ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第25~28話雑感

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ああー、あすかパパ、とりあえず「案ずるな! 手短に消してやる(ドヤ顔)」とか言い出しそうで怖かったです(中の人ネタ)

 

まずは言い訳

実は3話分視聴した段階で記事をまとめようとしたのですが、次回(第28話)も予告を見た感じだと息抜き回みたいな雰囲気だったので「まあ、もう一週視てからまとめようか」などと油断していたわけですが。

 

あれ?

第28話、さり気に重要回、というより、みのりの事情に切り込んだじゃないですか、また予想外してやんの、ふらあそ、ヤダー( ´艸`)

 

という訳で、約一か月ぶりの更新です。上でも書いた通り、この期間は全体的に息抜き回の側面が強かったですね。ただ、それが第28話にある程度集約していた感じがありました。これを「ある程度」と書いているのは、その集約具合があくまでもみのり視点での場合のみである事、そして、みのり側の事情としては何も今期間に限った事ではないから、なのですが。

 

まずはトロピカる部の活動のおさらいから

第25話ではまなつ達のクラスの担任&トロピカる部の顧問である桜川先生が授業参観当日、父親が見に来てしまう、というのをフォローする…という内容でした。

フリとして、今夏に先生は帰郷した際、何気に教師を続けるのか実家であるリンゴ農家を継ぐのか(露骨に言われたわけではない)を問われており、父親が様子を見に来るというのは戦々恐々…といった感じだったのですが、結論から言うと、父親はアイドルのおっかけをしており(ナニやってんの!)そのツアー先があおぞら市だったので、そのついで…だったというオチでした。リンゴ農家を継がせるつもりはないし、生徒たちに親しまれている様子にむしろ安心していた様子が描かれました。

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第26話では50年に一度の流星群の鑑賞会を天文部の面々と協力して催すというものでした。当日、悪天候が予想されたため、晴天祈願の怪しい儀式をあすかの父親がする、というギャグ風味の内容でした。最後に流星群に感動する参加者たち、そしてそこから離れた水上で戦闘に敗れたヌメリーを他二人幹部が出迎えて一緒に流星群を鑑賞して感動している場面が印象的でしたね。

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第27話ではまなつの母が勤める水族館をトロピカる部メンバーで訪れるというものでした。イルカショーに興味津々のまなつやクラゲにご執心のみのり、ジュゴンは人魚と昔勘違いされていた、と言われてお冠になるローラなど、各々楽しい時間を過ごしていたのですが、そこで開かれているイルカショーの観客が次々と疲れた様子で出てくるという珍事が発生。これはヌメリーの巧妙な罠であり…というものでした。

 

こうやってみると、メインシナリオに大きく寄与した話は存在せず、どちらかというと、トロピカる部が普段はどういう活動をしているのか、という点に着眼されていましたね。校内・校外を問わず、学園生活がきちんと描かれているのは好印象です。近作ではこの辺りないがしろにしていたものも散見されていたので。

そして、校内での認知度もかなりのものですね。まあ、実際TV出演も果たしているわけですし。第26話では一部の生徒から「またトロピカル部が何か面白いことをしている」みたいなことを言われる演出もありましたし、生徒会は下手な手出しをすると周りから反感買うんじゃないか、これ?

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それで思ったのですが、トロピカる部の良い活動を生徒会側って全然見てくれていないんですよね。第26話の天体観測などはとても良いイベントだと思うのですが、結局これにも百合子にせよ正美にせよ誰も関わっていませんし、第28話のコスメ教室にもノータッチ。特に天体観測に関しては生徒でありさえすれば誰が参加しても良かった訳ですから、50年に一度の流星群、見に来てくれたって良かったと思うのですが(その際、監視を兼ねてたっていいじゃないですか)。

多分、生徒会とトロピカる部の絡みはあすかと百合子の演出の仕方を考慮するに、最低あと1回は確実にあるでしょうから、良しにつけ悪しきにつけきっちり描いて欲しいですね。

 

そして第28話。みのりの事情について

第28話では、学園祭をメインテーマに取り上げ、クラスの出し物と部活の出し物に大忙しのトロピカる部の様子が描かれました。中盤にて、まなつとローラがクラスの出し物であるクレープ屋の欠員補充に駆り出され、トロピカる部が主催のコスメ教室もあすかとさんごで手一杯。

そこに放送部からのネット配信インタビューを残ったみのりが受ける、というものでした。

 

いや、参りました。ここにきてみのりの事情、もっと言うと、なぜ彼女が創作を辞めてしまったのか、というところに切り込みました。みのりの事に関しては、あすかと百合子の関係と並んで謎とされていた部分ですが、この話の最後に彼女自身から暴露される形となりました。

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結論から言うと、昔から創作の世界に憧れていたみのりは文芸部に入部するのですが、文化祭の際に執筆した処女作を先輩にけちょんけちょんにけなされて筆を折ってしまったのですね。

