ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第30~31話雑感

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なんと、今回はシンドイーネ強化月間! メガパーツガチャで当たりを引けばレアリティ・テラビョーゲン(TB)からスーパーテラビョーゲン(STB)にランクアップのチャンスです!

 

あ、中の人、伊藤静さんだし課金しますね!(ボケ)

 

さて、今回は敵味方双方にパワーアップが付与される回となりました。各々の事情というか心理に切り込んでもおりなかなか見ごたえがありましたね。

 

敵側の事情について

敵側…というかシンドイーネに大きな動きがありました。

流れとしては、三幹部の他の二人に比べイマイチ戦果が上がらない彼女は、キングビョーゲンから塩対応されたこともあって、自分がキングビョーゲンの一番になりたい一心で、自身にメガパーツを投入、この試みは成功します。より悪魔的な姿になってパワーアップした彼女は今まで蝕んでいたエレメンツに代わり、人間にナノビョーゲンを投入する事でメガビョーゲンのアッパーバージョン、ギガビョーゲンの生成に成功する…というものでした。

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元々、彼女はそのコミカルさとは裏腹にかなりの悪女としての側面がありましたが、ここにきてとうとう爆発した感じですね。

まず、何と言っても注目点は彼女が呼び出したギガビョーゲンがメガビョーゲンとは違って人間を核にした事でしょうか。

正直言うと、エレメントより人間を核にした方が強力な怪物が呼び出せる、というのは理屈が通らない、というか何でなのかは分からないのですが、強引に解釈するならばやはり人間の方が感情や精神性が豊かだから(そしてそれを反転させるから)なのかな…と個人的には紐解きました。ただエレメントが無感情かというとそこら辺の描写はあまりないので何とも言えないのですが…ただ、ギガビョーゲンは人間のネガティブ感情を核に…というパターンではないっぽいのが、余計もやもやを残してはいます。どう解釈すればよいのかな?*1

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問題はシンドイーネが自身の欲のために他者を犠牲にしだした、という事です。それは今までもそうだったろう? という声が聞こえそうですが、確かにそうなんですが、今までエレメントを狙っていたのは一応、地球を汚染するという(ビョーゲンズ側にとっての)大義名分があったわけです。が、今回は実験の意味合いもあったにしろ、明らかに地球を汚染さえできれば他者の犠牲は知った事ではない、の精神なんですよね。しかもその原動力が明らかに地球の汚染よりもキングビョーゲンに取り入ろうとする、完全な感情論です。目的のためなら手段を択ばない、というのはダルイゼンも同じに見えて、この根本がそもそも違う。*2

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もう一つ気にになったのは、シンドイーネの焦り方です。というか、キングビョーゲンにそっぽを向かれて焦ってメガパーツを自身に投入する姿が、今を生きる承認欲求や自己顕示欲を満たそうとして奇行に走る層に重なったんですよね。口さがのない言い方をあえてするなら、ちょっと憐れみを感じました。ああいう人たちが他人の迷惑を顧みない点にも共通性があります。

なんにせよ、彼女は大きなパワーアップを果たし、他の幹部より大きくリードしたのは事実です。このシンドイーネの行動にグアイワルは発想を褒めていますし、ダルも勇気に感心しているような描写があり、取り立てて責めたり呆れていたり、という感じではなかったのも興味深かったです。他二人もパワーアップを果たすのか、シンドイーネがこのままヤバい存在まで上り詰めてしまうのか…ちょっと注目ですかね。

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ただ、キングビョーゲンの元に自身の進化を喜び勇んで報告するシンドイーネに対し、彼は、進化、という言葉を皮肉っぽく返したのは気になりました。その上で頼りにしてるぞ、というあたりキングビョーゲンも腹黒そうだなあ、と。

 

プリキュア側の事情について

ギガビョーゲンが出現したことによって、とうとう今までほぼ無双状態だったキュアアースも通じなくなってしまいました。まあ、メタなことを言うと、この展開になると全員での合体技が登場するフラグなんですが( ´艸`)

そういえば、キュアアースの攻撃がギガビョーゲンに効かず吹っ飛ばされるシーンを見てキュアスパークルが「アースですら無理なのに自分らでは…」みたいな事を言うのですが、ああ、この子そういう自覚あったのか…と妙に感心しました。こういう状況こそ過去作品でも何度もありましたが、直接この台詞を吐くのって今までのシリーズではありそうでなかったですよね。

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さて、ギガビョーゲンに全員吹っ飛ばされて変身は解除されてしまいます。シンドイーネはプリキュアを圧倒できたことに加えて、ギガビョーゲンを生み出せた事の報告も兼ねてビョーゲンキングダムに退却してくれたことで事なきを得るのですが(逆にここで完膚なきまでプリキュアを叩きのめさなかったのは彼女の甘さでもある)、再度襲来したギガビョーゲンに今度はPHOすら通じず敗北。その際にキュアアースが真っ先に折れてしまうのです。

これはキュアアースは精神的には脆かった、というよりは今まで完勝していたことに加え、やはり生まれたてでまだまだ精神性が未熟だったことの方が大きそうです。ただ「これ以上の絶望感を味わったことはない」とも発言しており、これは生まれて間もない彼女にとっては酷な体験となってしまいました。

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しかし、ここでキュアグレースがいた事は僥倖だったと言っていいと思います。彼女はそんなキュアアースに例えどんな状況にあっても決して諦める必要性はないし、このまま自分たちが倒れる訳にはいかないことを諭しました。そう、これは彼女ならではですよね。かつては病魔に侵され(まあそれもビョーゲンズのせいだと判明したわけだけど)忍耐に忍耐を重ねて周りの人々に感謝しながらも決して折れずに戦い続けた彼女だからこそ、この言葉にはすごい説得力が生まれたのですよね。今作はこういう配役の妙が素晴らしい。…この役はアスリートとして酸いも甘いも知っているキュアフォンテーヌでも可能なのですけどね。

逆にキュアスパークルはそういう観点はないのですが、第31話において、自分たちはばらばらだからこそ結束できる事を強調していましたね。そのために動物園でのこうた君としゅういち君の対立エピソードが生きたわけですが、なるほど、彼女はかつての自分のコンプレックスだった性質をいい方向に転換させつつある訳ですね。四者四様でこれまた面白い。

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キュアグレースの言葉を請けて再び奮起し次々と立ち上がるキュアフォンテーヌにキュアスパークル、最後にキュアアースを加え、再度襲来したギガビョーゲンに対峙したヒープリチームは全員でのアタックを敢行。そしてその一体化した思いがエレメントボトルと共鳴、ヒーリングステッキにも伝播し…4匹のヒーアニが合体する事で新アイテムヒーリングアローが誕生し、ヒープリチームたちも新フォームに。圧倒的な力に慌てふためくシンドイーネを尻目にギガビョーゲンに合体技・プリキュア・ファイナル・ヒーリングっど・シャワーが炸裂し一気に浄化にもっていく事が出来ました。

 

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結局、敵味方双方のパワーアップという痛み分けみたいな状況になってしまったわけですが、これを進化する病気とその対処法の鼬ごっこに準えている様に見えるのは穿ち過ぎですかね? まあ、シンドイーネは無理をしているようにも見える訳で、いつか揺り返し(副作用?)が出るとも限らない訳ですが。

 

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さて、次回はヒープリチームが旅館沢泉で職業体験するらしですが…ちゆの弟が絡むみたいなのでまさかギガビョーゲンの素にされたりせんだろうな…

 

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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わーい! ちゆちゃんもハシビロコウが好きなフレンズなんだね!

 

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*1:もしくは病気に弱い人間だからこそ、力が強い怪物(病気)を生み出せるから? そもそもギガビョーゲンそのものがシンドイーネだけの特権の様なので、人間を核にすること自体、進化した彼女だからこそなのかも? ひょっとして今までは人間に直接干渉する力がなかったからエレメントを狙っていた? 色々推論できて面白いのだが…

*2:ダルイゼンは地球が「汚染さえできれば」手段を択ばない、に過ぎない。例えば極端な話、プリキュア達と和解する事が汚染への近道、という事になれば、彼はプリキュアと手を組むのでは? と思わせる。逆にその際にプリキュアはキングビョーゲンの妃にならなければならない、とかいう条件が付いたらシンドイーネは間違いなくプリキュアを滅ぼしにかかるだろう。

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第29話「のどかのストレス?気分転換をさがせ♪」感想

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やたらと上手いラップを披露するアスミさん。ダメだ…どんどん世俗に塗れていく…

 

さて、今回はのどかメインのお話かと思いきや、個人的にはアスミがとうとう一皮剥けたな、というのが強い印象に残りました。そしてチームの結束を固めるお話でもありましたね。

 

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話の流れとしては、先回ケダリーを生み出したことですっかり健康体に戻ったのどかでしたが、両親が心配するほどのオーバーワークなランニングをしたり、男子生徒もかくや、というレベルのお弁当をドカ食いしたり、どうにも空元気を見せている所をラビリンは心配します。ヒーアニ達は彼女がビョーゲンズを生み出したことにショックを受けているが故のストレスではないか、と推察しますが、ラテの提案もあり、ならば彼女を元気づけよう、と画策するのだが…というものです。

 

