ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】ヒーリングっど♥プリキュア第32~34話雑感

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くっ…おっさん、さすが医者だ。いい車乗ってるじゃねえか( ´艸`)

 

さて、今期間ではちゆ→のどか→ちゆがメインという若干変則パターンで掘り下げが進みました。ちゆは家業の絡みとアスリート絡み両方を上手く片付けたような印象でした。ただ、将来の夢などを高らかに宣言したかというとそういう訳でもなかったので、まだ一波乱あるのかな?

 

沢泉ちゆについて

今期間でのメインでスポットが当たったキャラクターですが、上でも書いたようにまずは彼女の成長を描き切ったかな? という感想を得ました。というより、彼女はメイン4人の中で最も闇が少ないというか、一番完成された人物なのですよね。多少嫌な言い方をすると起伏が少ない、というか。

第32話ではしっかり者なところを、第34話では揺れ動く心が描かれました。

第32話では学校の体験学習一環でのどか達が旅館沢泉で1日働いてみる、というものでしたが、祖母である女将からは相変わらず英才教育を施されている場面がありましたし、彼女自身はほかのメンツをそつなく指導しつつ、張り切り過ぎて失敗してしまった弟を叱責するなど、順調に家業を継ぐ準備を進めている感じを受けました。

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Bパートで出現したギガビョーゲンに襲われそうになった弟を庇った際にパワーアップしたような描写も見られましたし、戦闘も水球を相手の眼前に飛ばし、それをキュアアースの空気弾で炸裂させ転倒を誘う、という頭脳戦・連携ともに見事なもので成長した様子が描かれました。

第34話では市内の陸上大会でライバルであるつばさを退けて優勝するものの、後日雑誌のインタビューで再会した彼女の「次は世界で戦おう」という言葉に対して、彼女はそこまで考えが及んでいない事を正直に告白してしまい衝突、その事で思い悩むが…というものでした。

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スポーツをやるものの葛藤という点では、前作・スタプリでもまどかと那須ちゃんとのエピソードがありましたが、つばさは那須ちゃんほどの意地悪さ*1はなく、むしろかなりさわやか系の性格で、衝突したのも大会で負けた悔しさと、自身がもうちゆと戦う事が出来ない悔しさから由来するものでした(彼女は大会後、海外に転居する事になっている。また、この点は事情を聞いたのどかも指摘している)。

途中、ギガビョーゲンの核にされたつばさの救助を挟みつつ、少し冷静になったつばさはちゆに言い過ぎたことを謝罪しましたし、ちゆは彼女がいたからこそこれまで頑張ってこれたし、ハイジャンプそのものも好きなのを再認識したため、改めて世界を目指す…というよりはより高みを目指すことを彼女に告げ和解しました。

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よくある強敵(ライバル)と書いて友と読む、パターンだった訳ですが、自分も中学時代にやっていたバドミントン部で主将をやっていた経緯があり、ライバル中学の主将と意気投合して意見交換などしたことがあって、若い頃はやれることをやった方がええよ(しみじみ)とおっさん臭い感涙に咽んだ訳ですが( ´艸`)

以前の記事でも書きましたが、彼女はやはりストイックさの象徴なんですよね。今までのシリーズでもそういうキャラは幾人かいましたが、ここまでストイック(求道的)なキャラは珍しい気もします。それでいてこの手のキャラによくある頭でっかちさがこれっぽちもない。

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それによくよく考えてみれば、旅館業を継ぐ事(=修行)と、陸上を、ハイジャンプを追求していくことは、少なくとも今の段階では両立しない訳ではないですし、不可逆な訳でもない、自分のしたいことをのびのびやればいいし、先の事はそのあと考えればいいのではないでしょうか? 彼女の立場としては。実際第34話の最後の引きでもハイジャンプをこなしながら憧れの青空を見つめる、という静かで穏やかな場面で幕となっており、彼女のこの先の明るい未来を予感させるものでとても良かったと思っています。

 

