ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】艦これ ~いつかあの海で~ Final Episode「いつかあの海で」感想+全体総評

しかしこのミカンへの徹底的なこだわりは何だったんだろうね…

 

はあああああああああああああああ~~~~~~~~(クソデカ溜息)

 

まあ、そうなるよね。まとめようがないもの。全8話で。何がしたかったの? 自己満足? それが許されるのは同人までだよ、アホか!

 

えー、エクスキューズです。

上を見ただけでも分かるかと思いますが、ここから先は辛辣な事しか書きません。

え? いい所?

まあ、作画は良かったんじゃない? 艦娘可愛かったね。提督をきっちり出したのもまあ正解かな。

さあ、褒めたぞ。こっから先は覚悟しろッ!

あ、あと、この作品は環境によって視れる日が分かれるんですよね。今まで配慮が足りない記事を書いてしまっていたのは申し訳ない…故にネタバレ多数を含む今回の記事は折りたたみます。ネタバレが見たくない人や辛辣意見が見たくない人は回れ右をお願いいたします。

 

 

まずは第8話のあらすじ

OPで一人だけで二水戦を懐かしむような時雨からスタートします。

場面変わって、突如、大規模空襲を一大拠点である呉に仕掛けてきた深海勢力。そこに残っていた艦娘が次々と被弾していく中、反攻作戦に榛名を参加させるために残った利根、青葉、北上らは最後の抵抗を試みますが…

それから三か月後、佐世保では合流した榛名を加え、第一艦隊+四航戦+二水戦の大艦隊で沖縄方面に陣取っている深海勢力の拠点を叩く作戦を発令。

まずは四航戦の残存航空戦力が接敵しますが、当然、相手に大打撃を与えるには至らず、大和と二水戦を中心とした部隊は多数の敵が待ち構える中枢に突撃。

しかし、相手の物量・火力共に圧倒的であり、朝霜が、霞が、涼月・冬月が…次々と大破に追い込まれていきます。大和でさえも傷つき、幸運艦の時雨や雪風までも流血。全滅必至の所に米英連合艦隊が援軍として現れ状況は何とか拮抗になりますが、とうとう二水戦旗艦・矢矧も倒れ、磯風、浜風も大破…残った時雨と雪風は敵の中枢に肉薄。

雪風の援護を受けて、時雨は最後の魚雷を発射し…

場面が変わってOPと同じ場所で一人佇む時雨。「みんな、またいつか会おうね」と言い残し…

EDロールで現代に転生したと思われる艦娘が次々と流されて、最後に大洋に浮かぶヨットの上で時雨が微笑む…といった場面で幕。

その後に主に出演した艦娘の史実での艦歴がテロップされ、「未来へ生きる人たちへ」というメッセージで締め。という内容でした。

 

という訳で全体も含めた感想

やったー、EDで嫁さんが出たー! 神アニメー!

ってなる訳ないでしょう! 馬鹿ですか!!

ごめん、さっぱりわからねーわ。何が言いたかったの? 何がテーマだったの? ただ単にゲームで出てくる艦娘が喋って動いて戦闘シーンを短冊プルプルじゃなくてちゃんと見せたかったって事? 上でも書いていますが、そのレベルであれば、PC等の発達によってメディア系創作物の制作のハードルが引き下げられている昨今であれば、同人で事足りる内容と言わざるを得ない。

これは偏にシナリオ、そして設定作りの失敗に他なりません。全8話だから、は言い訳にもならない。

例えば、時雨をメインに描きたかったのであれば、賛否両論があったにせよ前作の吹雪の様に何が何でもメインに据えるというやり方がありましたし、史実通りにやりたかったのであれば、今話の様に大多数の艦が沈んだと思われるが結局最後は分からない、という表現を避ければよかっただけ。史実を乗り越えるIFストーリーにしたかったのなら、それを乗り越える、というのを時雨を(場合によっては前作の吹雪を引き合いに出しても良かった)使ってちゃんと描かなければならなかった。そして、全てを見終えた感想は何か一つテーマを絞れば、全8話で描き切る事は可能だったのでは? という事です。