さて、上でも書きましたが、今回は個人的にはアスミに注目が集まりました。

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物語の中で吹奏楽部のエース的な存在である吹奏王子こと有斗と病み上がりの少女・ことえが登場しましたが、どちらかと言うと無理をしているのどかとそれを窘めるアスミをオマージュするために出てきたキャラクターであり、あまり深い関わりは描かれませんでした。…ことえに関しては最初は病み上がり、という事でひょっとしてビョーゲンズがらみ? と勘繰りましたがそういう訳でもなかったですし(逆にこれが伏線だったら凄い)。

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結論から言えば、のどかの空元気に対する、ラビリン達のストレスという推測は半分は当たり、半分は違ってはいましたね。確かにのどかはストレスを溜めてはいましたが、それはテラビョーゲンを2体も生み出してしまったショックというよりは、それに対して責任を取らなければいけない、という焦りから来るものでした。

今回の敵は有斗のトランペットが核になったメガビョーゲンでしたが、召喚主のグアイワルは投入するメガパーツが多ければ多いほど強いはず、という持論の元、なんとメガパーツを5つも投入、ヒープリチームは苦戦することになってしまいます。

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ただ、そのシーンを受けてグアイワルは「やはり俺の推論は正しかった」、浄化されてしまえば「まだ数が足りなかった」と懲りている様子は見せず、これは早々にメガパーツを使い切ってしまうフラグかな? 尤も、メガビョーゲンからパーツを生成すること自体はダルイゼンが実行済みですし、彼はそれを独り占めするような感じにも見えないので、仮にグアイワルが困ったとしても、いいところダルイゼンに借りを作る程度の事になりそうですが(苦笑)。

さて、今回のトランペット型メガビョーゲンは空中に一回攻撃をばらまいた後、それがシャワーのように降り注いで無差別爆撃を行うというもので、なかなか近寄ることが出来なくなってしまうのですが、焦ったキュアグレースは危険を顧みずに突出。吹き飛ばされたところに相手の踏み付け攻撃が目前に迫るという大ピンチに陥ります。

それをキュアアースが素早く援護、相手の足を抑え込み、キュアグレースを優しく窘めました。

何を焦っているのか、と。

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ついに感極まって辛い心情を吐露するキュアグレース。彼女はダルイゼンを…テラビョーゲンを生み出したことに良心の呵責を感じて焦っていたのですね。自分で何とかしなければ、それが責務であると。

責任感が強い彼女らしい言葉ですが、そんな様子のキュアグレースをキュアアースは優しく諭すのです。でも、それは望んで生み出した訳ではないだろう、と。あなたはそんなことは望まないし、あなたのせいではないと優しく包み込みました。

これ、すごい進歩です。とうとうキュアアース=アスミがのどかを導いたんです。今まで教わることばかりだった彼女が、短い間で吸収したであろう経験と知識でのどかの苦しい心を溶かしてくれたんですから。彼女の成長物語はまだまだ続くのでしょうが、個人的にはここらで一段落でもいいのかな、という感想を持つに至りました。節目だったのでは、と。

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だからこそ、という事なのかは分かりませんが、戦闘終了後は変身を解除したちゆやひなたから悩み事は一人で抱えないでほしいし、むしろ相談しないなんてなし、とまで言われており、引きの場面では、ちゆがのどかのランニングのメニューを考えてくれる、トレーニングの終わりに飲むジュースのレシピはひなた考案、アスミはともに走るのに付き合ってくれる、という場面で幕となり、まさにヒープリチームが一体となった感じが良く表現されていましたね。ヒープリチームはメンバー全員がとても優しく仲がいい事も相まって元々そこまでバラバラな感じはありませんでしたが、ここにきてとうとう強固な結束のチーム感が出てきたな、と感じました。

 

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さて、次回は…皆と動物園に行くお話みたいですが、予告だとダルイゼンが出張り、シンドイーネにも出番あり? といった感じの様です。仲たがいする少年、そしてダルイゼンorシンドイーネ? の咆哮。さて、どうなることやら。

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今週のヒープリのここが見どころ

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首からはラテ入りのバッグを下げ、両肩にラビリンとペギタン、頭にはニャトランという盛沢山配置。よくよく見るとすごい格好しているな、アスミさん( ´艸`)

 

【追記】

そういえば、この回でエレメントボトルがすべてそろった描写がありましたね。

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とりあえずは何も起こらなかったようですが、のちの重要キーになるのでしょうか? 真っ先に考え付くのは4人合体による必殺技の起動キーでしょうが…注目ではありますね。

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第27~28話雑感

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ほうほう、気球サークル出身者なのね、のどかパパ。というか、今スタプリのロケットあった! ひかるは? ララはどこだ!?

 

さて、この期間は…なかなかショッキングな内容でしたね。正確には27話のほとんどはアスミの内面にスポットが当たった回だったのですが、27話の引きから第28話の内容があまりに濃すぎて…

 

本来ならば1話づつ記事を作成したかったのですが、この期間、私事で大変でして…というのも、原因不明の病魔に侵され、その痛みで数日間悶え苦しみ、最後にはその病気の元を生み落とす結果となりました。

 

え? 何のどかみたいな事言ってんだ、って? しかし、これ実話なので本当に笑えない…ネタを見たい人はここをクリック。人によってはグロ画像なので注意(見た後は戻るボタンよろしく)

まあ…俗に言う尿管結石ってヤツです( ´艸`)大きさは3mmですからそれほど大きくはなく、最終的には座薬3発程度で済みました(´;ω;`)

原因不明の病魔に侵され(結石は原因不明なことが多い)→その痛みで数日間悶え苦しみ(実際かなり痛い)→最後にはその病気の元を生み落とす(最後は尿とともに排出) 

うん、嘘は一切言っていないゾ!

 

のどかとダルイゼンの関係性について

これは正直たまげました。簡単に言うと、のどかはかつてビョーゲンズの種に寄生されたことによって原因不明の病に苦しんでいたのですね。そして、彼女の体内で育った種はダルイゼンとして産み落とされ、それを機に彼女は病魔から解放された、と。

概ね齟齬はないですし、伏線も多少ばらまいてはあったのですが(二人とも口癖が「生きている、って感じ」、特にダルイゼン側がのどかに固執等)個人的にはもう少し二人の共通性は欲しかったかな、とは思います。まあ、あまりに共通性を持たせると(例えば容姿とか)二人の関係性の露出が過ぎてしまい意外性が薄れたかもしれませんし、この辺りは痛しかゆしでしょうか。ついでに言うと、のどかの病気の原因が実は幼少時にビョーゲンズの種に寄生された故のものだった、というのもちょっと唐突感が否めませんでした。

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第28話の最後にはダルイゼンがますますのどかを気に入った、みたいな態度で退いたため、彼・彼女らの絡みは今後あるのでしょうが、出来うる事なら、彼らの共通性(もしくは反対性)を演出してくれるとよいなあ、と考えています。何事にも積極的で献身的なのどかと全てに対して厭世観を出し無関心と自己中心を信条としているダルイゼンは正反対とも言えるのですが…もうちょっと分かりやすい対比があってもよいのかな、と。まあ「生きているって感じ」という共通決め台詞をお互いが正反対にとらえているのは上手い表現だと思うのですが。

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さて、第28話では、第27話の引きでビョーゲンパーツを埋め込まれたのどかが再度病魔に侵され、その症状は以前のものと酷似、そして闘病の末に今度は新しい幹部・ケダリー(EDクレジットで確認)を生み出し、同時に快方に向かいました。

様々な解釈があるとは思うのですが、ここで気になったのは、病気再発からケダリー誕生までの間が極端に短かった事です。一つ考えられるのは、前回はビョーゲンズの種(バテテモーダと同種と思われるもの)だったのに対し、今回はメガパーツだった点。これにより、メガパーツとビョーゲンズの種はイコールの能力を持っているわけではない、という解釈ができます。

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のどかの過去の大病は正確な描写はないものの、運動能力の著しい低下を招いていた以上かなりの長期間だったことが予想されるのですが、対して、今回は僅か一日での克服となりました。

そして個人的にはこちらの解釈が本命なのですが…もちろん、今回は傍にラビリンがいてくれたこと(ここを鑑みてラビリンはヒーアニの本分、医者としての才に目覚めたという見方もある)、原因そのものが分かっていたこと、加齢成長による体力の上昇など、様々な因子が考えられるのですが、やはり自分が真っ先に思い付いたのは「免疫が出来た」事でしょうか。

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医療をテーマにしている今作品だけに上手い設定だな、と感じましたし、それは喜ばしいことのようにも思えますが、反面、幹部クラス・テラビョーゲンを生み出すのに都合のいい媒体になりつつある、とも取れるわけで、これにビョーゲンズ側が気が付いてしまった場合、彼女はますます危うい立場になってしまうかもしれません。特にダルイゼンを除く他の幹部はともかく、キングビョーゲンがこの事に目を付けたとなれば…そして、取りも直さず、それは彼女と同じ立場のプリキュア達に向けられる可能性もあるわけです。

あと、これは可能性は低いと思いますが、第27話冒頭で、ダルイゼンがシンドイーネに対して「自分の宿主を覚えているか?」と問うたのに対して覚えていない、と返すのですが、当然、シンドイーネ、グアイワルにも今回ののどかの様な宿主がいた可能性が高い訳で、幹部人数的にもちゆやひなたが実は…という線がゼロではなくなりました。尤も、彼女らはのどかの境遇や今回の入院騒ぎを見ても過去の自分を振り返るような描写はないので多分これに関してはないとは思いますが…

