ふらあそ!

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【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第23話「砕けた夢と、よみがえる力」感想

EDの後に入った映画のCM、楽しそうで困る( ´艸`)しかもキュアエコー以来の映画新規プリキュア出るのか。ちょっと楽しみではあるけど、映画館におっさん紛れ込むのはなかなか勇気がいるのよな…でもましろとローラの絡みとか見たいし…見たくない?

 

さて、今回はシャララボーグ解決編となりました。

まずは、話全体の流れとしては不幸な方向には行きませんでしたが、正直、ちょっとご都合が過ぎるかなあ…というのが率直な感想ですかね。前回、筆者が問題視したバッタモンダーの処遇についてはまだ完全決着していないので、現段階では注視の段階です。

 

話の流れとしては、突如書置きを残してソラシド市を去ったソラ。彼女は実家へと帰り事の顛末を家族に語ります。ソラと同じく、ヒーローに憧れる弟レッドは納得いっていない様子だったものの、母親は彼女を見守る事を、父親は彼女の意思を尊重する事になります。

虹ヶ丘邸ではせめてソラともう一度話し合いたい、とツバサとあげはがスカイランドへ。しかし、ワープゲートを使ってハレワタール家を訪れた彼らはソラの母・レミから今はそっとしておいてほしい、彼女の事を信じてほしいと頼まれいったん引き返すことになります。

一方、ソラの心を折ってご満悦のバッタモンダーは、それに飽き足らず、仲間を傷つければ更に彼女は傷つくはずだ、と街中でシャララボーグを暴れさせ…というものです。

 

やはりご都合に走ってしまったか…

まずは結果から言うと、シャララは無事蘇生する事が出来ました。それも、何か画期的な方法で、と言う訳ではなく、浄化した直後に、ミックスパレットの癒しの力で回復、という、前回であげはが提案した方法で助かってしまうという…

理には適っています。でも、この程度の解決方法で前回あそこまでソラの絶望感を煽っていたとするならば、バッタモンダーが馬鹿みたいですし、重い話のはずだったシナリオが拍子抜け甚だしい。そもそも、シャララは“瀕死の重傷”だったはずですし。

あげはの立案がそれだけ素晴らしかった、とも解釈できますし、ミックスパレットがチート級アイテムだとも言えますが、これ、少し嫌な言い方すると、以降はキュアバタフライを徹底的にガードして他三人はゾンビアタックするという手段も使えてしまいますよね…

まあ、それは余禄にしても、シャララを不可逆な状態である、と演出してからのあっさり回復、というのは正直度し難い。別にシャララに死んでほしかった訳ではないですが、彼女が最早助からない、という前提でもシナリオは組めたはずです。

憎しみで敵を倒してはいけない、人の死が関わる様なあまりにハードな表現は憚られる、プリキュアシリーズ(特に近作)の限界が垣間見えてしまった気がしてならないのです、今回の一連のシナリオは。

勿論、今回のシナリオの中心は、今話でソラ自身が家族に吐露していましたが、シャララ隊長の状況よりも、他のプリキュアメンバーが出してくれた対案を拒否してしまった=シャララの死への恐怖のあまり皆を信じる事が出来なくなった(だからこそ、あげはの案は実際は機能した、という演出だったのだろう)=自身の弱い心はヒーローのものではない、という点だったのでしょうが、その重さも、シャララの死が不可逆で避けられない、打開策が(一見ではあったが)見当たらないという絶望があってこそ機能していたわけで、蓋を開けてみれば浄化+回復のコンボであっさり解決では感慨も何もない。

そもそも、シャララボーグへの対処にソラを除く三人が向かう際、まずは浄化する方向で、と打ち合わせをしていましたが、それだと、何故ソラがあそこまで浄化+回復案に拒否反応を示していたのか、をまるで慮っていない事になってしまう。当然、ソラからしてみれば、万が一があったからでしょう。

せめて、浄化+回復案が確実に決まる確証を得た描写がどこかに挟まっていたりすれば印象も変わっていたのですが、あれでは、シャララに対しソラほどの関連性がない三人が一か八かの賭けに出たように見えてならないんです。彼女の承諾も得ずに。それならそれで構いませんが、ひろプリチームってそんなにドライな関係性ではなかったはずですよね。

まあ、これも、最後は立ち直ったソラ=キュアスカイが参戦した際に、浄化+回復案を最後に承認する=彼女がみんなを信用する、という演出にしたかったのは分かるのですがね。

なんか、話に無理矢理整合性を持たせようとして、空回りしちゃってない? というのが一通りの感想になってしまいました。

 

ましろのメッセージ

これは良かったですね。シャララボーグの対処に当たるに際して、ましろはヨヨさんに頼んでソラへ一通の手紙を預けます。

その内容は、彼女の奮起を促すものではなく、休みたくなったのなら休めばいいし、その間の事は私たちに任せてのんびりすればいい。そして、自分はヒーローになれなかった、などと言わないでくれ、貴方は私にとってとっくにヒーローなのだ、というものでした。

