ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第22~24話雑感

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朝早くの電車に乗るための集合時間が6:00、という事で死にそうな顔になるひなた&ニャトラン…悪いがその時間では遅い! 遅すぎるぞおおぉぉぉぉ!(乗り鉄脳)

 

まずは私事なのですが、先日とうとうPCが逝きました。結構なデータが喪失してしまい、茫然自失状態なのですが、さしあたっては第22話の画像データが一部消失(全部でないのは不幸中の幸いでした)。現在復旧作業をしていますが、もし復活できたなら画像の差し替えを行う予定です。

あと、新PCに慣れるまでは誤字脱字などが今まで以上にひどくなる可能性があるのでご了承ください。特に矢印キーの位置がなかなか慣れないですね(;^_^ え、元々誤字だらけだから今更ですって? そんなー(´・ω・`)

 

さて、この期間では予想通り、アスミの掘り下げに焦点が当たりました。生まれたての純粋無垢な状態、という事で常識を叩き込む事は勿論、それ以上に感情の教唆に焦点が当たったわけですが、それにしてはかなり難しいものをスポットしたなあ、というのが感想です。

 

風鈴アスミについて

色々と難儀な娘ですね(苦笑)。

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特に厄介なのが、ある一定の感情に苛まされると姿が透け始め存在そのものの消滅(?)に向かってしまう事でしょうか。表現的にはネガティブ感情が増幅され、自身の存在に疑問を感じ始めると起こる現象のようですが、第22話ではラテに避けられた事で「悲しい」という感情が芽生えた時に、第23話ではどうしても「可愛い」という感情が理解できず、それは自分が人間ではないからだ、と悲嘆した際に、それぞれ発症しました。それを押し留めたのが2回ともちゆの的確なアドバイス、というのもちょっと注目点ですかね。

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第22話ではラテを通して「好き」という感情と大切な存在との共有の在り方を、第23話では平光動物病院で預かっていた子犬・ポチトを通して「可愛い」と動物と人間との交流を、第24話では遠方の地で出会った樹木医・樹サクヤとの出会いで共通の価値観を持つ者との交流をそれぞれ学びました。どの話もとても良かったです。

 

第22話

この回では些か独善的といってよかったアスミの反省、というか一つの感情には様々な要素が内包するものであることを学べたのがいい展開でしたね。

これを教えたのはちゆだったのですが、彼女は自分のハイジャンプの練習を見学することをアスミに促し、その際に県大会の記録更新を狙います。しかし、そう簡単にいくはずもなくちゆは連続失敗、記録更新はなりませんでした。

その様子を不思議そうにちゆに質問するアスミですが、ちゆはこれが「好き」という事なのだと諭しました。失敗して苦しい時もある、乗り越えてうれしい瞬間もある、全てを内包したうえで「好き」なのだと。

非常にアスリートらしい回答ですが、同時に分かりやすい答えだとも感じます。結局のところ過程で色々な感情は沸き起こるだろうが、その根幹に「好き」があればそれは揺るがないものなのだとちゆは教唆したわけですね。

最終的にはラテに対して過保護だったアスミはそれが一見彼女を最優先にしていた様に見えて、実際はその気持ちを考えない自分本位なものだったことを省み、それでも「好き」なラテのために力になりたい、として変身を果たしました(勝手な行動を咎められる、と恐れていたラテとシンクロできず一回変身失敗した)。

戦闘にキュアアースが加わった事で戦局はヒープリチーム優位に傾くのですが、その際に「私は自分の大好きなキングビョーゲン様に会いたいだけなのになんで邪魔するのか!」と地団太踏むシンドイーネに「自分の大好きのために皆さんの大好きを傷つける事を許しません!」と啖呵切ったキュアアースはかっこよかったですね。というか、至高の名言じゃない、これ? 難しい言葉を使わずにストレートな物言いをしている事も彼女らしくて評価高いです。彼女は確かに無垢な存在ではありますが、乾いた砂が水を吸収するが如く教えられればどんどん吸収していく感じですね。