 

敵側の事情について

今回正式に知性を持つ幹部をテラビョーゲンという事が判明しました。この事はヒーアニ達も知識としては知っていた様で、なぜ出現するのかまでは不明なようですが、メガビョーゲンから派生した一種の突然変異&上位種の様ですね。

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基本的にはテラビョーゲンは自身を生み出した「宿主」の事は覚えていないようですが、反面、バテテモーダは自身の出生についてある程度の知識は持っていたようですし、グアイワルに関しては言及はありませんでした。シンドイーネは明確に分からない、と言っていましたが、個人的にはグアイワルは実は知っている…みたいな展開があると面白いかなあ、などと考えています。

あと、テラビョーゲン出現の条件に、のどかの様な精神性の強さが絡んだ場合、他のテラビョーゲン達も同様な人物から出生した可能性は高い訳で、そうなると、それは取りも直さず作中に登場した場合、重要人物になる算段が高いのですよね(上でちゆ・ひなたの名を挙げているのはそういう事情もある)。そこまで描かれるのかは神のみぞ知る、ですが、前作・スタプリのように幹部の事情にも深く切り込む場合、描かれる可能性は高いと思われるので今から楽しみでもあります。

 

風鈴アスミについて

のどかショックに目が奪われがちだったこの期間ですが、第27話はほぼアスミのお話でもありました。

このシナリオでは、のどかの父親が昔所属していた気球サークルが、すこやか市で行われる気球競技大会(気球で目的地まで飛び、そこに設置してある的に砂袋を落としなるべく寄せた方が勝つ、というルール)に参加することになり、ヒープリチーム全員で観戦する事になるのですが、当サークルは午前の部で失敗してしまいます。そこの現部長が本番に弱い自分を自嘲するように愛想笑いしている事にアスミは疑問を持ちます。彼女は彼らが失敗してしまった事にとてもモヤモヤしたものを感じたというのに…

それを「悔しい」という感情なのだとちゆは教えるのですが、そんな矢先、サークルの風読み担当が急病で倒れてしまい、アスミは午後の部での代役を買って出る…というものでした。

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この話では、アスミはやたらと勝負、もっと言うと「勝ち」にこだわる姿勢を見せるのです。その様は真剣そのものであり、風を操作できる彼女の事、不正でもしやしないか冷や冷やしたものですが、彼女はあくまでも風読みに徹し(ただし正確無比)ここら辺の分別はきっちりあるのですよね。

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かなりの好成績を期待できるところでグアイワルの呼び出したメガビョーゲンが出現、大会は滅茶苦茶になってしまいます。混乱に乗じて変身して戦うヒープリチームなのですが、この際にも「もう少しで勝てたのに!」と言いながら猛攻するシーンがあり、この「勝ちにこだわる」性格は気になりました。正直言うと、今までの純粋無垢な彼女の描き方からは少々かけ離れており、これはやはり、かつてのテアティーヌのパートナーだったと言われる先代の影響が出ているのでは? と考えさせられました。ただ、ラテも似た様な感情は抱いていたようなので、彼女はラテの意を汲んだ、という考え方も出来ますが…

 

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次回はストレスをためて空元気を見せるのどかを気分転換させる…という内容のようですが、彼女は第28話の引きで、ダルイゼンが自身の生み出した存在ならば、自らの手でどうにかしなければならない、と決意を固めるシーンで幕となっていたので、ここらへんの気負いが影響する結構重いシナリオになるかもしれませんね。

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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パンチ一発で地面にクレーター作るダルイゼン…まさか、青銅聖闘士並みの小宇宙があるとはΣ(・ω・ノ)ノ!

 

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第25~26話雑感

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シンドイーネさん、いくら何でも神社の狛犬をメガビョーゲン化させるなんて、なんと罰当たりな…

 

さて、今期間はちゆ…というよりはペギタンにスポットが当たった回と総集編を軸にした回という一風変わったものとなりました。特に第25話のペギタン回はよくまとまっており非常に好感の持てる話、第26話も単なる総集編ではなく、回想を絡めながらアスミの感情に切り込んでいく内容で上手い構成でした。

 

ペギタンについて

今作は妖精枠に当たるヒーアニ達が非常に個性的であり、個人的には単独エピソードは楽しみの一つとなっているのですが、先回のラビリン・のどか喧嘩回、ニャトラン恋心回に次いで、満を持して…といった感じでしたね。

ペギタンはラテと並んでヒーアニ達の中では最も常識的であり、気弱でありながらも暴走傾向のあるラビリンやお調子者のニャトランのいいブレーキ役として機能しています。そんな彼は自身も自覚している通り気弱であり、勇気がない、とされていますが…

果たして、本当にそうでしょうか?

確かに気は弱いですし怖がりではありますね。第25話でも拉致された(笑)家から逃げ出そうとするのですが、空が飛べるにもかかわらず裏の家が庭で飼っているドーベルマン(シェパードか?)にしり込みして脱出できないなど、怖がりな面が描写されました。しかし裏を返せば慎重に事に当たっている、とも言え、延いてはそれが彼をブレーキ役足らしめていると思うのですが、ちゆとの初変身の時などを見るに元々彼はやる時はやる、というイメージを持っていました。

それが第25話では見事に描かれていましたね。

話の流れとしては、ひょんな事から母子家庭の娘・リリに人形と勘違いされて連れていかれてしまうペギタン。紆余曲折の末、子ペンギンだとリリに思われてからは余計にかわいがられる事となり、更に彼女が母子家庭で寂しい思いをしている事、まだすこやか市に越してきたばかりで友人になかなか声がかけられず孤立している事など、複雑な事情を察してしまった彼は彼女の元から離れるに離れられなくなってしまいます。

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しかし、学校内で悪ガキに捕まったペギタンを勇気を出して取り返してくれたリリはそれがきっかけになって女子の友人を作る初動を得るのですが、それがジョセフィーヌ(彼女がペギタンに与えた名前)のおかげであるとしてこれからもずっと一緒にいてほしいと願います。しかし、そこでペギタンを探していたちゆ達とバッチング。彼女らがジョセフィーヌの本当の飼い主だと悟ったリリはその場から逃走してペギタンを閉じ込める…というものでした。

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ここでペギタンは勇気を振り絞ってリリに「語りかける」のです。

もうリリは一人ではない、と。自分はパートナーのところに帰らなければならない、と。そして教室で自分を助けてくれた勇気があれば何でもできる、と。

そしてペギタンも犬が待ち受けている窓から飛び出します。文字通り勇気を出して!

驚いて飛び込んだリリが見たものは開け放たれた窓と無人の部屋。

いや、ここ、本当にかっこよかったです。再度問いましょう。ペギタンは勇気がありませんか? 答えは否です。彼は臆病かもしれませんが決して勇気がない訳ではないんですよね。彼女に語り掛ける、というのはともすれば自身が尋常ではない存在である、という事をばらしてしまう危険性をはらんでいるわけですが、それでもジョセフィーヌと離れなくてはならないかもしれない不安に咽び泣くリリに勇気を以て応えたのですよね。

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最終的にペギタンはちゆの元に帰還し、元の鞘に納まりました。リリもあのジョセフィーヌの声は幻聴と受け取ったようで一件落着となりましたが、正直息抜き回と予想していただけにこんな練られたシナリオが見られるとは思ってもいませんでした。お見事!

 

沢泉ちゆについて

第25話でちょっと驚いたのは、この子は案外ペギタンに依存していたんだなあ、という点です。ただ、よくよく考えてみれば初期の水族館でペギタンが行方不明になった際にもかなり動揺した感じを見せましたし、シンドイーネに対する交渉も彼女らしからぬ拙速さは相当焦っていたように見受けられました。

さて、今回はペギタンが行方不明になってからというもの、自身の言葉が彼を傷つけてしまった、と懊悩するわ、学校では授業中にもかかわらず心此処に在らずだったり、ペギタンを連れ去ったリリを見失った際には泣き出しそうになるなど、本当に大切に想っているのですね。

のどかとラビリンの立ち位置は女友達のそれひなたとニャトランは似た者同士の気が合う友人、といったところに比して、ちゆとペギタンはお互いが寄り添う一心同体さがミソ、といったところでしょうか。三者三様上手い描写だと感じます。

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物語の最後ではリリの家を訪問して、ペギタンを伴って時々遊びに来てもいいかを尋ねてみたり、無限の優しさも健在でした。ヤバい…自分はプリキュアに嫌いな子は一人もいない、と自負していますし、それが故に以前行われたプリキュア人気投票にはあえて参加しない、というスタンスを取りましたが、ちゆはそれでもトップレベルで好きになりそう…尊い

 

隠しテーマ? だったのかな?

さて、実は第25話についてはもう一つ気になる点がありました。それというのも、ペギタンが拉致されることになったそもそもの原因は、一緒にホラー映画(映画というよりは連続ドラマだったみたいだが)を見た際に怖がる様子の彼に対してちゆが「かわいい」と言った事でした。

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ところがペギタンはやはりちゆにはかわいいではなく、かっこいい、と思ってもらいたい様で、まあ、これは男のサガですよね。そしてその事について自分がちゆに頼られることを夢想しながら一人公園のベンチで座している所をリリに捕まってしまったわけですが、この事はペギタンが行方不明になった後にちゆも「かわいい」といったことが原因でいなくなってしまった、と悔やんでいます。

そう、今回に関しては「かわいい」という単語が仇になってしまっているのです。よりにもよって「かわいい」をテーマにした2話後に、です。

先回の「かわいい」回はアスミに対する素質と複雑な感情に対する一つの答えを提示した回だったと思うのですが、今回は「かわいい」という単語がポジティブ一辺倒な言葉ではないことを示唆していたと思うのです。実際問題、ペギタンはちょっぴりとはいえ矜持を傷つけられた訳ですし。今回に関してはそこにアスミを絡めなかった訳ですが、その代わり(アスミに回答を示した)ちゆ(&ペギタン)を通して、かわいいは完全な誉め言葉ではない、というところを示したわけですね。これは第23話の裏テーマだったのかな、と自分は捉えました。考えすぎ?

