ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】HUGっと!プリキュア第26話「大女優に密着!さあやとおかあさん」感想

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蘭世さんがこのあとすぐに! これは期待できる…

 

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と思ったら、本編前の導入でこんなHぃCMの場面があああああ(穢れモード発動中)。蘭世さんが一気に霞むのであった。まる。

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はあ…しゅわしゅわしたいのう…

 

さて、今回はさあや個人回でしたが、個人的にはなかなか興味深いテーマがありました。

 

話の流れとしては、地道にオーディションを受け続けた甲斐あって、清涼飲料水のCMに抜擢されたさあやは次第に人気を博すようになっていたのですが、彼女自身はまだ女優の道に進む事を半分悩んでいました。

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彼女曰く、大女優と呼ばれる母親・薬師寺れいらにその事で迷惑を掛けていないか不安に感じている様で、ルールーの助言もあって、ならばその事を直接聞けばいいのではないか、とはぐプリメンバー全員でれいらの撮影現場を訪れます。

しかし、ようやく訪れたれいらの休憩時間にさあやが上の質問をぶつけたところ、彼女からは意外な返事が返ってくる…というものです。

 

さて、上でも書いた様に個人的に興味深いテーマ、それは親の仕事を子供が引き継ぐのはどうなのか、という問題です。

このブログで過去に何度か書きましたが、これは自身も経験した問題でした。

自分の父親はとある楽器の演奏者でした。ですが、自分には一切教えませんでした。最初は漠然と引き継がせるつもりがなかっただけと考えていました。実際、楽団所属という訳ではなかったので、どこからか給料が出る訳ではなく完全なフリーな立場で正直生活は苦しかったです。子供に継がせたい、と思わなかったのかな、と。

しかし、亡くなった後、親戚から意外な事実が知らされました。

実は私の父親としては、その技術を教える気がなかった訳ではなかったらしいのです。ですが、ここは父親の血をひかなかったのですかねえ、なんと手の形を見て諦めたそうです。

自分で言うのもなんですが、私の手はとんでもなく小さいです。大体平均的な女性と同じ程度、そのくせ男性の手には間違いないのでずんぐりむっくりしており、指も短い。実際、音ゲーなんかやると不利さを思い知る事になります。*1

その親戚の娘さんがその楽器を習いたいと父親に頼んだことがありましたが、その教え方は一切妥協がないものであり、なるほど、私の手は父親には妥協できないシロモノだったんですね。

結局、父親は自分のやりたいことに口出しは一切しませんでした。その事は感謝していますし、あれが父親なりの答えだったのだろうな、と今考えると思います。

自分語りはこの辺にして、今回の話に目を向けてみると、れいらのさあやに対する態度は実に母親であり女優であり、上手に表現していましたね。

上記のさあやの疑問に対して、れいらは逆にさあやが本当になりたいものを問うのですが、彼女が逆質問に戸惑うさまを見てれいらは毅然と、さあやがこれからも女優の道を歩むというのならば、薬師寺れいらの娘である、親の七光りである、という偏見は常に付き纏うという事実を突きつけた上で、別の道もある、という事を示唆しました。

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一見冷たいように見えましたが、これは額面通りに受け取ると、言い方こそ違うものの、ゴプリのみなみの両親や、プリアラのあおいの父親の音楽の道に進む事への容認と同じであり、娘の進みたい道を応援するという、意思表示です。違う道もあるのよ、と言いつつそこから無言だったのは、それを選んでも否定はしない、という愛情表現の様に受け取りました。

しかし、別の道という言い方は、前述の七光りの事も踏まえた上で、今のまま自分を追いかけているだけでは、その呪縛から逃れる事は出来ない、さあやなりの演技を身に着けなさい、という厳しい先輩からの助言とも取れます。自然にダブルミーニングの意味合いを持たせているのも上手に感じました。

母親であり、先輩であり、ライバルでもある、厳しい芸能界での親子関係を上手に現していましたね。

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それを言われたさあやは思い悩むことになりましたが、若い頃のれいらを知る現場の人間の助言や、今現在でも演技に対して弛まぬ努力をする母親を見て、自分が女優を目指すのは母親への憧憬があった事を思い出し、戦闘終了後に母親との共演を夢の一つとして挙げて今回は幕となりました。

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さあやは「女優の道を進むのかは分からない」としながらも、母親との共演を口にしたという事は、結局今の道に邁進する事を宣言した訳ですね。ただ、女優の道に進むかは分からない、と言った辺り個人的には少し覚悟の足りなさを感じたのも事実です。それを受けたのかは分かりませんが、れいらも「そこまで来れるかしら?」少々挑発的な物言いをしており、過去回でも表現された「さあやは実は負けず嫌い」を熟知して言っているとすれば実に分かっている母親だなあ、とも感じましたね。

 

さて、今回は戦闘シーンも少し、おっ? と感じる場面がありました。

まず、トゲパワワについてなのですが、今回は蘭世から発生したトゲパワワが基になって猛オシマイダーが出現したのですが、なんと、そのトゲパワワ発生原因が「ネギって嫌いなのよね」という好き嫌いという実にちっぽけなものでした。実際、小さいトゲパワワが一つだけポツンと発生した表現があり、それをジェロスと取り巻きのイケメンが増幅させるというものだったのですが、正直、こんなもので猛オシマイダーを呼べるというのならば、それこそ素材は無限にある事になり、何気に相当ヤバい能力を敵側は持っている事になります。

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それでもオシマイダーの上位の猛オシマイダーが創造出来るという事は、結局のところ幹部の質は如何にトゲパワワを増幅させる力があるのか、という点にかかっているのかな、というのが興味深かったです。

そして、更にジェロスが指パッチンだけで撮影現場の人間から次々とアスパワワを奪う→トゲパワワを発生させて気絶させるという、エナジードレイン的な事をしたのも少々面喰いました。

今まで幹部クラスが、ここまで直接的に、しかも相手の生命力を吸い取る様な行為をした事は作中なかったはず(一話にあったが、あれもオシマイダーを呼ぶための布石だった)ですが、これはオシマイダーなど呼び出すまでもない、という事でもあり、これ幹部全員あたりでやられたら、もうはぐくみ町壊滅するんじゃね? という勢いです。

このあたりをどう設定しているのかは分かりませんが、伏線だったらちょとやだなあ、と感じます。だって、これが出来るのならばオシマイダー召喚なんて余興みたいなものじゃないですか。まあ、民衆に恐怖心を与え効率よくトゲパワワを回収するには有効なんでしょうが…

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戦闘自体はキュアアンジュ以外の4人が吹っ飛ばされ、ピンチになった所でさあやの母親の仕事の場であり夢の実現場所でもある撮影現場を守るために奮闘。技は詳細不明でしたが青い光線状の鞭を相手に巻きつけ、地面に叩きつけた隙にツインラブロックビートで決着しましたが、ここは出来ればキュアアンジュに新技が欲しかったかなあ。一応、決意を決めた回でもあるし。*2

今回の鞭状の技は浄化作用はないみたいなので、ハートフェザーorフェザーフラストの応用かねえ…

 

あと、さあや以外で気になった点をいくつか。

  • 蘭世ちゃんは意外と芸達者じゃない? 芸能界でしぶとく生き残れるのは彼女みたいなタイプだと思う。

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  • ルールーがすっかり食いしん坊役みたいに? 本当にアンドロイドか?( ´艸`)

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  • はなは暗さこそなくなっているが、未だに自分の取り柄のなさにコンプレックスあるのね。

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特に最後はちょっと気になりますね…最終的にはなが将来の夢に何を挙げるのかは作品の大テーマの一つになりそうですね。

 

さて、次回は

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次回ははな達の担任の先生が父親になるお話ですか。24話のナイトプール回に伏線がありましたね、そう言えば。

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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ハリー…貴様、そこに指定席みたいに鎮座ましましているんじゃないッ!

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:逆に父親は大きな手の持ち主だった。

*2:逆から言えばそこまでではないから新技発動とかにはならなかった、とも解釈できる。上でも書いた様に少し覚悟が足りない様にも感じるのはそのためか。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第25話「夏祭りと花火とハリーのヒミツ」感想

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全財産が500円…今時は焼きそば一個買ったら終了なんだよなあ…昔は2品ぐらい行けたものだが…と考えるおっさんブログはこちらです( ´艸`)

 

しかし、そのなけなしの500円で奇跡のアタリを引いてはなに粉かける眼鏡男! 許しませんからねッ!(錯乱)

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とは言うものの、はなには暗い過去があった様ですし、そのはなに好意を抱いている(であろう)この眼鏡男ひょっとしたら将来絡む可能性ありますね。いや、いかにもモブっぽいしそれはないかな?

