あー、のどかは待ち合わせ時間に早く行ってしまうタイプね。好印象好印象°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
さて、今回は連作シナリオとなっており、節目としても1クール目終了といった感じでしたが、もっと具体的に言うと合体技のお披露目回でもありました。
が、それ以上に今回は敵が相当ヤバい、というのが浮き彫りになった回でもあり、個人的にはこちらの印象の方が強かったです。
話の流れとしてはクラスの課外授業という事で電車に乗って別の町にあるガラス美術館にヒープリチームは赴くのですが、途中お留守番に耐えられなくなったヒーリングアニマルとの合流を交えつつ、突如現れたメガビョーゲンに対処します。
ところが敵側陣営は些細な言い合いから3人同時出撃になっており、美術館の付近で3体3か所のメガビョーゲンが同時出現。まずはバラバラに対処するものの、1vs1では対処できずとりあえずヒーリングアニマルの助言もあって一か所ずつ3人で対処と言う方向性に変更。
グアイワルとシンドイーネが召喚した2体は何とか倒せたものの、時間が経つにつれ強大化していく性質を持つメガビョーゲン、最後に残ったダルイゼンが呼び出した個体に全く歯が立たず、吹き飛ばされて変身まで解除されてしまう…というものでした。
まずはプリキュア側の雑感
ちょっと気になったのが今回の戦闘に関しては悪手ばっかり打ってしまっていた点です。
まず、3体同出現したメガビョーゲンにキュアフォンテーヌの判断で各プリキュアごとに1体ずつ分散させて当たるのですが、今の段階で各々の戦闘力にそれほどの差異がないにもかかわらず、先回に1vs1ではメガビョーゲンには歯が立たない事がキュアスパークルが実証しているのですから、そもそもが戦力分散自体が完全な判断違いです。
次にその分散のさせ方も、ラテからメガビョーゲンの出現場所が「水のそば」と「黄色い花が咲いている」場所だと教えているにもかかわらず「水のそば」にキュアスパークル、「黄色い花~」にキュアフォンテーヌを向かわせており、特に「水」が使える所にキュアフォンテーヌを向かわせるのが本来なら適切なはずです。とりあえず邂逅する事になったグアイワルが召喚したメガビョーゲンも、ガラス細工が核の「光の」メガビョーゲンであり、これも属性に合わせるなら本来ならキュアスパークルが適正だったでしょう。
結局、反属性での戦いから各々が苦戦する事になってしまい、ヒーリングアニマルの助言によってキュアグレースの所に他二人が集合する事によって事なきを得ましたが、結果論から言えば、一体強大なメガビョーゲンを作り出す事になってしまいました。
尤も、1vs1で勝てない、という事は今回のような場合は対処のしようがなかったという事ですし苦戦は免れなかった訳ですが、それにしてもキュアフォンテーヌの判断違いは時間的なロスを招いてしまっており、先回もシンドイーネに対する交渉など、若干軍師・策士的な役割としては不安を残す内容でした。
一回メガビョーゲンに敗北し変身解除された際に、思考の迷路に嵌ってしまったちゆに、自身の判断が間違ったかもと弱気を見せたひなた、と少し弱さも見せてしまいました。最終的にはのどかの絶対あきらめない宣言のお陰で立ち直るものの、前作のひかる達が目標を定めればひたすら邁進するタイプだったのに比べると対照的だな、と感じます。特にひなたの弱気の虫が出たのは人間臭くて個人的には好きです。こういうのをどう乗り越えていくのかも今作のテーマっぽいですよね。
あと、今回でようやく気付いたのですが、シンドイーネの呼び出したメガビョーゲンと戦う際、ラテをとりあえず置いていく描写あったのですが、考えてみるとヒーリングアニマルとプリキュアが一体化して戦うという事は、戦闘中は彼女は完全に無防備なんですね。過去作にも要するに「戦闘に直接参加せず守ってもらう立場」のキャラクターはいましたが、直近の作品でもフワにはプルンスが、はぐたんにはハリーが、ペコリンには長老が、それぞれお付きにいたのですが、今作のラテは完全に戦闘時にはボッチになってしまうんですね。これ、ちょっとした弱点だと思います。敵側がいつ突いてくるかな…
敵側に付いての雑感
今までのシリーズと今回の敵の大きな違いが「巨大怪物系が暴れた後に後遺症が残る」点だと思います。それこそ過去作の敵はその巨体を活かして破壊をもたらすものが殆どでしたが、戦闘後は元通りに復元してしまうものが大半でした。