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先輩曰く、どこかステレオタイプで、どこかで見たような話ばかりである、即ち、自身の経験がまるで描かれていない、というものだったのです。

作品を読んでもらっていた他の人間に随分誉めそやされていて自信を持っていたみのりは、特に自身の経験のなさを指摘されたことによりショックを受けてしまい、それ以来筆が進まなくなってしまった訳ですが、これは創作に関わると良くある話のようにも思います。

なかなか難しい問題ですよね。確かに面白い文章を書く人は経験値が高いというか、色んな経験を経ている人が多いです。ただ、同時に本もよく読んでいる事も多く、ここはみのりとの共通項だと思うのですよね。

私事で恐縮ですが、知り合いに一人ラノベ作家さんがいます。いや、本業はライターという事になるのかな? まあ、文章で仕事をしている方なのですが、凄まじい量の本を読んでいます。そういう素地があって、経験則もあって、それらが混じり合って初めて面白い文章が書けるのかなあ、と思うのですよね。

みのりの話に戻ると、彼女は回想を一通りトロピカる部の他メンバーに語った後、当時の自分が自惚れていた事、今読み返すと部長の指摘はもっともである事、そして今日のインタビューの件も含めて、トロピカる部に入部して様々な経験が積めている事を皆に感謝している事を伝えました。

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なるほど、彼女は自覚があるんですよね。それならば、彼女が創作の世界に復帰するのはそう遠くないのでは? と思えるのです。欠点は自覚しています。その克服もトロピカル部の面々と過ごすことで自然と為されるでしょう。何より彼女は動かないのではなくて動けなくなっただけです。意欲がなくなったようにはどうしても見えない。ならばいずれ果たすでしょう、再起動を。

そう考えれば、ここ近辺のシナリオのみならず、トロピカる部での活動そのものがみのりにとっての壮大な伏線だった訳です。

ただ、このシナリオでは、一通りみのりの問題が解決したわけですが、逆に少しあっさり風味かな、と思ったのも事実です。確かにこれでみのりの過去に起こったことに対するエピソードを完結してもいいのでしょうが、みのりに厳しい評価を下した先輩も出ずじまいですし、彼女自身も創作関係に関して明確な答えは出してはいません。本を読んでも満たされない気持ちがあったが、今は違う、と言っていましたが、これは今のトロピカる部での時間を大切にしたい、とも取れますし、創作を再開したい、とも取れます。

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個人的には先輩が何を思ってみのりの作品を批評したのか、みのり自身の創作の再開は? そこまで突っ込んで見てみたい、と思うのは自分だけでしょうか? 今後に期待ですね。

 

敵側の事情について

第27話にて、ヌメリーがとった戦術が注目ですかね。

要するに水族館にZTヤラネーダを潜ませて、人々から徐々にやる気パワーを奪う。もちろん、監視役(この場合はヌメリー。尤も、発見時には眠りこけていたがな!(笑))は必要ですが、ここでの注目点は「何もZTヤラネーダを暴れさせる必要性はないし、人々を瀕死に追い込まなくても徐々にやる気を集めれば目標は達成できる、時間制限がなければの話だが」という点です。

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また、ZTヤラネーダは今の段階でキュアラメールのプリキュアラメールストリームでなくては浄化できません。これは逆から言えば、キュアラメール一人抑えてしまえば現状プリキュア側はZTヤラネーダを止める手段がないという事です。

要するに敵側は思いの外、戦略に幅があるんですよね。ZTヤラネーダを暴れさせても良し、徐々にやる気を奪う様な戦法を取っても良し。

ただ、幹部が、ねえ…

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チョンギーレは基本脳筋ですし(ただし、先回のローラ拉致の作戦を実行したのは彼)、エルダは遊び感覚、ヌメリーは第27話の戦略は「いい考えだと思ったのに」と言いつつ何故か一度の失敗で諦めた様子。

まあ、緩いんですよね(笑)。

というか、上でも少し触れましたが、流星群を見てあまりの壮大さに涙を流すチョンギーレと感じ入ったようにそれを見つめる他二人、とか、文化祭でノリノリで屋台の料理をするチョンギーレとか、なんかやっぱり純粋な敵としては見れないんですよね。

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そんな彼らですが、第28話の引きでは彼らの本拠地で地震が発生。バトラーが言うには後回しの魔女が苦痛に苛まされているそうで、度重なる幹部たちの失敗にバトラーもいよいよ業を煮やし始め…といった感じで幕を引きました。

 

f:id:furafuraasobinin:20210915162407j:plainそんな次回はとうとう敵の総攻撃でしょうか? どうもまたしてもまなつがピンチに陥るようなので、大きな展開がありそうです。

f:id:furafuraasobinin:20210915162430j:plainそして、タイトルから新フォームでしょうかね? これは。中盤の山場かもしれませんね。

 

ここまでのトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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観星町という場所を訪れる機会があれば、そこで星奈ひかるという少女に会うといい。きっと君と馬が合うぞ( ´艸`)