む…のどかの制服凄く可愛い…いいぞ…いいぞ…
さて、最早シリーズ恒例、まずは敵味方含めての大まかな設定暴露とプリキュア変身がメインに据えられた3週間でしたね。
グレース・フォンテーヌ・スパークル3人のプリキュアが誕生しましたが、追加戦士込みで4人ですかねえ…皮算用ですが。個人的にはプリキュアシリーズは4人が一番バランスがいいと思っているので*1非常に良い塩梅な気がしますが、まあ、はぐプリの様に+2人という変化球もあり得るので、まだまだ様子見(笑)でしょうか。まだ始まって1か月ですしね。
プリキュア側のキャラクターについて
のどかがとんだ運痴である事が第二話で判明しましたが、これはその様子を見たちゆが指摘した通り今までの運動経験のなさに起因しており、また同話で入院生活がかなり長く、今までは車椅子での生活を余儀なくされていた事が正式に判明しました。
その様子を見たラビリンがパートナー解消を提案しましたが、このシナリオではラビリンはラビリンなりにのどかを慮った事(危険なプリキュア活動に巻き込むわけにはいかない)に加えて、のどかに対する期待値が高かったが故のギャップ(のどかが自信満々な態度を取ったため余計に…だった)などもあって、なかなかツラい話になってしまいましたね。このラビリンの態度は他の2匹のヒーリングアニマルも咎める様子を見せましたし、感情の機微を上手く描けていて第二話にして早くもやるな…と感心させられました。
最終的にはのどかが今までの自分の境遇をラビリンに語った上で、自分を支えてくれた多くの人たちへの感謝とその事に対する恩返し、そして何より敵のやり方=地球を病気にする、という事に許せない感情が上回っている事を吐露。ラビリンの謝罪もあって再びパートナーとしてやっていくことを決意しました。なるほど、だからこそビョーゲンズの地球を病気にするというやり方に対し敏感だし感情が激しく動くんですね、彼女は。彼女の戦う動機をきっちり描いたのはとても好印象でした。
あ、あと、第二話で変身が出来ない彼女がメガビョーゲンに対しブービートラップを仕掛けた挙句必死に走って逃げまわるシーンがありましたが、物理的な力で上回ったメガビョーゲンには通じなかったもののアイデア自体は悪くなく、しかもきっちり走れるだけの体力はあるんですよね。頭も結構回るイメージが出来ましたし、運動に対するちゆの指摘はそういう点でも正しかったと推測されます。
ちゆは青枠の少し厳格なお嬢様枠、という感じはあまりなく、冷静な分析力があると同時にとても優しい娘だな、という印象です。一応大きな旅館の娘ですが嫌味な感じは全くなく穏やかさも出しており案外珍しいタイプですね。
のどかとヒーリングアニマルが会話している所を偶然目撃してしまい、彼女からそれとなく事情を探ろうとしましたが、隠し立てしているのがミエミエののどかにも強引な態度は見せず、こういう点も優しい娘だなあ、と思わせた要因です。
温泉宿としての家に対しては自信と誇りを持っているタイプですが、その温泉がメガビョーゲンの核にされ汚染され、更にキュアグレースが苦戦している所を見て、何と能動的にプリキュアになる事を決意。怖がって躊躇するペギタンを一緒にフォローしあおう、と優しく説得してキュアフォンテーヌに変身を果たしました。
安定の水プリキュアですね。フォンテーヌが泉を意味する単語ですが、そういえば温泉宿の娘さんですもんね。ただ、氷の技は逆になさそう。ゴプリの水特化プリキュア・キュアマーメイドみたいな演出が今から楽しみでもあります。
必殺技・プリキュアヒーリングストリームは巨大な水流からエレメントだけを救いの手の形にして抽出するというものでなかなかカッコいいです。
ひなたは実家が動物病院でお兄さんがメインでやっているみたいですね。お姉さんが病院の敷地でオープンカフェと比較的裕福な家の子女という感じです。
