ふらあそ!

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【アニメ】HUGっと!プリキュア第19話「ワクワク!憧れのランウェイデビュー!?」感想

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あ…れ? はなさん、普通に…普通に似合ってません?

 

さて、今回は前回の予告でアンリが絡むのが予想できたため、ほまれが一枚噛んでくるのかな、と思いましたが、あくまでもメインはルルえみコンビでしたね。しばらく燃え展開が続いた故の息抜き回のイメージが強かったですが、アンリのいい意味での我の強さに感化されたルールーとえみるが二人一緒にプリキュアを目指すことを決意する、というファクターが隠されていました。

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話の流れとしては、ファッションデザイナー・吉見リタと縁があったアンリがルルえみコンビに彼女主催のファッションショーに参加しないか、と持ち掛けます。

えみる自身は悩みますが、ルールーが意外と乗り気であった事やはな達の後押しもあって、参加する事になりました。

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しかし、その話を聞きつけたえみるの兄・正人はそのファッションショーがヒーローをモチーフにしている事を理由に*1えみるの参加に難色を示し連れ戻そうとします。しかし、その態度に業を煮やしたはなやアンリの毅然とした態度、更にえみる自身もファッションショーに出る事に強い意志を示したため、連れ戻しに失敗。大量のトゲパワワを発生させた所で新登場幹部・ジェロスの手でオシマイダー化してしまい…というものです。

若宮アンリと愛崎正人について

今回は二人の男性キャラクターにスポットが当たりました。そう言えば今回この二人は同学年(恐らく同級生)である事が判明しましたね。

アンリはほまれと関わりが深いキャラであり、ある程度の人となりについては過去回で言及されていましたが、今回もぶれない探求者という側面を強調しました。

何かのインタビューで今作のプロデューサーがテーマの一つにLGBTの垣根がない事を挙げていたそうですが、アンリは最もそれを体現化したキャラクターでもあり、女装ですらも自分の美しさを引き出すためであればそこに恥じらいや躊躇いがない、というかなり思い切ったキャラクターですね。

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今回もファッションショーの話に興奮したはなにダメ出しを出したり、求道者特有の容赦のなさは健在でした。ネクタイをちゃんと締めない事を正人に注意された際にも涼しい顔で受け流し、えみるを連れ戻そうとした正人に女装を揶揄された際にも平然と言い返すなど、良くも悪くも我儘な性格です。*2

しかし、そのぶれない姿勢が、えみるが兄を振り切ってまで自分のやりたい事、直近で言えばファッションショーに出る事、将来的に見ればプリキュアになる事を決意させましたし、えみるがプリキュアになるための応援が出来ればそれでいい、という考えだったルールーに「二人一緒にプリキュアを目指す」という目標を与えた、というのは面白い展開でしたね。本来アンドロイドであるルールーにまだまだ社会経験に乏しいえみるという、ある意味無垢な存在が色々な人間の影響を受けながら成長していく過程は良い塩梅です。そういうのをプリキュア資格者などの身内で完結させずにサブキャラを絡めるのが上手だなあ、と感じますね。

正人については、随分思い切ったキャラクターを出したなあ、と別の意味で感心させられました。

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言うまでもなく、このキャラクターはえみる、延いてはアンリに対するアンチテーゼとして登場しています。初登場回はその家庭環境と音楽家特有の偏った思想+えみるに対する独占欲を拗らせた、という印象でしたが、どうやら、その根本は今となっては古臭くなったガチガチの保守主義ですね。そこにえみるに対しての過保護と柔軟性のない固い思想が合わさって、完全に悪い方向に行ってしまっています。

そして、考えてみると音楽家一家の一員ではありますが、彼が楽器を演奏したり歌ったりする場面は今のところ皆無であり、彼自身が音楽を嗜むのかどうかも不明なんですね。この辺りにコンプレックスがあったりすると厄介な感じになりそうな気もします。

今回はオシマイダー化した事により、浄化後は若干険の取れた表情を見せましたが、これで彼の闇が晴れたのか、まだまだはぐプリ関係者の「あらゆる事に垣根はない」派閥と対立するのかはちょっと分からない幕引きでした。シリーズ通しても敵方でもないのにここまで「イヤ」なキャラはちょっと珍しいので、何気に今後の動向が気になります。何より最重要キャラクター・えみるの身内ですし、このままフェードアウトするとは思えませんしね。

 

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ファッションショー自体はオシマイダー撃退後、何事もなかった様に終了。戦闘自体ははぐプリチームがPTCでわりかしすんなり勝利を収めることが出来ましたが、これはアンリがオシマイダーのベースになった正人の苦しみを理解してハグした事による弱体化があったためでもありました。ただ、このシーンの正人の苦しみ、というのはちょっと分かりずらかったかなあ…確かに自縄自縛に陥ってはいるんだけどねえ、正人は。それを上回る頑固さがどうしても鼻につくキャラでもあるので。

更に今回唐突に登場した新幹部・ジェロスも謎のキャラクターです。ルールーのデータベースにも記録されていない存在らしく、パップルと入れ替わる形になる感じ満々ですが、少々変化球のキャラかもしれません。ちなみにオシマイダー発注の演出がツッコミどころ満載なのですが…誰だよ両脇の二人!(笑)

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そして、意外な事に今回ようやくと言うべきか、初めてトゲパワワの強さ=オシマイダーの強さである事が名言されました。逆から考えれば、はぐプリチームのアスパワワをトゲパワワで上回る敵が出てくると勝ち目はないんですね、これ。今作は敵を浄化する事がかなり強調されているので、余計その様な印象を受けます。

 

そして引きでは二人でプリキュアを目指すことを宣言したルルえみコンビに残りのプリハートは一つしかない…というオチで終了しましたが、次回はいよいよ

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ついに追加戦士登場ですね。二人同時登場はシリーズ初の試みですが、一つの変身アイテムを巡ってどういう展開になるのか期待したいところです。

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おい、こら! はな、何してるの! 早まるんじゃない!! 壊れちゃう! 壊れちゃうからッ!

 

今週のはぐプリを一言で表現

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垣根がない事を強調する作品なのは今話で十分わかったが、逆お姫様抱っこには流石に吹かざるを得なかった(。゜З゜):゙;`;:゙;`;

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:まあ、それは表向きな理由なのはぷんぷんだったが…

*2:ただ、個人的に正人の厭味ったらしい態度には問題はあったが、ネクタイの件についてはアンリにも問題はあると思う。あれでは校則に書いて無ければ何をやってもいい、という態度にも受け取れるし、正人との議論は無駄と一蹴すらしている。まあ、彼らしいとも言えるが。