はい、烏丸さんの巫女服姿いただきました。巫女服っていいよね(ド直球)。あ、皆様あけましておめでとうごじます。
さて、前哨戦かと思われた今話でしたが、むしろ、ザクロの心境の変化といよいよガオウが本格始動する…という内容でした。
話の流れとしては、新年を迎え、初日の出に凧揚げに初詣に、と独特の雰囲気を楽しむわんぷりチーム。アニマルタウンも活気に満ち溢れていました。
しかし、そんな様子を山の岩の上から眺めていたガオウは闇の力を無言で漲らせます。それを心配そうな顔で見つめていたザクロを他所に、彼は仲間の無念を晴らす、と人間社会の破壊を改めて宣言。
明るかったアニマルタウンにたちまち暗雲が垂れ込め、メエメエはその様子を「あの時のニコガーデンと同じだ」と慄く…というものでした。
ザクロの心変わり
まずは何といってもこれですね。いよいよガオウが動き出した際に、彼女は何とあれだけ心酔し付き従っていたガオウに進言をするのですが、その内容が
「こんなことをしても仲間は蘇るわけではない」
「こんなことをしてもガオウ様は幸せにはなれない」
というものなのです。
更には、それでも己の幸せを放棄してまでも人間たちへの復讐を口にした彼の望みのため、狼型ガオガオーンを引き連れてアニマルタウンに侵攻するのですが、対峙した猫屋敷組に心の中では苦しんでいることを見抜かれ「多様な動物が生きているこの世界が好きなのだろう」「本当は壊したくなんかないと思っているのだろう」と説得までされてしまいました。
正直、この表情(↑)で人間へのヘイトを口にしていた彼女がここまでの心変わりをするのは、流石に最初は「えー!?」と思いましたが、主に猫屋敷組とかなり交流を果たしていましたし、幹部も二人しかいなかったので出張る回数も多かった。何より、ガオウのため、という信念は変わっていないのでそこまでの違和感はない…かなあ? やっぱり初出の剣幕が凄まじかっただけに、少し急変化にすぎるかな、というのが率直な感想です。でも、思い返してみると、後半からは柔らかい表現(男漁りしつつ周囲のカップルに嫉妬、おとなしく途中まで演劇を見る、悟拉致の時の顔が妙に乙女、等々)も多くなりましたし、まゆとの編み物での交流なんかは、木の枝と蔓で編み物をしようとしていた健気さも手伝ってとてもいいエピソードだったんですけどね。やっぱり、ファーストインプレッションって大切なんだな、とまざまざと見せてくれたキャラクターでもありますね。
最終的には、ガオウにはとことんついていく気ではあるみたいですが、どういう結末を迎えるかはちょっと気になりますね。ガオウも自分の意のままにならないなら始末する…みたいなタイプとは思えませんし、かと言って、彼女自身が言っていた私がいなくなったらガオウ様は一人ぼっちになってしまう、という言葉を鑑みれば人間サイドに寝返るとは思えませんし。次回予告でキュアニャミーと戦っているシーンがあった(ただ、ニャミーは防御に徹しているだけかもしれない)ので、注目したいです。なんか、こういう感情移入できる幹部作るの上手いな、やっぱり。
ガオウの侵攻
とうとうアニマルタウンに侵攻してきたガオウですが、用意していたと思われる卵型の石を核に大量の狼型ガオガオーンを引き連れています。
この狼型は犬飼組二人ではのしかかられ押さえつけられてしまうほど強く、しかもここ最近割と決め手となっていたリリアンネットも突き破り、四人がかりのバリア拘束とキュアフレンディの新技っぽいリボンバリアの応用(首根っこにリボンを結んで動きを押さえつけた)でようやく浄化技の隙を生み出せるほどのものであり、これが大量に…なると何とも分が悪い。おまけに、動物を攻撃することが基本ないわんぷりチームと、悪意を持って破壊工作に邁進する獣の群れ…初期の苦しい戦闘再び、となりそうな気配です。
先回で、ガオウはニコ様に対し「時が来れば人間の世界は終わる」と宣言していましたが、ここまで時を待ったのは闇? の力を蓄えていたと思われていました。ですが、今回の一気に狼の魂を卵型の石に宿らせていた表現を見るに、どうも、過去に絶滅させられた狼の魂というか怨恨の様なものを自分で取り込んでいた可能性がありますね。そして、それが最大限に高まった際に石に憑依させ狼型ガオガオーンの軍団を作り上げた。
だとすれば、ガオウの怒りは狼全体の怒りでもあるわけで、そう簡単には収まらないかもしれません。ザクロはそこから切り離されつつありそうですが、ガオウはむしろ自ら進んで狼たちの怒りを押さえつけようとしていたのかも? と思わせました。
今回、ガオウは「仲間たちの」怒りを晴らす、と強調しました。すべては仲間たちのため。そして先回でも描かれているように動物たちには懐かれている。即ち、根は優しいんじゃないか、という事。その優しさが、狼の怒りを肩代わりし、その上で人間への恨みという形に歪められているとしたら…!?
