やったー、ただ食いだー!(ここでメエメエが「会費は一人頭○○○○円です」とか言ったらあまりに夢がないと思うの)
さて、予想通りと言えば予想通りだったのですが、クリスマス会にかこつけたユキとザクロの掘り下げ回でした。
話の流れとしては、ニコガーデンでクリスマスパーティーを楽しむわんぷりメンバーでしたが、ユキは用事があると言って途中で退場してしまいます。
ユキが向かったのは先日知り合いになった野良猫たちの集会場。一緒についてきたこむぎが最初は警戒されるものの、みんなで一塊になって猫鍋( ´艸`)を作るという独特なクリスマスを迎えます。
そんな和気藹々とした集会も一段落し、急いで次の用事のために猫屋敷邸に向かっていたユキ達は、クリスマスツリーを眺めながら「きれい」と呟くザクロを発見し…というものでした。
まずはザクロの表現がかなり緩くなっていましたね。
トラメが成仏した事をガオウに伝えられた際にはそれなりのショックを受けている様ではありましたが、その後町に繰り出した理由も「プリキュア達を懲らしめればガオウ様の心も幾分かは晴れるだろう」というマイルドなものに変化していました。
…正直言うと、トラメもそうだったのですが、初登場時の人間に対するヘイトを考えると、ちょっと急に変わり過ぎじゃない? とは思いましたが、トラメはガオガオーン召喚の度に「遊ぼう」と言っていた事を犬飼組に見抜かれましたし、ザクロもまゆとガールズトークに興じたりと、そこに至る描写がなかった訳ではなかったので、まあ、いいのかな。ザクロは人間に対する恨みが深そうだっただけにちょっと拍子抜けはしたかも、と言った感じです。まあ、まだどう転ぶかは分からないんですが。
ユキは過去から現在に至る、彼女自身の心の変化に焦点が当てられました。孤独に生きる事を選んだ(若しくは選ばざるを得なかった)孤高の存在が、まゆという温もりを得て、そこからこむぎやいろはや兎山組といった仲間を得て、最後は猫集会に顔を出すまでになった。
そして、クリスマスツリーを見て「きれい」だと呟いていたザクロに自身との共通性を見出した彼女は「あなたもこちら側に来れるはず」と声をかける。
ちょっと人間的すぎるかな、というのは鼻につきますが、それでもユキの成長物語としてはとても良く出来ていたと思います。前の記事でユキとザクロには共通性があるのでは…と筆者も書きはしましたが、具体的にじゃあ何が? と問われると誇り高いことぐらい? 程度にしか考えていなかったのですが、今話でユキ自身が語った「好きな人物のためなら何でもやる」「自分がいなくなったら好きな人物が孤立してしまう恐怖」というのは、なるほどな、と思わせるものでした。
戦闘そのものは空飛ぶトナカイ型という厄介型ではあったものの、スワンの力を借りれば空を飛ぶ事が出来るわんぷりチームにはそこまで決定的な戦力差ではなく…あえなく浄化されてしまいます。
その際に、敗れたザクロに向かって一緒にクリスマスパーティーをしないか誘うものの、ガオウを一人にさせる訳にはいかない、と彼女は撤退。それを見てユキ=キュアニャミーは「仕方ない。でも構い続ける」と宣言するのです。
今までの彼女の態度(それが例えツンデレ要素が多分に含まれていたとしても)から考えると、凄い方向転換ですよね。でも、これ、ユキからしたら居たたまれない、というか、まるで昔の自分を見ている様な気がするから、の様な気がするんですよね。ユキはまゆをはじめいろいろな人間や動物関わる事で救われた。
だからこそ、かつての自分と同じ境遇に見えるザクロを放っては置けない。和解すれば、自分たちと同じ側に立てるはずだ、と。ある意味、ユキ(または猫屋敷組)でなくてはザクロを心の傷を拾う事は出来ない、そんな感じを受けました。なんだかんだで優しいですよね、彼女。
ただ、先回の記事でも書きましたが、例え最終的に狼たちに寄り添いお互いが分かりあえたとしても、基本的に浄化=成仏になってしまうため、和解してもそれがお別れにもなってしまうんですよね…
今回は少し短いですが、ここまでにしようかと思います。そしてこれが恐らく今年最後の記事アップです。今年も一年ありがとうございました。
次回はいよいよ最終決戦前夜? ガオウに何かを訴えかけるザクロ、遠吠えする大きな狼、多数のガオガオーン化した狼を従えて行進するガオウ。そして、蟹江ちゃん!? タイトルはふざけ気味だけど、どうなるかな?
今週のわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ
(こういうのを見て「私も早く彼氏見つけよう」とならないまゆさんを天使と考えるか鈍感ととるか…うーん悩ましい)
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