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あと、それに関連してはながくじをムキになって引くシーンがありましたが、彼女は課金ソシャゲやっちゃいけないタイプだなー(笑)。

 

さて、今回は夏祭り回を絡めつつハリハムハリーの秘密に迫る、というものでしたが、実際は予想の範囲内であり、更にはぐたんの正体について全く触れられなかったのが惜しかったです。加えてほまれの家庭の事情もある程度開示され、どちらかというと設定暴露回に終始した印象でした。

 

ハリハムハリーについて

今までの行動・言動から元クライアス社なのではないか、という疑念は元々ありましたが、今話で確定しました。

初登場した敵幹部・ビシンに暴露されたわけですが、その前にほまれと二人きりになった際にもある程度の身の上話をしており、要約すると

  • 元々孤児だった。
  • 同じ境遇の仲間と共同生活をしていた。
  • そのおかげで赤ちゃんのお世話などはお手の物

というものです。それに加えてビシンの話を統合すると

  • クライアス社にスカウトされて改造手術をされたらしい
  • ビシンとは元々仲間だった

という事らしいです。

人間体に変身する事に制約をあまり受けていない表現が散見されていたため、どちらが本体なのかは不明でしたが、回想シーンで鼠型の仲間と群れている場面があったのでねず…ハムスターの方が本来の姿の様ですね。

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加えて、本来の姿は巨大かつ凶暴なネズミ型モンスターであり、今回はビシンにその封印である首の金色の鎖を破壊されてその本性を現しました。

気になる点はいくつかありました。

まず、ハリハムハリーの本来の姿を封印している金色の鎖です。単純に考えれば封印装置ですが、ビシンに破壊された後キュアエトワール必死の説得とPTCで浄化された後に元の状態に再生しました。そう考えると、誰かが与えたものである若しくは自身で開発した、言うなれば機械的なもの、というよりは自身の意志で創造されたアスパワワの結晶の様なものかもしれませんね。*1つまり、そこまでの意志を固めさせられる出来事がクライアス社所属時にあったと考えられる訳で、これははぐたんとの絡みである事が可能性が高いと考えられます。

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いい機会であったにも拘らず、ミライクリスタルホワイトの事も含めて、はぐたんがらみの事情は今回も語られなかったわけですが、ここまで来ると個人的には最終回手前ぐらいまでこのネタは引っ張るのかな? と考え始めました。それが吉と出るか凶と出るかは最後まで視聴してみないと分かりませんが…ね。

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更に彼自身が受けた改造についても気になりますね。回想シーンでは手術台の上に乗せられ「やめろ! ショッ〇ー!」状態でしたが、今回の最後で間違いなく浄化されており、これは浄化できる=オシマイダー化だった可能性が否定できません。

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オシマイダーは人間のネガティブ感情を増幅させて怪物を生み出す(媒介の有無が若干不透明ではあるが)ものですが、そこに更に人為的な何かを加える…という推測が成立します。明らかにドクター・トラウムが一枚絡んでいそう*2ですが、考えてみると彼が呼び出した猛オシマイダーはダイガンが呼び出したオシマイダーを作為的に強化する、というものだったので、そう考えるとハリハムハリーはそのプロトタイプとして利用されたのかもしれませんね。ただ、それだといきなり猛オシマイダーを呼び出したジェロスの説明がつかないんだよなー

彼がクライアス内部についてどこまで把握しているのかは分かりませんが、今作はルールーの事も含めて、ある程度プリキュアサイドにも敵側の情報が筒抜けている珍しい作品なんですね。そりゃ、クライアス社側もメンツ一新したくもなるわ…

 

輝木ほまれ=キュアエトワールについて

こりゃ、ハリーに間違いなく惚れているねえ…

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だからという訳ではないのですが、ハリーがほまれに過去を話した際に、ほまれもある程度の身の上話をしました。

彼女は現在祖父祖母(恐らく母方)の家に住んでおり、母親は重機を操縦する、という発言があったため、どうやらガテン系の様ですね。少しだけ家庭内のシーンがありましたが、祖父祖母は気の優しそうな典型的な良い人たち、母親は美人だけど中身肝っ玉かあちゃん、みたいな感じでしょうか。

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しかし、ほまれが一時フィギュアを断念していた際、そういうに女性にありがちな叱咤激励はせず優しく見守っていたそうで、根は優しい人物だと想像がつきます。

更に父親は離婚しているらしく、結構ハードな家庭環境でもあるようですね。

そんな家庭で育ったため、ほまれとしてはフィギュアスケートの選手として早く一本立ちして皆に恩返しがしたいと考えており、メンバーの中では一番将来をきちんと見据えているんですね。そう考えると、序盤で彼女がやさぐれていた展開もちょっと納得です。ほまれが父親の事をどう考えているのかは分かりませんが、それも無関係ではないでしょうし、ジャンプ恐怖症に対する絶望が深かったんでしょうね。*3

後半はモンスター化したハリーを前に攻撃を躊躇してしまい押され気味だったはぐプリチームの流れの中で、一人彼の前に立ち塞がり、必死の説得を試みました。

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要約すると、彼が元クライアス社の人間であろうと関係はなく、皆は仲間であるという事。そんなことで悩んでいたというのなら打ち明ければよかったのだ、という事なのですが、その叱咤激励に似た説得がなかなか激しかったので…*4

ハリーに間違いなく惚れているねえ…(大切な事なので二度言いましたッ)

最後にはハリーの内面にシンクロダイブした様な表現も見られ、これからどういう関係性にするのか注目の二人かもしれません。上手くまとめてほしいですが、これらは時間を掛けてじっくり描いていくのが肝な気がしますね。プリキュアシリーズの恋愛関係は批判の的になる事が結構ありますが、これはいきなりぽっと出のキャラと時間を掛けずにそういう関係性を仄めかすからだと思うので…

 

ビシンについて

一言で言うとこれまためんどくさい奴が出てきたなあ、という感じです(笑)。

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クライアス社側の鳴り物入りキャラクターで、今回でハリーとの関連性をまざまざと見せつけてくれましたが、クライアス社入社前からハリーの仲間だった点とその名前から正体がハクビシン(もしくはモチーフ)の可能性があります。

今回は逃げるハリーを黒いウェーブで攻撃して追っかけまわしたり、闇の力を凝縮させてハリーの金の鎖を破壊したり、と人間体の姿での技披露に留まりましたが、ハリーと同じく正体を隠しているでしょうし、巨体化形態もあると思われるので、本性を現した際に真の実力が分かるのかもしれません。

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注目点としてはハリーに対する執着心が半端ない事でしょうか。実際、今回ほまれとハリーの前に姿を現したのも、裏切者である彼の抹殺ではなく連れ帰って元の鞘の収まってほしい、と願っての事であり、彼に愛情を感じている様なニュアンスがありました。

一人称が僕であり、今の段階では男であると考えられますが、比較的高めの女性声優が声を担当しており、さらに見た目が中性的である事から女性である可能性もありますね。*5

更にハリーを元の姿に戻してプリキュア達を襲わせた事で、本来の姿に戻ったと狂喜するものの、ほまれの説得によって理性が取り戻されそうになった際には醜く顔をゆがめ「なんなんだ! 貴様は!」と彼女に激怒しており、ほまれはほぼ確実に憎悪の対象になりそうです。

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どうも、ハリーに相当深い思い入れがある様なので、これは転じるとほまれのみならずはぐプリチーム、延いてはハリーに対しても激しい憎悪を撒き散らす厄介な存在になるかもしれませんね。

 

次回は

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さあやと母親の関係性に切り込みそうな感じですか。非常に気になっていた二人なのでこれは見逃せませんね。っていうか、その食戟の〇ーマみたいなドラマは突っ込んでいいんですかね?( ´艸`)

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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今回射的屋台やっていたダイガンさん、取れるものなら取ってみろ、とルールーを挑発していたけど…部下の能力把握してない奴は淘汰されてもしょうがないんだよなあ。*6

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:もう一つの可能性としてはプリキュアの浄化技の影響で過去の姿に戻った。

*2:実際、ドクター・トラウム初登場時に見知りである事が描かれ、毛を逆立てて威嚇している。

*3:しかし、そういう点をも含めて周りが彼女を不良扱いしていたというなら、なかなか闇が深い…

*4:同時に流石ツンデレクイーンの一角、小倉氏! と思ってしまった。

*5:そうなるとvsほまれという展開もあり得るか…怖い…

*6:まあ、直接の部下じゃなかったけどさ!

【アニメ】HUGっと!プリキュア第24話「元気スプラッシュ!魅惑のナイトプール!」感想

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水着の止め絵のみでこのあとすぐとか、スタッフの自信が漲っておる喃…

 

さて、今回は恒例水着回という事で息抜き回の色合いが強かったですが、色々と面白い場面がありました。

 

話の流れとしては、町内会で開かれるナイトプールに大人の雰囲気に憧れるはなは興味津々だったのですが

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どうみても、盆踊り大会にプールを加えただけのみならず、サイドに飾られる鯉幟とお祭り飾りつけというおっさんのごたまぜセンス全開ちょっとはなの考えていた雰囲気とは違ったため、はぐプリチームがコーディネイトを担当する…という事になります。

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皆の努力の甲斐あって、ナイトプール自体はセンスの良いものに仕上がり、大盛況となりましたが、そんな最中ジェロスが猛オシマイダーを召喚、しかし…というものです。

 

上でも書いた通り、比較的息抜きの回だった訳ですが、いくつか気になる表現がありました。

まず、はなが前回の事件についてかなりの恐怖心を抱いている事です。ナイトプールの準備中、はな以外のメンバーが積極的に笑顔で準備を続けるはなを見て「彼女の笑顔が前向きである」趣旨の事を述べていましたが、はなはプールに一人浮かびながら前回のジョージ出現を相当不安そうな顔で回想しています。

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そして、後半ジェロスが召喚した猛オシマイダーがナイトプール参加者のトゲパワワを増幅させている場面を見て腕を押さえて恐怖している? と思われる描写があり、どうやら相当なトラウマになっている可能性があります。

特にまずいと感じるのは、はなとそれ以外のメンバーのジョージに対するショック度合いに齟齬が生じている点で、これは後々嫌な展開の伏線となるかもしれません。

 

