ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第38~39話雑感

この構えを天地魔闘の構えと言う。

 

さて、今期間はやはり第38話のツバサメイン回が見どころでしたね。逆から言うと第39話はかなりおまけ回の印象が強く、どちらかと言うとひろプリメンバーよりもバッタモンダーを完全コミックリリーフ化して笑わせに来るという、あまり主軸シナリオとは関係のないお話となりました。

 

第38話はスカイランドで空の道標として機能していたハレバレジュエルという宝石の光が突如失われてしまった所、その解決を依頼されたヨヨが代わりにツバサを推薦。ひろプリチームがハレバレジュエルがあるという浮島に挑む…という内容でした。

ツバサの集大成と言えば…まあ、集大成だったのですかね。浮島に人目を避けて隠れ住んでいた竜族との交流と、彼の知識によるフォロー、そして最後には将来の道が示されるなど、一通りの要素が詰まっていました。

竜族のフォローについては申し分なし。特にスキアヘッドに追い詰められ、羽の退化により飛行が不可能になっていた竜族に丈夫な植物の葉を利用する事で逃亡を促し、最後は彼らの奮起を促して再び飛行する事に成功させました。これは飛べない種族であるプニバード族であるツバサがキュアウィングとなって飛べた事や、彼の父親がかつて一回だけ飛んだことがあった事とのオマージュにもなっていましたね。

ただ、この竜族かつてその姿から人間たちを恐れさせてしまった経緯から、浮島に隠棲するようになったという過去があり、しかし、その事についての怨恨はなく、空の灯台ともいえるハレバレジュエルを代々守ってきた、というとても善良な種族なのですが、それ故に自分たちが再び多種族の前に現れれば混乱を招き寄せる&自分たちも再び奇異の目で見られる、という強迫観念に怯えています。

そこをツバサはかつての自分の姿と照らし合わせ、竜族に今は時代も変わったし、受け入れてくれる者もいる、一歩踏み出すべきである、と助言を与えるのですが、ここはちょっとしっくり来ませんでした。

いや、ツバサの過去とも合致しているし、良い事を言ってはいるんですが、ツバサが空を飛ぶ事への憧れを他の同世代のプニバード族にどの程度嘲笑されたのか、その度合いが分からないんですよね。*1そこから代々引き継がれてきた竜族の教えに疑問を呈するのは些か弱い。

前作のらんの変人トラウマもそうでしたが、その言葉によって当該キャラクターがどの程度のショックを受けたのかが分からないと、こういう場面はどうしても薄っぺらくなってしまう。竜族は極めて温厚で、彼の言葉を咀嚼してくれましたが、それこそよくありがちな「貴様に何が分かる!」をやられたらちょっとぐうの音も出ない。

最終的には、戦闘シーンでは竜族のフォローも含めての指示役として今回大活躍しましたし、ヨヨさんが王様に直々に彼を将来的には(恐らく王宮付きの)賢者として迎え入れる事を提案するなど、まとまりはしたのですが、何とも今までの微妙な立ち位置を払拭できたかと言われればそこまでは…というのが素直な感想でした。

あ、あと、この話では飛べるようになった事で久方ぶりに人前に姿を現した竜族を王自らが慰労し更に正式な依頼としてハレバレジュエルの管理を改めて任せるという場面があり、個人的には王様の株爆上がりしました。正直、ちょっと頼りない人物と思っていたのですが、締めるところはきっちり締められるのですね。

 

第39話は…良くも悪くも普通のハロウィン回でしたね。異郷の地の風変わりなお祭りを邪魔された事で、戦闘中にそれを起爆剤にするキュアスカイも、彼女らしいですが、ちょっとなんだかなあ、と苦笑。

この話はどちらかと言うと、上でも書いた様に、またしてもバッタモンダーのコミックリリーフ化に余念がなく、今回は結構な時間をかけてキュアパンプキンなるものの変身バンクを描くなど、嫌な言い方ですが、少しスタッフさんの必死さが読み取れます。

物語の最後のオチの一つとして、キョーボーグを呼びだしたのはバッタモンダーである、とソラシド市民皆から誤解され(実際召喚したのは当然スキアヘッド)這う這うの体で逃亡するなど、なんとか彼をギャグ要員にしたい意図がありありでした。*2

ただ、この期に及んでも、彼はまだ(嫌がらせレベルとはいえ)ひろプリチームへの復讐を諦めてはいない様なので、もう1エピソードぐらいあるかもしれませんね。

あ、仮装姿のひろプリメンバーは、とてもかわゆくございました。ましろんがいる魔女の館とかふらあそも行きたいですよ…もちろんイタズラ希望です!(最低)

 

次回は…な、なななな、な!?

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

憤死

しかも次週お休みというダブルパンチ。もうダメだ…立ち直れないほどのダメージを受けてしまったZE…

 

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*1:「なら俺は目からビーム出しちゃおうかな」とか完全なおちょくり口調が入っていたため、思ったよりツバサの心の傷は深かったとは思う。

*2:ただし、彼が幹部で暴れていた時代のランボーグが倒されてからの性格豹変もスタッフはギャグのつもりだった感はある。