ただ、それを現代に生きる人間たちにぶつけられるのも、人間サイドからははた迷惑な話であり、また、彼自身が最終的にどこを目指しているのかも気になる要素です。次回からは物語の収束に向けて大きく動くでしょうから、この敵側の動向には目が離せません。特に今回は動物と人間との関わりというテーマ性があります。期待したいです。
キュアワンダフルの一言
もう詳しくはこの作品の完結後の総評にて語ろうかと思うのですが、こむぎはとにかく良くも悪くも動物っぽいというか、人間とは少し倫理観が違うしぶっちゃけ単純とは思いました。
本心を猫屋敷組に見抜かれ、それでも苦しい戦いをやめようとしないザクロに対しキュアワンダフルは「誰かのため、仲間のためなら何でもやるというなら、それは私たちと同じである(意訳)」と言い、さらにキュアフレンディが同調し「私も友達になりたい」と言うのです。
確かにそこに共通性はあっても、やっている行動がまるで違うわけで、片や動物の保護であるのに対し、片や破壊工作。この手段がまるで違う事象を同一視してしまうのは流石に人間的な倫理観とはかけ離れている。
逆から言えば、こむぎは自分が正しいと思う事ならば、今やっていることと真逆のことであっても躊躇なくやってしまう危険性があるわけで、やっぱりトラメと似ているなあ、とあらためて思いました。そして、やはりこむぎにとってはいろはは大切なパートナーであり、なくてはならない存在なんですよね。それがなければ、こむぎは野に放たれた獣でしかなかったのかもしれない訳で。
ただ、こむぎはもともと犬です。正直、動物としての感情の描き方としては申し分なく、前回の記事でも書きましたが、むしろユキの方が不自然なぐらいなんですよね。本当に今までにないヒロイン像で面白い子だな、と思いました。
次回はいよいよ狼型ガオガオーンとの戦闘になりそうです。とはいうもののこの作品は「わんだふるぷりきゅあ!」。戦う…というより鎮める方向性になるとは思います。では、その方法は? 相手は怨恨と憤怒の存在です。物理攻撃力云々もさることながら、魂を鎮めなければならない。
そして、上でも書きましたが、ザクロとキュアニャミーとの一騎打ちもありそうな雰囲気です。キュアニャミーも前回「構い続ける」と宣言しています。ある意味、歴代で最も苦しい戦いを強いられることになるかもしれません。それでも、なんかこむぎ=キュアワンダフルならものともしない、そんな気がするんですよね。
更に回想で昴が関わりそうなのも注目です。狼型の浄化に成功し、話し合いを所望したわんぷりチームにザクロは「怒りの炎はそう簡単には消せない。あなた達は何もわかっていない」と静かに告げています。一気に過去の真相も明かされそうな雰囲気で気になります。
今回のわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ
ふうむ…お雑煮はママが味噌味でパパが醤油味なのか…パパは外様っぽい表現が過去にあったし、アニマルタウンは関西方面なのだな!?(実際は地方によってかなりばらつきがあるらしい)
そして、次回作「キミとアイドルプリキュア♪」の番宣が入りました。
うーん…これはかなり記事作成するか悩んでいます。正直言うと、アイドルネタはさんざん他作品がある上に、筆者自身が全然ぴんと来ないテーマなんですよね。若い頃からほとんど興味がなかったもので…視聴は勿論しますが、場合によっては長らく続いたプリキュア記事をいったんお休みさせていただくことになるかもしれません。なんか乗り切れないんだよな…放映前、わんぷりの総評を書き上げるまでに結論は出したいと思います。
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