艦これにハマって、もう1年とちょっとになります。
このゲームが流行った要因は色々あると思います。今風のキラキラした萌え系の絵に迎合しなかったというのもあるでしょうし、あまり課金を強要してこない親切さもあったでしょう。
私が艦これを始めた理由は、友人らに「ウィザードリィ好きなら絶対ハマる」と奨められたのと、流行に乗ってみたかった、というミーハーな理由もありました。
んで、私の悪い癖、なのかもしれませんが、お気に入りのキャラがいるととにかく育てまくってしまう、というか愛情が偏りがちになってしまいます。
というのも、ちょうど艦これを始めた時期は、もう艦これ最盛期と言っていいぐらい、二次創作もpixivもそれ一色でした。*1
そんな訳で、当然、ゲームを開始する前から予備知識はあるわけで、二次創作の影響を受けた状態で始まるわけですが、実は私は最初から愛宕を嫁にしたい、と心に決めていました。
しかし、その愛宕がなかなか出ない。しかも次から次へと魅力的なキャラが出てきて、いつしか愛宕一筋などという幻想はあっさりと崩壊していったのでした。
最初にほれ込んだのは榛名でした。献身的であり、慎ましやか。初期に手に入った戦艦ゆえ、他とは一線を画す強さ。
ただ、優等生過ぎるんだよなあ…
私は元来、ToHeartで言えばレミィ、軌跡シリーズならエステルなど、明るいタイプが好きな人なので、次第にまたふらふらし始めます(笑)。
そして出会った伊勢、コイツは別格でした。
まず何より重厚な砲を備えつつ帯刀した立ちグラがカッコよく、性格もお茶目さんなうえに非常に良い。何より、他の子たちが図鑑の説明などで自分の輝かしい戦歴を自慢する中、「主砲を多少取っちゃって航空戦艦になれるわ、楽しみね♪」などと嬉しそうに言う様から、完全に私の中ではオモシロ枠にも入ってしまいました。
また、大坪氏のボイスもこの子の性格にハマっており、お気に入りになるのに一役買ってましたね。
そして、ここからが運営の思惑通りなんでしょうが、やはり史実での歴史を調べてしまう訳です。
いや、完全にやられてしまいました。メロメロになったと言ってもいい。
伊勢とその2番艦日向の航空戦艦になるまでの生い立ち、そして何より戦艦でありながら飛行甲板を有するという見た目の格好よさ! ロマンさ加減!(実用度? 知ーらない)
また、敵航空隊の攻撃をぐるぐる回転して躱しまくったり、高角砲で魚雷を撃滅したり、数々の面白エピソードにも彩られていました。
でも、やっぱりぐっと来たのは、呉空襲の伊勢の最期でしたね。
資源が枯渇し、動かす燃料がないまま呉の港で浮き砲台となっていた伊勢に空襲を躱すすべはなく、大破着底。
動力を失った砲塔を見て、退艦する乗組員たちが「伊勢はまだ戦う気なんだ」と涙したというエピソードです。
いや、こういう話に弱いんですわ。
私が初めて参加した2014夏イベントで大活躍したこともあり、初めての結婚艦は無事伊勢という事になりました。
思うに、艦これが流行った最大の理由は歴史を紐解く作業という拡張性があったからなのではないかな、と思うのです。特に日本の大戦時の艦艇となれば、その大半は悲劇によって幕を閉じる訳で、そこに儚さのようなものがあるのかもしれません。
そして、昨日7/28がその呉空襲で伊勢が大破着底した日でした。
70年前のお話です。この6艦以外にも様々な艦、乗組員、市民が犠牲になりました。日本を守るために散っていた方々に敬礼。
後日談
愛宕はもちろんその後入手したのですが、提督が子ども扱いされている台詞が多く(だからショ●提督モノが多いんだな、愛宕の二次創作って)、明らかに狙っている台詞*2も多かったため残念ながらそこまで思い入れることはできなかったです。制服などのデザインはすごく好きなんですけどね。
また、自分の艦隊を見ていて思いましたが、やはり早期に入手した艦の方が長く接する分、思い入れも強くなるしレベルも高くなる傾向にありますね。私の場合、空母にそれが如実に表れていたりします。何にせよ、因果なゲームだ(笑)。
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