ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第39~41話雑感

あー、さて、1月も残すところあと3日となってしまったわけですが、新年あけましておめでとうございます( ´艸`)

今年も当ブログをゆるゆるとよろしくお願いいたします。

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ご挨拶が遅れたお詫びにキレイになった三幹部などご鑑賞ください( ´艸`)
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さて、今期間はとうとう最終決戦前夜、といった感じの内容でした。ひなたをメインに据えつつ、グアイワルの離反、キングビョーゲンの本体出現と着々と進行していきました。

 

話の流れとしては、グアイワルの罠に嵌ったひなたを筆頭とするヒープリチームはビョーゲンキングダムの本拠地・キングビョーゲンの元へと導かれます。当然戦闘になるのですが、苦戦はするものの皆の力を合わせたファイナルヒーリングっどアローが炸裂、キングビョーゲンの浄化に成功。

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しかし、これはグアイワルの計略であり、彼はキングとプリキュア達との共倒れを狙っており、プリキュア達が勝ってしまったこと自体は誤算だったものの、キングがいなくなったここを勝機と捉え、大量のメガパーツを自身に投入、パワーアップしキンググアイワルを名乗りプリキュア達に襲撃、変身解除に追い込みます。

ヒープリチームはアスミの機転で脱出するものの、グアイワルを認めないシンドイーネはキングは生きていると信じキング探索に、ダルイゼンは自分が住みやすい世界さえ構築できれば誰がキングだろうと構わない、という態度だったため、グアイワルは地上に出てメガビョーゲンによる侵略を開始、ダルイゼンにヒープリチームの追撃を命じます。

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ビョーゲンキングダムに閉じ込められる形になったヒープリチーム側はまんまと罠に嵌ってしまい自責の念を感じ泣きじゃくるひなたを宥めつつ、脱出の糸口を探りますが、その最中にダルイゼンと交戦、戦闘中にラテがキュアスパークルの技がビョーゲンキングダムの壁の弱いところにさく裂した場面を見出し、ここを破って脱出成功。

地上に戻ったヒープリチームは次々メガビョーゲンを浄化していきますが、森林公園にてひときわ強大なギガビョーゲンと交戦。そこに次々と幹部たちが合流し、キュアグレースvsダルイゼン、キュアフォンテーヌvsシンドイーネ、キュアスパークルvsグアイワル、キュアアースvsギガビョーゲンという四巴戦の様相を呈してきます。

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しかし個々の力ではプリキュアを上回るビョーゲンズ達、次第に追い詰められついに変身解除に追い込まれるほどのダメージを受けるヒープリチーム。勝ち誇り彼女たちにとどめを刺そうとするグアイワルに闇の塊が襲い掛かり…!? というものでした。

 

平光ひなたについて

これは…うーん…そうねえ。

人間、誰でも欠点はありますよね。今作に関してひなたはその最筆頭であり、延いてはそれが彼女をかわいく魅力的に見せてもいます。

ただ、彼女の場合、その欠点が結構致命的な事態を招くんですよね…今回のグアイワルの罠に引っかかった件にしても、正直言うともう少し慎重になるべきところを強行したのですから。実際、グアイワルが(わざと)ひなたの目の前でワープゲートをくぐるところを目撃したひなたはそれで皆に相談を持ち掛けるまでは良かったのですが、この好機に目が奪われ突き進むことを選択してしまいました。しかも、このワープゲートの先に進むことに対して、ちゆ、ラビリン、ニャトランは反対意見を出しています*2

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過去回にも幾度か語られている、ひなたは一つの事に集中しすぎると他の事がおぼつかなくなる、が出てしまった訳ですが、これではグアイワルの揶揄(お前なら絶対に罠にかかると思っていた、と罵られた)も甘んじて受けるしかないでしょう。ただ、この件に関しては、のどか、ペギタン、アスミはひなたの意見に追従しており、ひなた一人に責という訳ではありません。

気になったのは、そういう事情であったにも関わらず「自分は何をやっても失敗するダメな子なんだ」といって泣き出してしまった事です。前々から出ていた自己否定がまたしても噴出してしまった訳ですが、今までもこのネガティブモード突入については散々他のメンバーにフォローしてもらったにも拘らず、またしても皆に慰められてしまうことになってしまいました。

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時期的に言ってひなたファイナルエピソードだったでしょう、この期に及んでこの手の話を…しかも今までで最大級の感情爆発を持ってくるのは…正直言うと、この子成長してないの? と思わせてしまったのは悪手だったと思います。逆に彼女の懊悩を描きたかったのならば、少なくとも、兄姉に対するコンプレックスというだけではさすがに理由付けとしては弱すぎる。*3

しかも、更に良くない事にその度にのどかをはじめとしたヒープリメンバーが優しくフォローするため、逆から言うとメンバー内という小さな世界でしか彼女は許されていない(しかもひなたはそれで一時的に救われてしまう)、という困った流れが発生しています。

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確かにそれが狭い世界であっても自身を肯定してくれる存在のおかげで救われるという事はあるでしょう。しかし、彼女はそれがあまりに多すぎたし、それが故にそれに甘えてしまった様にも見受けられるのですよね。普段が能天気な性格をしているだけに余計に悪目立ちしてしまう。

ただ、今回のひなたを立ち直らせたニャトランの言葉は良かったですね。要するに彼女は失敗ばかり目が行きすぎだし、欠点がある人間の方が魅力的なことが多々ある訳で、そういう事も含めて大好きである、と。この子はその一見軽そうな見た目と言動とは裏腹に一番大人びていますね。物事の本質を一番捉えているというか。