彼女は軽い性格かなー、と当初は思いましたが、実際軽い…んですが、自分より他人の身を案ずる実はすごい優しい娘ですね。俗に言うピンクプリキュアっぽい性格、というのがありますが、彼女はかなり該当しているかと思います。黄色枠なのにこれまた珍しい。
反面、目の前の事しか出来ない(同時に複数の事を器用にこなせない)、あわてんぼうな性格、時間にルーズな点等、わりかし欠点も多く、少し困った性質も持ち合わせていますね。ただ、そんな所も人間臭くてかわいいと思います。
仲の良い友人として少しふくよかな女の子が登場しましたが、こういう少しのんびり屋さんと付き合う分にはとても良い友人関係を築けそうです。
第4話序盤でニャトランと運命の出会い(苦笑)を果たしましたが、プリキュアの探索に一番積極的でノリがいい性格の彼と意気投合。上でも書いた様に後半部でメガビョーゲンの攻撃の余波で吹っ飛ばされた際に、自分よりもニャトランの身を真っ先に案じた事に彼女こそパートナーであると確信した彼はプリキュアになる事を要請。ひなたものどか・ちゆが変身したプリキュアの可愛さ・カッコよさにはしゃいでいた事もあってこれをあっさり受け入れキュアスパークル誕生となりました。
名前の通り、彼女は電撃系…というよりは光系の技を使いますが、ぱっと見はスピード系ですかね。一度放った技をバリアで弾いた後さらに上乗せして放出するなどの力技も見せました。一番戦闘センスがある印象。
変身を果たした際には自分の可愛さにはしゃぐなど、若干危うい感じは受けますが、一番成長が楽しみな娘でもありますね。何よりあざといんじゃあ…
敵側の事情について
敵はビョーゲンキングダムという異世界の国にいる様ですね。少年幹部でオーソドックス系のダルイゼン、キングビョーゲンに心酔している女幹部・シンドイーネ、脳筋系・武人系っぽいグアイワル、そして首魁で封印状態のキングビョーゲンとまずは一通り出揃いました。
まだ断言するには早計ですが、のどか=キュアグレースはダルイゼン、ちゆ=キュアフォンテーヌはシンドイーネ、ひなた=キュアスパークルはグアイワルと早くもライバル関係になる様な描写がありました。3vs3で人数配分も同じですし早くも担当キャラいるあたりはひょっとして将来的に他の組織出現とか幹部全員途中ですげ替えとかになるのかなあ、と漠然と感じました。
目的は地球全体を病気で蝕み、自分たちの住みやすい世界にフォーマットする事と、最終的にはキングビョーゲンを完全復活させる事ですが、プリキュアの討伐よりもそちらの方を優先したい様で、これが復活した暁にはどうなってしまうのかが気になりますね。ただ、プリキュアが複数人現れた事には驚きを隠せない様で、先代プリキュアが相当厄介な存在であったことが示唆されています。
更に巨大モンスター・メガビョーゲンですが、自然に宿るエレメントだけではなく、人工物(鏡)からも出現するというなかなかの厄介さがある事も判明しました。尤も、その鏡にもエレメントはいましたから、エレメントがいる、がメガビョーゲン出現の最低条件ぽいですね。*2
他にもいろいろ気になる設定が…
- 今回もプリキュアの事を隠す必要性がある。プリキュアの事もそうだが、どうにもヒーリングガーデンの存在そのものを秘匿したいようだ。
- ラテはヒーリングガーデンの王女。人語を喋れないが、聴診器型アイテムを使用する事で心の声を聴くことが出来る。
- やはりラテはエレメントとシンクロする能力がある様だ。第三話では風邪っぽい症状になったが、こういうのを細かく表現すると深みが増すかも…
- 町中ではメガビョーゲンの話題は結構出ており、敵側は自分たちの存在を知られる事に対してあまり頓着はしていない様子。
- ニャトランはのどかとちゆの変身をあえてひなたに見せる様に誘導した節があり、意外と策士?