更にちょっと気になるのがルールーの処遇をクライアス社がどう考えているか、です。

今回、ジェロスが猛オシマイダーを召喚するポイントを定めた際に「ルールーちゃん発見」みたいな事を言ったのですが、これはルールーが元クライアス社で顔が割れているから目標にされた、とも取れますが、反面ルールーを狙っているとも解釈できる表現でした。

以前、パップルがはな以外のプリキュアメンバーの正体が割れていない、みたいなニュアンスの事を言いましたが、今話の最後の展開を見る限り、最早全員の正体はクライアス社側には周知されているはずですし、無理にルールーをオシマイダー召喚の目標にする必要性はないんですよね。

ルールーは嫌な表現をすると無断で退社したようなものですし、クライアス社側としてもそれなりに重要な存在だったはず(その割にはバイトポジションという冷遇をしていたが)なので、ただでは済まないと思うのですが…

 

更にクライアス社の脅威に対して、えみルルコンビが一つの解答を示したのも興味深かったです。

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後半の展開は、前々から考えていたのでしょうが、えみルルコンビがナイトプール真ん中のお立ち台に突如乱入、いきなりライブを始めたのですが、その最中にルールーを発見したジェロスが呼び出した猛オシマイダーが出現、会場はパニック寸前にまで陥ります。次々と観客からトゲパワワが噴出し右往左往するはな達でしたが、なんと、えみルルコンビはライブをそのまま続行、その歌声で観客のノリはヒートアップし、猛オシマイダーを無視して盛り上がる=再びアスパワワが溢れるという展開が待っていました。

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これは相手のトゲパワワを滅ぼすのではなく、より強いアスパワワで上書きするという完全な力技が可能である事を示しています。

もちろん、プリキュア達が使う浄化技も突き詰めていけばこれなのでしょうが、バトルではなく歌でオシマイダーを(一旦は)退けた事に注目したいのです。何より、トゲパワワもアスパワワも個人個人の気の持ちようである事が今回は強く現れていました。

元々、先回の記事でも書きましたが、クライアス社側のオシマイダー生成は、暗い感情、というにはあまりにも小さいネガティブ感情を無理矢理増幅させるものです(今回はプールを走り回った男の子が注意を受けたため「ちぇ」という感情を持ったため狙われた。「うぜえよ、〇ね」レベルですらない)。ハナから無理があるんですよね。

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逆から言えば、ライブに夢中にさせるという、こんな単純な手段で猛オシマイダーを弱体化できたわけで、最後にバトルになった際にもキュアエールが彼女らからヒントを得た、みたいなことを言っていたのは印象深かったです。

 

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戦闘自体はえみルルコンビが猛オシマイダーを弱体化させた際に変身、キュアエールら三人がパンチで圧倒した後にとどめのツインラブロックビートという新キャラ優先パターンで決着しました。というか、今回の三人パンチも初代に感化されすぎぃぃぃ!

 

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引きではなんとチャラリートとパップルが芸プロを立ち上げていたらしく、えみルルコンビをスカウトするという展開でしたが、チャラリートの再生回数283とか言っていた所は突っ込むところか?( ´艸`)

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そして、おや、向こうから見た事ある人が…

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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生きてたんかい! われええええぇぇぇぇぇ!

 

は!!!!?!!?!!!!? 次回予告とか書く前にまとめに入ってしまったじゃないか! どんだけ美味しいんだ、この5秒親父は! 最後に全部持っていかれちまったよ、ダイガンさんに…(↑上の台詞は視聴中マジで叫んだ。ついでに笑い転げた)

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それにしても、前回不意打ちで倒れた彼をすぐに介抱しようとしたキュアアンジュでしたが、今回は無事だった事に嬉しそう顔をしており、本当にさあやは優しい子ですね。前回治癒する暇もなくすぐ消滅したダイガンを見て心底悲しそうな顔をしたのも印象的でしたが、今回はそれもあって本当に安堵した様で良かった良かった。

 

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次回はハリーとほまれ回? いよいよハリハムハリーが真実を打ち明けそうな雰囲気ですが、やはりほまれを絡めてきそうですね。今回も屋台を出していたハリーを「カッコいいね」と噂していたモブをみて照れたような表情を浮かべているシーンがあり、この二人をペアにするのは確定っぽいですね。一歩間違うとバッシング対象になりかねないネタだけに、どう料理するかは注目でしょうか。

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

 

【アニメ】HUGっと!プリキュア第23話「最大のピンチ!プレジデント・クライあらわる!」感想

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ん…強キャラ感ない…面白枠感ある…

 

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と思ったら開始8分でオシマイダー呼んだはいいものの、味方の背後からの奇襲で一発退場とか…流石に扱い酷すぎませんかねえ…

 

さて、今回は…そのタイトルからラスボスの正体にスポットが当たりましたが、あまりにも新設定をぶっこみ過ぎていて、ちょっとわちゃわちゃした回でもありました。

こういう展開を私は独自に新展開準備回とか適当な名前で呼んでいますが、とりあえずは箇条書きで整理してみると

 

  • OPとED変更。ルールーは許された!

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  • 尊過ぎね…?

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  • リストル曰くミライクリスタルは10個あるらしい。しかも、プリキュア達が次々と回収しているのは計画通りらしい。
  • どうもはなには暗い過去があった様だ。
  • 唐突に背後から新キャラ、ドクター・トラウムに襲われ開始10分以内でダイガン退場。ダイガンは元々無能として疎んじられていた様子。
  • ドクター・トラウムが造るオシマイダーは若干強力。まだ詳細は不明だが呼び出されたオシマイダーをパワーアップさせる、という方法を取る。猛オシマイダーというらしい(EDクレジットより)。

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  • ドクター・トラウムと同時にとうとうクライアス社の社長登場。意外性はなくジョージだった訳だが、本名ジョージ・クライである事が判明。

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  • ジョージは5人から10個のミライクリスタルとプリハートを奪って時間停止能力発動。動けるのははぐたんのみという状況でゲームオーバーかに思われたが…

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  • キュアエールのみジョージに奪われそうになったはぐたんの声に呼応して辛うじて動いてミライクリスタル奪取→時間停止解除
  • その様に少し驚いたジョージだったが、キュアエールに何か感じるものがあったのか、ドクター・トラウムにその場は任せて退場。
  • そこから5人のラッシュ→最後はツインラブロックビートでフィニッシュ。
  • ここに来て、ハリハムハリーがミライクリスタルを一つ隠し持っている様だ。あとほまれといい雰囲気に…おのれネズ公…
  • クライアス側も「全てを破壊するかもしれない」という新幹部? のビシンの封印をリストルが解く場面が挿入

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ぱっと思いつくだけでも、社長登場、新幹部二人追加、リストルを除く旧幹部一掃、社長にミライクリスタルを渡せばとんでもないことになる、という盛り沢山でしたが、そんな中でも個人的にはメインヒロインであるはな=キュアエールに焦点を当てたいと思います。

 

さて、そのはななのですが、実は第一話からその過去に注目してはいました。転校初日という事があったにせよ、自分に対してエールを送ったり、最初が肝心である、とやたらと緊張したり、どうにも不自然な前向き姿勢が目立ったのですが、今話で大体の事情が察せました。

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というのも、どうも彼女は前の学校でいじめを受けていた女の子を庇った事によって孤立した様なのです。

度々扱われるテーマではありますが、最近のアニメだと三月のライオンの川本ひなたのエピソードが記憶に新しいでしょうか。流石にあれほど重く描かれてはおらず、表現もぼやかしてはいましたが、十分に察する事は出来たかと思います。なんか前回のNTRシーンといい、プリキュアでありながらギリギリを攻めてきますねえ、今作は。

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恐らく母親の助言もあったかと思いますが、はなはこれを切欠に転校を余儀なくされた様ですね。三月のライオンとは違う結末(ひなたは転校まではしていない)になりましたが、「自分のやったことに間違いはない!」という根幹は変わってはいませんでしたね。この事件が切欠になってカッコいい=イケてる自分に憧れを抱いているのは上手だな、と感じます(自己肯定からの憧憬)。

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そういう背景があったからでしょうか、味方の不意打ちで倒れたダイガンに対して「彼はお荷物だった」と言い放ったドクター・トラウムに対して「人はモノじゃない!」と激昂してみたり、はぐたんを手に入れようとしたジョージに向かって、ミライクリスタルの奪還よりはぐたん奪還を優先させ「はぐたんを泣かせるな!」と必死の形相で啖呵を切ったり、彼女の人格形成にかなりの影響を及ぼしていそうです。

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止まった時の中で彼女のみが動けたのは、それだけこの出来事に対する自身の揺るがない正義があったからなのでしょう。そして、自分の正しい行いがあるからこそ、未来に対して前向きに生きれる=ラスボスの時間停止すら上回るアスパワワによって動けた、と。現に動き出す時に、この事件を思い浮かべ更に母親がはなの行いを肯定した場面が大きなウェイトを占めていたのは実に興味深い演出でした。

ただ、この件については、彼女のトラウマであると同時に、まだ未解決でもあるでしょうから、今後も尾を引く可能性がありますね。個人的にはターゲットになっていた娘との再会は描いてほしいかも。そうでないと結局逃げた事になりかねないので…正直エリシオあたりだったら突っつきまくってきそうである。

 

そして、もう一つ気になるのがハリハムハリーの動向です。

過去回の表現から、クライアス側と何かしらの接点があるのは間違いないでしょうが、今回はドクター・トラウムと見知りであると思われるシーンが挿入されました。

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そして、この期に及んで、白いミライクリスタルを隠し持っているという衝撃の展開が待っていました。が、これをよくよく考えてみると少しおかしい事に気が付きます。

