ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第26~30話雑感

ヨヨさん、鏡の中に強制連行して難題吹っ掛ける様な危ない機能はアンインストールした方がいいと思うの…

 

さて、随分と時間が空いてしまいましたね。今回の期間は5話分。正直言うと途中で記事を上げようかとも思ったのですが、どうにも話の区切りが付けにくいというか、息抜き回というか、ソラシド市でのメンバーの掘り下げ回が続いたため、こんな形となりました。シナリオ一つ一つに切り込むと長大になりますし、全体シナリオの流れ的に最重要なお話は実際なかったと思われるので、今回はキャラクターにスポットを当てての雑感記事にしてみようかと思います。

 

ソラとましろについて

二人を同時に扱っていますが、これはこの期間中に明確なましろ回が存在していなかったからです。かと言って、彼女の存在感がなかったかと言われるとそうでもなく、どちらかというと、ソラメインのシナリオにましろが寄り添ったり、ソラに気付きを与える役目が多かったからに他なりません。

逆に第29~30話はソラメインであり、第27話もソラの弱点克服が描かれるなど、彼女の掘り下げが今期間の中心に据えられていたのは間違いありませんでした。そのテーマはズバリ、ソラの欠点の洗い直しです。

先回の記事でも書きましたが、ソラはシャララの背中を追う事を卒業し、自分なりのヒーローとしての道を本格的に歩み始めました。つまり人間的に成長する期間に差し掛かってきています。

彼女は幼少期の大部分を修行に明け暮れており、それが故に弱点の克服を後回しにしていたきらいがあった様です。第27話ではお年頃の娘なら興味を引くであろう化粧に苦戦し、第29話では武力ではどうにもならない超常現象に怯える表現が為され、第30話ではカナヅチであるにもかかわらず、今までは鍛えた身体能力で水底を歩いてやり過ごしていた(!)事まで判明しました。

そこはソラ=ハレワタール、何とか克服しようと奮闘する、というのがメインの流れになった訳ですが、個人的には第29話のぬいぐるみのエピソードはちょっと無理矢理感あったかなあ、といった感じです。というか、愛情を注ぎ込まれたぬいぐるみがひとりでにテレパシーでしゃべった挙句動き出す、というのはソラでなくてもちょっとした恐怖な訳で、むしろ割と平然としている他メンバーの方に違和感を感じました。ただ、この話のラストに持ち主であった女の子にぬいぐるみを返却する際、彼女を慮ってぬいぐるみの心情をくみ取り代弁するシーンは彼女の大きな成長を感じられてとても良かったです。ぬいぐるみと一緒にいよう、と決心した直後だっただけに少し涙を誘う、それでいて、ぬいぐるみの良さを説いたましろの言葉を思い出し、ぬいぐるみを大切にするという優しさを知ったシーンはよく練られていたとも思います。導入の無理矢理感はあったけど、ラストはしっかりしていた印象です。

他にも、第27話での化粧への苦戦もましろがプリティホリックで楽しそうにグッズを物色している過去を思い出してヒントを得ましたし、第30話では過去にスイミングスクールに通っていた事があるましろがゆったり教えてくれたことで、ランボーグとの戦闘中にコツを得て泳ぐことに成功しました。

そう言えば、ソラはこれからの戦闘で水中戦があるかもしれない事を想定して、泳ぎを習得しようとしており、ものの見方がやはり戦い重視ではあるんですね。泳げた際には顔を上げっぱなしのメチャクチャなフォームのクロールだったのも、それっぽくて(ましろは泳ぎ方そのものは教えていない)良かったです。

ましろはスイミングスクールに通ってはいたものの、何とその腕前は8級だったそうで、お世辞にも上手に泳げるわけではなさそうなのですが、緊張でがちがちになっているソラを他のメンツと一緒に遊ばせることで硬さを取り、基本的な浮き方だけを教えて、ソラの身体能力があればもう泳げるはずだと教授しました。少なくとも指導者としてはかなり優秀である事が伺えますね。

全体的にソラの克服系の話と、それを補佐するましろ(たまに立場が入れ替わる)という構図で構成されていましたが、これは序盤からの流れでもあり、この作品全体の作風となりつつありますね。

 

ツバサについて

第26話にて大きくピックアップはされましたが、やはり彼自身が大人しい性格なのでどうしても割を食っているイメージですかね。ソラはあの通り快活で目立つ性格ですし、ましろはそのソラとペア、あげはは生粋の陽キャで明るい振舞いをすることもあって、どうにも一歩沈んでいる感が拭えない。

その第26話ではましろの両親が一時帰国するという事で空港を訪れたひろプリチーム一行が、飛行機のパイロットを母に持つ翔子ちゃんという女の子とツバサが飛行機談議で盛り上がり仲良くなる、といったものなのですが、話の流れでミノトンが呼び出したランボーグが乱気流を巻き起こしてしまい、翔子の母がフライトさせる飛行機が出発できなくなったため、対処&奮闘する、というものなのですが、翔子との飛行機談義での内容がきっかけとなってキュアウィングが次々と対処法を指示して勝利を掴む、という内容でした。

悪くはないんですが、普段のブレイン役の比重がミックスパレットの毎回使用と相まってキュアバタフライ=あげはに傾いているため、彼は自身の得意分野で活路を開くという一定の環境での活躍がメインになってしまっているため、普段の大人しめの性格も手伝って、上でも書いた様に少し沈んだ存在になってしまっているのが惜しいかな、と思います。