 

第26話について

正直言うと、基本的には回想&総集編だった訳であまり書くことはないのですが、敵が出てこない&戦闘なしには面喰いました。こういうのもたまにはいいかな? と思いますが、スケジュールは大丈夫なんですかね? 結局、コロナ騒ぎによる遅れをどう取り戻すのかは未だに分かりませんが、こちら方面で少し不安にはなってしまいました。

あと、ちょっと気になったのが、今話では回想を交えつつ、皆がアスミに内緒でサプライズを仕掛けようと彼女に内緒で花火や流しそうめんを企画するのですが、皆の態度がよそよそしい事に仲間外れにされた寂しさを覚えた彼女はまたしても透明化現象が起きてしまいました。ネガティブ感情が発露するたびに透明化=消滅の危機に陥るのはやはりかなりの不安要素ですよね。人間は生きていく上でポジティブ感情だけで進むことは不可能に近いからです。

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そういうことを鑑みるに、アスミの最終的な目標はこの透明化=ネガティブな感情を克服する事になるのかもしれませんね。この現象が起きなくなったその時こそ、彼女の真価が問われることになる気がします。

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最終的には、サプライズ企画は成功し、彼女はサプライズが好きになりそう、と満面の笑みを浮かべ、仲間との結束をさらに強めました。そして、自分を生み出してくれてありがとう、と感謝の言葉を日記を介してテアティーヌに贈る、という場面で幕となりました。総集編一つとっても、きっちり構成しているのには感心しきりです。ラテまでグルだったのには苦笑してしまいましたが( ´艸`)

 

 

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次回は気球大会のお話みたいですね。しかも、勝負事に関するお話でもあるのかな? 難しい話が続くなー、という感じです。果たしてどう料理するのか…

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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刑事ドラマに感化されまくって「ホシは必ず現場に戻ってくる」とドヤ顔のアスミさん、吸収力が高いのは結構なのだが、いらん事まで覚えるの早そう(笑)。

 

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第22~24話雑感

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朝早くの電車に乗るための集合時間が6:00、という事で死にそうな顔になるひなた&ニャトラン…悪いがその時間では遅い! 遅すぎるぞおおぉぉぉぉ!(乗り鉄脳)

 

まずは私事なのですが、先日とうとうPCが逝きました。結構なデータが喪失してしまい、茫然自失状態なのですが、さしあたっては第22話の画像データが一部消失(全部でないのは不幸中の幸いでした)。現在復旧作業をしていますが、もし復活できたなら画像の差し替えを行う予定です。

あと、新PCに慣れるまでは誤字脱字などが今まで以上にひどくなる可能性があるのでご了承ください。特に矢印キーの位置がなかなか慣れないですね(;^_^ え、元々誤字だらけだから今更ですって? そんなー(´・ω・`)

 

さて、この期間では予想通り、アスミの掘り下げに焦点が当たりました。生まれたての純粋無垢な状態、という事で常識を叩き込む事は勿論、それ以上に感情の教唆に焦点が当たったわけですが、それにしてはかなり難しいものをスポットしたなあ、というのが感想です。

 

風鈴アスミについて

色々と難儀な娘ですね(苦笑)。

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特に厄介なのが、ある一定の感情に苛まされると姿が透け始め存在そのものの消滅(?)に向かってしまう事でしょうか。表現的にはネガティブ感情が増幅され、自身の存在に疑問を感じ始めると起こる現象のようですが、第22話ではラテに避けられた事で「悲しい」という感情が芽生えた時に、第23話ではどうしても「可愛い」という感情が理解できず、それは自分が人間ではないからだ、と悲嘆した際に、それぞれ発症しました。それを押し留めたのが2回ともちゆの的確なアドバイス、というのもちょっと注目点ですかね。

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第22話ではラテを通して「好き」という感情と大切な存在との共有の在り方を、第23話では平光動物病院で預かっていた子犬・ポチトを通して「可愛い」と動物と人間との交流を、第24話では遠方の地で出会った樹木医・樹サクヤとの出会いで共通の価値観を持つ者との交流をそれぞれ学びました。どの話もとても良かったです。

 

第22話

この回では些か独善的といってよかったアスミの反省、というか一つの感情には様々な要素が内包するものであることを学べたのがいい展開でしたね。

これを教えたのはちゆだったのですが、彼女は自分のハイジャンプの練習を見学することをアスミに促し、その際に県大会の記録更新を狙います。しかし、そう簡単にいくはずもなくちゆは連続失敗、記録更新はなりませんでした。

その様子を不思議そうにちゆに質問するアスミですが、ちゆはこれが「好き」という事なのだと諭しました。失敗して苦しい時もある、乗り越えてうれしい瞬間もある、全てを内包したうえで「好き」なのだと。

非常にアスリートらしい回答ですが、同時に分かりやすい答えだとも感じます。結局のところ過程で色々な感情は沸き起こるだろうが、その根幹に「好き」があればそれは揺るがないものなのだとちゆは教唆したわけですね。

最終的にはラテに対して過保護だったアスミはそれが一見彼女を最優先にしていた様に見えて、実際はその気持ちを考えない自分本位なものだったことを省み、それでも「好き」なラテのために力になりたい、として変身を果たしました(勝手な行動を咎められる、と恐れていたラテとシンクロできず一回変身失敗した)。

戦闘にキュアアースが加わった事で戦局はヒープリチーム優位に傾くのですが、その際に「私は自分の大好きなキングビョーゲン様に会いたいだけなのになんで邪魔するのか!」と地団太踏むシンドイーネに「自分の大好きのために皆さんの大好きを傷つける事を許しません!」と啖呵切ったキュアアースはかっこよかったですね。というか、至高の名言じゃない、これ? 難しい言葉を使わずにストレートな物言いをしている事も彼女らしくて評価高いです。彼女は確かに無垢な存在ではありますが、乾いた砂が水を吸収するが如く教えられればどんどん吸収していく感じですね。

 

第23話

「可愛い」をテーマにしたこの話が個人的には一番注目度が高かったです。

「好き」もなかなか難しいテーマなのですが、それ以上に「可愛い」はさらに難しい、というか漠然・曖昧な上に個人差が非常に激しい感情です。劇中でも出てきましたが、ラビリンのラベンだるまちゃんを可愛い、という感性は独特ではあっても決して否定してはならないものであり、随分なチャレンジをしたなあ、というのが感想です。

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ここにひなたの実家である動物病院が預かっている子犬・ポチトをうまく絡めたのは良い演出でしたね。ひなたの兄の依頼でしばらくヒープリチームで面倒を見る事になるのですが、ここではひなたが最初はポチトがなつかなくて苦労した話を吐露。

最初はかわいく感じなかったひなたが世話をするうちにかわいく感じるようになってきた、と言葉を受け、更にペットが集まる公園で様々な人間と動物が交流している場面を見て、まずは興味を持って相手を見る事とアスミは結論ずけてみたようだが…

ちなみにこの場面でちゆは可愛いは相手を想っているうちに思わず守りたくなること、と考察しているのが興味深い。

そんな動物公園での楽しいひと時をグアイワルがメガビョーゲンを召喚し破壊。早速変身して戦うヒープリチームですが、キュアアースはその最中で倒れたキュアスパークルを庇おうとするポチトや公園で楽しそうに遊んでいた皆の事を想起し、グアイワルの前に立ち塞がり「動物などという下等生物と戯れる事など愚か」と鼻で笑う彼を即座に否定、一蹴し一気にメガビョーゲンを浄化、決着してしまいました。

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最後にはポチトの里親が見つかり、それを寂しい、とこぼすアスミに皆がびっくりする、という場面で幕となりましたが、ここまで見て思ったのが、彼女は感情を知識として知らないだけで、それ自体は豊かな感性を持っているのでは、という点です。

というか、変身の時にラテにほおずりしているシーンがありますが、これこそ正に「可愛い」そのものなのですよね。この話の最後でも今まで警戒されていたポチトに懐いてもらえ最高の笑顔を見せるなど、かわいいは理解したように見受けられました。何より、かわいい、という感情は結局のところ感性の問題であり、その感性を持っているからこそ、正解は存在しないからこそ、逆に本人の資質を問われたシナリオでもあったと思う訳です。そういう点で、アスミは決して無感情ではない、ただただ無垢なだけでその中身は感情豊かな娘なのだ、というのを再認識した回でもありました。

 

第24話

彼女が地球=自然から生まれた存在であることを強調すると同時に、同じような価値観を持つ樹木医のさくやとの交流が描かれました。

今までも終始笑顔であり、特に厳しい顔をしていたわけではないアスミですが、今回のひなたの提案によるピクニックで自然豊かな湖についた際にはひときわ穏やかな笑顔をしている印象を受けました。