リストルはミライクリスタルは全部で「10」だと言っています。しかも想定以上(しかも計画通り)であると回想。

ハリハムハリーはプリキュアスカウトの際、ミライクリスタルを「8」つ集めてほしいとはな達に依頼しています。

そして全てのミライクリスタルが集まった(のにはぐたんが元の姿に戻らない)、と回想した際にははな達の8に加えて自身の持つ1があるので合計「9」という認識になっています(その後ミライクリスタルがルルえみコンビによって+2されている)。

果たして、ミライクリスタルの総数をハリハムハリーが認識違いをしているのか、はぐたんの本来の姿になる数がハリハムハリーの認識通りなのか…

元々プリハートの数*2のミライクリスタルが想定されていたのに、リストルがハナから10認識しているのも、謎に拍車をかけています。そもそも、ルルえみコンビの片方(恐らくその場合はルールー)、あるいは両方がイレギュラーな存在である可能性が高いのに、クライアス側がプリハートの数を正しく認識しているというのならば、彼らの時間操作能力が何らしかの影響を与えているのかもしれませんね。*1

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今回、ほまれに彼の様子がおかしいと随分心配されていましたが、そろそろ彼も真実を全て打ち明けた方が良いのでは? と思ってしまいます。彼女らを心配して全ては打ち明けてないのかもしれませんが、敵の社長まで出張ってきていますし、もう十分に巻き込みまくっている訳ですしね。

 

さて、次回は…

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やったー! 恒例の水着回だーって、ナ、ナイトプウゥゥルゥ!?

 

今週のはぐプリの個人的な見どころ!

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三人の怒涛のパンチラッシュで猛オシマイダーの装甲を粉々に…これ、間違いなく先週の初代に感化されたよね( ´艸`)

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

2018/7/13、加筆修正しました。

 

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*1:おまけにルールーは元身内である。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター!」感想

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あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

「おれはHUGっと!プリキュアを視聴待機していたら初代が始まってしまった」

な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 

まあ、定番のポルナレフネタは置いておいて、このあとすぐから初代が完全物理攻撃をかましまくるという否が応でもテンションが高まる出だしでしたが…

実際はここしばらく続いたえみルルコンビシナリオの集大成というかとりあえずの帰結を顕したお話でした。

 

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話の流れとしては、初代の二人が突如現れた事でわちゃわちゃしたはぐプリチームでしたが、同じプリキュア同士という事で意気投合、行動を共にする事になるのですが、えみるがギターを壊したと自責の念にかられているルールーに大丈夫だといった事に対して、ルールーはえみるが嘘をついていると糾弾したため、二人の関係性がぎくしゃくします。

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しかし、初代の助言もあり仲直りをした二人でしたが、その頃、彼氏(多分ジョージ)をジェロスに寝取られた(?)パップルは上司にさんざん責められていた事もあって、ついに悲しみの感情を爆発させ、自らオシマイダーになってしまいます。

流石に幹部のオシマイダー化という事もあって苦戦を強いられるはぐプリチームでしたが、初代の助力を得つつ、最後は元上司の悲しみを察したキュアアムールがキュアマシェリと共に彼女の心の中にシンクロダイブする…というものです。

 

初代の登場について

まず最初に断り書きなのですが、私自身は初代に対する思い入れがあまりありません。これはリアル視聴していない、というのが最大の理由ですが、その事も踏まえてある程度フラットな視線で今回の唐突な初代登場は見ることが出来たと思います。*1

とりあえずは出だしのシーンで初代はあくまでも異世界プリキュア」である事が明言されました。流石に共通世界観を使うのは映画のオールスター系だけの様です。が、これって何気に初の設定ですね。このクロスオーバーについては、過去のシリーズではまほプリ以降定番化しつつある最終回の次世代引き継ぎがありますが、ここら辺の表現は曖昧にしていた筈です。*2

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率直な事を言えば、ここで初代が出てくる意味合いはあまりありませんでした。えみルルコンビの確執を諭したいのなら、前回がそうであったようにはな達でも良かった訳ですし、もしあくまでもゲスト出演にこだわるのならば過去に確執があったラブとせつなや響と奏でも良かった訳です。

それでも初代が選ばれたというのは、秋に公開される映画の事もあるでしょうし、やはり「初代は最強である」という古くからのファンに対する「シリーズものの初代は補正が強い」を利用したかったというのもあるでしょう。

ただ同時に、今回のテーマに沿って過去作からゲスト出演を選べ、と言われたら確かに初代が一番しっくりくるでしょうし、ファンサービスという視点ではまあ良かったのかな、と感じました。*3

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その初代ですが、なぎさがえみるに素直な気持ちを伝えてもいい、という事を諭し、ほのかがルールーにえみるの心情を汲み取ってあげる事を優しく教えた訳ですが、かつてはこの二人も激しい確執の上の和解で友情を深めており、なかなか説得力がありました。ストレートな性格のなぎさがえみるを、思慮深い性格のほのかがルールーのケアに回ったのも好印象でしたね。

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後半は戦闘で縦横無尽の活躍を見せました。

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実際、はぐプリチーム5人がかりで苦戦するパップルオシマイダーをたったの二人で徒手空拳で圧倒する、という、まあ、映画での演出も見れば分かるのですが、シリーズでの肉弾戦最強はやはり初代である、というのが製作者側からのメッセージなんですね。

シリーズで徒手空拳を使うキャラは数あれど、ここまで怒涛のラッシュを展開できるのは確かにこの二人だけ、という感じです。

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しかし、ビーム攻撃まで物理で弾くのはどうなのさあ、日向ぁ(;゚Д゚)

最後ははぐたんの力で元の世界に戻っていた訳ですが、あくまでも脇役に徹したのは良い配置だったと思います。正直、今回に関しては他のはぐプリキャラやシナリオそのものを「食って」しまう不安があったのですが、良い塩梅にまとまっておりゲスト回としてはちょうどいいバランスだったと思います。

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特撮系では定番化していますが、作品途中でのクロスオーバーは今後のプリキュアシリーズに取り込まれるのかも? という回でもありました。まほプリの総評でも書きましたが、個人的には世界観を壊す恐れがあるのであまりクロスオーバー物は好きではないのですが、15年も続いたシリーズですしこういう事は出来るのも積み重ねによるメリットの一つと考えるのも良いのでしょうね。

 

えみルルコンビについて

上でも書いた様に、これで彼女たち二人のシナリオは一段落した、といった所でしょうか。

えみるとルールーの確執については、双方の言い分に一理あり、なかなか難しい問題でもありました。同時にルールーを傷付けたくないが故に意地を張ったえみる、アンドロイド故に流石に心の機微にまでは頭が回らなかったルールー、二人の特徴をよく捉えていて、確執、というよりはちょっとしたすれ違いレベルでしたね。

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実際、初代の言葉を承けて、お互い仲直りするシーンでは、お互いの頬をつねってみたり可愛らしい喧嘩に留まっており、それほど深刻な状態ではなかった気がするんですよね。ぶっちゃけ言うと初代が出張るほどの話だったのか、と。*4

ただ、えみるが和解の時に言った「ギターは壊れても大丈夫だけど、ルールーは大切な友人なのだから傷ついてほしくない。ルールーは一人しかいないのです」というのはグッときました。えみるは時々本当に染みるセリフを言いますよねえ…

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お互いの和解にあたり、ルールーはお手製のペアギターを、えみるはハートの腕輪をプレゼントしあい、より友情を深めわだかまりもなくなるという最高のコンビ結成と相成りました。

後半のパップルオシマイダーの戦闘シーンでは、かつての上司であったパップルの悲しみを察知したキュアアムールがキュアマシェリと共に彼女の内面に飛び込みましたが、例え恋敗れたとしても、その先に未来がある、新しい愛だってある事を諭し、パップル本体をハグした事でパップルを無力化、その無限の包容力に応えて新アイテム・ツインラブギターが出現しました。

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正直言うと、この場面はちょっと拙速かなあ、とは感じました。これに絡ませる事が出来たであろう壊れたギターや、二人の友情の証であるルールーが作ったペアギターがあったにも関わらず、このあたりはガン無視でマシェリ・アムールが覚醒したとはいえ突如出現するというのは…せっかくのいい要素があったのにもったいない、と感じてしまいます。

前回の記事でも書きましたが、戦闘終了後にえみるのギターが壊れたままで修復されなかったのも特に理由はない、で片付けられてしまうのは少々納得できません。

最終的にはツインラブギターによる合体攻撃でパップルオシマイダーを浄化に成功。しかし、これ弾くんじゃなくてボタン押して飛び道具発射するんですね(笑)。しかもマシェリバズーカとかいうネーミングセンスにはコーヒー吹き出しました( ´艸`)

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これで、はぐプリチームは、ハートフォーユー、PTC、マシェリアムールの合体技その1に加え、更にツインラブギターによる浄化技、と4つもの浄化技が使えるチームになったんですね。しかも、初期三人とえみルルコンビに完全に分散されており、シリーズ恒例の「誰か一人でも欠けると浄化技が使用不可」状態も解消しています。何気にすごいな。え? 最終的には5人合体技出るだろ? って? それはまあ、そう、そうねえ…

 

パップルについて

流石に昼ドラみたいな展開にする訳にはいかないですが、ジョージ? と思われる男をジェロスに寝取られる(様に見えた)という最悪の展開で完全絶望。なんと、ジェロスがオシマイダー化させたわけではなく、自らオシマイダー化するという、衝撃の展開が待っていました。