飛行機談議に見るオタク気質や、第30話でドヤ顔でソラに泳ぎ方を教えようとするものの、鳥形態での泳ぎ方で全然参考にならなかったり、お茶目な部分もあるので、もう少しこういう面をクローズアップしてあげはにツッコませる等するとキャラとして立ってくるかなあ、と感じました。

 

あげはについて

第28話にて、上に二人姉がいる事が発覚。しかも、二人ともにモデル界では相当な有名人であり、姉妹仲も良好である、という事が描写されました。

さて、この姉二人、姓が早乙女であり(早乙女まりあ・早乙女かぐや)、家庭の事情により、離れ離れになった様です。作中で詳しく語られてはいませんでしたが、両親の離婚が原因の様ですね。父親に姉が、母親にあげはが引き取られている様な表現があったため、聖は母親の旧姓であると考えられます。

だからと言って姉妹仲が悪いという事はなくむしろかなり良好な様で、久々に出会うなりハイタッチを交わすという…うーん陽キャはまぶしいZE! というか感じなのですが、この事情はましろも知らなかったらしく、そこも含めて考慮すると、なぜ彼女が保育士を目指すのか、そして、姉と別れた後にましろとも別れる事態になった後に家出までしてぐずったのかは、一本の線としてつながった気がします。いずれも幼少時の寂しさに起因しているのではないか、と推察できますよね。

実際、第28話で早乙女姉妹メインのファッションショーに乱入してきたミノトンがそれにプリキュアメンバーであるエルちゃんやあげは参加していた事もあって「ちゃらちゃら笑って軟弱である」と糾弾してきた際には真っ向から「いつも笑顔でいられるわけではない、生きている上で辛い事や悲しい事だってあるが、だからこそ一時の笑顔には価値がある」と反論しています。

他メンバーより一歩大人である、という立ち位置故にしっかりバックボーンが練られていますし、それがシナリオ上にきちんと乗っかっているのは凄い好印象です。

戦闘面に関して言うと、やはりミックスパレットでのバフ撒きがある事もあって、一番戦術に長けているキャラクターという印象を与えます。キュアプリズムもやっていましたが第30話では固有必殺技を足場にして(プリズムはプリズムショット、バタフライはバタフライシールド)海上を渡り歩いたり、頭が回るイメージです。これはバタフライシールドが可変型且つ複数枚張れる特性を良く活かしていました。

更に、タイタニックレインボーアタックでの浄化を担う事もあり、八面六臂の活躍をしていますね。ミックスパレットの赤+白=元気の力の出番が最近は大目でちょっとワンパターン化してきたかな? でもこれってゲーム的にはバイキルトみたいな能力なので、確かに一番使い勝手いいんだよな( ´艸`)

 

エルちゃんについて

若干我儘気質な部分はありますが、情操教育も徐々に進んでおり、第27話では誤ってミラーパッドを変に弄ってしまった事を謝ったり、第28話では多人数の視線に怯えたり、どんどん感情が豊かになっていますね。

あと、これはエルちゃんとの直接的な事ではないんですが、保育士を目指しているあげはにとっては彼女の存在は最高の学びの環境でもあるんですよね。第28話でのエルちゃんのあやし方&ごまかしも含めてのファッションショー参戦なんかも、咄嗟の応用力を学んだ訳で、あげはがいる事で上手に機能している感があります。

そう言えば、キュアバタフライ参戦により、エルちゃんの護り手がいなくなってしまう懸念について、現在交戦中のミノトンが赤ん坊に手を出す様な卑怯な振る舞いを嫌う事もあって現状セーフ状態なのも、上手い流れですかね。尤も、次回はそのエルちゃんがさらわれてしまう様なので、いよいよ次回から深く切り込まれそうなキャラっぽいですね。

 

ミノトンについて

この期間中も一般人に対して巻き添えを食らいたくなければ逃げろと逃亡を促したり、武人らしく好感が持てる場面もあったのですが、反面、空港を訪れていたひろプリチームに「自分に恐れをなして逃亡しようとしている」、ファッションショーや海水浴に付随する遊びを「軟弱、修行以外の遊びは不要」などと聞く耳持たずに持論を展開するため、敵としてのネガティブ要素として人の話を聞かず、視野狭窄、というのが据えられているっぽいですね。

結局のところ、カバトンやバッタモンダー共通の「自分が正しい、そこに他人の意思が入る余地はない」という根本は健在ですね。

今後で気になるのは、彼が武人の本質を「あくまでも自分の信念」なのか「主に仕える事こそが本懐」なのか、どちらとで捉えているのか、ですかね。次回予告でエルちゃんが連れ去られるという内容が提示されていますが、もしこれが敵の首魁の仕業だった場合、ミノトンがどういう行動を取るのかは、だいぶ変わってきてしまいますよね。特に後者だった場合、今までとは打って変わって卑怯な手段を平気で取る可能性も否定できません。特に彼の様に良くも悪くも頭が固いタイプでは。

勿論どちらの性質も兼ね備えていて、葛藤に苦しむ可能性もありますし、今後の「武人」設定がどう活かされてくるのかで、評価はかなり分かれそうなキャラクターかな、とは思い始めました。

 

さて、次回は上でも書いた様に、新たな敵? とエルちゃんが拉致される様です。中盤山場に突入ぽいですね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

ブラックさん…記念すべき「20周年」を「ありえな~い」とか言っちゃダメでしょ!( ´艸`)