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そんな中、ひょんな事から出会ったさくやですが、彼女は昔から湖の周辺で育っており、樹木医になったのもその一環のようですね。樹木医以外にもペットボトルなどのごみ拾いなどもしており、湖とその周辺の森の番人、といったところでしょうか。そして、彼女曰く「樹木の声が聞こえる」のだとか。さくやはひょっとしたらエレメントの声を朧気ながら感じることができるのかもしれません。これはプリキュアメンバーの中でもアスミだけが持つ能力です(他のメンバーは聴診器が必要)。

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そんなさくやに共感を覚えたのか、ダルイゼンが呼び出したメガビョーゲン・ネブゾックが湖に現れ、TV(というかネット中継)でさくやが湖に向かったシーンを偶然見たアスミはなんとすこやか市から電車で2時間かかる湖までのワープゲートを開くという力技を披露しました。このシナリオの最後で判明したのですが、このワープゲート、(少なくともその日のうちでは)1回分しか開けないほど力を消費するらしく、冷静な態度に徹してはいましたが、その心中はさくやの事を心配していた様がひしひしと伝わりました。

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ネブゾックを退けた後は、さくやの真似をして「自然が喜んでいる」 といった後「気のせいです」とおどけて見せており、これまた心情の機微を学んだ感がありましたね。

 

アスミ・キュアアースの能力について

まずはワープゲートというちょっと反則級の能力が飛び出したのはびっくりです。これは時間を与えればパワーアップしてしまう性質を持つメガビョーゲンに素早く対処するためには非常に有効な能力ですね(24話を見るに、恐らくは強い「想い」がないと難しいと思うが)。

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戦闘能力に関してはとりあえず幹部連中相手なら互角どころかやや優位、といった感じでしたね。ダルイゼンとの直接対決はなかったので分かりませんが、シンドイーネは一瞬で背後に回り、眼中になしといった風でしたし、グアイワル・バテテモーダにも優勢に攻撃を展開しています。他の三人で苦戦するメガビョーゲンもあっさり打倒し、単独必殺技で浄化まで持っていきます。

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ちょっと強すぎ? とも思いますが、今回は出自がしっかり判明していますし(同じような立ち位置だったまほプリのキュアフェリーチェは出た当初は正体がまだ不明瞭な存在だった)、他の三人もそれなりの連携を見せてくれるので、思ったより違和感は感じていません。無双状態は当然四人合体技まで続くことになるのでしょうが、ここら辺は販促問題もありますし難しいところでしょうね。たまにで良いので三人合体技の浄化も混ぜてくれれば十分だと思います。

 

敵側の事情について

まず気になるのが第22話の敵側寸劇でシンドイーネがキングビョーゲンに対して「なんで好きなんだろ?」と発言した事です。結局、彼女は理由などはなくとにかく好きなものはしょうがない、と結論付けていましたが、これ、別の見方をすると「そう思い込まされている」とも取れますよね。要するに洗脳です。

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前の記事でバテテモーダが登場した際に、私は三幹部は元々人間なのでは? と推論しましたが、今回のシンドイーネの発言はそれに一歩近づいたのでは…? と感じました。尤も、その推論の基になった「人外の肌色に悪魔風の尻尾」はよくよく考えてみるとメガビョーゲンにも共通の特性なのですよね。単なる考えすぎか、伏線か、はてさて。

第24話では人語をちゃんと理解する鳥形メガビョーゲン・ネブゾックが登場しました。彼は立ち位置というか立場的にはバテテモーダと同じだったと思うのですが、たった一話でプリキュアヒーリングハリケーンを受けて退場となってしまいました。まあ、作り出したダルイゼンが「まだ早すぎたか」と言っていたのでバテテモーダと互角だったのかは正確にはわからないのですがね。

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問題は生命体にメガパーツを投入すれば、バテテモーダ並みが生まれてきてしまう可能性が示唆されたことです。尤もバテテモーダもネブゾックもプリキュアヒーリングハリケーンでの浄化ですから、これに抗する力は現状ない、とも考えられますが。

ネブゾックはシナリオ中に出てきた巣立ち前の雛鳥がベースだったのですが、やたらとダルイゼンを兄貴と慕っている(庇護してくれる存在に対する甘え)や高所恐怖症(巣立ち前)など、ベースの性質をよく反映されていて上手いこと考えているなあ、と感心しました。詳しくはないので分からないのですが、やたらと攻撃的だったバテテモーダもひょっとしたら元動物(ヌートリア)の特性なのですかね?

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あと、ネブゾックを早々に役立たずと見切りをつけたダルイゼンが慕ってくる彼にやたらと塩対応するのは、見てて敵としては正しい姿なのかもしれないが、どうにも好きにはなれんな、という思いを強めました。まあ、元々こういうガキタイプ好きではないので、自分。

 

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次回は…ペギタンがさらわれる!? まったく予想がつかない展開ぽくて楽しみ。

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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おいしいという感情はポジティブ! アスミさんが証明してくれた!(実際、透けモードから復帰した)だから食べてデブるのは仕方がない。仕方がない、のだッ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第21話「はじめまして!わたくし、風鈴アスミです」感想

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ついにラテ様も変顔をマスターなされるとは…成長しましたね…(しみじみ)

 

さて、今回は先回メンバー入りしたアスミを早速掘り下げる回でした。そこにのどかを絡めていくスタイルでしたね。暫くはアスミが中心となって話が回っていくかと思いますので、ちゆやひなたとの絡み回も期待できそうです。実際次回は予告を見た感じだとちゆが関係しそうですし。

 

話の流れとしては、とりあえずメガビョーゲンを一日に二回も浄化した、という事で疲労もあっていったん解散になるヒープリチームなのですが、アスミは地球から生まれ出た存在という事で帰る家がないどころか、地球そのものが家みたいなもの、と言って地べたに寝転がりだす始末。

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流石に慌てたのどか達は、とりあえず彼女を花寺家にしばらく滞在させることにするのですが、最初は難色を示した家族をのどかが口八丁で誤魔化し居候にする事に成功。

慣れない食事やお風呂など、常識を一から叩き込まなければならなく苦労しますが、翌日、信号の知識がないアスミを車から庇ったのどかが手を負傷。そんな様を見て不思議がるアスミでしたが、そんな中、ダルイゼンが召喚したメガビョーゲンが出現し…というものです。

 

風鈴アスミについて

これまた強烈なキャラクターが来ましたね。正直、ここまで無垢な状態で登場したプリキュア変身者は初めてじゃないでしょうか? 直近で一番近いのははぐプリのルールーでしょうが、彼女はある程度の知識はインストール済みでしたし、敵時には人を騙してプリキュア達を罠に陥れる程度の知恵はありました。

さて、そのアスミですが、とにかく生まれたての存在でありながら、成人女性と全く同じ行動を取る事が可能(はーちゃん/幼少時とはこの点が違う)という事で、彼女への嚮導はなかなか骨が折れそうですね。

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食事時にお箸が使えない(フォーク・スプーンは使えて一安心)、お風呂の存在を知らない、信号を理解していないので赤信号を平然と渡って自動車に轢かれそうになる、この辺りを一から教えるのも大変でしょうが、言動などにも端々に危ういものが目立ち(のどかの両親の前で「初めて食事をしました」等)ここら辺も苦労しそうです。

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その言動についてなのですが、アスミはラテのみ「様付け」であのテアティーヌすら呼び捨て*1なんですね。今話で不自然だ、という事でのどかからラテに様付けはしない方がいい、と諭され素直に受け入れましたが、とにかくありとあらゆる事をラテ優先で行うのは気になる点ですね。この点については次回で突っ込んだ話になりそうなので、楽しみでもありますね。

今回は車に轢かれそうになって掌を負傷したのどかを見て、なぜ自分のために尽くしてくれるのか、と疑問を呈したアスミでしたがそれに対し、彼女は自分は色々な人に助けられてきたので自分も力になれる事があればなりたいのだ、と。それは経験で成長したからなのだと。

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Bパートでダルイゼンの呼び出したメガビョーゲンと戦闘になるのですが、負傷した手を庇ったキュアグレースがダルイゼンに攻撃されそうになった瞬間、キュアアースがそれを替わりに受け止めます。咄嗟に体が動いたのだと。彼女を守りたいという気持ちが芽生えたのだと。彼女は三人に導かれ少しづつ感情を育んでいくキャラクターになりそうですね。無垢な存在をプリキュアメンバーが育てる、というのは過去シリーズでもいくつもあった展開ですが、今回は「感情」が大きくピックアップされそうです。新しい試みの様な気がしますので、上手にまとめてくれると良いですね。

 

敵側の事情について

正式にバテテモーダが浄化された事がグアイワルによって報告されました。キングビョーゲンはかなり惜しがっているような感じでしたが、反面、シンドイーネは喜んでいる風であり*2、内心かなり嫌っていた様が伺えました。

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というか、曲がりなりにも仲間が一人欠けたにも拘らず喜びの感情を露わにする辺り、シンドイーネさんもなかなかの悪女っぷりですね。コミックリリーフ色に騙されがちですが。

また先回のメガビョーゲンからバテテモーダが採取した「欠片」ですが、今回はダルイゼンが召喚したメガビョーゲンにグアイワルが使用してパワーアップ。その事でダルイゼンにもその存在が知られ、彼は呼び出したメガビョーゲンの一部を切り取って欠片(メガパーツというらしい)を精製する事に成功。これは以降のメガビョーゲンにも採用されそうですね。しかもメガビョーゲンさえいればいくらでも精製可能というのが見逃せない。