もちろん今作においてもそれは変わらないのですが、今回とうとう汚染が拡大し過ぎた事によって「完全に元通りになるには時間がかかる」という発言がエレメントから飛び出しました。要するに今まではメガビョーゲンが出現してもすぐに対処していたため元通りになっていたに過ぎず、一手誤って汚染を広げてしまえば取り返しのつかない事になりかねない、と言う事が判明しました。そもそも、先回もメガビョーゲンの汚染は浄化できてもそれに付随する破壊までは復元できない事が描写されており、今作のプリキュア達は何気に高いハードルが要求されているのですよね。
次に、メガビョーゲンが時間が経過するごとにパワーアップする点です。それに伴って汚染も拡大していく訳で、時間的にどんなものだったのかは分かりませんが、僅か数時間*1で合体技しか通用しない&瞬時治療不可になるほどの汚染拡大、という事態になってしまった訳で、これは歴代の巨大怪物の中でも一二を争う厄介さだと感じます。
更に、最後に残ったメガビョーゲンは強大化した際に自身の分身? みたいなタネを一体放出しており、しかもそれが第11話最後の引きの場面でビーバー? みたいな小動物に取り憑く*2、という場面が挿入され幕となりました。これに関してはこの戦いの様子を感じ取っていたテアティーヌも「嫌な予感がする」と不吉さを覗かせており、これがメガビョーゲンが成長すればどの個体でも出来るのか、それとも今回だけのオリジナルなのか(核が花のエレメントだったからね)気になる点でした。
あと、敵は何もメガビョーゲンを暴れさせる土地がすこやか市である必要性がない事も判明しました。今回はたまたまプリキュアが居合わせただけなんですよね。これは実際には描かれないでしょうが、プリキュアが駆けつけることが出来ない(若しくは駆けつけるにしても時間がかかる)場所にメガビョーゲンを召喚してしまえば、メガビョーゲンが時間と共に汚染を広げて強大化する、という性質上、実質ゲームオーバーにする事も可能なんですよね。強大化すれば今回登場した合体技ですら通じるかどうか分からないんですから。個人的にはこの疑問についてはエクスキューズが欲しいかな、とは思うのですがどうですかねえ。エクスキューズするにしてもラテを絡めるぐらいしか手段がない気がします。
どちらにせよ、今の段階ではダルイゼンがちょっと格上っぽい感じですね。ただ、今回の合体技を見た際に「プリキュアも成長するんだ」と一人ごちていましたが、これは「プリキュアもメガビョーゲン並み」と言う意味にも取れますが、個人的には「自分は成長できない(する気もない)」という諦観めいたものにも感じられました。考え過ぎかな?
残り二人の幹部は…少々コミックリリーフに過ぎるというか。少しダルイゼンとは温度差があり過ぎるというか。
まあ、シンドイーネさんかわいいからいいんですけどねッ(台無し)。
後、少し気になった点
今更ですが、やはり幼い頃に大病を患っていたのがのどかの中で大きなウェイトを占めているのは間違いないですね。
一回メガビョーゲンに敗北した際に落ち込む二人やヒーリングアニマルに対して、絶対諦めない事を説きましたが、これは取りも直さず、幼い頃に担当医師から彼女が罹っているのが大病ではあるが自分は決して諦めない、と言ってくれたことに由来するものでした。
そして、再変身して再び強大化したメガビョーゲンと対峙した際に、やはり歯が立たないのですがダルイゼンの「(核になっている)エレメントも諦めている」という言葉でキュアグレースがハッと思いつき、エレメントサーチ。エレメントに決して諦めるな、自分も諦めない、と呼び掛け、残りの二人も必死の呼びかけを続けた事で新アイテム・ミラクルヒーリングボトル付与、合体技プリキュアミラクルヒーリング(だったかな?ちょっと聞き取りづらかったので後で修正します)に目覚めました。
このシーンで感心したのは、ちゃんと医療の原則に則っていた点です。つまりは医者も患者も一緒に病気に立ち向かおう、ともに治療にあたろう、という考え方ですよね。これは正に幼い頃から病気に立ち向かってきたのどか=キュアグレースだからこそ出てきた考え方であり、上手いキャラの活かし方だな、と感じました。こういう点を健康体であるちゆ=キュアフォンテーヌやひなた=キュアスパークルにも引き継がれていくのも良いですよね。
さて、次回は特訓回ですか。っていうか、こういうのにお目目キラキラさせちゃうタイプなのね、のどか(笑)。
そして、新幹部か!? これは!? しかもこの見た目…色々思う所がありますが、これは次週に取っておこうかと思います。息抜き回っぽい雰囲気でしたが、個人的には結構重要回な気がする…
ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ
とうとう、プリキュアにも昨今の事情に合わせての啓蒙シーンが出てきましたね。良い傾向です。
ア、ハイッ!*3
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