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ニャトランを筆頭にした皆の励ましで、とうとう今度こそすべてを吹っ切ったひなたでしたが、個人的にはもう少しエピソードが欲しかったかな…というのが正直な感想です。この辺りは総評でまとめましょう。

 

敵側の事情について

大きな動きがありましたね。

グアイワル離反は前々から匂わせがあったので納得でしたが、あえて言うならキングビョーゲンの力を完全に見誤っていたのが間抜けだった、といったところでしょうか。キングビョーゲンもあえて泳がせていた、という様な節の事を言っていました。

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ただ、グアイワルはあまり賢くはなかったかもしれませんが、一番ものを考えている幹部でもあり、少なくともキングビョーゲンを信奉する以外何も考えていないシンドイーネや、場当たり的な事しかしていなかったダルイゼンにとやかく言われる筋はない、というのが正直な感想でしたね。シンドイーネ、ダルイゼンともにこの期間中、彼の事を随分ディスる発言をしていましたが、どの口が、とは思いました。

シンドイーネは完全にキングビョーゲン以外が見えていない状態ですね。キングビョーゲンはメガパーツを投入し進化した幹部=テラビョーゲンを文字通り「食ってしまう」事で自身のパワーアップを図った訳ですし、彼女はそれを承知の上でグアイワルをハメるために一時的にキンググアイワルを名乗る彼に協力しましたし、実際彼女の奸計に引っかかったグアイワルはキングビョーゲンに食われ同化するという悲惨な末路をたどりました。しかし、これは取りも直さず「自分が食われる」可能性もある訳で、挙句の果てに、ダルイゼンをも吸収しようとしたキングビョーゲンを見てもお構いなし、という態度でした。自分がキングビョーゲンに一番信任されている故に大丈夫、と考えているのか、食べられても構わない(むしろ喜ばしい)と考えているのかは分かりませんけどね…ただ、彼女はキングビョーゲンが作り出した、というよりは自然発生的なニュアンスだったのは「おや?」と思いました。というよりは、テラビョーゲンってキングが生み出した、とは一言も言及はされていないんですよね。テラビョーゲンの出所がここにきてちょっと注目点に個人的にはなりました。

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そして、ダルイゼン。グアイワルが食われてしまった事にもショックを受けていたようでしたが、それ以上に自身にもその危機が迫った際にはついに逃げ出してしまう、という意外な一面を見せました。てっきり彼はビョーゲンキングダムのためならば受け入れるのかな、と思っていたのですが、考えてみれば彼はビョーゲンキングダムが自分にとって住み心地がいいから地上を汚染しようしていたわけで、奉じていたのは環境(ビョーゲンキングダム)ではなくあくまでも自分なのですよね。

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そして、ついに本当の姿を現したキングビョーゲン。やはり部下の事を駒としてしか扱っていないのがミエミエでしたね。イメージ的には鋼の錬金術師のプライドでしたが、流石にあそこまでの深堀りはされていないですかね…全体像がゾロっとした服で覆われているためちょっと分かりづらかったですが、一本角の生えた黒い犬or馬or狐? やはりテアティーヌとの関連性が疑われます。また、彼はこの期に及んでもプリキュアよりテアティーヌの方に危険視しており、更にプリキュア達を初めて直接見た際にも、まずは先代に酷似しているキュアアースに注目するなど、あくまでもその視線はテアティーヌ(及びそのパートナー)に向いています。

そもそもこの話、主人公サイドが意外なほど事情を知らされていないんですよね。ヒーアニ達からのまた聞き&その彼らにしても深い事情までは知らされていない雰囲気ですし。この回で残り1か月になったこともあり、そろそろ何かしらの暴露がありそうですよね。

 

そして、這う這うの体で逃げたダルイゼン、キングビョーゲンの追撃を受けたからかボロボロの状態でのどか=キュアグレースの前に現れ、彼女の中に潜伏して力を回復させてくれ、と第41話最後の引きで懇願してきました。しかし、過去に病魔に侵されていた恐怖からか、はたまた自身が産み落としてしまったダルイゼンに対する嫌悪感からか、彼女はこの申し出を突っぱねてしまいます。

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その様子に善人面しておきながら我が身可愛さか、結局お前だって自分勝手じゃないか、と罵るダルイゼンから逃げるように走り出すキュアグレース。その表情は苦渋に満ちて…というところで幕となりましたが…

 

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次回はそのダルイゼンとのどかのファイナルエピソードですかね。和解なのか、受け入れるのか、はたまた拒否を貫き通すのか…ダルイゼンは安易に許してはならないほどかなり悪辣な事をのどかに対して(しかも複数回)しており、それだけにシリーズ既存作品よりも(ライバル対決的な意味合いでの)その結末に対するハードルは正直高いと個人的には思います。それだけにこの作品の真価を問われるエピソードになるでしょう。果たしてどうなるのか…注目したいです。

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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アスミさんのこの罠回避シーン。「罠はハマって踏みつぶす」という名言を残した某ドワーフファイター思い出した( ´艸`)

 

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*1:たださ、この場面、ひなたの夢の中なんだけど、彼女はあくまでも彼らと和解したい、と思っているとも解釈できるんだよねえ。コミカルに描かれているけど、ここは彼女の優しさを示す演出だと個人的には思う。

*2:ちゆ=これは罠の可能性が高い、ラビリン=仮にキングの元にたどり着けたとしてもまだ我々では勝てない、ニャトラン=先に何があるのか分からないのに危険すぎる

*3:しかも、これに対する解決エピソードは1回やっている。