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グアイワルは今回は本来秘密にしたかったメガパーツをあっさりダルイゼンにばらす結果になるなど、どうにも間抜けな印象でした。策士なのか、野望家なのか、道化なのか…ちょっと分からなくなってきましたね。まあ、そう言うものが混在して面白いキャラクターになっているとも思うのですが…

 

のどかの両親について

追加戦士枠のキャラクターが主人公の家に同居する…という展開はシリーズでもそこそこある設定ですが、正直な所、毎回主人公の両親が無類のお人好しさを発揮してあっさり居候を決め込むことが出来る…というのは毎回不自然だなあ…と感じていたのですが、今作はなかなか上手い導入の仕方をしましたね。

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まず、最初にアスミを家にしばらく泊まれる様にのどかに要請された際、アスミの身元の事もあって両親は難色を示します。ここでのどかは切り札としてアスミはラテの飼い主である事を打ち明け、更に彼女がバックパッカーである、とでっち上げて何とか両親の了承を取り付けます。

最終的にはラテの飼い主、という事もあって特に母親の方が折れる事になるのですが、この後も食事で迂闊な事を言いまくるアスミに(しょうがないけどね)きょとんとする両親たちにどう考えても誤魔化している様にしか見えないフォローを入れるのどか。

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その姿を見ていて思ったのですが、どうものどかの両親はアスミに何か事情があるのを察している感じを受けました。あそこまで露骨なのどかのキョドり状態を見抜けないとは思えないんですよね。方々で見せた困惑顔がそれをよく表していたと思うのですが、まあ、のどかの事をそれだけ信用している、という事なのでしょう。今までシリーズでなし崩しにしてきたイベントに上手な正解を持ってきたと思います。

 

次回は引き続きアスミの精神的成長にスポットが当たりそうですが、あまりにラテ優先が過ぎたが故にラテとアスミがぎくしゃくする上に、アスミが消滅してしまうかもしれない? というなかなかショッキングな内容のようですね。

消える原因がラテとの絆に関係しているのか、時間制限なのかは気になる所ですが、先回も書いた様にアスミはじっくり描いてほしいキャラクターなので、楽しみでもあります。

 

今週のヒープリのここが見どころ

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地球が初めて食べた食べ物、それはギョーザ!

 

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*1:ある意味徹底している…この辺りはあくまでも地球意思の具現化っぽい

*2:キングビョーゲンの手前わざとらしく困り顔していたが

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第20話「今、つながる願い…!わたしたちキュアアース」感想

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おおおお、このあとすぐが精霊少女に!(まだ引っ張るか精霊少女ネタ(笑))

 

さて、キュアアース(もう名前出していいでしょう(笑))お披露目回でしたね。個人的には先週の記事で結構早とちりしていたのが恥ずかしい限りですが( ´艸`)まずは順調にお披露目をこなせたかな、という印象です。

 

話の流れとしては、先週のお姉さんに早速貴様誰だ(意訳)するのどかに、名前はない、まだ生まれたばかり、人間ではないと返す彼女。流石に驚くヒープリチームでしたが、彼女はテアティーヌの願いによって地球から生み出された精霊の様な存在であり、ラテの保護を第一に考え、他のヒープリチームの想いをよそにラテをヒーリングガーデンに連れ帰り庇護しようと考えます。

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しかし、ラテはテアティーヌが動けない自分の代わりにこの世界に派遣された事を知っている他のヒーアニ達は猛反発。それをどうしてなのか分からない、といった風の精霊少女に、ラテの気持ちを聞いてみて、と優しく諭すのどか。そんな折、バテテモーダの召喚したソーラーパネルを核にしたメガビョーゲンが現れ…というものです。

 

やっぱりフライングはするもんじゃないね(戒め)

先週の自分の記事での予想が悉く外されて苦笑しているふらあそです( ´艸`)。

さて、今話の目玉は何といってもキュアアースお披露目だった訳ですが、なかなか設定盛り沢山でしたね。近いイメージを受けたのはやはりまほプリのはーちゃんでしたが、また違った味わいの面白いキャラクターになりそうです。

  • 彼女はテアティーヌの必死の祈りを地球そのものが受けて誕生した精霊に近い存在(人間ではない)である。
  • かつてのテアティーヌのパートナーの外見、性質を色濃く受け継いでいるが、本人ではない。あくまでも生まれたての存在である。
  • それが故に色々な意味で純粋で、感情の機微には疎い。

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  • 元々ヒーリングガーデンは地球の意思が生み出した地であり、テアティーヌは原初のヒーリングアニマルでもある。
  • あくまでもラテの保護が最優先事項であり、逆から言えばそれ以外の事にはあまり興味はない。

そして、出現したパワーアップしたメガビョーゲンに苦戦する三人を見て、ビョーゲンズの浸食に耐え戦おうとするラテ。しかしそんな様子のラテに精霊少女はあくまでも彼女の安全が第一であり地球のお手当ては二の次、というか興味もない、という態度でしたが、その態度を見たラテから「その姿(かつてのテアティーヌのパートナー)でそんな悲しい事を言わないで欲しい」*1という悲しそうな言葉を承け、地球から色々な感情が流れ込みラテの意を汲んで戦う事を決意。ラテをパートナーにキュアアースへと変身を果たしました。

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このシーンは、生まれたてで感情の起伏に乏しい彼女が大地の息吹(地球の感情)を感じながら感情が芽生え始める様が伝わり良いシーンでしたね。*2

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変身したキュアアースはメガビョーゲンの対処を他のヒープリチーム三人に任せ、自らはバテテモーダと対峙、これを圧倒し、最後にはメガビョーゲンごとバテテモーダを必殺技プリキュアヒーリングハリケーンで浄化しました。

  • キュアアースはスピード・パワーともに異次元であり、特にスピード系が強い事が強調された。

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  • 変身後、ラテはヒーリングステッキ化しない。
  • 単独でバテテモーダを圧倒する戦闘力を持つ。
  • 単独浄化技「プリキュアヒーリングハリケーン」を持つ。威力は三人合体技のプリキュアヒーリングオアシスに比肩する(と思われる)。
  • 戦闘終了後は元々おしとやかであった事も手伝って、プリキュア達と共闘してくれることを約束してくれる。
  • 生まれたての存在故に名前がなかったが、のどかの提案でアスミとなる。次週予告で判明したがフルネームは「風鈴アスミ」になるらしい。

なかなか落ち着いていていいキャラクターですが、ある程度の感情が芽生えたとはいえ、まだまだ未熟な感じはビシビシ伝わりますね。次回はそこにスポットが当たる様ですが、個人的には戦い=地球のお手当てを決意するシーンといい、プリキュアとの共闘の件といい、名前の件といい、全権をラテに委ねてしまっているのは気にかかる要素です。

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どこまで個性を出せるか…という点にも注目したいですね。特に病身だった故に他人への気遣いを第一に考えているのどかの影響を良い方向で受けてくれると嬉しいですね。今回のラテの気持ちを聞こうとしたのどかのそれは優しいお医者さんの問いかけの様でとても良かったので。

 

敵側の事情について

メガビョーゲンの欠片という、メガビョーゲンに加える事によってパワーアップさせるアイテムが何の布石もなく登場しました。これでパワーアップしたメガビョーゲンはヒープリチーム三人で苦戦or互角といった感じでなかなか厄介そうですね。

この欠片は前回倒したメガビョーゲンからバテテモーダが採集したものなのですが、その様子はグアイワルに見られており、その大半を親分肌を吹かせた彼に強奪される、という事態となりました。

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当然、全部を渡すほどバテテモーダは馬鹿ではありませんから、今回は自分の手元に残したそれを使ってメガビョーゲンのパワーアップを行いましたが、最終的にはキュアアースに為す術もなく浄化されてしまいました。

この際、バテテモーダも浄化されたのですが、これで彼が退場なのかはまだ不明ですかね。ぱっと見、元の生物(識者の見識ではヌートリアらしいが)に戻ったような描写はなかったので様子見でしょうか。後出しじゃんけんみたいな言い方で申し訳ないですが、正直、バテテモーダは最後まで生き残る(場合によってはラスボス化)か、早々に退場のどちらかかな、とは思っていたので、予想外と言う程ではなかったのですが…まあ今後の動向に注目しましょう。

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そう言えば、このバテテモーダの浄化シーン(当然それに付随するキュアアース誕生)の様子をグアイワルはまたしても覗き見していたのですが、バテテモーダの最後の「俺の野望があ」という断末魔を受けて「野望…か」と独り言ちているのが印象的でした。

コミックリリーフ色の強いグアイワルですが、所々に不気味な策士っぽさがあってこれも予想通りだったのですが(今回のバテテモーダの様子の覗き見、先回の移動しながらの電気系統破壊攻撃、キングビョーゲンをただの靄扱いする等)、こういう台詞・態度は次の退場フラグの可能性もあるので、ここら辺も注視したい点ですね。

 

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あ、あと今回からエンディングテーマが変わりましたね。個人的にはサビの部分に変調入れてるのは聞きずらい、というか違和感ありますね。正直前の方が好みです。

 

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次回は色々な意味で世間の常識を理解できていないアスミに振り回されるヒープリチームという息抜き&ギャグ回っぽいですが、アスミはゆっくり掘り下げてほしいかな、と思ったキャラクターなので、他の三人と上手に絡ませて深みがあるキャラに育っていくと良いですね。

 

今週のヒープリのここが見どころ!

