ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】艦これ ~いつかあの海で~ Episode-Ⅲ「海峡夜戦」感想

あー、雪風君、ただでさえ可愛さMAXの君が「あっかんべー」で提督たちのハートをキャッチんぐるなど、流石にずるい! ずるいぞおおお!

 

さて、今回はスリガオ海峡のラスト、海峡夜棲姫との決戦が描かれました。

 

話の流れとしては、海峡を抜けとうとうレイテ沖に向けて進軍する西村艦隊。警戒陣を敷きながら進みますが、多数の深海棲艦が待ち受けている海域に突入してしまいます。

魚雷で扶桑が大破し、旗艦・山城は狼狽えますが、扶桑を守るような形に陣形を変えつつ奮戦。しかし、敵の数は多く次々と負傷していく西村艦隊。

そんな所に西村艦隊が海峡を抜けた報を受けていた志摩艦隊が援軍として駆け付け、状態は拮抗状態に。更に本体の大和・金剛らが率いる第一艦隊まで到着し、形勢逆転の様に思われましたが、深海側の旗艦・海峡夜棲姫は周りの艦を吸収し巨大化、途轍もない攻撃を仕掛けてくる…というものでした。

 

さて、決戦回でしたね。

概ね満足な出来でした。やはりシリアスはシリアスに振り切るのが正解だというのが良く現れていましたね。

結論から言えば、西村艦隊の運命はまだ分かりません。巨大化した海峡夜棲姫と時雨の援護を受けた山城の一騎打ちにて、最後は二隻とも大爆発に巻き込まれるというもので、次回予告では病院のベッドで目を醒ます時雨の場面が描かれたのみ。他の西村艦隊の面々も援軍到着後はほとんど出番がなかったので生死不明です。

志摩艦隊、第一艦隊が駆け付けて優勢になったという事は、史実再現ではなく、ゲーム版のイベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)」寄りの第三の結末っぽかったですね。まあ、それもまだ断定は出来ないのですが。

凝ってるな、と思ったのは海峡夜棲姫が巨大化する際に周囲の深海棲艦を触手で捉えて吸収するのですが、それが駆逐艦4と軽巡1なんですよね。これって西村艦隊メンバーと同じ構成になるんです。海峡夜棲姫は見た目からして扶桑と山城の亡霊ですし、最上は条約の関係で史実では軽巡として登録されています。駆逐4隻は言わずもがな、時雨、満潮、山雲朝雲、と考えられます。ゲーム版の方でも海峡夜棲姫の周りのデザインされている青い彼岸花の本数が西村艦隊の数なのでは? という考察が為されていましたが、こういうのはアニメで表現されるとなかなかクるものがありますね。つまり、海峡夜棲姫は扶桑山城というよりは西村艦隊そのものの亡霊(或いは怨念)であると。

また、援軍に駆け付けた、志摩艦隊、第一艦隊の活躍も見ごたえがありました。特に前作で描かれ方に物議をかもした足柄が非常にかっこよく戦闘をこなしており、見ごたえがありました。艦これ二次創作でも艦娘が砲撃だけではなく接近戦を挑む作品がありますが、今回の足柄は敵を鷲掴みにして超近距離砲撃をかますという力技を披露しました。さすが飢えた狼。こうでなくては。

上でも書いた様に、ラストは巨大化した海峡夜棲姫に山城が特攻。その際に青い光に包まれたのは色々な解釈が出来そうですね。海峡夜棲姫とのシンクロっぽいな、とは思ったのですが、何故そうなったのかは議論の余地がありそうです。

 

反面、気になった点を挙げると、まず、海峡夜棲姫が自身にそっくりな姿をしているにも拘らず、扶桑・山城がそれについてほぼノーコメントなのはちょっとしっくり来ませんでした。

山城の代名詞的台詞にもなった「邪魔だ! どけえええええ!」は自身の亡霊を目の当たりにしても「前しか見ていない」からこそ、山城の性格をよく表していて筆者は気に入っているんですが、アニメ版ではそこら辺のリアクションが一切なかったので、単なる戦闘中の一コマ台詞にしかなっていなかった。ついでに言うと、このセリフを最後の特攻の際の決め台詞にしておいた方がファンにとっては熱い展開だったのでは? と感じます。そこら辺の演出はもう少し考えてほしかった。

次に阿武隈の「私の指示に従って下さいー」はあそこでやる必要性はなかったですよね。殊更、阿武隈旗下の駆逐艦たちが彼女に逆らった滅茶苦茶行動を取っていたようには見えませんでしたし。

前作もそうでしたが、ゲーム内の台詞を無理矢理ぶっこむ必要性は薄いと感じます。それも自然流れであればその限りではありませんが、急に差し挟まれるため違和感が出てきている場面は旧作も含めて散見されました。

あとはやはり、時雨が目立たない。正直今話も主役は山城でしたね。前作の主人公・吹雪はやる事なす事なんでもプラスになっていく、まるで吹雪が中心で世界が回っている、というのが鼻につくという批判意見がありましたが、時雨レベルで話の中心に絡んでこないのはそれはそれで大問題。今の段階では、その話の状況にポツンと存在しているだけ、という感覚です。次回以降、どう巻き返していくのか、ですかね。

 

次回は病院のベッドの上で安静にしている時雨、という場面が挿入されましたが、西村艦隊のメンバーの安否も含めて気になりますね。一応、次回で折り返しという事になりますが、果たして…!?

 

ここまでのいつ海をかいつまんでナナメからバッサリ

うむ。私より先についに真の「航空」戦艦になったな、山城(日向談)

 

-----------