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これは裏を返せば、絶望の感情が最大にまで高まれば、クライアス社の人間が発注書を出すまでもなくオシマイダー化してしまう、という事であり、今までの根底が覆る件です。

しかし、考えてみると、元々クライアス社幹部がオシマイダーを制作するやり方というのは「相手のトゲパワワを増幅させる」というものですから、幹部自体はトゲパワワ増幅を(強制的とはいえ)手助けをしているに過ぎないんですよね。

そういう観点で見ると、もしクライアス社が本来の目的である、人々から未来を奪う、を成就した暁には、それに対して絶望した人たちから順次オシマイダー化する訳で、これははぐプリチームにとっては最悪の結末になってしまいます。もしそうなるとドキプリのトランプ王国とちょっと被りますね。

そう言えば、ルールーは元来未来を奪った後の世界を管理する予定だったアンドロイドですが、これはひょっとして、オシマイダー化を制御するためのものだった可能性も出てきました。しかし、そのルールー自体がプリキュアになったという事は…このイレギュラーがどうシナリオに絡むのか、若しくは自分のとりごし苦労なのかは、今後の展開に期待したいですね。

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パップルは心の中でキュアマシェリ・キュアアムールと対峙しましたが、その力はトゲパワワを直接二人にぶつけてもほぼノーダメージという、オシマイダーと反比例するかの如く弱弱しく、失恋のショックの大きさが垣間見えました。同時にジョージ? と思われる男以外眼中になかった様で、その見た目に反して一途なタイプでもあったんですね。

逆に不気味なのはジェロスですね。確かにジョージ? と同じ部屋にいる所を見せつける事により、パップルを絶望に追い込みましたが、逆から言えばパップル自身の誤認の可能性もあり、こうなる事が(恐らく)分かった上で誤解を招くかのような怪しげな行動に出るあたりはなかなかの悪女ぶりです。多分ですが、本来ならば一途であるパップルの性格を把握した上で彼女の思い込みの激しさを利用した、と考えるととんだ策士である可能性がありますね。

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最終的には浄化されたパップルですが、未来を示された事によって吹っ切れるのでしょうか。チャラリートはユーチューバーみたいなことをやっていましたが、彼女の場合は…

反動で男食い漁りそうで怖いな(笑)。

 

さて、次回は…なんかとんでもないことになりそうですね。はぐたん、初代帰したの早すぎたんじゃない!?( ´艸`)

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今話で、ようやくチームとして完全に固まった感じですし(実際初めて5人同時バンクが披露された)、全員に武器系アイテム付与、パップル退場、初代を出すというサプライズ、一区切りついたかと思います。いよいよシナリオが本格的に動き始めそうです。

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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プリキュアって他にもいるんですか!?」「う、うん、まあね」(言えない…総人数55人もいるとか…しかもまだまだ増える可能性大とか…口が裂けても言えないッ!!)

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:ちなみに初リアル視聴はスマイルプリキュア

*2:まほプリは異世界ゲートをくぐる表現があった。プリアラでは共通世界の様にはながキラパティを訪れている。

*3:実際、ここでラブせつな、響奏あたりが出てもピンとは来なかっただろう。

*4:もしルールーが怒りに任せてえみるの頬をつねっていたらこんなものでは済まなかった訳で、そういう点でもルールーは本気で怒ってはいないのである。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第21話「大暴走?えみるがなりたいプリキュア!」感想

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えみるが真面目にあらすじやっていると思ったら、最後の最後でオチが付くの狂おしいほどしゅきぃ…

 

さて、今回は比較的息抜きの色合いが濃い回でしたね。ここしばらくえみルルコンビの濃ゆい展開が続いたので、ちょうどいい塩梅だった…のですが…

 

話の展開としてはキュアマシェリとキュアアムールに変身する事が出来たえみるとルールーは正式にはぐプリチームの一員として迎え入れるのですが、プリキュアになれた事で意気込むえみるは何をするにも行動が空回り、その都度ルールーがフォローするものの意気消沈してしまったえみるはルールーの静止を振り切ってどこかに行ってしまいます。ぎくしゃくしてしまったえみルルコンビですが、はな達やハリハムハリーが諭した事で関係は修復。そんな時にオシマイダーが現れて…というものです。

 

えみるの懊悩については、以前はなが似たような状況に陥りましたね。ただ、はなに関しては自身で拗らせてしまったのに対し、えみるのは完全に自爆でしたのでその根本は違いましたけど。

実際問題、えみるは老人が暴走車に轢かれそうになったと勘違い(実際は暴走などしておらず信号が赤で車は停止した)して老人を助けようと変身しようとしたり、ビューティーハリーの買い物客が鞄に財布がない事に驚いた際にもそこに何かがいると勘違いして変身しようとするなど、なんかドジで空回り、というよりはプリキュアになれた事に対して少々浮かれているのでは? という印象を受けます。*1

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その空回りを反省しつつ、慰めたルールーに八つ当たりをした辺りは浮かれている事に対しては無自覚なのでしょうが、正直初登場時はその慎重な性格が最終的には危険回避になっていたのに対し、最近のえみるは単なるトラブルメーカーにしかなっていないのは少々気になりますね。

逆にルールーはえみるが愛おしいことに変わりはないようですが、今回の八つ当たりに対して怒りの感情を持っており、これに対して「理解が出来ない」とはなとさあやに漏らしました。これまで描かれた「感情を解する」から「複雑な感情がないまぜになる」という進化を次第にしているのが良いですね。

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今回ははな達やハリハムハリーがえみルルコンビを教え諭す側になった訳ですが、確かに色々な意味で未熟な二人に優しく助言するのは良いのですが、ハリハムハリーを除く三人は少々悟り過ぎじゃね? というのは気になりました。話の最終盤ならともかくまだ21話ですからね。ただ、特にさあやとほまれは俳優とスポーツ選手という幼いながらも厳しい世界に叩きこまれている娘達ですから、まあ、そういうのもありかな、とも思いますが。はなは、まあ、そう…そうねえ…(笑)

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実際、えみるとルールーはすぐに仲直りしましたし、えみるも以前のはなの様に変身出来なくなるほどの重症ではなかったため、そういう点でも今回は息抜き回のイメージが強かったです。それなりに重要なシナリオだったとは思いますが。

そして、しれっとハリハムハリーから独り言での爆弾発言が飛び出しました。

彼曰くミライクリスタルが8個集まるとはぐたんが元の姿に戻るはず、らしいのです。

え、もうそんなに? と思いましたが、よくよく考えてみるとはな達が2つづつ+えみる+ルールーで既に8個あるんですね。逆から言うと、最初から8個と明言されていたミライクリスタルですから、キュアマシェリとキュアアムールは予定調和だったという事でしょうか? それともやはりどちらかはイレギュラーであり、それぞれのプリキュアに対応したミライクリスタルは2つづつだったのか? 疑問は深まりました。もし後者であるならば、やはりマシェリ&アムールは二人で一人である、という証左にもなりますね。…まあ、しれっと第9、第10のミライクリスタルが現れても驚きませんが…

はぐたんに関してはもちろん単なる赤ん坊な訳はありませんから、その正体は注目の的ですが、これまた先週を振り返ると、8つ目のミライクリスタルが現れた事によって、二人にプリハートを分裂させて与えた金色の女神が出現しているんですよねえ。ただ、この女神についてハリハムハリーは特にコメントしていませんので、今の段階では何とも言えませんね。まさかとは思いますが、はぐたんが6人目? の可能性が否定できなくなりました。

結局、現段階ではぐたんに目立った変化は見られず、ハリハムハリーの言う様に「元の姿」があるというのならば、その条件は満たされていないか、はぐたん自身に何らしかのトラブルがある、と見た方が自然な訳で、今後のシナリオの大きな着眼点になりそうです。本当にシナリオには目が離せませんね、今作は。

 

後半はパップルが呼び出したオシマイダーとの戦闘になりましたが、パップルさんはまたしても場当たり的にこれを暴れさせるだけという、なんか懲りないねえ、という感じです。

実際、現場にいたマシェリ&アムールの二人で十分対応できており、彼女らの強さとパップル産オシマイダーの弱さが目立ちました。

先輩の戦いぶりを見学、と一緒にいたジェロスに煽られたため、自らのトゲパワワを注入された事により、パワーアップしたオシマイダーにえみるのギターを守ろうとしたアムールが吹き飛ばされ、それに伴ってマシェリも吹き飛ばされる、という場面がありましたが、苦戦という感覚はなく残念ながらなく、パップルの地力はこのレベルなのかな、という感想でした。

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最終的にはキュアエール達が駆けつけた事により、マシェリ&アムールの必殺技での足止めからPTCという完敗を喫しており、来週予告も併せて考えるといいとこなしで終わりそうですね、パップルは。

ただ、今回の戦闘はどうにも解せなかった点がありました。それはえみるのギターの事です。上でも書いた通り、オシマイダーの攻撃の余波でえみるが大切にしてきたギターが破壊されそうになったのをキュアアムールが守ろうとするのですが、その甲斐なくギターは完全に壊されてしまいます。

