ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】艦これ ~いつかあの海で~ EpisodeⅤ「二水戦」感想

実はいつ海見る前の密かな楽しみだったアキバ冥途戦争が終わってしまった…ツラみ…

 

さて、今回は演習をメインにした時雨の立ち位置についてでした。とは言うものの、やはり消化不良部分も多く、1クールアニメとはいえ、流石にどうにかならんかったのか…という内容でした。

 

話の流れとしては、再編成を経て二水戦に所属する事になった時雨。個性派を揃えた部隊ながらも雰囲気は悪くなく、磯風、浜風と一緒に食事をしながら自分たちの存在意義を語り合うなど、有意義な時間を過ごします。

そんな折、旗艦・矢矧からの招集があり、二水戦は練度向上を目的とした大掛かりな演習を実施する、というものでした。

 

時雨の立ち位置

ここにきて、筆者的にイマイチ釈然としなかったのが、彼女の立ち位置です。

いや、正確には、はっきりはしています。少なくとも、提督、矢矧、冬月からは期待と信頼を寄せられていますし、磯風からは気を遣われていました。

分からないのは、そこに至る過程です。

ここまでの時雨の全貌はと言えば、龍鳳の護衛、白露との輸送任務、そしてスリガオ海峡での戦闘。そこで獅子奮迅の活躍をした事が描写されているのならともかく、龍鳳と白露の件ではどのような経過があったのかもわからず、スリガオ海峡戦(第1話~第3話)も最後の決め手をフォローしただけ。派手な殊勲を求めるならば間違いなく山城のものであり、時雨の実力そのものが描かれていません。

これは一部のファンの間で不満点として挙げられている「水上スキー」も少なからず影響を与えている気がします。個人的に船の動きの再現として水上スキー自体にはそれほど否定的ではないのですが、やはり、派手な動きを表現しずらいのは事実ですし、被弾した際にも棒立ちで食らっただけに見えてしまうという欠点が垣間見えます。第3話の山城が真の航空戦艦になった(笑)のも、苦肉の策だったようにも見えました。

時雨に美点があるとすれば、なんだかんだで生き残っている事であり、それは軍隊としては非常に重要で実力と見てもいい部分です。しかし、それもあの棒立ち水上スキーではどうにも表現しきれていない。いやな言い方をすれば、棒立ちしていた末に運よく被弾せずに生き残っただけにも見えてしまいます。

別に難しい話ではなく、例えば、それだけの激戦を潜り抜けたにも拘らず、生き残っている、という事実を矢矧なり提督なりに語らせて、それは一種の「強さ」である事を強調すればよかっただけですし、スリガオの件にしても、山城を最後までフォローした功績を褒めれば視聴者としては「ああ、そこが評価対象なのね」と納得も出来る。

史実で時雨が“佐世保の時雨”と名高い幸運艦だった事はもちろん承知しています。このアニメを見ている方も大半はそうでしょう。

しかし、それを大前提として物語を作ってしまうと、どうしても上で書いたようなエクスキューズがないと舌足らずになってしまう。実際、何の知識も持たない視聴者が第5話の時雨を見たら「?」じゃないでしょうか。

艦これ運営さんはこのアニメでの新規参入者を視野に入れていなかったそうですが、視聴者に寄りかかって「提督には常識でしょ」をアニメでやるのは悪い言い方をするなら反則ではないでしょうか。

 

時雨と雪風のタッグ

今話のメインとなった演習ですが、ここはなかなか見ごたえがありました。特に面白かったのは、二水戦が赤青に分かれて行うのですが、旗艦・矢矧がいる赤組には詳しい艦が不明瞭に書かれているんですよね。

実際、提督もそれとなく言ってはいたんですが、青組には瑞雲攻撃隊の爆撃に潜水艦の奇襲が用意されており、これで時雨と雪風以外が全滅判定されてしまいました。

上で時雨の実力が分かりずらい、と書きましたが、逆に雪風は一見ボーとしている様に見えて、いち早く爆撃に気が付いたり、潜水艦にも素早く対処するなど、高い実力をうかがわせる描写がありました。冷静に状況を見て、逐一対応するタイプなんですね。血気にはやって撃ち合いをしてしまって早々にリタイヤした清霜とは対照的でした。

逆に時雨は次々と僚艦が中破大破判定が出て、ようやく本気になって砲撃するシーンがありましたが、雪風が来てくれたことによって落ち着きを取り戻した様子も見られ、若干雪風の方が強キャラがありましたね。

最後は残ったこの二人がタッグを組み、赤組旗艦の矢矧を追い詰めたようですが(明確には描写されなかった)、その二人の活躍に矢矧は最後の場面で希望を見出したような描写があり、これは取りも直さず、このアニメに於いて、二人がメイン主人公である事を表していました。

 

引き継がれる想い

食堂で磯風、浜風、時雨が語り合うシーンで、時雨がもう大丈夫なのか、と磯風に聞かれた際に「前に進むしかない」と決意表明しているのに対し、二人は「沈むこと自体に覚悟は持っているが、例え、自分たちが倒れたとしても、人々の記憶には残り続けたい」という趣旨の事を言っています。

これは艦これのゲームが稼働した当初から、インタビューでプロデューサーさんがよく語っていたセリフですし、公式スピンオフ漫画「いつか静かな海で」でもメインテーマとして取り上げられていましたね。

筆者はミリタリー関係などはとんと疎く、大した知識はありませんが(実際、この作品を細々見ると、かなり色んな隠し要素があるらしい)、それでも気になる艦歴や作戦を調べるぐらいの事はしてしまいます。それが運営さんの狙いだったとしたら、その試みは成功しているのかもしれませんね。

 

あとはこまごま

はい、清霜、かわいい! 運営さんは早く清霜改二戦出してよ、役目でしょ。

浜風さん、お茶漬けとかいう下品な食べ方、最高です。もっとやれ。

来週は嫁と師匠の出番か。もう最終回でいいかな(マテ)。

最上は新装備の整備…改二特になって出てくるんじゃあるまいな!?

提督の中の人は新ブライトさんなのね。確かにそれっぽい声だ。

旧二水戦旗艦・神通と能代はもう…最悪轟沈、良くても山城らみたいに戦線離脱しているっぽいな…

 

次回は伊勢日向が出ている所から小沢囮艦隊が絡む可能性がありますが…そこからピンチに陥るのかな。史実的には完全にifに入っているとはいえ、所々運命に引っ張られるというのはありそうなので、二水戦がどう動くのかに注目しましょう。

追記

ヒ船団がモチーフになるのではないか、という推測がありますね。

 

ここまでのいつ海をかいつまんでナナメからバッサリ

でち公…オリョールの呪いから解放されたと思ったら、今度は演習でやられ役とは…(実は今でもバシーに駆り出してるなんて口が裂けても言えない)

 

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