昨日のはてなブックマーク上位に、J-CASTさんのこんなニュースが挙がっていましたね。
東京オリンピック2020に関しては、今でこそ千葉県民ではありますが、実家があり長らく住んでもいた所でもある東京の話だけに無関心ではいられません。*1
まだ、東京がオリンピックを招致していた頃、正直言うと自分的には反対でした。
とは言うものの、それに特に深い理由はなくて
- 一度やった場所でやる必要性があるのか? 他にもオリンピックをやっていない国、やっていない都市は山ほどあるわけで、経験済みの東京がしゃしゃり出てくる必要性はない。
- 上記にかかるが、国内でも名古屋、大阪、福岡(福岡は正式には未達成)などが立候補している。
- お金を使うなら、むしろ東京マラソンを国際的なイベントとして育てるべきである。
みたいな理由です。
また、どうしても当時の都知事の石原さんの最後の自己満足みたいな感じが鼻に突いた事も気に入らない理由の一つでしたね。
そして、決定的だったのが東日本大震災でした。
「こんな時だからこそ、やるべき」みたいな風潮でしたが、どうにも、これには違和感しか感じませんでした。
私は今でもそう思っていますが、東日本大震災の被害というのは、まさに「国難」のレベルであり、そんな浮ついたことをしている場合かね、と思っています。
なので、元から反対派だった私からすると、今回の記事の意見には「何を今更」と思う訳ですが、この一連のオリンピック招致で一番残念だったのは、やはりイスタンブールの落選でした。
正直、もったいなかったと言っていい。
イスタンブールを擁するトルコは親日国として有名で、ある意味日本にとっては非常に貴重な国です。実際、招致もイスタンブール有利に進んでいたのですが、隣国シリアとの関係の懸念や反政府デモなどで自爆する形になりました。
しかし、ほぼ時を同じくして、石原さんから都知事を引き継いだ猪瀬さんがトルコに批判的なインタビュー応答をして、IOCから注意を受けてしまいます。
はっきり言うと、ここで東京は降りるべきでした。
そして、降りた上でイスタンブールに一票を投じれば良かったと思うのです。打算的な物言いかもしれませんが、それでトルコとは更なる友情で結ばれたかもしれないんですから。再度言いますが、貴重なんですよ、ここまで日本に好意的な国って。逆に日本は日本で尚更でしょう、トルコに悪感情持っている人はあまりいないと思います。
ああ、日本の外交下手がでたな…というのが正直な感想でした。
まあ、結局のところ2020年のオリンピック開催地は東京に決まり、あとの祭り感を残しつつも、今はそれに向かって邁進するしかないのでしょう。
だからこそ、今回の新国立競技場の建設費問題で国会が揺れ動くのは、最早溜息しか出ず、まして、今回の記事のような意見が今更噴出する事に、私としては嘆息を禁じ得ない所なのです。
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*1:大体、今住んでいるところだって自転車で5分走って橋渡れば東京都だしね(笑)。