ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第17~19話雑感

しゅごい…1000回とか長寿すぎるだろ…次は…プリキュア100人目記念辺りかしら?*1

 

さて、話中での正式なユキ=キュアニャミーの暴露(第17話)、強引なユキの忠告からのまゆの反発(第18話)、危機に陥ったキュアニャミーを救うべくキュアリリアンへと覚醒したまゆ(第19話)という流れの今期間になりました。

現段階で発表されていたプリキュア達もすべて出揃った訳ですが、チームとして機能するのは次回に持ち越し…といった内容になりました。

 

猫屋敷ユキ=キュアニャミーについて

まゆに対する感情がとにもかくにも重かったです(苦笑)。

過去の回想回でも語られていましたが、とある田舎村で過ごしていたユキは孤独をものともしないで過ごしていましたが、まゆに優しく接せられ彼女が与えてくれた帽子の温かみに触れ、それは強がりであり自分は寒かったんだ、と自覚。まゆの元に来てからは何があっても彼女を守る事を決意したそうです。

…正直言うと、動物が抱く感情としては少々人間的すぎるかな…とは思います。一般論的な感覚でいうと、気まぐれの象徴の猫よりは主人に忠誠を誓う犬的な部分が大きく感じられます。こむぎが良くも悪くも動物本能まっしぐらな性格をしているため、比較として設定したのは分かるのですが、ちょっと賢すぎるかな~、と。

ただ、彼女がそういう感情を抱いていた上で、第10話で帽子を返しに来た後去ろうとした姿は見返すとなかなかクるものがありますね…

ところで、前回の記事でユキは内心ではキュアワンダフル達のやり方を認めているのではないか…と筆者は推測しましたが、これはちょっと思い違いでしたね。

正確には、興味がない、といった所で、まゆがこむぎやいろは達に近づいたことによりガルガルに襲われる危険性が増したことについては糾弾すらしています。要するにキュアワンダフル達のやり方(動物を傷つける事は絶対にしない)を認めている訳ではなく、まゆに危険性が及ばなければ彼女たちのやり方に口出しする気はないし、彼女たちのやり方が結果的にまゆに危険性が及ぶほど手ぬるいと感じれば最悪敵対する事も厭わない。

とにかくまゆの安全性第一、他はどうでもいいし、いろは達との交友関係がまずいと感じれば、縁を切れ、とまで忠告し、その言葉をまゆに反発されれば自分は悪者になっても構わない、とまで思っています。

うーん…こんなに重いのはドキプリの六花以来かも。

最終的にはまゆがキュアリリアンに変身した事でいったん彼女とのわだかまりはなくなりましたが、彼女の目の前で鏡石が与えた(であろう)パクトに手を伸ばしたまゆを見た時の表情は「やめて!」と言っている風に感じました(あそこの表情については様々な解釈が出来ると思うが、筆者はそう感じた)し、まゆがプリキュアになった事に納得しているかはまだ別問題な気がします。次回予告ではニコガーデンに協力する気がない旨を言っていましたし、まゆ(基本的にはまゆの意思を尊重するとは思うので)がどう動くかなのでしょうが、もう少し語られていく事になるのでしょうね。

 

猫屋敷まゆについて

ユキの事は大切に思っていたでしょうし、かわいがってもいたようですが、彼女レベルの感情は持っておらず、むしろ、人間形態になった彼女と話す事が出来た事でよりその感情が増した、という感じでしたね。

嫌な言い方をすれば共依存な関係だった訳ですが、ユキの方がより重かった、というのはちょっと意表を突かれました。

ただ、ユキは友人関係にまで口を出した事も大概ではありますし、まゆを巻き込んだ、とこむぎ達を糾弾しましたが、ガルガルの件に関してまゆの場合は再三の忠告にも関わらず自ら足を突っ込んだ節があったので、彼女のキュアリリアン変身には少し疑問符は付きました。結果的には良かったけど…という感じです。

実際の所口さがのない事を言わせてもらえば、彼女はいろはほどの運動神経がある訳でも、悟ほどの動物知識がある訳でもありません。*2プリキュア最大の力といっていい優しさは確かに持ってはいますが、それも極度の引っ込み思案でなかなか表に出てこない状態だった。

第19話で幼少時の怖がり具合が描かれましたが、少々度が過ぎており、だからこそそこら辺を気にせず接してくれたいろはに(正し、いろはは相当気を遣っている描写があった)憧れと追いつきたい気持ちを持ったが故の行動、そしてそれに加えて、ユキを守りたいという気持ちが重なったのは分かるのですけどね。

上で共依存と書きましたが、実際、ユキがまゆの事を守る事を第一優先にしているのと同じく、彼女の変身理由もユキを守りたいがためだった訳で、つまりは彼女はユキをあくまでも等身大としてとらえているのですよね。ここはお互いに出来る事と出来ない事がある、と明確に境界線を引いているいろはとは対照的なのが個人的には面白いポイントかな、と思っています。

 

鏡石について

ますますもって謎めいてきましたね。というのも、プリキュアの選定基準がイマイチわからないんですよね。正確に言うと、今回のまゆ=キュアリリアンの件で分からなくなってきた。こむぎやユキの主人を守りたいという強い気持ちに、いろはのガルガルになった動物が居たたまれない、というのは動機としては十分なのですが、第19話でのまゆの無茶な行動も相まって、かわいがっているペットが危険な目に遭っていたらそらそうするでしょ、ってなってしまう訳です。それならば、これまた嫌な言い方ですが、このアニマルタウンに於いて、有資格者はなんぼでもいる気がするんですよ。

