よし、このあとすぐでもネタバレしてる!(達観)
実際は公式サイトでも追加戦士の正体まであっさりバラしているし、いいとは思うんですが、あまりに情報が先行するのもなんだか淋しい訳ですよ、お約束とは言え( ´艸`)
さて、今回は追加戦士登場回でした。シリーズ初のアンドロイドのプリキュア化、二人同時追加、変身アイテム自体が一つしかない状況と、注目が集まりましたが…個人的には新たな謎が振り撒かれた回でもありました。
話の流れとしてはえみルルコンビが二人でプリキュアを目指すことをはぐプリメンバーに明かしたものの、ハリハムハリーが提示したプリハートは残り一つ。悩みながらもお互いの友情を確かめ合うえみるとルールーでしたが、途中にえみるの兄との和解、えみる×ほまれ、ルールー×さあやとの交流を挿みつつ、その過程を丁寧に描いていきました。
そして正人に和解の印にと渡されたチケットでライブに訪れたえみルルコンビの前に、マネージャーと対立していたアーティストを利用したパップル製オシマイダーが出現、しかし当日、さあやはオーディション、ほまれはフィギュアスケートの試合中であり、駆けつけたキュアエールは風邪という事もあって本調子ではなく、ピンチに陥ってしまう…というものです。
えみる&ルールーについて
二人でワンセットであることは、先回から散々描かれてきたわけですが、この二人の関係性が面白いな、と思うのは、その見た目に反して実はえみるの方が姉的な立場である、という事です。
今回もオシマイダーに襲われた際に、裏切者を処分しようとしたパップルを前にルールーを庇う様に自ら立ちはだかりました。他にも、ルールーに対して新曲に歌詞をつけてほしいと言ってみたり、プリキュア側に付いた後もイマイチ消極的な態度が目立つルールーを積極的にアプローチをかける所も姉っぽいですよね。
ルールーもまた、えみるがオシマイダーの攻撃の余波で吹き飛ばされた際に、自らのダメージを顧みずに彼女を庇っており、少し手のかかる姉を大事に思っている妹的な感じが良く出ていました。
そして、何よりその二人の愛情が二人同時にミライクリスタルを生成する事になったのですが、残り一つの変身枠をお互い譲り合ったのは非常にらしかったですね。そして、この場面でもえみるが「ルールーにプリキュアになってほしい」と譲渡的な発言をしたのに対してルールーは「二人同時になりたい(けど、えみるが大切だからえみるを優先)」と少々ないものねだりをしているのが姉妹的な感じが出ていました。
考えてみれば、ルールーに感情が豊かになったのは野乃家との交流後であり、彼女は心理的にはまだまだ無垢な状態ですから、小学生とはいええみるの方が姉的な立場なのは当然なのかもしれません。
キュアマシェリとキュアアムールについて
二人とも「愛」を冠するプリキュアなんですね。そして、変身バンクでも二人同時に協力しながら行うという、二人はプリキュア(延いてはSS、スイプリやまほプリ)をオマージュしていますね。
一つしかなかったプリハートですが、なんと分裂するというびっくり展開が待っていました。
しかし、この場面なのですが…
またしても背景の暗転=時間停止?が起こっているんですね。ただ、気になったのはその場にいた全員(えみルル、キュアエール、ハリハム&はぐたん、パップル)が全員動けていた事でしょうか。プリキュアサイドが動けるのはまだ納得なのですが、パップルも「何が起こっているの!?」と動揺しており、どうにも時間停止している様な感覚を受けませんでした。それとも、パップルクラスの幹部なら時間干渉できる? まあ、曲がりなりにもクライアス社の役職持ちだしねえ…*1
そして、皆が突然の現象に固まっている所に、謎の金色に輝く女神が現れてえみルルをハグ、そしてプリハートが分裂する…という内容だったのですが…
実は前々から気になっていたんですが、この女神(仮)って、OPの最後に黒いオシマイダー(?)をハグする女神と同一と思われるのですが、このOP、女神(仮)が黒オシマイダーをハグした瞬間、画面がホワイトアウト、はぐたんを抱っこしたキュアエールを中心にした三人、という流れで、なんか女神=キュアエール(達)、黒オシマイダー=はぐたん、とも解釈できるんですよね。
考えすぎなら良いのですが…はぐたんの正体もまだ謎のままですし、何とも言えないですよね。そう言えば、今回一緒に買い物に出かけていたハリハムハリーをほまれが「大切な所ははぐらかしている」と糾弾する場面がありありましたが、やはりほまれは未来から来た彼らに疑念を感じてもいるみたいですね。こういう所をさりげなく突っ込むのも今作の上手さを感じます。
さて、プリハートが二つになった事により、同時変身を果たした訳ですが、変身バンクは上でも書いた通り、彼女らは二人で一人、というかあくまでもペアである事が強調されました。それを殊更顕しているのが
