ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】トロピカル〜ジュ!プリキュア第38~39話雑感

f:id:furafuraasobinin:20211207222109j:plain試合途中にマクロスプラスばりに過去の恥ずかしエピソードを罵りあうのは微笑ましかったのだが、財布なくしたら普通泣くだろ、あんまり酷なこと言わないでよ、百合子さん…( ´艸`)

 

さて、この期間中はとうとう個別ラストエピソードの体を擁してきました。まずはあすかとさんごの将来像や悩みの解決に割かれたわけですが、来週はみのりのエピソードになりそうですし、先回のグランオーシャン来訪回もローラメインと取れなくもありません。着々と終演が近づいていますね。

 

あすかと百合子の対立の決着

第38話では、とうとうあすかと百合子の確執の解決が図られました。

話の流れとしてはひょんなことから文武両道の名門高校・フェニックス学院をトロプリチームが訪れます。実はフェニックス学院はあすかが目指していた学校であり、しかし彼女の学力ではかなりの難関で、本来狙っていたスポーツ推薦も部活での実績が途中でなくなってしまったため、彼女は進路に悩んでいる…という経緯がありました。

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そんな折、トロプリチームは学院の中でテニスの練習に打ち込む百合子を発見します。彼女はフェニックス学院への推薦が決まっており、事前に練習に参加させてもらっていたようでした。

百合子もあすかの存在に気が付き、彼女は煽り口調でテニスでの一騎打ちを提案します。あすかの実力に懐疑的なコーチにもし自分がここで負けたらコーチの判断で推薦枠を彼女に変えて構わない、と口添えて。

 

正直、お見事としか言いようがないシナリオでした。

以前の記事でも書きましたが、この二人は決して心の底から嫌いあっているわけではなく、意地の張り合いをしているだけなんですよね。今回はテニスにおける真剣勝負の上でお互いが思いの丈をぶつけ合う事で和解に至りました。

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f:id:furafuraasobinin:20211207222348j:plain一つ筆者が勘違いしていたと同時に、なんで気が付かなかったのかな、と反省したのが、過去の決勝戦辞退は、百合子からしてみればあすかを守るためだった、というのがありました。もちろん、部員たちの大会チャンスを潰させないというのもあったのでしょうが、百合子は本当にあすかの事が大切なんですね。

今回の勝負にしても、壁打ち練習を再開したあすかを偶然見かけた彼女が気持ちを確かめるために仕掛けた事でしょうし、推薦の件にしても散々煽ってはいましたが、彼女の実力を認めていたからこそでしょう。そもそもあの煽りにしてもああいう事を言えば(「負けるのが怖いのか? 逃げるのか?」)あすかは勝負に乗ってくることが分かっていたからあえてやった風に見え、本当に彼女の事を理解しているんだなあ、と。

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f:id:furafuraasobinin:20211207222606j:plainそして、何と言っても、あすかとなら百合子はちゃんとリスクありの勝負をするんですよね。推薦枠を賭けた(まあ、これには後述のオチがあるが。だからこそ判断をコーチに委ねた)というのも、少なくともあすかが自分と互角かそれ以上という自覚があったからでしょうし、何より彼女の事を認めている、という証左です。

穿った見方をするのならば、彼女がトロピカる部を敵視していたのは、あすかの有り余る才能をトロピカる部で腐らせていくのが嫌だったのかもしれませんね。故に、トロピカる部が絡むと互角の勝負すらしてくれない(一方的に叩きのめそうとすらする)。

f:id:furafuraasobinin:20211207222654j:plainしかし、勝負の中で(実際試合自体はあすかの方が圧倒的優位だった)あすかがトロピカる部に所属しメンバーたちと触れ合って強くなっていったことに気が付かされた。だからこそ、試合の途中でヤラネーダが出現し、4人がその対処に向かった後にあすかも試合放棄をしてでもそちらに向かう事を百合子は認めました。修学旅行の件であすかがプリキュアである事に気が付いていたことを明かしながら。

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なんとなくそうではないか、と思っていましたが、結局この話の最後で推薦枠は百合子のままで落ち着いたのですが、彼女は学力でもフェニックス学院に通るだけの実力はあり、つまりあすかに推薦枠を譲る気がかなりあったんですよね。悪い言葉で言えば計算高い…という事になるのでしょうが、自分の素直な感想としてはどちらかというとこの人はつくづく不器用なんだな、と。

今回の勝負の件もそうですし、以前の決勝戦辞退も、作品中ところどころであすかに苦言を呈するのも全て心配の裏返し。何とも損な性分な気がします(あすかが直情直球タイプなだけになおさら)が、だからこそ人間的で魅力的でもあります。なんか一気に好きになったかも、百合子さん。

 

あすか側に視点を向けると、直情型ですぐに熱くなり、曲がった事が許せない、というのは以前から描かれていましたし、今話でもその性格を利用され百合子の勝負を受けることになりました。

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しかし、事テニスの勝負となると、意外と冷静なんですね。1セットを百合子に先制されて煽られても乗る事なく戦局を分析、次ゲームからは彼女を圧倒しています。元々のポテンシャルも高いのでしょうが、それ以上に落ち着いた勝負師の顔を覗かせました。考えてみるとキュアフラミンゴとなって戦闘している際にも、最初に問題提起をすることが多いですよね、彼女は(○○で攻撃が効かない、みたいな)。

