ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第50話・最終回「無限にひろがる! わたしたちの世界!」感想

都合の悪い時だけ赤ちゃんムーブするの、良くないと思うんですぅ( ´艸`)

 

さて…終わってしまいましたね。

Aパートはダイジャーグとの最終決戦、Bパートはエピローグ、Cパートにてかつてソラがシャララに憧れた場面を、次世代がリフレインするという、非常に小ぎれいなまとめ方をしました。

次回作のキャラクターの乱入もなく、全てが終わった後に引継ぎ画面を挿入した程度で時間を目いっぱい使っての最終回、といった様相でした。

 

話の流れとしては、ついに姿を現したダイジャーグでしたが、各々の答えを見出し更なる飛躍を見せるひろプリチームに抗する力は持ち合わせておらず、どんどんと追い詰められていきます。

焦ったダイジャーグはその場で傍観する事しか出来なくなっていたカイゼリンに乗り移ろうとしますが、その際の心象風景内で再び姿を現したスキアヘッドが宣った「愛している」という言葉を拒絶。自分には新しい友がいる、とダイジャーグを自分の中から追放。

進退窮まったダイジャーグはその場に駆け付けてくれた三幹部の一人、バッタモンダーの「自分ならプリキュア達が最も困るところに逃げる。即ち、ソラシド市に」という言葉通り、地上世界に降り立ち自分を受け容れる適合者を探し始めるが…というものです。

 

上でも書いた様に、非常にきれいにまとめましたね。前半部は対ダイジャーグ戦でしたが、途中、極度の疲労でしょうか、ダイジャーグが逃亡した際に変身解除になるというハプニングありましたが、使命に燃えるひろプリチームにそんなものはさして障害にならず再変身。

スカイを中心とした5人全員によるパンチ攻撃とマジェスティックハレーションであっさり勝利となりました。

途中、スキアヘッドがカイゼリンに対して「愛している」発言をしたのは何とも小賢しかったですが、その際には不敵に微笑んで言葉を紡ぐなど、こういう描写が最初からあればよかったのに、と思わずにはいられませんでした。

ダイジャーグについても、今のひろプリチームにとっては消化試合みたいなものであろう事は想像に難くはありませんでしたが、それは思念体(であったであろう)スキアヘッド=ダークヘッドが消滅した後の抜け殻みたいなものであろうと予想されていたからであり、カイゼリンにスキアヘッドの幻影を見せる事が出来たという事は、ダイジャーグはアンダーグエナジーそのものだった訳で、それならもうちょっとパワフルにして本当にラスボスっぽく演出した方が良かったのでは? と感じました。尤も、その場合、ダイジャーグのぽっと出感はこんなレベルでは済まなかったでしょうが。

何か、敵側の表現は一歩足りなかったイメージは最後まで拭えませんでしたね。

 

Bパートではエピローグが語られました。ソラは青の護衛団に、ツバサは賢者としての見聞を広めるためにスカイランドを回る旅に、エルちゃんは王と王妃の元に戻りました。アンダーグ帝国では、カイゼリンがそのまま女王として収まり、三幹部も彼女を支えるべく帝国に復帰。ミノトンさん、武人は二君に仕えず、とかバスタード!!のヨシュアさんみたいなこと言ってて最後までかっこよかったです。

結局、スカイランドとソラシド市を結ぶワープゲートは維持されており、今までの生活こそ終わってしまうものの、永遠の別離という感じではなく、比較的明るい結末となりましたね。

何より、今回の件をましろが絵本として残すことを考えており、これは取りも直さずこの物語はましろの絵本、という解釈もできる訳で、なかなか良い演出だったと思います。EDが今までのストーリーを絵本の形で追体験するもので、最後の集合絵がひろプリメンバー5人が各々寄せ描がいた(であろう)ものだったのも、じんわり来ましたね。

最後にましろがソラと別れるという事で若干ぐずりましたが、そもそも状況がそんなに悲観的ではなかった上、各々が本来あるべきところに帰る、という内容だっただけに、別れた翌日に「おはようございます」のオチは十分予測できましたし、それほど湿っぽくならず爽やかに終わったのはこの作品らしいなあ、と感じました。

 

そういう点も含めて、小ぎれい、と敢えて表現しましたが、良く言えば安定、悪く言えば無難な最終回であり、Cパートでヒーローが引き継がれていくであろう未来を示唆しながら余韻も残すという、まとまったものになったと思います。

 

次回作のワンダフルプリキュアのキャラクターの乱入もなく、逆から言えば、キュアワンダフルがどういうキャラクターは掴めなかったですが、それは来週のお楽しみで良いのでしょう。最後の引継ぎ画面で見た感じとしては、爛漫&純粋系かな? 元が犬だけに人間のような感情の複雑さにどこまで迫る気なのかが気になりますね。

 

最後のひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

なんだろう…この最後に澄みきっちゃったダイジャーグの顔、なんかとても許せない気持ちになったんですけど!(笑)。

 

総評は後日アップ予定ですが、全体を俯瞰した上で言える事は、結構厳しめの内容になるかとは思います。前作の総評でも同じことを書きましたが、良い所と悪い所の相殺がかなり起きていた印象で、色々難しい作品だったと感じています。この後すぐにとりかかろうとは思いますが、アップは木曜日から金曜日辺りを予定。