ちゆ、一回の目覚ましで起きられるなんて偉い! 偉いぞーーーーー!(二度寝大好きマンの感想)
さて、今期間ではちゆとひなたの個別エピソードで掘り下げが進みました。抱いた印象としては立ち直りが早い=精神的に強靭なちゆに、やっぱり優しさ故の危うさがあるひなた、という感じでした。
第8話のちゆについて
大会を間近に控えたちゆでしたが、道夫のスパイ取材によって隣の学校のライバル選手がちゆの記録を練習で上回った事が判明。彼女はその事を意識はしない様にしていたのですが、その話を聞いた直後の練習跳躍で失敗、そこからスランプに陥ってしまう…というものでした。
彼女はその優しく物腰柔らかい態度から一見そうは見えないですが、跳躍失敗後にペギタンと一緒にお風呂掃除をしていた際には「カッコ悪い所を見せてしまった」と自嘲的に呟きましたし、スランプ突入後もペギタンの彼女の体の事を慮った忠告にも耳を貸さず休日にまで練習に明け暮れるなど、プライドの高さと頑固さも覗かせました。先回にも卑怯な手段を使ったシンドイーネを睨みつけたり、実家の旅館に誇りを持っている発言もありましたから、布石は打ってあったのですが。
ただ、この話で彼女自身も言っていましたが、結局のところ自分が打ち勝たなくてはならないのは自分自身である、という確固たる信念で練習をしていた訳で、個人的にそこまで深刻な印象は受けませんでした。
ペギタンは流石ヒーリングアニマルというべきか、彼女がイップスにかかってしまったのではないか、と危惧した訳ですが、このシナリオの最後にはメガビョーゲン撃退後騒ぎで観客がいなくなった競技場で見事ジャンプに成功、何も言わずに見守ってくれたのどか達とペギタンに感謝を述べる、という…嗚呼、本当に優しい娘ですね。という所で幕となりました。
戦闘シーンでも、召喚されたメガビョーゲンが全身を氷のバリアでガードしつつ、攻撃の時に顔のガードだけを解いてビーム攻撃をするというなかなか厄介な個体だったのですが、キュアフォンテーヌは自ら指示してキュアグレースとキュアスパークルに囮になってもらい、顔のガードを解いた瞬間に大きく跳躍してむき出しの顔を攻撃するなど「皆の力を借りつつ跳躍を成功させる」を表現しており見応えがありました。ちゃんと戦闘シーンにまでそのシナリオでのテーマを取り入れていたのは感心しました。*1
そう言えば、このシナリオで判明したのですが、メガビョーゲンが暴れた後は今作ではシリーズ恒例の「戦闘後は元通り」は起こらないんですね。どうやら、汚染された部分は元に戻るみたいですが、メガビョーゲンが暴れた事によって付随する破壊までは復元しないみたいですね。要するにエレメントが病気になった事による=メガビョーゲンがばら撒く汚染は治療で元に戻るが、それ以外を直す事は出来ない、と。これ、なかなか考えられている設定ですね。
第9話のひなたについて
彼女はわりかし欠点が多い人物として、ここ最近のシリーズでは珍しいタイプですが、元々優しい事に加えて自分の欠点を理解している、と言う点で憎めない感じになっていますね。
このシナリオはのどかの入院時期の写真が彼女の思い出アルバムにあまり残っていない事を慮った彼女が、近所のショッピングモールで開催されているコスプレ写真撮影会に誘う…というものでした。
そもそも、この撮影会参加を企画した事自体がひなたがうっかり入院時期の写真がない事を不思議に思って質問を投げかけた際に、ぶしつけな事を訊いてしまった、と反省したからこそ「今から思い出の写真を撮ろう」と思い立った事ですし、撮影用の衣服を選ぶ際にのどかが他の客にもみくちゃにされて目を回した際にも、その事に気が付かず衣服の選定をした事を「すぐ周りが見えなくなる」と恐縮したりで、優しいんですが凄い気の回し様です。そう言えば第5話の水族館に行く話でも、やたらとちゆに気を使っていましたし、気遣いが出来る子、というのはのどかの属性でもあるのですが、何気にひなたも相当ですね。
ちょっと穿った見方をすると、今の段階ではまだ語られていませんが、ひなたはひょっとしたら彼女が言う所の「すぐ周りが見えなくなる」性格が元で過去に痛い目に遭った可能性がありますね。それぐらい普段の明るい性格と反省時のギャップが凄い。
話中でモールの真ん中でメガビョーゲンを召喚をしたシンドイーネを1vs1で対峙するのですが、宝石を核としたメガビョーゲンの硬度に手も足も出ずに追いかけ回され、シンドイーネに対等に戦えるとでも思ったかこの考えなしめ、と罵られた挙句攻撃をガードし続けるしか出来なくなる、という敗北寸前まで追い詰められました。