- 第4話で明確に「敵は倒すんじゃない、浄化するんだ!」とニャトランが言っている。
- パートナー以外とは変身できない。第二話でニャトラン+のどかで失敗している。
とりあえず、再序盤が終了した、という感じですが、まずは登場人物全員がとても優しい、というのが印象的です。敵側もやっている事はともかくキャラクター的にあまり悪辣、というイメージはなく、全体的に少し緩いスタートだったかな、と感じます。
反面、敵は自然(あるいはそれ以外も)を病気で蝕む、という攻撃手段を用いますし、のどかの病弱設定もこれから活きる場面があるでしょうから、ここから重くなっていく可能性も十分にあります。
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【5/3おさらいセレクション後に少し気が付いた点を追記】
正直言うと特に追記する事はないのですが、少し気になったのは、ビョーゲンズ側とヒーアニ達に若干の認識違いがあるのでは? と思えた点です。
と言うのも、ビョーゲンズ側は目的が地球を病気で蝕み「この星」を手に入れる事、そしてキングビョーゲンの「肉体を取り戻す」事だと明言しています。プリキュアの対処は二の次、という事を言っていました。また「この星」という表現を使ったのは何か異星人めいた表現にも聞こえ、どちらかと言うと侵略者のような感覚を受けます。
逆にヒーアニ達はビョーゲンズの目的を「自分たちの住みやすい世界にする事」と言っておりよくよく考えるとビョーゲンズの言っている事と食い違っているんですよね。まあ、地球を病気で蝕むイコールビョーゲンズが住みやすい世界へのフォーマットイコールキングビョーゲンの肉体を取り戻す事、と連携していても不思議ではないんですが、どうにもヒーアニ側は詳しい事情までは理解していないような錯覚を受けました。
更にはビョーゲンキングダムもヒーリングガーデンと同じく秘匿された世界である事も語られており、つまり対の存在の様なニュアンスだったのですが、そう考えるとビョーゲンズ達が上での仮説の外界からの侵略者でなかった場合、なんで今侵略行為を開始したのかが謎なんですよね。
冒頭でプリキュアがシンドイーネ曰く「キングビョーゲンがギリギリまで追い詰められた」のは「はるか昔」だとグアイワルが言っていましたが、それだとテアティーヌとキングビョーゲンとの関連性がイマイチ見えてきません。尤もテアティーヌが恐ろしく長生きな可能性もありますが。
遥か昔プリキュアと共にキングビョーゲンを追い詰めたヒーアニがいた→ここ最近キングビョーゲンの力が増し、ビョーゲンズ三幹部を中心にヒーリングガーデン侵攻*3→なんとか当代女王テアティーヌが押しとどめたがこのままでは無理ゲーと判断した彼女が見習い三匹を人間界に*4→テアティーヌと拮抗状態に陥ったキングビョーゲンはとりあえず人間界を蝕み更なる力の回復を図っている。
ぱっと思いつく流れはこんな感じですかねえ。もちろん推論の域を出ませんが。見返すと色々なことが再確認できて面白いですね。
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【5/10おさらいセレクション後に少し気が付いた点を追記】
- 冒頭部シンドイーネが「キングビョーゲン様を在りし日の麗しき姿に戻す」のが目的、と語っているが、キングビョーゲン様はマジでイケメンの可能性がありますね。敵ボスに心酔している女幹部というとプリアラのビブリーが記憶に新しいですが、彼女の場合どちらかと言うと心の拠り所(+洗脳)だったから、という側面が強かった。しかしシンドイーネの場合はただ単純にキングビョーゲンの魅力の虜になっているだけの感がある。この辺りは話数を重ねて彼女の事情が語られると変わってくるかもしれませんが。*5
また、在りし日の姿を知っている、という事は少なくとも太古の昔にキングビョーゲンが封印された時点でシンドイーネはビョーゲンズだった事になります。流石にこの辺りでフェイクを入れるのはプリキュアシリーズではなさそうなので、彼女に限らず三幹部がどういう立ち位置なのか、今後に期待でしょうか。 - 他の二匹のヒーアニと違い、ニャトランだけは猫のふりをすれば比較的自由に町の中を行き来できるんですね。*6これは彼だけが斥候能力に優れている、とも言えます。そんな彼が第3話ではパートナー探しでペギタンに後れを取った、というオチは面白かったですが。
- ちゆの実家の旅館に対する誇りは何か理由があるのかもしれませんね。単なる実家愛ではないのかも? ただ、最終的に家を継ぐのは彼女でしょうからその絡みなのかな?…とは思いましたが。明確にプリキュアシリーズのテーマでもある「何かを守りたい」という感情を彼女は明確に「実家」に対して向けており、ラテと地球全体にそれを向けているのどかとは少しスタンスが違うのが面白いです。