 

第23話

「可愛い」をテーマにしたこの話が個人的には一番注目度が高かったです。

「好き」もなかなか難しいテーマなのですが、それ以上に「可愛い」はさらに難しい、というか漠然・曖昧な上に個人差が非常に激しい感情です。劇中でも出てきましたが、ラビリンのラベンだるまちゃんを可愛い、という感性は独特ではあっても決して否定してはならないものであり、随分なチャレンジをしたなあ、というのが感想です。

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ここにひなたの実家である動物病院が預かっている子犬・ポチトをうまく絡めたのは良い演出でしたね。ひなたの兄の依頼でしばらくヒープリチームで面倒を見る事になるのですが、ここではひなたが最初はポチトがなつかなくて苦労した話を吐露。

最初はかわいく感じなかったひなたが世話をするうちにかわいく感じるようになってきた、と言葉を受け、更にペットが集まる公園で様々な人間と動物が交流している場面を見て、まずは興味を持って相手を見る事とアスミは結論ずけてみたようだが…

ちなみにこの場面でちゆは可愛いは相手を想っているうちに思わず守りたくなること、と考察しているのが興味深い。

そんな動物公園での楽しいひと時をグアイワルがメガビョーゲンを召喚し破壊。早速変身して戦うヒープリチームですが、キュアアースはその最中で倒れたキュアスパークルを庇おうとするポチトや公園で楽しそうに遊んでいた皆の事を想起し、グアイワルの前に立ち塞がり「動物などという下等生物と戯れる事など愚か」と鼻で笑う彼を即座に否定、一蹴し一気にメガビョーゲンを浄化、決着してしまいました。

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最後にはポチトの里親が見つかり、それを寂しい、とこぼすアスミに皆がびっくりする、という場面で幕となりましたが、ここまで見て思ったのが、彼女は感情を知識として知らないだけで、それ自体は豊かな感性を持っているのでは、という点です。

というか、変身の時にラテにほおずりしているシーンがありますが、これこそ正に「可愛い」そのものなのですよね。この話の最後でも今まで警戒されていたポチトに懐いてもらえ最高の笑顔を見せるなど、かわいいは理解したように見受けられました。何より、かわいい、という感情は結局のところ感性の問題であり、その感性を持っているからこそ、正解は存在しないからこそ、逆に本人の資質を問われたシナリオでもあったと思う訳です。そういう点で、アスミは決して無感情ではない、ただただ無垢なだけでその中身は感情豊かな娘なのだ、というのを再認識した回でもありました。

 

第24話

彼女が地球=自然から生まれた存在であることを強調すると同時に、同じような価値観を持つ樹木医のさくやとの交流が描かれました。

今までも終始笑顔であり、特に厳しい顔をしていたわけではないアスミですが、今回のひなたの提案によるピクニックで自然豊かな湖についた際にはひときわ穏やかな笑顔をしている印象を受けました。

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そんな中、ひょんな事から出会ったさくやですが、彼女は昔から湖の周辺で育っており、樹木医になったのもその一環のようですね。樹木医以外にもペットボトルなどのごみ拾いなどもしており、湖とその周辺の森の番人、といったところでしょうか。そして、彼女曰く「樹木の声が聞こえる」のだとか。さくやはひょっとしたらエレメントの声を朧気ながら感じることができるのかもしれません。これはプリキュアメンバーの中でもアスミだけが持つ能力です(他のメンバーは聴診器が必要)。

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そんなさくやに共感を覚えたのか、ダルイゼンが呼び出したメガビョーゲン・ネブゾックが湖に現れ、TV(というかネット中継)でさくやが湖に向かったシーンを偶然見たアスミはなんとすこやか市から電車で2時間かかる湖までのワープゲートを開くという力技を披露しました。このシナリオの最後で判明したのですが、このワープゲート、(少なくともその日のうちでは)1回分しか開けないほど力を消費するらしく、冷静な態度に徹してはいましたが、その心中はさくやの事を心配していた様がひしひしと伝わりました。