なんと、お互いのプリハートの起動ボタンを押しあっているんですね。二人同時の変身バンクは過去作にもなかった訳ではないですが、ここまで二人が一体である事を表現した変身シーンはちょっとすごい…思わず食い入るように見てしまいましたよ。キメのポーズまで二人で手を組んでるしで、ペア物としては破格ですねえ、こりゃ。
戦闘は本調子ではないキュアエールが何とかしのげる程度のパップル製オシマイダー(お察し)だった事もあって、圧倒的な強さはこの二人からは感じませんでした。少なくとも普段のキュアエールレベルの格闘は普通にこなせる、という感じでしょうか。
今回は見せませんでしたが、キュアアムールはベースが情報収集に長けたルールーですから、キャラクター性が被っているキュアアンジュを食ってしまわないか少々心配ではあります。
そして、二人の必殺技が合わさる事で、何とオシマイダーの浄化が可能なんですね。これを二人がメロディーソードを持つ他三人と互角で素では上位互換と取るか、あくまでも二人の合体技が浄化作用がある、と取るかは難しい所ですね。ただ、こうなると単独浄化が出来ないキュアアンジュとキュアエトワールにはテコ入れが欲しくもあります。
少々残念なのが、デザイン面ですね。ごてごてした装飾はまあいいのですが、モチーフが明確な他三人と違って、単に可愛い衣装をあつらえた、というイメージです。
あえて言うと魔法使いを意識したのかな? ぐらいでしょうか。しかしそれもまほプリほどのコンセプトは感じられず、少し中途半端な印象を受けます。で、衣装と彼女らのベースである「愛」が結びつかないんですよねえ。エール=チアガール、アンジュ=ナース、エトワール=CAという分かりやすい彼女らと並べるとより異質さが目立ちます。
もっとも、アムールとマシェリのデザインは共通項が多く、反面他三人とは異質である、という感じは良く出ているとも思うので、これは意図的にやったのでしょうね。
これでプリキュア側はフル面子が揃った訳ですが、やはりいつもより展開が早いですよね。ここからのシナリオ展開には大いに期待したいです。
クライアス社について
今回も途中でクライアス社側の場面が挿入されていましたが、どうも社長であるプレジデント・クライが映像なのではないかという疑念が生じました。というよりは、どう見てもリストルが操っている所が映し出されました。どうも一枚岩ではない、きな臭い感が漂ってきましたね。今回、前回登場したジェロスも出ませんでしたし、どうなる事やら。
そして、謎のポエム男。
正確にはクライアス側の人間かどうかはまだまだ不明ですが、一応怪しい存在なのでこちらで言及します。
今回も買い物をしていたハリハムハリー・はぐたんとほまれの前に現れたのですが、はぐたんが落した玩具を拾い上げた際に、優し気にはぐたんの頭を撫でるものの、ただならない気配にいつも笑顔のはぐたんが不思議な顔をする等、やはり何かあるみたいなニュアンスでした。
そして、なによりハリハムハリー・ほまれがいるのを前提ではぐたんの頭を撫でながら「お兄ちゃん、お姉ちゃんと仲良くするんだよ」と語り掛けるのです。
これ、おかしいですよね。
はぐプリメンバーの中で一番大人びているほまれですが、彼女は中学生ですから百歩譲ってお姉ちゃん呼びでもいい訳ですが、人間形態ハリハムハリーを見てお兄ちゃん、と断言するというのは、事情を知らない限り無理があります。
ハリハムハリーは若パパかもしれませんし、ほまれと夫婦である可能性もなくはないんですから。
もちろん、この謎の男が彼女らと過去に出会っている、という事は現段階では描かれていませんし、どうにも怪しい男ですね。
そう言えば、この男、ジョージという名前だそうですが、作品内では特に言及はなかった気がしますし、公式ページにも見た限り掲載されていません。で、よく見たらEDクレジットで判明しているんですね。今後はジョージで統一しようかと思います。
さて、次回は。
うーん。カオス回かな? ただ、今作ははなも含めて意外と大人しめな娘が多いので、確かにメンバー唯一の暴走キャラではあるんですよね。随一の賑やかしとして活躍して欲しいですね( ´艸`)
今週のはぐプリを一言で表現
前作のリオ君は最後まで許されなかったけど、プリキュアにもなったし彼女は許してあげて。ね?
来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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*1:ついでに言えばこの度々登場する暗転シーンでクライアス側の人間が「止まった」表現は今のところない。