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【5/17おさらいセレクション後に少し気が付いた点を追記】
今回もあまり追記する事はありませんかねえ…どちらかと言うと第12話までの流れを鑑みつつ追確認する事が多かった回です。主にひなたがらみで。
- まずは敵側の事情。キングビョーゲンが地球を蝕む事でテアティーヌより先に封印から目覚めたい旨の発言がありましたね。という事はテアティーヌも封印状態だという事になります。そうなると先回のキングビョーゲンに大ダメージを与えた大昔のプリキュア&ヒーアニがテアティーヌとそのパートナーなのか、それとも違うのか分からなくなってきました。
第一話でテアティーヌがラビリンらを呼び寄せたのもそうなのですが、ここら辺の時間軸がちょっと分かりにくいです。もし大昔にキングビョーゲンと戦ったのがテアティーヌだった場合、ラビリンらを呼び出すまでの間、何やってたの? という事になりかねません。 - ダルイゼンから、一応プリキュア達の出現は一定の場所に集中している、という発言がありました。これは第10~11話での疑問、プリキュア達がいる所に都合よく幹部&メガビョーゲンが現れる事の説明付けに一応成り得ますが、あの話では功を張り合ったシンドイーネ&グアイワルにいつも通りのダルイゼンという到底プリキュア達を狙い撃ちしたような感じではなかったんですよね。加えて、キングビョーゲンはプリキュアの討伐を命じていないどころか、あくまでも地球の汚染優先の発言を繰り返しています。ただ、この話のグアイワル出陣に関してはプリキュアの力を見てみたい、と明言していますから逆から言えば「狙い撃ち」とも取れるのですが。
- 改めて見ると、ニャトランとひなたとの契約(苦笑)シーンはSNS上でも言われている通り某運命ゲームの「問おう、お前が私のマスターか」インスパイアですかねえ。予想以上に似ています。
しかし、やはりひなたはこの段階ではイマイチ覚悟が足りない、というか本当にノリでプリキュアになった感が強いですね。ニャトランの言葉には確かに納得させる部分しかないのですが(「守りたいと思うものを自分自身で守るんだ」)、やはりのどかやちゆに比べると受動的ですよね。最後に自分自身で選択したとはいえ。
ここら辺は本放送復帰後に描かれるとは思うので不安視はしていません(というかこの作品のひなたというキャラクターを語るには不可欠なファクターでしょう)が、慎重に話を進めてほしいなあ、と改めて感じました。彼女は確かに欠点が多い困った娘ではありますが、プリキュアに最も大切な「優しさ」にあふれている事を再確認した回でもありましたね。ニャトランもそこを大きく買っていましたし。 - おさらいセレクションは3人が変身する回、すなわち今週までという噂がありましたが、どうやら根も葉もないデマだったようですね。とりあえず来週以降も継続の様です。流石にここまで長いと将来のプランが心配になってきます。短縮なのか、延長なのか…状況は神のみぞ知る、ですが。
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次回は
ちゆとひなたがお互い抱いていた印象と解釈の相違からぎくしゃくする…という内容の様なので、今のうちにキャラクターの地固めをするといい作品に仕上がりそうな気がします。なんにせよ楽しみですね。
ここまでのヒープリをかいつまんでナナメからバッサリ
このさあ…ちょっとにぎにぎを連想させる絶妙な指の開き具合がさあ…あざとい…あざといんじゃよおおおおお…
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*1:もしくは4人+立ち位置が若干違う1人の計5人。ドキプリがこのパターン。
*2:今の段階で登場したエレメントは野原の花? 大樹、温泉の源泉、鏡。鏡、というか、ほとんどの人工物にしても何かしらの「材料」がある訳でエレメント自体は何にでも宿っているのかもしれない。そういう解釈であるならば万物に神が宿る、という思想に似ている。
*3:ここで三幹部とヒーアニは知った間柄に
*4:テアティーヌは封印されている過去のプリキュアを守っている? 少なくとも彼女のパートナーではないのかも。
*5:ビブリーの場合は肌身離さず持っている人形を大切に扱っていたのも、単なる心酔ではない事を匂わせていて上手な演出だった。
*6:ペギタンに至っては第5話で水族館と言う状況があったにせよ、追いかけ回されるハメに陥っている。