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ネブゾックを退けた後は、さくやの真似をして「自然が喜んでいる」 といった後「気のせいです」とおどけて見せており、これまた心情の機微を学んだ感がありましたね。

 

アスミ・キュアアースの能力について

まずはワープゲートというちょっと反則級の能力が飛び出したのはびっくりです。これは時間を与えればパワーアップしてしまう性質を持つメガビョーゲンに素早く対処するためには非常に有効な能力ですね(24話を見るに、恐らくは強い「想い」がないと難しいと思うが)。

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戦闘能力に関してはとりあえず幹部連中相手なら互角どころかやや優位、といった感じでしたね。ダルイゼンとの直接対決はなかったので分かりませんが、シンドイーネは一瞬で背後に回り、眼中になしといった風でしたし、グアイワル・バテテモーダにも優勢に攻撃を展開しています。他の三人で苦戦するメガビョーゲンもあっさり打倒し、単独必殺技で浄化まで持っていきます。

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ちょっと強すぎ? とも思いますが、今回は出自がしっかり判明していますし(同じような立ち位置だったまほプリのキュアフェリーチェは出た当初は正体がまだ不明瞭な存在だった)、他の三人もそれなりの連携を見せてくれるので、思ったより違和感は感じていません。無双状態は当然四人合体技まで続くことになるのでしょうが、ここら辺は販促問題もありますし難しいところでしょうね。たまにで良いので三人合体技の浄化も混ぜてくれれば十分だと思います。

 

敵側の事情について

まず気になるのが第22話の敵側寸劇でシンドイーネがキングビョーゲンに対して「なんで好きなんだろ?」と発言した事です。結局、彼女は理由などはなくとにかく好きなものはしょうがない、と結論付けていましたが、これ、別の見方をすると「そう思い込まされている」とも取れますよね。要するに洗脳です。

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前の記事でバテテモーダが登場した際に、私は三幹部は元々人間なのでは? と推論しましたが、今回のシンドイーネの発言はそれに一歩近づいたのでは…? と感じました。尤も、その推論の基になった「人外の肌色に悪魔風の尻尾」はよくよく考えてみるとメガビョーゲンにも共通の特性なのですよね。単なる考えすぎか、伏線か、はてさて。

第24話では人語をちゃんと理解する鳥形メガビョーゲン・ネブゾックが登場しました。彼は立ち位置というか立場的にはバテテモーダと同じだったと思うのですが、たった一話でプリキュアヒーリングハリケーンを受けて退場となってしまいました。まあ、作り出したダルイゼンが「まだ早すぎたか」と言っていたのでバテテモーダと互角だったのかは正確にはわからないのですがね。

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問題は生命体にメガパーツを投入すれば、バテテモーダ並みが生まれてきてしまう可能性が示唆されたことです。尤もバテテモーダもネブゾックもプリキュアヒーリングハリケーンでの浄化ですから、これに抗する力は現状ない、とも考えられますが。

ネブゾックはシナリオ中に出てきた巣立ち前の雛鳥がベースだったのですが、やたらとダルイゼンを兄貴と慕っている(庇護してくれる存在に対する甘え)や高所恐怖症(巣立ち前)など、ベースの性質をよく反映されていて上手いこと考えているなあ、と感心しました。詳しくはないので分からないのですが、やたらと攻撃的だったバテテモーダもひょっとしたら元動物(ヌートリア)の特性なのですかね?

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あと、ネブゾックを早々に役立たずと見切りをつけたダルイゼンが慕ってくる彼にやたらと塩対応するのは、見てて敵としては正しい姿なのかもしれないが、どうにも好きにはなれんな、という思いを強めました。まあ、元々こういうガキタイプ好きではないので、自分。

 

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次回は…ペギタンがさらわれる!? まったく予想がつかない展開ぽくて楽しみ。

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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おいしいという感情はポジティブ! アスミさんが証明してくれた!(実際、透けモードから復帰した)だから食べてデブるのは仕方がない。仕方がない、のだッ!