今回語られましたし、結界で身動きが取れなくなった後もヒープリチーム追討をシンドイーネに一任し、彼女は自分の獲物と言い張りました。
プライドの高さが相当レベルなのですよね。その辺りが逆に彼の弱点の様な気はします。
さて、このままでは危ないと悟ったアスミは一旦戦線からヒープリチームを連れて離脱、バリア対策について話し合うことになるのですが、彼女はビョーゲンズは別のビョーゲンズを取り込み進化を繰り返している(テラビョーゲンがメガパーツで進化し、更にそれを取り込んでキングビョーゲンはネオキングビョーゲンへと進化した)、と推察。あのバリアはビョーゲンズの力を取り込めば通す事が出来るのではないか、と考えます。
そして、その役は人間ではない自分がやる、と言い出すのです。
当然、ひなたやちゆは驚きますし、ビョーゲンズを取り込むという事は取りも直さず、かつてののどかの様な状態になってしまう可能性がある訳で、のどかは大反対します。
それでも彼女の決意は揺るぎませんでした。前回のキュアグレースの台詞「自分の心と体は自分だけのもの」を引用し、誰かがこの役をやらねばならない事、大切なものを守りたいという気持ちとその意志は固いこと、ラテが辞めろと言っても曲げる気はないことを語り、皆を説得しました。
かつてはラテを最優先に考え、それ以外にはあまり興味を示さない、という初登場前後から考えると本当に成長しましたね…ただ、この場面、のどかにはもうちょっと強硬に反対してほしかったかな…彼女はビョーゲンズ由来の病身がどれだけ辛いかを知っているのですから、それをアスミが甘んじて受ける、という事に簡単に納得できるとは思えないんですよね。この辺りは素直に時間が足りなかったんかなあ、と考えさせられました。まあ、この時間がらみについては後日の総評にてまとめましょう。
そんな所にシンドイーネが到着、早速変身して対処するヒープリチームですが、彼女はさらにメガパーツを自身に投入してパワーアップ、ヒープリチームを圧倒します。
しかし、キュアスパークルの機転で隙を見せてしまったところで他三人の連携攻撃を受けて形勢逆転したところにプリキュアファイナルヒーリングっどアローが炸裂、という展開でしたが…
うーん、一応、最後の幹部戦だったんですよねえ。まあ、キュアスパークル、シンドイーネ、双方ともにらしいと言えばらしいやり取りだったのですが…ちょっと締まらんなあ、というのが素直な感想です。シンドイーネがこれほどの悪女でなければ、あるいは幹部最終戦でなければ、笑えるエピソードで済んだのですが…コミカルさを残したかったのはわかりますし、前回ダルイゼン戦がああいった内容だったので連発シリアスは辛いと考えたのも理解は出来ますが、こういうところはあくまでもシリアスに攻めてほしかった。
さて、最強合体技でも浄化しきれなかったシンドイーネ、そこにラテの助言でキュアアースもろともシンドイーネに今度はプリキュアヒーリングオアシスを炸裂させ、今度こそ完全浄化されたシンドイーネのものと思われるナノビョーゲンをキュアアースはそのまま取り込みました。
これはどう解釈すればいいんですかねえ…まず浄化技はビョーゲンズにしか効かない、というのが明文化されたのはいいのですが、浄化されたシンドイーネ、というよりはナノビョーゲンはバリアを通れるのか、とか、これを受け入れてキュアアースには影響ないのか、とかいろいろ気になります。受け入れた後キュアアースは平気な顔をしていましたが、これもやせ我慢の可能性がない訳ではないんですよね。
というより、この展開、それこそキュアグレースとダルイゼンを絡めた方が面白かったんじゃないでしょうか…正直、適役だったとはいえ*2キュアアースとシンドイーネってあまり絡みはなかったんですよね…考え方が全く嚙み合っていない、という場面は散見されましたけど、あの程度では絡みとしては弱いと思います。
なんにせよ、ヒープリチームの目論見は成功し、いよいよ結界に目を向け最終決戦への決意を固める、というところで幕となりましたが…
次回は大団円&やはりヒーアニたちとのどかたちとの別れ…ですかね。ハンカチ用意しておかなきゃ…ペギタンとニャトラン大好きだったから余計辛い…その次が引き継ぎ回だとすると物語上は実質最終回かな? 尤もこの辺りは上手く絡めてくる可能性があるのでなんともいえないかも。
今週のヒープリのここが見どころ
次回予告に出てきたこの場面、初代ファイナルファンタジーのオープニングの橋渡るところに見えた…ここから、のどかたちの本当の物語が始まる…とかだったらかっこいい引きだな…
----------------