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よく考えてみると「ヒーリング」なのに「ハリケーン」…うーむ。結構過激じゃありませんかね、キュアアースさん!?

 

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*1:このシーンのラテ様、ツラそうでマジで切なかった…

*2:この地球の感情には様々な解釈があるだろうが。テアティーヌの想いや、数々の精霊、先代プリキュア、地球に眠る者etc…

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第19話「ラテを守って…!祈りの風と奇跡の少女」感想

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いきなりオープニングから波動拳ポーズきたあああ! っていうか、それってビョーゲンズ来るなビームなのか( ´艸`)

 

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さて、今回は新戦士(エンディングでのクレジットは精霊少女)のお披露目がメインでしたが、同時にラテのポジション問題も提起した回でもありました。

 

話の流れとしては、前回で体調の不調を訴えたラテでしたが、これ自体は疲労+風邪が原因という事でビョーゲンズ由来のものではなかったのですが、食事もままならない状態まで悪化しており、花寺家の面々やヒープリチームから手厚い看病を受け静養状態に入ります。

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そんな折、バテテモーダは夜中に風速計測用の幟(?)と思われるものを核にメガビョーゲンを召喚、とりあえずラテを置いて現場に向かおうとするヒープリチームに、彼女は決意のまなざしを向けて同行を求める…というものです。

 

ラテについて

ついに…というか、ここに来て一気に掘り下げましたね。以前このブログに於いて、ラテは非常に危ないポジションである事を指摘しました(変身後に庇護者がいない=単独で放置状態になる、地球にシンクロして発病し浄化しない限り元に戻らない)が、当然これは当の本人も分かっている事であり、今回で「皆が戦っているのに、自分は何も出来ていない」という苦しい胸の内を吐露しました。*1

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ここでのどかが、彼女がいち早くメガビョーゲンを察知してくれている点などを指摘して、そんな事はない、と優しくラテを包み込んであげましたが、彼女は自身も病身だった時に似たような感情を抱いたのか、とてもいい表情で彼女を安心させたのが好印象です。ここは作画も気合が入っていましたね。

そして、更に寝ている間にラテはかつての母親の教えを夢に見るのですが、ヒーリングアニマルが地球を治療する際には自身が強くあらねばならぬ、という言葉を思い出します。

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これはラテ自身に向けられた言葉ですが、同時に他のヒーリングアニマルにも当然当てはまる言葉でもありますよね。今回はヒーリングアニマル達も非常にキャラが立っているので、ここら辺の成長エピソードは今後もあるかもしれませんね。*2

そして、先ほどのどかが言った通り、ラテはとてつもない重要ポジションでもあるのですよね、真っ先にメガビョーゲン出現を察知できるという。

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今回のメガビョーゲンは夜中にバテテモーダが召喚したものだったのですが、ラテの体調不良が原因となって、朝に旅館沢泉から連絡がちゆに届くまで気が付くことが出来ず、時間経過による強大化を招いてしまう結果になりました。戦闘シーンでは強大化して三人とも拘束されてしまった所に勇気を振り絞って向かっていくのですが、当然、ラテ単身では何も出来る訳もなく、バテテモーダの勝利の確信を伴った嘲笑の中、倒されそうになった時に、その様子を察知したテアティーヌの心の叫びに呼応した精霊少女によって救われました。

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プリキュアシリーズでは最早恒例ですが、やはり力がなくても立ち向かっていく、勇気こそが最大の力である事を見せるシーンは何度見てもいいですね。

 

精霊少女について

まあ、一応こういう表記にさせてください(苦笑)。

ラテが倒されそうになった時、それを察知して母親であるテアティーヌの必死の叫びに呼応して突如現れた戦士。

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あれほど強大化したメガビョーゲンを事も無げに打ち倒し、最後の浄化こそヒープリチームに託したものの、その戦闘力は圧倒的。冷静沈着にして強者の風格。更に自分でエレメントボトルを形成しラテを治癒するなど、完全に格上の貫禄です。

もちろん正体はテアティーヌの元にいた封印された少女でしょう。少し気になるのはテアティーヌが助けを請うた際、彼女、というよりは「地球」に向かって魂の叫びを行った事でしょうか。もし封印された少女だった場合(ヒーアニ達もそのような事を言っている)相当過去の人物である点、突然何もない空間に出現した事も相まって、ちょっと単なる人間ではなく、尋常ならざる存在の様な気がします。

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また変身前の人間体も披露しましたが、金髪の穏やかで落ち着いた感じの女性ですね。ラテを様付けしているのも分を弁えているというか、高い教養を伺わせます。

個人的に近いのははーちゃん=キュアフェリーチェですが、彼女は人間体時にはかなり幼くなるので、プリアラのルミエルがきっちり参戦してくれる…というのがイメージとしては一番でしょうか。ベテランぽく冷静な所からハトキャのゆりさん辺りにも近い気がしますが、あそこまでの厳しさがあるかどうかは今の段階では分かりませんね。

先輩格として他のメンバーを導いていく役割が与えられると思いますが、どういう風に嚮導していくのか、どういうキャラクターとして魅せてくれるのか、今から楽しみでもあります。ファーストインプレッションはとても良かったので。

 

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さて、次回は…とうとう精霊少女=キュアアースが正式にお披露目っぽいですね。ラテが正式にパートナーになるようですし…ただその場合、テアティーヌ様の行方はどうなるのか…タイトルのわたし「たち」というのも気になりますが…

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っていうか、ラテ様拉致しちゃだめええええ!(;^ω^)

 

今週のヒープリのここが見どころ

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ラテが必死に戦う様子を涙ながらに制止しようとするキュアスパークル、ホントいい子…

 

 

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*1:この場面は聴診器で聞いているのだが、その前の場面では表情だけでそういう苦悩を表現しており、上手いなあ、と感心させられた。

*2:え、前回のニャトランのエピソード? 単なる横恋慕で終わった恥ずかしエピソードでしょ←辛辣

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第18話「ハートにズッキュン!ニャトランの恩返し」感想

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テメエ! いつまで織江さんの胸にしがみついているんだ! 離れろ! 離れろよォッ!

 

あ、失礼いたしました。あまりにもニャトランが羨ましかったけしからんかったので( ´艸`)

 

さて、今回はニャトランの一目惚れをベースにひなたの底抜けの善人っぷりにスポットが当たった回でしたね。

話の流れとしてはラテ様のお世話をさぼって(コラ)空中散歩を楽しんでいたニャトランが良い匂いのする方向に引きつけられると、そこには眼鏡のキレイなお姉さんがッ!

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すっかり一目ぼれしたニャトランは完全に骨抜き状態。そんな状態のニャトランにひなたは完全応援モード、つい先日引っ越してきてアロマショップを立ち上げたばかりの眼鏡のお姉さん=織江の手伝いをヒープリチーム全員でしつつ、ニャトランは彼女に自分の想いを伝えるためにビーズのネックレスをプレゼントしようと企てます。そんな様子の彼を見たラビリンやペギタンはパートナー交代の危機に戦々恐々とする…というものです。

 

妖精枠のパートナーキャラがメンバー内以外のキャラクターに恋心を抱く、というのはドキドキプリキュアラケルでもあったパターンでしたが、ラケルは人間体に変身出来たのに対し、ニャトランは(少なくとも今の段階では)変身は出来ない訳で、最終的にどうしたかったのかね、というのは正直疑問でした(笑)。まあ、今話はこんなノリの話であっても「恋」という単語はついぞ一回も出なかったんですが…

それより今回の注目点はひなたの余りの善人っぷりでしたね。

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この子は先回の感想でも書いた様に、黄色枠でありながらピンク枠の様に純粋であり自分より他人に対して優しさを発揮するタイプですが、今回はニャトランの恋心を理解していたのかいなかったのか、彼を全面支援するどころか、色んな意味で立場が微妙なニャトランのために織江と積極的にコンタクトを取り、骨を折ってくれました。

更に戦闘中にはニャトランが織江のために作ったプレゼントに攻撃がいってしまったのを体を張って庇って負傷するなど、正直言うと優しさに溢れているのはいいのですが、自分の身を顧みないのはちょっと気になりますね。

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更に戦闘で負傷したキュアスパークルにどうしてあんな事をしたんだ、と詰め寄るニャトランに彼女はこういうのです。

「私は一つの事に集中できない性質であり、逆に(ニャトランが)何かを絶対的に好きになるという感覚が分からない。だからこそ彼を応援してあげたかった」と。

この一言に感激したニャトランはひなたとの結束をさらに固める事になるのですが、やっぱりちょっと危うさも感じますよね。自己評価の低さと、自分より他人を優先させる性格。先回で兄姉に対するコンプレックスはある程度その回で緩和された感はありますが、やはりまだまだ引きづりそうな設定かなあ…と。

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自分より他人の幸せを優先する、というと個人的にはハピネスチャージプリキュアのめぐみが思い出されるのですが、彼女はそれが故に中後半に相当苦しむことになりました。ひなたにも似たような懊悩回がまたある気もしますね。

 