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しかし、このギター、戦闘終了後も修復しなかったんです。

はぐプリ世界では、オシマイダーが暴れた後の破壊の痕跡は全て修復されるドキプリ方式が採用されているのですが、私はこれを「トゲパワワで生成されたオシマイダーに破壊される=未来を失ったものが、浄化(アスパワワ)によって未来を取り戻す=時間が破壊前に巻き戻る」からと解釈していたのですが、どうにも違うんですかね。もしくは戻らない理由があるのか…このギターに深い縁があるえみルルにそんなネガティブなものがある訳もなく、今回のシナリオでも二人のぎくしゃくは解消しているので、それが原因なのもちょっと考えにくい…今回のオシマイダーが散らかしたごみに対してネガティブ感情を持った清掃員から発したトゲパワワから生成されたのですが、その素材は本人ではなく掃除道具からだったのもいつもとちょっと毛色が違いましたが、これも理由には薄い気がしますし…

メタな事を言うと、来週予告でマシェリ&アムールにツインラブギターというメロディーソードに相当するアイテムが手に渡る様なので、壊れたギターがこれの媒介になるのは容易に想像がつくのですが、それならば何故このギターだけが壊れた状態のまま残ったのかの説明はシナリオ内で欲しいかなあ、と思う次第です。

 

そして、戦闘終了めでたしめでたし、となった最後に引きで驚愕の展開が待っていました。

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どうやらはぐたんが召喚したみたいですが、流石にTVの前で変な悲鳴が飛び出ました(/・ω・)/ おいおい、これもう、マジで分かんねえな…

 

そして、来週は、突如現れた初代様を交えつつ、えみルルコンビにスポットを当てるのでしょうが、えみルル、というよりはマシェリ&アムールは初代をかなり意識しているかと思うので、どういう風に絡めるかは注目ですね。

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そして、恐らくはここでパップルは退場なのでしょうが…よく見ると社員証をぶら下げていないんですよね。確か、オシマイダー化したチャラリートも社員証は付けていたはずなので、これはひょっとしたらオシマイダー化ではなくザケンナー化!? 来週は目が離せない、どころの話じゃないなー!*2

 

 

今週のはぐプリを一言で表現

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この程度の広さの店に計6人の従業員は過剰だと思うんですよねー、いや、楽してんじゃねえ、ネズ公、とかちっとも思ってませんよ?

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:はな達にプリキュアになれた事を改めて報告&自己紹介した際にもテンションが高かったのもそう思わせた要因である。

*2:ただ、根強いファンがいる初代だけに今作のメンバーを食わないで上手に扱ってほしいという、不安もある。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第20話「キュアマシェリとキュアアムール!フレフレ!愛のプリキュア!」感想

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よし、このあとすぐでもネタバレしてる!(達観)

 

実際は公式サイトでも追加戦士の正体まであっさりバラしているし、いいとは思うんですが、あまりに情報が先行するのもなんだか淋しい訳ですよ、お約束とは言え( ´艸`)

 

さて、今回は追加戦士登場回でした。シリーズ初のアンドロイドのプリキュア化、二人同時追加、変身アイテム自体が一つしかない状況と、注目が集まりましたが…個人的には新たな謎が振り撒かれた回でもありました。

 

話の流れとしてはえみルルコンビが二人でプリキュアを目指すことをはぐプリメンバーに明かしたものの、ハリハムハリーが提示したプリハートは残り一つ。悩みながらもお互いの友情を確かめ合うえみるとルールーでしたが、途中にえみるの兄との和解、えみる×ほまれ、ルールー×さあやとの交流を挿みつつ、その過程を丁寧に描いていきました。

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そして正人に和解の印にと渡されたチケットでライブに訪れたえみルルコンビの前に、マネージャーと対立していたアーティストを利用したパップル製オシマイダーが出現、しかし当日、さあやはオーディション、ほまれはフィギュアスケートの試合中であり、駆けつけたキュアエールは風邪という事もあって本調子ではなく、ピンチに陥ってしまう…というものです。

 

えみる&ルールーについて

二人でワンセットであることは、先回から散々描かれてきたわけですが、この二人の関係性が面白いな、と思うのは、その見た目に反してはえみるの方が姉的な立場である、という事です。

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今回もオシマイダーに襲われた際に、裏切者を処分しようとしたパップルを前にルールーを庇う様に自ら立ちはだかりました。他にも、ルールーに対して新曲に歌詞をつけてほしいと言ってみたり、プリキュア側に付いた後もイマイチ消極的な態度が目立つルールーを積極的にアプローチをかける所も姉っぽいですよね。

ルールーもまた、えみるがオシマイダーの攻撃の余波で吹き飛ばされた際に、自らのダメージを顧みずに彼女を庇っており、少し手のかかる姉を大事に思っている妹的な感じが良く出ていました。

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そして、何よりその二人の愛情が二人同時にミライクリスタルを生成する事になったのですが、残り一つの変身枠をお互い譲り合ったのは非常にらしかったですね。そして、この場面でもえみるが「ルールーにプリキュアになってほしい」と譲渡的な発言をしたのに対してルールーは「二人同時になりたい(けど、えみるが大切だからえみるを優先)」と少々ないものねだりをしているのが姉妹的な感じが出ていました。

考えてみれば、ルールーに感情が豊かになったのは野乃家との交流後であり、彼女は心理的にはまだまだ無垢な状態ですから、小学生とはいええみるの方が姉的な立場なのは当然なのかもしれません。

 

キュアマシェリとキュアアムールについて

二人とも「愛」を冠するプリキュアなんですね。そして、変身バンクでも二人同時に協力しながら行うという、二人はプリキュア(延いてはSS、スイプリやまほプリ)をオマージュしていますね。

一つしかなかったプリハートですが、なんと分裂するというびっくり展開が待っていました。

しかし、この場面なのですが…

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またしても背景の暗転=時間停止?が起こっているんですね。ただ、気になったのはその場にいた全員(えみルル、キュアエール、ハリハム&はぐたん、パップル)が全員動けていた事でしょうか。プリキュアサイドが動けるのはまだ納得なのですが、パップルも「何が起こっているの!?」と動揺しており、どうにも時間停止している様な感覚を受けませんでした。それとも、パップルクラスの幹部なら時間干渉できる? まあ、曲がりなりにもクライアス社の役職持ちだしねえ…*1

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そして、皆が突然の現象に固まっている所に、謎の金色に輝く女神が現れてえみルルをハグ、そしてプリハートが分裂する…という内容だったのですが…

実は前々から気になっていたんですが、この女神(仮)って、OPの最後に黒いオシマイダー(?)をハグする女神と同一と思われるのですが、このOP、女神(仮)が黒オシマイダーをハグした瞬間、画面がホワイトアウト、はぐたんを抱っこしたキュアエールを中心にした三人、という流れで、なんか女神=キュアエール(達)、黒オシマイダー=はぐたん、とも解釈できるんですよね。

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考えすぎなら良いのですが…はぐたんの正体もまだ謎のままですし、何とも言えないですよね。そう言えば、今回一緒に買い物に出かけていたハリハムハリーをほまれが「大切な所ははぐらかしている」と糾弾する場面がありありましたが、やはりほまれは未来から来た彼らに疑念を感じてもいるみたいですね。こういう所をさりげなく突っ込むのも今作の上手さを感じます。

さて、プリハートが二つになった事により、同時変身を果たした訳ですが、変身バンクは上でも書いた通り、彼女らは二人で一人、というかあくまでもペアである事が強調されました。それを殊更顕しているのが

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なんと、お互いのプリハートの起動ボタンを押しあっているんですね。二人同時の変身バンクは過去作にもなかった訳ではないですが、ここまで二人が一体である事を表現した変身シーンはちょっとすごい…思わず食い入るように見てしまいましたよ。キメのポーズまで二人で手を組んでるしで、ペア物としては破格ですねえ、こりゃ。

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戦闘は本調子ではないキュアエールが何とかしのげる程度のパップル製オシマイダー(お察し)だった事もあって、圧倒的な強さはこの二人からは感じませんでした。少なくとも普段のキュアエールレベルの格闘は普通にこなせる、という感じでしょうか。

今回は見せませんでしたが、キュアアムールはベースが情報収集に長けたルールーですから、キャラクター性が被っているキュアアンジュを食ってしまわないか少々心配ではあります。

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そして、二人の必殺技が合わさる事で、何とオシマイダーの浄化が可能なんですね。これを二人がメロディーソードを持つ他三人と互角で素では上位互換と取るか、あくまでも二人の合体技が浄化作用がある、と取るかは難しい所ですね。ただ、こうなると単独浄化が出来ないキュアアンジュとキュアエトワールにはテコ入れが欲しくもあります。

少々残念なのが、デザイン面ですね。ごてごてした装飾はまあいいのですが、モチーフが明確な他三人と違って、単に可愛い衣装をあつらえた、というイメージです。

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あえて言うと魔法使いを意識したのかな? ぐらいでしょうか。しかしそれもまほプリほどのコンセプトは感じられず、少し中途半端な印象を受けます。で、衣装と彼女らのベースである「愛」が結びつかないんですよねえ。エール=チアガール、アンジュ=ナース、エトワール=CAという分かりやすい彼女らと並べるとより異質さが目立ちます。

もっとも、アムールとマシェリのデザインは共通項が多く、反面他三人とは異質である、という感じは良く出ているとも思うので、これは意図的にやったのでしょうね。

これでプリキュア側はフル面子が揃った訳ですが、やはりいつもより展開が早いですよね。ここからのシナリオ展開には大いに期待したいです。

 

クライアス社について

今回も途中でクライアス社側の場面が挿入されていましたが、どうも社長であるプレジデント・クライが映像なのではないかという疑念が生じました。というよりは、どう見てもリストルが操っている所が映し出されました。どうも一枚岩ではない、きな臭い感が漂ってきましたね。今回、前回登場したジェロスも出ませんでしたし、どうなる事やら。