あすか自身もまなつのおかげで変われたし、テニスを再開したことを言っていましたが、序盤のトロピカる部入部の際に「もう一度信じてみるか」とこぼしており、やはり百合子のことを信じていたかったわけです。過去の事件で打ちひしがれていたあすかを救い、更には百合子も救った。それはまなつの底抜けの明るさがあったからこそで、彼女に自覚はないのでしょうが、いい方向に影響を与えているのですよね、まなつの「トロピカる」は。

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最後は自力でフェニックス学院に挑戦する事を決め、参考書を買いに行く、という場面で幕となりましたが、次話でさんごから「輝いている」と評され、百合子と仲良くテニスの練習に打ち込んでいる場面も描かれました。本当にあすかに相応しい良い決着だったと思います。

 

さんごの進む道

第39話はさんごにスポットが当たりました。

話の流れとしては、将来の夢を見出しつつありトロピカる部の面々に対し自身が漠然とした目標しかない事に気が付いたさんごは、TVで見かけたかつて知己となった山辺ゆなが審査員を務める専属モデルオーディションに応募する事を決意します。

あれよあれよと審査を通過し最終第一次審査時、さんごはお手の物とばかりにメイクを済ますのですが、その隣にいた気弱そうな別の参加者がその様を見て自身ではそこまでうまくメイクできない、と自信喪失し泣き出してしまいます。

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優しいさんごはライバルであるにもかかわらず、彼女にメイクを施してあげると、他の参加者たちからも次々とメイクをせがまれ…というものでした。

 

うーん、このライバルにまで優しくメイクを施すシーンをきららが見たらなんて言うんだろう…( ´艸`)

さて、なかなか身につまされるというか…私的な事情も含めて、考えさせられる回でした。

世の中には当たり前ですが様々な人間が存在します。様々な人種、様々な思想、様々な容姿、様々な性格が存在します。そして、向き不向きというものが存在します。

この話に於いて、さんごは結論から言えば自分は主役よりサポートの方が向いているし、そういう事に喜びを見出すのが自分なのだという悟りを得るに至りました。そして、オーディションの最終審査を自ら辞退、かわいいものに関わりながら、その延長線上に店を継ぐ事があるならば、それもいい、という答えを導き出しました。

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それはモデルとしてきらびやかな舞台に立つよりも、他人にメイクを施して喜ばれる事であり、もちろんそのメイクの出来栄えがかわいいものであるのならばそれは無上の喜びであり、またプリキュアとしてバリアを張る事で皆のサポートが出来る事が自分の役割であり、要するにさんごの根幹には献身というものがあるのですね。

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実際、サポートというのは重要で先回のまなつも皆のサポートがあるからこそ無茶が出来る事を悟る回がありましたが、これに徹する事が出来る存在のありがたみ、尊さというものはなかなか代えがたいものです。

詳しくは書きませんが(そんな面白い話ではないので)実は筆者もこういう事を悟った事があります。小学校5年の事です。前記したように詳細は省きますが、要するに「自分はリーダーには向いていない。どちらかというとサブリーダーやサポーターをやるタイプである」と悟ったのです。随分小生意気な事を言っているガキ、と思われるかもしれませんが、実際、自分はかなりの早熟だったので。そして、この考え方は年齢を重ねた今でも変わっていません。

その上で敢えて言いますが、今回のさんごに関してはちょっと悟るのが早過ぎないかな? と思ったのです。

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もちろん、全てにおいてさんごの意思こそ最優先でしょう。さんごがそう思ったのならばそれが正義です。実際、さんごは大人しく世話焼きな部分もありますから(おボケさんが多いトロピカる部メンバーにフォローを入れるのは大体彼女)らしいと言えばらしいのですが、同時にちょっと自己評価が低すぎない? とも思うのです。

少なくとも容姿は山辺ゆながオーディションはほぼ合格間違いなしだろう、とお墨付きを与えていますし、性格も過去にTV出演した際に物怖じしておらず(最初にインタビューを受けたあすかはおたついていた)、到底モデル業が向いていないとは思えないのですよね。

スポットライトを浴びるよりも、裏方でも人の喜ぶ顔を見ることの方がさんごにとっては喜びが上回る、というのは分かるのですが、他のメンバーも言っていましたが何とももったいない、という感情の方が上回ってしまいました。

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さんごの選んだ道が、楽であるとか無難であるとは言いませんが、プリキュアシリーズのヒロインたちは自ら困難な道を切り拓くタイプが多いので、ある意味、彼女のこの決断はシリーズの中では結構珍しいものとして印象に残りました。

 

f:id:furafuraasobinin:20211207224310j:plainさて、次回はいよいよみのりメイン回の様ですね。3年生への卒業フェスティバルに出す出し物に演劇を選択したまなつらがみのりにシナリオ作りを依頼する、というものの様ですが…例の先輩が出てくるのか? みのりの再起動は? 興味は尽きません。

 

ここまでのトロプリをかいつまんでナナメからバッサリ

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あのさ、分からない事があったらまなつでもあすかでもいいからまずは聞こう?( ´艸`) 知らないのは恥ではない。知ろうとしないのが恥なのである。