IFストーリーで史実を乗り越えさせたかったのは分かる、でも簡単に史実を捻じ曲げたくなかったのも分かる、未来に過去の戦争の話を繋ぎたかったのも分かる、如月ショックの事が頭をよぎった=轟沈までには至らせられなかった事も分かる、自分たちの生んだキャラクターを動かしたかったのも分かる。

でも、それを全部欲張って詰め込んでも破綻するだけでしょう。

EDロール後にメイン艦の艦歴がテロップされました。が、あれでは全員轟沈(雪風だけは例外か)=死亡の様なニュアンスでしたが、実際アニメ内では最上時雨除く西村艦隊のメンツは退役しただけで、あそこであのテロップを流しても、なんじゃそりゃ、となってしまう。画面からの情報を鑑みるに、今話での戦闘で二水戦は時雨と雪風を残して轟沈したのでしょうし、恐らく呉空襲の際に残った艦も全滅です。

しかし、その轟沈に至る表現そのものはついぞ一回も出てこなかった。では何か? あの戦いの後、全員退役にまで追い込まれて、時雨だけが取り残されて、未来への転生? にすべてを託した?

ならば、それでも構いませんが、その後の戦いの結末が描かれていない事も含めて感慨もくそもない。

EDロールで現代に転生した? と思われる艦娘達が描かれました。ファンサービスとしては申し分ない。しかし、そもそも艦娘とはなんぞや? という疑問に一切作品中触れていない以上、そこも実はよく分からない。転生にしても、艦娘ってじゃあ、偽装が装着できる特殊な人間? それとも人造人間の類? アンドロイドか何か? そこを疎かにして転生を匂わされてもこちらの頭には疑問符しかつかない。いっそ、実はあれはヴァーチャル空間でのゲームか何かで、それを終えた艦娘のモデルさんが出てきたシーン、みたいな解釈まで出来てしまう。そういうのは情報を中途半端にしてもプレーヤーが脳内で補えるゲーム版でこそ威力を発揮するやり方であって、原作付きのアニメでやることじゃない。

とにかく、情報がまるでない所から突如新情報が参入してくる。今話の米英友軍の乱入なんかは最たる例でしょう。既出七話分で米英と共闘している事が一度たりとも設定として出てきましたか?

大和と鳳翔が通じ合うシーンが出ましたが、これも鳳翔がほぼ初登場だった上に、ゲームや史実を知らなければ何が何だかでしょう(知らない方は調べてみて下さい。簡潔に言うと、史実で大和と鳳翔は関連があるんです)。

 

まあ、全てが中途半端でしたね。これでも相当好意的に記事を書いた部類です。というか、シナリオはきちんとプロに任せた方がいい、というのをまざまざと見せつけられました。全く機能しなかった時雨の主人公起用、話の展開のさせ方、テーマの決め方、全くなってない。

 

あんま書くことがないので、そろそろ筆を置こうかと思います。

有体に言えば、時間の無駄でした。ちなみに制作…というかアニメスタジオに対してどうこう言う気はありません。むしろ、大変だっただろう…と同情すらしています。ただただシナリオと設定が悪かった。全てをぶち壊した。なるほど、こりゃ、ゲーム版の方もクソ化するわけだ。プレイヤー≒視聴者がどう感じるか、を考慮に入れていないんですから。

 

ここまでのいつ海をかいつまんでナナメからバッサリ

大淀さん、明石さん、何なら東京自転車案内いたしますぜ。一緒にサイクリングしよう!

 

あと、これはまだ予定なのですが、現在ゲーム版艦これのイベントがあまりに酷い内容で、特にある仕様が個人的に「これはやっちゃダメだろう!」という逆鱗に触れてしまっています。イベント終了まで保留にはしますが、場合によっては当ブログの艦これ関連の記事をすべて削除する事を考えています。当然、この記事もその場合消失します。

はっきり言うと、このブログをこんなクソコンテンツで汚したくないので。なんでこんな事になっちゃったのかな、艦これ…