戦闘シーンではまたしても遠距離攻撃のメガビョーゲンと近接攻撃を仕掛けてくるバテテモーダという「連携」に苦しめられましたが、隙を見せなければ善戦は出来る程度にはパワーアップしているんですね。尤もその「隙」をバテテモーダは狙ってくるのですが。

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後、今回の戦闘で驚いたのは、局所的とはいえ雨のエレメントボトルを使用する事で天候操作…というよりは降雨状態にすることが可能なんですね。今回は織江の店にあったアロマキャンドルが核のメガビョーゲンだったため、炎を消して弱体化させるという効果的な使い方が出来ましたが、天候を左右する能力は個人的には強大なものと感じます。しかし考えてみると、今作のプリキュアは文字通り「エレメント」の力を借りている訳で、わりかし強力な技は使えて然るべきなんですよね。敵の強大さに目が行きがちな今作ですが、当然それに比例してプリキュア側も大いなる力を借りている、と。

 

キュアフォンテーヌの降雨攻撃による弱体化からのPHOでメガビョーゲンはあっさり浄化成功。一件落着し、とうとうニャトランが告白しようとしたところに…

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織 江 さ ん の 婚 約 者 登 場

はい、お約束♪

まあ、予想通りの展開だよね。え? 俺? べ、別に泣いてなんか、ない、よッ…(´;ω;`)

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っていうか「完」じゃねえよッ!(半ギレ)

 

茶番劇もそこそこに( ´艸`)ニャトランを慰めるひなた…ああ、本当にこの子には癒される…そんな所でラテ様の体調が急変。メガビョーゲン出現のものとは様子が違い、慌てるヒープリチーム、という所で幕となりました。

 

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次回は…とうとう、追加戦士参戦みたいですね。名前までは言及していなかったので顔見せかな? どちらにせよ8月からは追加戦士月間( ´艸`)になりそう。

 

今週の(?)ヒープリのここが見どころ!

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来週は新戦士登場が注目点のはずなのに、お前らのかめはめ波ポーズが強烈過ぎて予告が頭に入ってこなかったわ!

 

 

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第17話「最高のおもてなし!?ちゆのおかみ修行」感想

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あれ? フォンテーヌのこのあとすぐ、久しぶりじゃない?( ´艸`)

 

さて、今回はちゆの掘り下げ回でしたね。それほど話の根幹に関わる重要な要素はなくどちらかというと息抜き回の様相を呈していましたが、いくつか大切な要素も見受けられました。

 

話の流れとしては、旅館沢泉に欠員が出たため、ちゆと弟君(ちゆの弟とか羨ましいぞ、貴様(笑))は家業の手伝いを買って出るのですが、そんな最中、外国からのお客様・スミス家の来訪を受けます。

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この町の素敵な場所を教えて欲しい、と言うスミス家に若女将である母親の命で町の案内をする事になるちゆなのですが、一人娘のエミリーは時折顔を輝かせるものの、話しかけても冷たい態度を崩さず、父親ともぎくしゃくしている様子。それを心配するちゆなのだが…というものでした。

 

ちゆを含めた沢泉家について

まずは家族構成が今回はっきりしましたね。

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恐らく厨房を仕切っていると思われる祖父(味噌汁が美味い、という発言がちゆからあった)、女将の祖母、若女将の母、そして小学生と思われる弟。父親だけは作中の描写だけでは分かりませんでしたが、やはり旅館関係に従事しているんですかね。妙にガタイのいい男です。朝ごはんの風景も和気藹々、と言った感じ。

元々、ちゆは折に触れて旅館の手伝いをしていた描写が過去にも描かれていますが、今回は欠員を埋めるという意味でも張り切っており、他の従業員にもちゆお嬢さんには敵わないかも、みたいな発言がありました。そう言えばかなりの従業員を抱えていますね、旅館沢泉は。

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そんな様子に女将である祖母は「まだまだ」と言いつつ、お客様に合わせて好きな花を生けたり、香炉を焚く、などの心遣いをしており、更にそれをちゆに手伝わせました。明らかに「学ばせている」感じでしたね。若女将である母親はスミス家の観光案内をちゆに一任*1しており、重要な役どころを与えています。家族的にはやはり家業をちゆに継いでほしい、という意思がある様ですね。ちゆもそんな二人に感化されている描写がありました。

ちゆはその事を他の二人に話した際に将来は女将だね、と言われて満更でもない表情を見せましたが、その時は同時にまだ将来については不明、と言っているのが印象的でした。ついでに言うと、その際にはひなたも何も考えていない、と発言していますし、のどかも将来についての言及はしていません。これらも作品中盤以降に掘り下げがありそうですね。

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そして、ちゆはエミリーの件が解決した話の最後には、女将の仕事にやりがいを感じた旨の発言があり、どうやらある程度進むべき道を見つけた様な雰囲気でしたね。尤も、家業を継ぐ関係の話は過去作のゴープリでみなみがひっくり返した例がありましたからまだ断言はできませんが。

 

エミリーとちゆについて

決して楽しんでいない訳ではないと思われるものの、妙にツンツンした態度を崩さないエミリーでしたが、ちゆは彼女の父親に対するそっけない態度や、人に話しかけられると態度が豹変する事を素早く察して優しく接します。

エミリーの態度が頑なな事に、どうすれば祖母や母親に様に客に寄り添うことが出来るのか悩むちゆでしたが、のどかに連れて行ってもらった海岸で悩みを叫ぶことで解消、のどかにお礼を言ってエミリーに優しく接する事で彼女の悩みを聞き出す事に成功しました。

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ちゆはアスリートとしての側面もありますが、流石スイッチの切り替えが早いな、というのが印象です。のどかがちゆちゃんは海が好きだから、と悩んでいる様子の彼女を海岸に導いてくれたのはナイスプレイなのですが、きっかけがあれば早々に回復する感じです。それでいて、そういう切り替えの早さが売りであるキャラクターの特徴である冷たさみたいなものは微塵もなく、あくまでも暖かく優しい、という、ちょっと稀有なキャラクター性ですね。

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あと、ちゆは凄く察しがいい事も強調されました。前回でも老夫婦の結婚指輪を見て察するような表情を見せましたが、今回もエミリーの嬉しそうな顔とツン態度の豹変を素早く察知したり、父親に冷たい態度を取ったり、公園を眺める様子を不安そうな顔で眺めていたり、洞察力が半端ないです。

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エミリーは、実はスミス家がもうすぐ日本に引っ越す事になってしまい、故国での友人との別離の寂しさと新天地・日本で友人が出来るかどうかの不安に苛まされていたのですね。*2

それを吐露されたちゆは彼女の不安を取り除こうと優しい言葉をかけ、途中メガビョーゲンの襲来でもエミリーが拠り所にしているであろう公園を守ろうと必死の戦いを繰り広げました。

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エミリーにとっては公園は大切な小宇宙なんですよね。故国で友人らと数々の思い出を作った場所でしょうし、引っ越した後も右も左も分からない状態では最初に目指す場所でもあるでしょう。ちゆの行動はそれを理解したからこそだった訳ですが、メガビョーゲン撃退後は一緒にだるまさんが転んだで遊んであげたり、その様子を見ていた他の子どもたちがエミリーに声をかけ彼女の不安が解消、旅館を去る際には笑顔で別れるなど大団円で幕となりました。*3

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引っ越しに対する子供の不安、ちゆの限りない優しさと目標を見定めることが出来た点、など上手に描けており、まとまった良回だったと思います。

 

敵側の事情について

前々から思っていたのですが、幹部たちはダルイゼン=生命が宿っているもの、シンドイーネ=自然物、グアイワル=人口加工物、を基にメガビョーゲンを召喚しているのはほぼ確実っぽいですね。

ただ、今回のシンドイーネは「雨が核の」メガビョーゲンを呼び出しましたが、浄化後は脱ぎ捨てられた長靴が残されていたので、これをどう解釈するかは判断が難しい所でした。

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また今回は浄化後にラテの具合が良くならなかったのですが、ダルイゼンの時ほど重症化はしておらず、ここら辺の設定はまだちょっと不明ですかね。

前半にシンドイーネとバテテモーダの絡みがありましたが、やはりシンドイーネはバテテモーダをウザいぐらいの認識で取り扱っていますね。というより、キングビョーゲン以外は眼中にない、と言った所でしょうか。結局、バテテモーダはおだてに乗っているグアイワルとだけ仲が良いみたいな表現で、意外と仲間としては溶け込んでいない印象です。腹に一物あるみたいなので、最終的に彼がどういう行動を取るのかはちょっと楽しみでもあります。*4

 

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次回は…ん? 眼鏡のお姉さんにニャトランが恋に落ちるお話か!? しかもそのお姉さんがプリキュアになる夢想までしているとは…

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きちゃま! まさかひなたを裏切る気じゃあるまいなッ! 許さん、ニャトラン、それだけは許さんぞーーーーーー!

ところでさ…

 

今週の(?)ヒープリのここが見どころ

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ニャトラン、正直、好みが俺と丸被りだニャ。今度酒でも酌み交わそうZE…

 

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*1:ただ、この場面は(色んな意味で)旅館内からちゆを出そうとした様にも取れた。

*2:スミス家は下見も兼ねて日本を訪れた訳ね。

*3:そう言えば、エミリーはだるまさんが転んだに対してこの遊びは私の国にもある、と発言しましたが、実際あるんですかね? 後で調べてみよう。

*4:メガビョーゲン召喚もグアイワルの人工物に準えているんだよねえ。