ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第16~17話雑感

ここです! 実はここが改変ポイントなのです!(最近は結構有名になったよね、この逸話…)

 

さて、それなりの重要度はあったものの、予想通りの息抜き期間となりました。とうとう第18話での4人目の戦士・キュアバタフライ登場が予告されましたし、いわばそこまでの準備期間だったかな、という感じです。

 

大まかな感想としては

話の流れとしては、第16話は再度両親と離れ離れになってしまったエルちゃんを元気づけようと奮闘するひろプリチームのお話でした。

いくつもの絵本からエルちゃんが興味を引いた桃太郎をアレンジして演劇を見せてあげる…というものなのですが、とりあえず、話をアレンジするのはいいのですが、ちゃっかり自分をお姫様役に抜擢してしまうシナリオ改変係のあげはさん、アンタ、いい性格してるな(笑)。

この話のミソはやはり前回での精神的ダメージがかなりひろプリチームにあった事でした。実質、負傷した事により王族を守れなかったキュアウィング=ツバサに、心根の優しさ故に王と王女の呪いに心を痛めるましろ、そして、バッタモンダ―に啖呵を切って撤退に追い込んだものの、青の護衛団の本分を全うできなかったばかりか、シャララまで失ったソラのショックは相当のものだったとも思われます。

そんな状態の中、エルちゃんを元気づけようとするものの、逆に彼女に励まされて再び前を向く展開はなかなか良かったですね。あげはも言っていましたが、不安な気持ちというのはやはり伝播してしまうものなのですよね、それが例え赤ん坊であっても。

エルちゃんの精神年齢が現段階でどの程度なのか分からない以上、エルちゃんは彼女らの名前を呼んだだけかもしれません。そこに深い意味はなかったのかもしれません。しかし、ひろプリチームの面々にとって、それは何物にも代えがたい励ましだった。これ、かなり深い演出だと思っています。

ちょっと難を言えば、演劇が一段落したところで、バッタモンダ―が攻めてくるのですが、折しもエルちゃんの励ましによってみんなが立ち直ったところで、通信でスカイランドが青の護衛団を中心に復興に向けて歩み始めている、と判明します。が、エルちゃんの話の直後だったので、ちょっとオマケ感があったことぐらいでしょうか。

この後の戦闘で、スカイランドの復興が台詞に掛けられていた(バッタモンダ―が「いくら信念があろうとスカイランドはボロボロになった」と煽ってきたのを否定した)ので、もう少し丁寧に言及してほしかったかな。

第17話は、学校生活に戻ったソラとましろが、体育祭のリレーに参加するのですが、その際にクラスメイトの推薦で選ばれたソラが自身にバトンを渡す=前の走者にましろを指名する事を条件にする、というものでした。

まずはクラスメイトが「ソラちゃんと言えばましろだもんね」という認識を持ってしまっている事に苦笑( ´艸`)

この話は体育祭というものには大まかに二種類の思惑があるというのがキモになっていました。即ち、楽しみにしている側とそうでない側です。

元々、ましろは体育祭を待望しているタイプではなく、今回のリレー参加も「ソラが指名してくれたから」引き受けた側面が強かったのですが、親しい彼女の期待に応えるためにも特訓を開始します。*1

しかし、リレー当日、緊張もあってか自身の出走時に転倒。一気に最下位に陥るものの、ソラの奮闘で逆転優勝をもぎ取ります。

その結果に居たたまれなくなったましろは落ち込みモードに突入。このシーンは、転倒した悔しさもさることながら、自身がやればできる=ソラに追いつけると思っていた事を自虐しており、やはり自己肯定感が少し低い点は気になりました。ツバサがキュアウィングへの変身を果たし、エルちゃんのナイトである事を自覚し始めてから、そういう側面が消えていったのとは対照的です。

逆にソラはましろが転倒した際に諦めかけた事を謝罪。しかし、それでもましろが諦めずに走り抜けた姿に奮起して頑張った事も同時に告白し感謝の意を表しました。ただ、酷な事を言うと、今回の話はソラの悪いところが出てしまった話だと個人的には思っています。彼女がましろを信頼しているのは分かるのですが、自身の前走者にましろを選ぶこと自体は、自身の価値観に則したものであって、言うなれば自分の気持ちの押し付けです。

勿論、リレー選手選抜の際に、ソラはましろの了承を得ようとしていますが、クラス中が注目するあの場で拒否する選択肢は実はましろ側には殆どない。ソラ側も当然受けてくれること前提で提案している節がある。

しかし、そこで上で書いた原則が出てきてしまう。体育祭に関しては大きく二つの思惑がある人種に分かれる、という事実が。

実際の所、多少なりともましろは傷つく結果となってしまい、その事でソラも一つ学びを得る結果となりました。ここにきて、先回のシャララ隊長の教えに掛かった彼女の未熟さが浮き彫りになったのは結構エモかったかな、と感じています。この先も二人で…というよりひろプリチーム全体を通して成長していくのでしょうね、ソラは。

 