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そして、謎のポエム男。

正確にはクライアス側の人間かどうかはまだまだ不明ですが、一応怪しい存在なのでこちらで言及します。

今回も買い物をしていたハリハムハリー・はぐたんとほまれの前に現れたのですが、はぐたんが落した玩具を拾い上げた際に、優し気にはぐたんの頭を撫でるものの、ただならない気配にいつも笑顔のはぐたんが不思議な顔をする等、やはり何かあるみたいなニュアンスでした。

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そして、なによりハリハムハリー・ほまれがいるのを前提ではぐたんの頭を撫でながら「お兄ちゃん、お姉ちゃんと仲良くするんだよ」と語り掛けるのです。

これ、おかしいですよね。

はぐプリメンバーの中で一番大人びているほまれですが、彼女は中学生ですから百歩譲ってお姉ちゃん呼びでもいい訳ですが、人間形態ハリハムハリーを見てお兄ちゃん、と断言するというのは、事情を知らない限り無理があります。

ハリハムハリーは若パパかもしれませんし、ほまれと夫婦である可能性もなくはないんですから。

もちろん、この謎の男が彼女らと過去に出会っている、という事は現段階では描かれていませんし、どうにも怪しい男ですね。

そう言えば、この男、ジョージという名前だそうですが、作品内では特に言及はなかった気がしますし、公式ページにも見た限り掲載されていません。で、よく見たらEDクレジットで判明しているんですね。今後はジョージで統一しようかと思います。

 

さて、次回は。

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うーん。カオス回かな? ただ、今作ははなも含めて意外と大人しめな娘が多いので、確かにメンバー唯一の暴走キャラではあるんですよね。随一の賑やかしとして活躍して欲しいですね( ´艸`)

 

今週のはぐプリを一言で表現

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前作のリオ君は最後まで許されなかったけど、プリキュアにもなったし彼女は許してあげて。ね?

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:ついでに言えばこの度々登場する暗転シーンでクライアス側の人間が「止まった」表現は今のところない。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第19話「ワクワク!憧れのランウェイデビュー!?」感想

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あ…れ? はなさん、普通に…普通に似合ってません?

 

さて、今回は前回の予告でアンリが絡むのが予想できたため、ほまれが一枚噛んでくるのかな、と思いましたが、あくまでもメインはルルえみコンビでしたね。しばらく燃え展開が続いた故の息抜き回のイメージが強かったですが、アンリのいい意味での我の強さに感化されたルールーとえみるが二人一緒にプリキュアを目指すことを決意する、というファクターが隠されていました。

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話の流れとしては、ファッションデザイナー・吉見リタと縁があったアンリがルルえみコンビに彼女主催のファッションショーに参加しないか、と持ち掛けます。

えみる自身は悩みますが、ルールーが意外と乗り気であった事やはな達の後押しもあって、参加する事になりました。

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しかし、その話を聞きつけたえみるの兄・正人はそのファッションショーがヒーローをモチーフにしている事を理由に*1えみるの参加に難色を示し連れ戻そうとします。しかし、その態度に業を煮やしたはなやアンリの毅然とした態度、更にえみる自身もファッションショーに出る事に強い意志を示したため、連れ戻しに失敗。大量のトゲパワワを発生させた所で新登場幹部・ジェロスの手でオシマイダー化してしまい…というものです。

若宮アンリと愛崎正人について

今回は二人の男性キャラクターにスポットが当たりました。そう言えば今回この二人は同学年(恐らく同級生)である事が判明しましたね。

アンリはほまれと関わりが深いキャラであり、ある程度の人となりについては過去回で言及されていましたが、今回もぶれない探求者という側面を強調しました。

何かのインタビューで今作のプロデューサーがテーマの一つにLGBTの垣根がない事を挙げていたそうですが、アンリは最もそれを体現化したキャラクターでもあり、女装ですらも自分の美しさを引き出すためであればそこに恥じらいや躊躇いがない、というかなり思い切ったキャラクターですね。

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今回もファッションショーの話に興奮したはなにダメ出しを出したり、求道者特有の容赦のなさは健在でした。ネクタイをちゃんと締めない事を正人に注意された際にも涼しい顔で受け流し、えみるを連れ戻そうとした正人に女装を揶揄された際にも平然と言い返すなど、良くも悪くも我儘な性格です。*2

しかし、そのぶれない姿勢が、えみるが兄を振り切ってまで自分のやりたい事、直近で言えばファッションショーに出る事、将来的に見ればプリキュアになる事を決意させましたし、えみるがプリキュアになるための応援が出来ればそれでいい、という考えだったルールーに「二人一緒にプリキュアを目指す」という目標を与えた、というのは面白い展開でしたね。本来アンドロイドであるルールーにまだまだ社会経験に乏しいえみるという、ある意味無垢な存在が色々な人間の影響を受けながら成長していく過程は良い塩梅です。そういうのをプリキュア資格者などの身内で完結させずにサブキャラを絡めるのが上手だなあ、と感じますね。

正人については、随分思い切ったキャラクターを出したなあ、と別の意味で感心させられました。

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言うまでもなく、このキャラクターはえみる、延いてはアンリに対するアンチテーゼとして登場しています。初登場回はその家庭環境と音楽家特有の偏った思想+えみるに対する独占欲を拗らせた、という印象でしたが、どうやら、その根本は今となっては古臭くなったガチガチの保守主義ですね。そこにえみるに対しての過保護と柔軟性のない固い思想が合わさって、完全に悪い方向に行ってしまっています。

そして、考えてみると音楽家一家の一員ではありますが、彼が楽器を演奏したり歌ったりする場面は今のところ皆無であり、彼自身が音楽を嗜むのかどうかも不明なんですね。この辺りにコンプレックスがあったりすると厄介な感じになりそうな気もします。

今回はオシマイダー化した事により、浄化後は若干険の取れた表情を見せましたが、これで彼の闇が晴れたのか、まだまだはぐプリ関係者の「あらゆる事に垣根はない」派閥と対立するのかはちょっと分からない幕引きでした。シリーズ通しても敵方でもないのにここまで「イヤ」なキャラはちょっと珍しいので、何気に今後の動向が気になります。何より最重要キャラクター・えみるの身内ですし、このままフェードアウトするとは思えませんしね。

 

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ファッションショー自体はオシマイダー撃退後、何事もなかった様に終了。戦闘自体ははぐプリチームがPTCでわりかしすんなり勝利を収めることが出来ましたが、これはアンリがオシマイダーのベースになった正人の苦しみを理解してハグした事による弱体化があったためでもありました。ただ、このシーンの正人の苦しみ、というのはちょっと分かりずらかったかなあ…確かに自縄自縛に陥ってはいるんだけどねえ、正人は。それを上回る頑固さがどうしても鼻につくキャラでもあるので。

更に今回唐突に登場した新幹部・ジェロスも謎のキャラクターです。ルールーのデータベースにも記録されていない存在らしく、パップルと入れ替わる形になる感じ満々ですが、少々変化球のキャラかもしれません。ちなみにオシマイダー発注の演出がツッコミどころ満載なのですが…誰だよ両脇の二人!(笑)

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そして、意外な事に今回ようやくと言うべきか、初めてトゲパワワの強さ=オシマイダーの強さである事が名言されました。逆から考えれば、はぐプリチームのアスパワワをトゲパワワで上回る敵が出てくると勝ち目はないんですね、これ。今作は敵を浄化する事がかなり強調されているので、余計その様な印象を受けます。

 

そして引きでは二人でプリキュアを目指すことを宣言したルルえみコンビに残りのプリハートは一つしかない…というオチで終了しましたが、次回はいよいよ

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ついに追加戦士登場ですね。二人同時登場はシリーズ初の試みですが、一つの変身アイテムを巡ってどういう展開になるのか期待したいところです。

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おい、こら! はな、何してるの! 早まるんじゃない!! 壊れちゃう! 壊れちゃうからッ!

 

今週のはぐプリを一言で表現

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垣根がない事を強調する作品なのは今話で十分わかったが、逆お姫様抱っこには流石に吹かざるを得なかった(。゜З゜):゙;`;:゙;`;

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:まあ、それは表向きな理由なのはぷんぷんだったが…

*2:ただ、個人的に正人の厭味ったらしい態度には問題はあったが、ネクタイの件についてはアンリにも問題はあると思う。あれでは校則に書いて無ければ何をやってもいい、という態度にも受け取れるし、正人との議論は無駄と一蹴すらしている。まあ、彼らしいとも言えるが。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第18話「でこぼこコンビ!心のメロディ!」感想

※本日外出予定なので簡易版となります。後日追記予定。

 

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そして、とうとう公式ページにも追加戦士情報が掲載されましたね。その外見からルールーとえみるでほぼ間違いないでしょうが、同時実装登場するという旨も記載されていたので少し変化球での登場になるのかもしれません。*1

 

さて、今回はえみるとルールーとの交流がメインだった訳ですが、どちらかと言うと、ルールーの懊悩がメインでした。しかし非常に困った事に最後に言いたい事をえみるが全て言ってしまうという、ある意味記事を書く側泣かせな事をしてくれました(苦笑)。

 

話の流れとしてははぐプリチームサイドに再度に戻ってきてくれたルールーでしたが、野乃家の優しさも手伝って、そのまま今までの生活を維持する事になりました。

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しかし、前回でのプリキュア解除の場面をえみるに見られていたため、彼女の強引さもあって、なし崩し的にはぐプリチームと行動を共にする事になります。