花寺のどかについて

第33話はのどかメインのお話でした。彼女の主治医・蜂須賀先生がすこやか市を訪れるというものでしたが、彼は、のどかの病について自身が何も出来なかった事を機に現在勤めている病院を辞職した事を報告に来たのです。が、今や病気の原因を知っているのどかは、自分のせいで蜂須賀先生を追い詰めてしまったのでは? と思い悩む…というものでした。

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これは誰でもこうなってしまうかな、とは思ったのですが、それを差し引いてものどかは責任感が強い子ですね。今回の件で、蜂須賀先生にだけはビョーゲンズの事を教えてもいいかをラビリンに真剣に相談しており、彼女を困惑させています。

ただ、蜂須賀先生は辞める理由はそれだけではなく、外国の研究機関に転職する様で、のどかとの一件で更なるレベルアップを目指している事を告白。彼は彼なりにのどかの頑張る姿に励まされていた事が判明しました。

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これは半分は本心なのでしょうが、もう一つはのどかに心穏やかであってほしい故に慮ったようにも見受けられました。大人の対応かな、と。もうこの人プリキュアにしちゃえばいいんじゃないかな(ボソ)

最後の別れ際に、のどかは今度は私が先生に(海外に)会いに行く、と発言しましたが、これは彼女自身が医者になって彼の後を追いかける、というメタ発言のようにも感じました。どうなるかな?

 

敵側の事情について

とうとう、キングビョーゲンが能動的にシンドイーネを除く他二人にもメガパーツを投入して進化する事を強要しました。意外なことに広義な命令(地球を蝕め)は出しているものの、ここまで具体的な命令を出したのは今回が初なのですよね。しかも、躊躇するダルイゼンに煽りを含めて更に強い口調で再命令しており相当焦っているように見受けられました。ただ、それならばなぜ焦っているのか理由がちょっと見えないのですよね。いやな言い方をすると、ヒープリチームがやっている事は対処療法に過ぎず、テアティーヌの力が増したような雰囲気もありません。あえて言えばキュアアースがイレギュラーな存在でしょうが、それでもビョーゲンキングダム側に大きなダメージを与えているようには思えません。

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何か時限的なものがあるのか…キングビョーゲンはもちろんの事、テラビョーゲン達にもそういうものがあるのかもしれませんね。だからこそ使い捨ての道具の様にし始めた、と。

あと、今期間で特に感じたのですが、今回の幹部たちとヒープリチームってどうにも反りが合わない、というか、完全に主義主張が反対で、これは和解にもっていくのか、あくまでも滅ぼしにかかるのかわからなくなってきました。

のどかとダルイゼンは言うに及ばずで、第33話でも全体の協調を説くキュアグレースと自分は自分だ、と個のみを見ることに執着するダルイゼン、という構図でした。まして、この回は蜂須賀先生を核にギガビョーゲンを生成しており、いくら何でも彼はのどかの縁者に手を出し過ぎです。

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更に第34話ではライバル関係が高めあう事を信じるキュアフォンテーヌとそんなものは邪魔なだけ、と主張するシンドイーネがタイマン勝負でやりあう場面があり、しかもつばさを核にした事で彼女のハイジャンプに賭ける思いを踏みにじった行為に激怒しています。この回のキュアフォンテーヌもそうでしたが、キュアグレースもダルイゼンをかなり厳しい顔で睨み返すシーンが過去にあり、なんかちょっと分かり合えないのかな、と思わざるを得なくなりました。

ここしばらく、シリーズでは敵幹部との和解プロットがトレンドですが、どこまで今回の幹部を描くのかはちょっと注目です。ただでさえ、今回の幹部は病気がモチーフですから、安易なオチはつけにくいでしょう。扱いは結構慎重にならざるを得ないのかもしれませんね。

 

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さて、次回は…うん? アニメに影響されてギガビョーゲンとビーチバレーをするお話?

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この期に及んで水着回が来ることにも驚きですが、これはカオス回の予感か!?

 

ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ

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この期間やっていたヒープリ映画の特別オープニングやCM見るたびに「星名、ほしにゃあー」とのたうち回っていたおっさんのブログはコチラです( ´艸`)

 

 

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*1:那須ちゃんは明らかにまどかの動揺を狙っていた節があった。