新機軸・キラキラエナジー

先回で呪いの眠りに閉ざされた王と王女。その呪いを解くためにヨヨさんが提示してきたのが、キラキラエナジーの回収です。

ヨヨさん曰く、キラキラエナジーランボーグを浄化した際に出現する光煌くエネルギーであり、これを一定量ミラーパッドで吸収する事で解呪薬の制作が可能とのこと。

しかし、分からないのがこのキラキラエナジーがどういうものなのか、です。

単純に呪いへの特効薬的な物質である可能性もありますが、そもそもそれならば何故ランボーグが浄化の際とはいえそんなものを放つ事が出来るのか。一つ考えられるのは、呪いをかけたバッタモンダ―本人のランボーグから発生するから、というものがありますが、このキラキラエナジー自体はカバトン産のランボーグからも発せられてはいたんですよね。

しかも、かなり困った事に、プリキュア達はランボーグを倒すこと「自体」がカルマになってしまった。要するに、本来ならばド迷惑なランボーグ襲来がむしろウェルカム状態になってしまっている。

元来、プリキュアの役目は防衛・邀撃・守護であるはずです。それをこちらからけしかける訳ではないにせよ、相手の怪物を待ち構えなければならなくなった。

更に言うと、バッタモンダ―側には実は縛りが存在しない。王族の呪いを維持するためにランボーグを召喚する事が必須という訳でもなければ、実はスカイランド陣営を困らせたければランボーグを呼びださない、という選択肢もある。…尤も、この場合はバッタモンダ―がプリキュア側の事情=解呪の方法を知っている事が前提になりますが。

今回の当座の指標、キラキラエナジーの回収については、なんにせよ、少し目的と手段があやふやになってしまっているのは悪手と感じました。浄化さえしてしまえばゴールに近づくというのは分かりやすいのですが、プリキュアの本質を少し外れてしまったのではないか、と。これでは言い方は悪いですが、エルちゃんをダシにしてランボーグが現れるのを待ち構えているみたいで。ソラ達はそんな事は露ほども考えていないでしょうし、プリキュアの庇護下が一番安全である以上、エルちゃんのソラシド市同行は仕方なかったのですが、ね。

 

バッタモンダ―について

うーん…最初は色々な感情が渦巻いていて面白いキャラかな? と思いましたが、第16話敗北では「ありえねー!」と絶叫、第17話では「はいはい、強い強い」という諦観めいた捨て台詞を吐き、更に普段の態度からの豹変ぶりからプリキュアサイドが呆れる、という場面も挿入されたため、これどちらかというと、負けるたんびに何かしらのネガティブ感情を吐く、というのが芸風なだけかもしれませんね。

まだ先を見てみないと分かりませんが、あまりに複雑な感情を盛り込み過ぎると、キャラクター性そのものがぼやける危険性があると思うので、何かしらの芯は欲しいかなあ、とは思います。その点はコミックリリーフと極度の弱肉強食主義、それに加えて自身の弱さを露呈していたカバトンは分かりやすいキャラクターでした。

勿論注目点もあって、まず第16話。当たり前のようにワープゲートを使って地上界、ソラシド市にやってきた彼はランボーグを暴れさせプリキュア達をおびき寄せるのですが、その際にエルちゃんの捕獲ではなく、プリキュア達との再戦のために来た、と言うのです。

もしエルちゃんの捕獲そっちのけで独断でソラシド市にやってきたというのならば、特に前回での敗北は相当堪えたものだと思われます。まあ、10代前半の少女に凄まれておめおめ逃げた訳ですから、彼みたいな紳士ぶった態度の裏にプライドの高さを持っているタイプからは憎悪の対象に見られてもしょうがないかもしれませんね。この憎悪がどのレベルのものなのか、ここら辺の度合いで彼がどの程度まで非道の行いをするかも変わってくるかと思われるので、注目ポイントにしてみたいです。

第17話では体育祭にランボーグを乱入させるのですが、その際に「優劣をつける様な残酷な祭りは壊してもいい」と言っているのです。

先回でも分かっている通り、彼もアンダーグ帝国陣営の例に漏れず弱肉強食主義者です。しかし、このセリフはまるでそれを否定しているかの様でした。

強者である自信から来る蔑視か、自分の主義の正反対の事をあえて言っている諧謔のつもりか、はたまた本心か。

ただ、本心だとしたら…彼は、過去に何か「優劣をつける」という点に於いて何かあったのかもしれませんね。そして、それが故に今の裏表がありつつプライドが高い性格が形成されたとしたら…

彼がどの辺りまで活躍する幹部かは分かりませんが、引き続き注視していたいキャラクターではあります。

 

さて、次回は上でも書いた様にデフォルト発表されていた四人のうちの最後の戦士、キュアバタフライ誕生の様です。かなり時間をかけた印象ですが、まずはどの様な動機で変身するのかに注目したいです。燃える展開を頼んまっせー(/・ω・)/

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

ツバサ、何気に鳥と会話できるってすごい能力だよな…ソラシド市の索敵まで完璧にこなしちゃってるじゃん。

 

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*1:ただ、殊更運動音痴である様な描写はなかった。むしろ、幼少時は活発な方だった、とあげはにも述懐されている。