推論で物を言うならば、伝承通りであれば、鏡石は神の遺物と思われます。その本来の効果は「人間と仲良くしたいと願った動物に人間の言語を使用できるようにするもの」です。今作はこむぎにしてもユキにしても、各々の強い思いが人間サイド二人より先んじて「喋れる」「人間態になれる」という能力を鏡石に付加されています。つまり人間サイドのプリキュア化には鏡石が認めた動物と強い絆がある、が条件になっている可能性はある。もっと言えば、ペアになっているプリキュア達は何らかの形で紐づいている、とも考えられます。

更に伝承では、鏡石の噂を聞き及んだ動物や人々が集まって今のアニマルタウンの原型が出来たそうですが、その結果、動物たちの間で争いが起こってしまった。もしも、かつてのアニマルタウンが人語を操る動物たちの楽園であり、それが最終的に争いの原因になっているのだとしたら…鏡石が沈黙した事も併せて、鏡石が認めた癒しの存在=プリキュアが限られた人間にしかなれないのは一応の説明付けにはなるかと思います。

どちらにせよ、物語の核心の一つでしょう。重要度で言えば、デパプリの招き猫像並みだと思われるので、引き続き注目したい要素ですね。

 

敵側の事情について

第18話から19話に登場したハムスター型ガルガルはかなりの難敵でした。地中に潜って逃げてしまうのもそうですが、体の縮小化が可能で、プリキュア達が追跡不可能な隙間に逃げ込んでしまう。そして、穴掘りを駆使して地上にランダムで出現し暴れ回る。

更に、ガルガルを生み出していると思われる黒幕? がまた登場し、ハムスター型を傷つけたニャミーへの憎悪を煽り新たな能力、対象を縮小化するビームまで与えました。

黒幕も要所要所に現れて、ガルガル達を煽る事に今の段階では終始していますが、その気になればガルガルが全体的に一段階パワーアップする事が可能である事が判明したわけで、これはプリキュア達も結構危なくなってきたな、と感じます。

あくまでも筆者個人の考えですが、今回のプリキュア達は身体能力的にはほぼ互角だと思われるので、特に非暴力を是としているワンダフル達には一層不利に働きそうです。特に19話では不意打ち同然で食らったとはいえミニマムビームでニャミーすら手も足も出なくなってしまい、結構笑えない状況に陥っています。物理的に避けられる&耐えられる攻撃ならまだしも、当たったら実質詰みの攻撃が混在した上で非暴力を貫くとなると…

今の段階では特にニャミーがワンダフル&フレンディとの連携が取れないでしょうが、4人がチームとして機能する様になれば、いよいよ黒幕も本腰を上げてくる可能性があるので、戦闘も少し緊迫感が増すかもしれませんね。

 

犬飼家組について

いろはちゃんが料理下手な事が暴露されました。なんてこったい!( ´艸`)

不殺非暴力を貫いていますね。まゆを守るためならガルガルを攻撃する事を厭わないニャミーを必死に止めるシーンが強調されましたし、第19話ではワンダフルは少し怒ったようにニャミーを止めようとしましたし、その後にガルガルを庇うような動作までしています。

実際、ニャミーはハムスター型ガルガルを攻撃してヘイトを溜めてしまい攻撃対象にされて危機に陥りましたし、覚醒したリリアンも抱きしめてハムスター型を浄化した事からも、非暴力による犬飼組のやり方が是である、というのは変化はありません。

あと、いろはがかなり大人ですね。悟君も落ち着いていて老成していますが、まゆをガルガルの件に巻き込んだことを糾弾してきたユキに、そのこと自体は不問にしつつ話し合う事を勧めてみたり、まゆにも気を遣いつつあまりそういう事を感じさせないように見守るように振舞うなど、とにかく中学二年生とは思えないほどのコミュ力です。しかも、ユキの強硬な態度を見て、彼女はユキがまゆに対してかなり強い思いを抱いている事を悟っている表情も見せており、観察眼の鋭さは人間のみならず動物にもいかんなく発揮されています。というか、長い時間動物を観察してきたからこそ培われてきた眼でしょうね。

今の段階で色々な点が猫屋敷組とは対称的に描かれているな、と感じます。これから共闘方向に舵を切るのでしょうし、特にまゆは穏健派だと思われます。ユキがどう出るかなのでしょうが

次回は共闘もニコガーデンの件も興味がないユキとまゆの考え方がスポットが当たりそうですね。ユキにどうやって非暴力を説くのか、が個人的にはとても気になるので、次回も含めてこれからの展開が気になります。*3

 

ここまでわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

松田さんってどっかで聞いたことがあるな…と思っていたら…ベリィベリー!? ベリィベリーじゃないか! プリキュアになったんだね! おめでとー! でも個人的にはベリィベリーのプリキュアも見たかったかも…キュアサンダーナックル?(センスなさすぎ)

 

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*1:しかし、今何人なんだ? しかも映画プリキュアのみ登場をカウントするかしないかでも論争が起きかねないし実際は難しいかな。

*2:ただ、変身後のキュアリリアンは驚くほどの回避能力を示した。

*3:ただ、ユキはこうは言っていても、先回の親鳥によるガルガルの卵除去要請に応えたりはしているんだよな。