この手紙を読んで、ソラは落涙。自分はヒーローと呼ぶには程遠いのだろう、しかし、自分をヒーローとして求めている人間がいるのならば「立ち止まる」べきではない、と決心。それと同時にペンが復活し彼女たちへの救援に向かうべくソラシド市へと向かう事になりました。

これは第5話でのソラがましろに傷ついて欲しくない故にプリキュアとして戦う事に難色を示していた事にも引っかけていましたし、何より、第2話でましろ自身がキュアスカイを「私にとってのヒーロー」と言っているのですよね。

前回の感想で筆者はソラはヒーローを目指していたわけではなく、シャララを目指していた、と書きました。

今回の父親との回想シーンで、彼女が幼少期からヒーローを目指していた事が判明しましたが、それがシャララとの出会いの前後で少し意味合いが変わってくるかなあ、とは思いました。前ならヒーローへの憧憬がシャララという具体的な目標になったのでしょうし、後ならシャララへの憧れがヒーロー像として焼き付いたのでしょう。

そう、彼女は確かにシャララを追いかけてはいたのでしょうが、その過程で少なくともましろにとってのヒーローにはなれていたのですよね。

それだけ、シャララは後姿だけでヒーローに導くだけの素晴らしい人物だった訳ですが、それはきっちりソラにも引き継がれている。

ソラはシャララを目指していたけれど、同時にヒーローとしての素質も花開かせていた。その証拠に、彼女は「自分はまだヒーローと呼ばれる存在ではない」けれど、と更なる邁進を誓う様な言葉を紡いでいます。前回の記事でも書いた様に、彼女のヒーローへの旅はこれからです。そして、その道標はシャララがつけてくれ、立ちはだかった壁をましろが壊してくれた。

ましろの優しさは本当に強さですね。優しい心が他人の心を安らがせ、鼓舞し、未来を切り開く強さをも与える。戦闘能力では推し量れない強さ。それが分からないからこそ、カバトンは彼女を中途半端呼ばわりしたし、バッタモンダーは勝てると確信してシャララボーグを暴れさせてキュアプリズム達をおびき寄せる様な行為に及んだ。

流石に怒りを戦闘でぶつける様な真似こそしませんでしたが、キュアスカイが復活し、シャララの奪還・回復にも成功されて完全に目論見が外れたバッタモンダーが何かを仕掛けようとした際に「そこから一歩でも動いたら許さないぞ」と睨みつけていたところを見ると、やはり彼女も腹に据えかねてはいたんですよね…実際、ソラの気持ちを一番汲めていたのは、手紙の内容の事もそうですし、スカイランド行きを唯一拒んだ、彼女でもある訳ですし、ね。

 

そして、バッタモンダー

まだ、決着と言う訳ではないので筆者の答えは保留にしますが、とうとう万策尽きた彼が強がって今とどめを刺さなければまた同じことをするぞ、とキュアスカイを焚きつけた際に、最早敵として眼中にない、という態度を取られたのは、彼からしてみれば最大限の屈辱かなあ、とは思います。

確かに、あそこでバッタモンダーの言葉に乗って手を出してしまえば、どういう形であれ暴力に訴えたとも言えるわけで、それはそれで彼女らの魂を穢す、というバッタモンダーの思惑通りだったのかもしれませんし。

でも、あれでバッタモンダーが折れたり再起不能になったりしたかと言えば、それはそれで分かりません。だいぶ堪えた様子は見せてはいましたが。そうだというのなら、プリキュアとしては模範的な回答だったとは思いますが、彼がシャララとソラにやった事を考えると釈然とはしません。

ただ、ここまでで彼はスカイ、プリズム、バタフライに「許さない」と凄まれ、スカイ、バタフライからは「いくらでもかかってこい」宣言を食らい、更にバタフライからは「弱い犬」扱いまでされています。あれ? ウィングとは直接的には絡んでいないんですね。最後にウィングと絡んだ上で彼にも凄まれてから退場かな? こりゃ?

どちらにせよ、彼に関してはもう一波乱あるかと思われるので、どういう結末を迎えるか、注目してみましょう。

 

次回はいよいよエルちゃんの秘密に断片に触れるみたいですね。王と王女も復活するようですし、何故、彼女の力を狙う勢力がいるのか、ヒントが提示されるかもしれません。2クール目終了という事もあり、大きく話が動く前兆かもしれませんね。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

しかし、ソラ弟の名前、全体的に青系で固まっていそうな家系なのに、何故レッド? と思っていたら、母親がレミで父親がシドだと分かって、ああ、そうきたか、と思ってしまった。なーるほーどねー( ̄▽ ̄;)

 

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