そして、その過程でえみるにもルールーがアンドロイドである事がばれ、ルールーは音楽のテストの歌の練習をしていたはなに倣って自身も歌を歌うのですが、えみるに感情をがこもっていない事を指摘されて、自身に「心」がない事に悩み始める…というものです。

 

しかし、今回は…神回でしたねえ…EDにも特殊演出が入り、スタッフ側からの今回は重要な回ですよ、というメッセージがひしひしと伝わってきます。

 

さて、そのえみるなのですが、はぐプリチーム全員に果たし状にしか見えない呼び出し状を送り付けた挙句、全校生徒が見れる場所で大声で皆がプリキュアである事をばらそうとするなど、正直ちょっとはた迷惑な性格ではありますねえ。

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更にプリキュアの正体の一人ははなである事に落胆するなど、優しいんですが今時のおしゃまな小学生、といった感じはなかなか「ぽい」なあと感じます。そして、流石音楽家の家系というべきかルールーも指摘していましたが絶対音感の持ち主でもあるんですね。

少々、ルールーに対する思い入れが強すぎる感はありますが、嫌われてこそいないもののクラスメイトとは少し距離を置かれている様ですし、家内で抑制されているギターに最大限の理解を示してくれてもいますから、彼女にとってはとても大事な存在なのでしょうね。

そう言えば、えみるの声はどこかで聞いたことがあるなあ、と思っていたのですが、ワールドトリガーの雨取千佳と同じ方なんですね。テンションが随分違うキャラですが、どちらもかわいらしい声で特徴を捉えて演技が出来ており、なかなか上手な方ですね。正直かなり好きかも…

 

ルールーは自身に心がない事を随分悩んでいました。実際、あまりにその悩みが深くなりすぎたためショートしてシステムダウンする程でしたが、しかし実際のところは…

後半にパップルがオシマイダーを召喚、戦闘になるのですが、流石に何回もはぐプリチームに負け続けたパップルさんも少し考えた様で、はぐプリチームを全滅寸前にまで追い込むのですが、それに慢心した彼女はルールーを所詮機械人形である、とかこちら側の存在である、など罵詈雑言を浴びせるのですが…

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落ち込むルールーを庇う様にえみるが前に立ちパップルに啖呵を切るのです。

「ちがうのです!」

「ルールーは悩んでいるのです! 心があるからです!」

「音楽を聞く心があるのです!」

あー、ごめんなさい。ちょっと言葉を失っています。感動のあまり。先週より今回で泣かされました、むしろ。

いや、ホントに、こちらが言いたいことを全部言ってくれました、今回のえみるは。視聴中は「でも、ルールーが悩んでいるって事は結局心があるって事じゃない? ここは指摘せねばなあ」ぐらいの感覚だったのですが、いやはや、本当に参りました。

流石、プリキュア最有力候補ですね。詳細は新戦士登場時に書こうかとは思いますが、まずは凸凹コンビのこの先を見守りたい気持ちです。

戦闘自体はえみるの啖呵に奮起したキュアエールが底力を出してあっさり逆転。もうパップルは粛清されちまえよ(暴言)。

 

来週はファッションショー開催ですか。凸凹コンビを絡めつつ、ほまれが少し出張る感じでしょうか。一見息抜き回に見えますが、追加戦士の事も考慮に入れると、何か進展がある気がしますね。どうなる事やら。

 

今週のはぐプリを一言で表現

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最後のEDの演出には更に言葉を失った…神回…神回いいいぃぃぃぃ!

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:実装とか書きかけちゃうあたりソシャゲに毒され過ぎである。

【アニメ】HUGっと!プリキュア第17話「哀しみのノイズ…さよなら、ルールー」感想

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ああー、その…まあ、今日は初めから泣く気満々ではあったんですが…いきなりこのあとすぐで殴り合いしててワロタ。ワロタ…

 

しかし、実際のところは流石にプリキュアシリーズ屈指の名場面、フレプリのキュアピーチvsイース殴り愛シーンほどのインパクトはなく、更にタイトル詐欺回でもありました。いや、なかなかジーンとは来たんですけどね。

 

話の流れとしては、先回回収されたルールーはパップルの手によって、はな達との交流の記憶を消去されてしまうのですが、そこにリストルが手を加え、完全に戦闘用にフォーマットされてしまいます。

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この場面でのリストルは、どうもルールーを単なる機械人形としてしか捉えてない様で、使い捨てにする気満々、といった感じでしたね。

記憶を消去され、プリキュアを排除するだけの戦闘マシーンと化したルールーは、放映開始5分ではぐプリチームとバッチング、戦闘になだれ込むのですが、データ通りに戦っても倒れないはぐプリチームを前に錯乱、心を取り戻しつつあるルールーに最後はキュアエールが一騎打ちを挑む…というものです。

 

ルールーについて

正直言うと、今回はタイトル詐欺でしたねえ。さよならどころか実際はおかえりルールーであり(実際、作中でもはなが最後の場面でそう言っている)、スピーディーな展開は今作の長所の一つではありますが、今回の件についてはちょっと早急過ぎた印象です。出来ればもう少し引っ張ってほしかった。いや、まあ、クライアス側からしたら確かにさよならルールーなんだけどさ(笑)

更にルールーの細やかな設定が色々明かされました。

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ルールーはその本当の名をRUR9500といい、元々はクライアス社が世界の未来を全て奪った際に、そこにいる人間たちを支配・管理するために開発されたアンドロイドだったそうです。そう考えれば、ある程度の感性が存在した点、情報収集に特化していた点、それらを複合して更に進化するAI(これが感情を生み出すというクライアス社にとっての仇となった訳だが)がある事など、色々合点がいきます。*1

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そう言えば、今回、ルールーがクライアス社側の潜入者だった事で、ハリハムハリーとはぐプリチームの間で諍いが発生したのですが、この際にクライアス社の内情に妙に詳しい事をさあやに突っ込まれて、慌てて言い繕って誤魔化していました。やはり彼はクライアス社に関わっていたのでは? という疑念が深まる場面がありました。

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戦闘そのものはルールーがパワードスーツを装着して戦う*2のですが、最初の方こそ互角だったものの的確に弱点を突く戦法により次第にはぐプリチームは追い詰められていきます。しかし、倒れてもおかしくないダメージを受けても立ち上がり続けるはぐプリチームを見て、その強さの要因が「心」である事を思い出し、本来の戦闘スタイルが崩れ始めます。

元々、理詰めで攻撃してくるルールーが異常をきたした事により、キュアアンジュとキュアエトワールの連携攻撃でパワードスーツを破壊。苦しむルールーを説得するため、苦しみから逃れるが如く風のバリアを張ったルールーの元にキュアエールが全てを託され向かいます。*3

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ルールーはその苦しみが感情が再び生まれた事によるものである事を拒否しようとキュアエールに襲い掛かるのですが、キュアエール渾身の一撃が彼女の芯を捕らえ、ついにルールーと和解。その展開を呆気にとられながら見ていたパップル自ら反旗を翻し、ルールーはとうとうはぐプリチームの元に帰って来てくれました。

上でも書いた様に少々展開が早かったため、腑に落ちない点もあります。データというのは極端な事を言えば0と1の塊です。パップルはそれを完全に消去した訳ですから、本当ならば、プリキュアとの戦闘中に再び記憶が蘇る、なんてことはあり得ない。以前の疑念の様に半分生体アンドロイドだったというのならともかく。

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その上での自分の解釈なのですが、ルールーはパップルにデータを消去される直前に、自らの意志ではな達との記憶をバックアップした上で退避・ロックしたのでは…と感じました。そして、再びはな達と邂逅した際(今回それは戦闘の最中だったが)、心という「バグ」を認識した時にロックが解除されるように仕組んだのでは、と。データを消される場面で、はな達との思い出をフィードバックしながら電子の海に沈んでいく描写がありましたが、あれこそが消される場面、というよりはデータ退避の場面だったのでは? と捉えました。

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と、まあ、そういう小難しい分析より、はぐプリチーム必死の呼びかけが起こした奇跡、で十分な気がするんですけどね(笑)。

最後にはな達の説得を受け入れて、大泣きしていましたが、今までのデータが復元され更にはぐプリチームの優しさに触れる事によって、完全に感情を解する進化を遂げましたね、彼女は。えみるとの交流を描いた前々回でも怒りの感情を露わにしましたが、最早、人間と遜色ない存在となりました。

しかし、彼女がアンドロイドである事に変わりなく、今後はぐプリサイドに付く事になると、色々問題が生じそうですね。特に心配なのはバッテリーで、このままクライアス社のバックアップが受けられないとなると、いずれ尽きるであろう彼女の動力源の問題は浮上するかと思います。ハリハムハリーが絡むかな、こりゃ。

 

まだまだ彼女の動向には目が離せない訳ですが、次回は

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随分短い間隔でまたしてもえみるとルールーとの交流が描かれるようですね。まあ、今回はえみるが完全に蚊帳の外だったので、次回で深く関わってくるのだと思いますが、今回の引きでルールーが暴れまわっている所に駆けつけたえみるがはなとルールーが抱き合っている場面を見てあたふたしている、というものだったので、はぐプリチームの正体がえみるにバレるのかもしれませんね。

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今週のはぐプリを一言で表現

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ついにルールーにも尊い場面が…これを待っていた!(大歓喜

 

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:もし単に管理するだけのアンドロイドだったら、前作プリアラの最終局面でエリシオが作り出した無の世界の執行官・グレイブの様なものでも良かったはずである。

*2:これ…プリキュア…だよね?

*3:これをハリハムハリーが自責だ、と冷静に判断していたのは興味深い。