ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第47話「さよなら一番星! プリンセスのめざめ!」感想

(ククク…これで将来スカイランドは我が手中よ…)

 

さて、いよいよ一番星の秘密が明らかになり、物語の事情も粗方判明していよいよ最終決戦だ! となるかと思いきや、あえ? スカイランド陣営(エルレイン)とアンダーグ帝国陣営(カイゼリン)の言っている事、完全に齟齬が生じているぞ!?  どないなってんねん! という内容でした。

正直言うと、これを新年明けの終盤の終盤でやってちゃんとまとめられるのか、性急になりはしないか、少し不安要素ではありますが、まずは整理してみましょう。

 

話の流れとしては、光に包まれ少女の姿になったエルちゃんの元に他のひろプリメンバーも集まりますが、どうやらエルちゃん自身も自分の身に何が起こったか分からない様子。そんな折、夜の帳降りる星空に輝く一番星が人の形を取り始め、エルレインの姿を取って皆の目の前に現れ…という内容でした。

 

一番星=エルレイン側の事情

一気に解明編という感じでしたね。箇条書きしてみましょう。

  • 一番星はエルレインだと確定。彼女は将来スカイランドが災厄に見舞われた時のために自信の力の全てを注ぎ込んでマジェスティクルニクルンを作成、その際に落命して(吐血する描写、その映像を見て慌てるひろプリチーム、というシーンがあった)一番星となりスカイランドを空から見守る存在となった。

  • そして、300年の時をかけて自身の力を少しづつ削ぎながらエルちゃんを誕生させる。厳密には違うかもしれないが、エルちゃんはエルレインの生まれ変わり、という解釈で良いかと。
  • エルレインはクルニクルンの力で過去に飛んだソラ達の事を覚えていた。クルニクルン=エルレインともいえるので断言は出来ないが、やはりソラ達は第44~45話で過去に飛んでいたと考えられる(「久しぶり」とも言っていたしね)。

  • 和平締結後に何があったのかは彼女自身も分からない。最初は友好的(エルレインの誕生日プレゼントのぬいぐるみを渡すカイゼリンとそれを優しい表情で見守るカイザーという描写があった)な関係を築いていたのだが、ある日を境にぷっつりと連絡が途絶えてしまった。エルレインはそれに危機感を抱いてクルニクルン作成を決意した。

  • そして、自身の力のかけらの最後をエルちゃんに託して消滅。かつて自身の愛した国を未来の若者たちに委ねたのね…これにより、エルちゃん=マジェスティは完全状態に。アワーズエンド(技名が実は若干違う)に加えバリア技(マジェスティックベール)まで習得。姿も少女化で固定化と思われたが、空腹になると幼児状態になるという不思議仕様( ´艸`)

 

カイゼリンの事情

  • カイザーは殺された。実行犯はキュアノーブルである(アワーズエンドで切り裂かれる描写があった)。

 

さて、どう考える?

…いやいやいや…完全に双方の言い分が食い違っています。このままでは、どちらかが嘘をついているか、何かしらの誤解があるのか。

現状、情報が多かったのはスカイランド陣営=エルレイン側と言えますが、カイゼリン側はシンプルなだけに嘘を言っているとは考えにくい。已むに已まれぬ事情でカイゼリンの与り知れない状態で彼女の言った行為が行われたのだとしても、エルレインがあそこで嘘(急にアンダーグ帝国との連絡が途絶えた)をついていたとは考えにくい。

そう考えると、双方に誤解を与える様に第三者が動いていた? 仮にそうだとしても、今の段階で伏線は見当たらないし、今まで出てきた登場人物に300年前に関わる人物はスキアヘッドぐらい。

そのスキアヘッドにしても、今回はミラーパッドバリアを破るために最期の出陣をしており、とうとう彼の力を上回ったスカイとマジェスティを道ずれに自爆攻撃をして消滅してしまっています。

彼が信頼されているであろう自身の死を演出してカイゼリンを煽ったように仕向けた、とも取れますが、マジェスティの新技・マジェスティベールの前に自爆攻撃すら通用しなかったことに「力がないとはかくも惨めなものなのか」カイゼリンをこれ以上守れない事への嘆きを口にしながら消滅した辺り、スキアヘッドのカイゼリンに対する敬愛・忠誠が偽物だとはちょっと思えないんですよね。

他の登場人物にしても、スキアヘッド以外の幹部達に黒幕が務まる様なものは存在しませんし、スカイランド陣営でも王族、青の護衛団関係、ヨヨさんですら少なくともエルレイン存命時代からの長命者がいるとは考えにくい。だとすれば、第三者的な裏ボス? 仮にそうだとしても、ぽっと出感が半端ないけど…ま、次回に期待するしかないのでしょう。引っ張るな―。

この話は解明編的な色が強く、筆者自身の感想としてはあまりなかった回なのですが、個人的にはエルレインが現在の王と王女につらい役目を背負わせて済まなかったと口にしたのは凄い好印象でした。

エルちゃんを預ける際に非情の言葉を(「エルちゃん育成を拒むなら他の適合者を探すまでだ」)掛けていましたが、実際は彼ら以外に預ける気はなかったんじゃないですかね。そして、エルレイン消滅の件を王族に報告し、エルちゃんが事が全て終わったら再び彼らの娘として帰ってきてもいいか、と声をかけたのもすごく良かった。

これはエルちゃん的には当然とも取れますが、エルレインの力をすべて引き継いだエルちゃんが言った、という事に凄く意味があった様に思えたんですよね。だって、エルレインの父母の姿って結局一切出てなかったんですもん…その上での「ありがとう」だったとすれば…*1

 

次回はスキアヘッドまで失ったカイゼリンが大暴れするみたいですが…青の護衛団、そしてキュアウィングが活躍しそう。どのように料理するのか見守りましょう。1月入ってもこんなにハラハラするのは結構久しぶりかも。

 

今週のひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

これさ表情も相まって煽っている様にしか見えないんだけど!( ´艸`)

 

そして、毎年恒例! 次回作「わんだふるぷりきゅあ」の番宣が入りましたね。少し調べてみましたが、犬が人間態になっての主人公なんですね。…うーん、正直、動物と人間の感情を同一視するかどうか、というのは個人的には結構難しいテーマだと思うので、ちょっと不安要素ありますね。中の人に旬尚且つ実力派を擁しているので演技力には問題ない&カバーしてくれるとは思いますが…率直な感想としては少し変化球狙い過ぎでは? です。まあ、その辺りは2月に入ってからでいいでしょう。キャラデザインは相も変らぬ可愛さですし、ここ近年、かわいい系多いなー、プリキュアシリーズ。

 

-------------------

 

*2024/1/12:一部加筆しました。

*1:もしエルレインにネガティブがあるとすれば、カイゼリンに対する親子関係への羨望、というのが考えられる(断定はもちろんできないが)。エルレインがプリキュア化した際に、彼女が知らない所でダークエルレインみたいなのが誕生していて暗躍していたとか? 彼女のプリキュア化は若干唐突感があったし相当の負担があったのでは? 今思い返すと、ひろプリチームはエルちゃん=エルレインから力を分けてもらってプリキュア化したニュアンスにも見えるしね。