その時もシンドイーネの言葉に打ちひしがれたように俯いており、やはり精神的に未熟…というより何かあるのかな、と感じざるを得ませんでした。
絶体絶命の場面で二人がようやく駆けつけ、一人で考えなしに戦った事を謝罪したキュアスパークルをモールに誘ってくれたことを感謝する二人…ああ、優しい…なんか、今作、優しさに溢れすぎちゃいませんか…(昇天)
三人が揃った事で形勢が一気に逆転し、メガビョーゲンとシンドイーネの撃退には成功。最後はひなたがのどかのために撮影会に誘った事をちゆに見透かされ照れまくるひなた、という場面で幕となりましたが、ひなたはなんとなく彼女らに少しづつ癒されいく…というのもテーマの一つなのかな、と感じる回でもありました。
敵側の事情について
なんとなくダルイゼンとのどか=キュアグレースがライバル関係になるのは見ていて分かるのですが、今期間中に関してはちゆ回にはダルイゼン、ひなた回にはシンドイーネが出てきたため、当初予想していたこの二人のライバル関係・相関性は特に持たせないのかな? となってきました。まだまだ前半部なので何とも…ですが。
あと、第9話でシンドイーネがキングビョーゲンの体を取り戻すと意気込んでいる所に、グアイワルは「今はなんか良く分からない靄」扱いをしており、幹部内でも結構温度差あるのが気になりました。
シンドイーネは容姿や言動・態度から結構可愛いイメージがありますが、今回はひなた=キュアスパークルに言葉による結構な精神ダメージを負わせてみたり、かと言って意図的に精神攻撃したようにも見えず、敵側の容赦ない言葉が相手を傷つけるタイプかもしれませんね。個人的にはちゆよりより近いタイプのひなた*2との絡みを見せてほしいな、と感じましたね。
次回は…メガビョーゲン大量出現!? えっと…まだ10話目だよね? 三幹部全員で攻めてくるような描写だったけど…まずは前半部クライマックスを持ってきたかな? そういえば前作・スタプリのプリキュア全滅寸前もこの時期だったよね。
---------------------------------
【6/14おさらいセレクション後に少し気が付いた点を追記】
- あ、沢泉さんのライバル、可愛いっすね…
- 今回はちゆにスポットが当たった回でしたが、ちゆの練習中のミスを後輩たちが「初めて見た」と言っていました。そう考えると、初めての挫折だったのか…? とも考えましたが、その後ののどか・ひなたとのランニングの休憩中には「行き詰った時にはここ(海岸の砂浜)で空を見上げる」と言っていたので決して今まで順風満帆、という訳ではなかったのですかね。陸上は自分との闘い発言といい、芯がしっかりしていますね、彼女は。
- そう言えば、すこやか市のモデルは熱海説があるそうですね。熱海にしてはホテル等のコンクリート製建造物とかが少ないイメージですが。ただ地形がそっくりなんだそう。
- 水(青)のプリキュアが空への憧憬を口にするのは結構珍しいかも。
- ペギタンがイップス調べた本、文字の設定あるのかな? マホウ界文字みたいなやつ。文字のバリエーションが肉球しかないから多分ないか( ´艸`)
- ちょっと「記録出なくても死なないし」っていうひなたの台詞は気になるなあ。ちゆを慮ったセリフではあるけど、反面逃げ口上になり得る言葉でもあるからねえ。実際、ちゆからも今だからこそ超えたい壁であるという趣旨の事を言われて否定されている。
- 応援幕の限界突波(破)の誤字、犯人はニャトランか! 気づかないで作ってしまうのどか・ひなたも同罪だが( ´艸`)
- この回から氷技が使えるようになるのね(氷のエレメンタルボトル)。しかし今回もラテは戦闘終了後も具合悪い状態維持だったけど、やはり呼び出したのはダルイゼンか…やっぱりなんか設定あるんかねえ、この辺り。
- 最後に無観客の中ジャンプを成功させた後、また一歩あの空に近づいた、と言っているが、ちゆは地道にでも目標に近づくストイックさの象徴でもあるのね。
- あれ? 次回のおさらいセレクションは第12話!? ひょっとして再来週から再開かな? 9話から先はひなたが弱さを見せ始める重要回が続くので出来ればきっちりやってほしかったけど…再開が早いに越したことはないのかな。
---------------------------------
ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ
ヤメロ…限界突破という単語は…ソシャゲ脳には…コタエ…ル…
---------------------------------