はなの手ぐるぐるもこれで見納めか…
さて、最終回です。
今回も明確な二部構成であり、前半部で未来組とはぐプリチームたちとの別れ、そして、後半部で舞台は2030年*1に飛んでそれぞれの顛末が語られました。
話の流れとしては、ドクタートラウムが開発した未来へ帰る装置が完成する前夜、皆で最後の1日を楽しんでいる最中にひょんなことからオシマイダーが出現するものの、次回作のヒロイン・キュアスターが乱入してこれを撃退。
引き継ぎイベントをこなした後に未来組との別れを描き、舞台を2030年に移しました。はなは企業の若女社長として活躍していましたが、その最中、突如産気づき…というものです。
星奈ひかる=キュアスターについて
うーん…完全におまけとしての登場でしたね。まあ、この手の引き継ぎシナリオに自分は否定的なのでこのぐらいでもいいのかな、と感じましたが、正直言うともう少しどういうキャラクターなのか見せてほしかったかな、というのが感想です。
この最終回の引継ぎには色々な考え方があるでしょうが、ある程度の顔見せをしつつ決して出しゃばらない、という点では前作プリアラでのはなへの引継ぎあたりが妥当かなあ、などと感じました。
とりあえず、今回見た感じでは、前作のはな引継ぎの時に感じたように若干軽い性格かな、というのが印象です。が、はなは蓋を開けてみれば決してそんな事はない娘でもあったので、こればっかりは本編が始まってみないとなんとも…ですかね。
突如出現したオシマイダーに攻撃されそうになったはぐたんを庇おうとしたキュアエールをバリア技で防ぐ、というものでしたが、戦闘スタイルは不明ですかねえ。徒手空拳を引き継ぐのか、若干控えめになるのか、この辺りも来週以降に注目でしょうか。
オシマイダー浄化後、助けてくれたお礼をしたはぐプリチームと知己になりましたが、その最中に川を流れていた河童(!?)に気を取られ、それを追いかけて行ってしまいなし崩し的に別れる、というちょっとしたマイペースさも披露しました。さて、どうなることやら…ですね。
未来(2030年)について
メインにはなの出産シーンを据えつつ、皆の未来の姿が描かれました。
…って言うか、ほぼ丸々5分以上、はなの出産絶叫シーンが続くとか、いくらなんでも攻め過ぎでしょう(苦笑)。ただ、このシーンの是非はここでは語らなくてもよいでしょう。
画面から伝わった情報としては
- はなはAA社(明るい明日社だったかな?)の社長として活躍中。デザイナー?
- さあやは産婦人科の道を歩んでいる。ついでに言うとはなの主治医でもあり、今回のはなの出産も彼女が担当。
- ほまれはフィギュアスケートの選手として活躍中。はなの出産に立ち会い、大会で勝ちえたと思われる金メダルを見せている。
- チャラリート・ジェロス・ジンジン・タクミは小学生かな? ジェロスはAA社に憧れを抱いている描写あり。
- ダイガンはさあやの助手としてはなの出産に立ち会った。
- トラウムは研究を続けている? その成果として「成長するアンドロイド」幼い姿に戻ったルールーをえみるに披露。
- えみるは音楽活動に勤しんでいる模様。随分大人びた。
- アンリは選手として復帰(もしくはアイスショーか。どちらにせよリンクの上には立っている)。正人とは相変わらず仲が良いようで、正人は離れていたピアノを再開した様子。
- 蘭世は女優への道を着実に歩んでいる。
- ことりは体育教師? としてチアリーディング部の顧問をしている。
- 他の登場人物たち(現代組)も順当に年を取っている模様。はなの祖母と筋肉ばあさんの変わらなさよ…
- 見守るかのようにはぐくみタワーから町を俯瞰するハリーとキュアトゥモロー
- そして、はなが産んだ子供は金髪の女の子…彼女ははなにより「はぐみ」と名付けられる…
概ね明るい未来で大団円…なんですが、どうにも納得いかない所もありますよね。この箇条書きから読み取れるのは、まず、未来組が帰った未来と、この2030年は別である、という事。
これは未来組が本来より若い姿で現れた事により明らかですが、特にルールーが幼いリセット状態(えみるの事を覚えていなかった)で現れた事からほぼ明確です。一見辻褄が合っている様に思えますが、もしこのまま未来が進めば未来組が二人存在(本来のクライアス社幹部としての)する事態に陥ってしまいます。本来の未来組の年代は2030年+αである事が判明した訳ですが、この二つの時代・2030年とクライアス全盛期が合流するのは無理があり過ぎますね。*2
次にはぐたんはイコールはぐみである事がほぼ確定。容姿がはぐたんそっくりである上に、終盤ではぐたんがやたらとはなをママと呼んでいたのはこの布石ですよね。
そして、最後まで正体を現さなかったはなの夫なのですが、最後に産婦人科に駆けつけるシーンで顔こそ出さなかったもののクラスペディアの花束(第46話ではなに拒否された花)を持っており、ほぼこの時間軸でのジョージだと思って間違いないでしょう。
しかし、ここで問題になるのが、一瞬だけ出たハリーとキュアトゥモローです。抒情的な演出にしたかったのは分かるのですが、彼らが2030年に存在するとなると、はぐたん=キュアトゥモローである事そのものに齟齬が生じます。
もちろん、あのハリー&キュアトゥモローは幻、若しくはこの二人は時間旅行能力を手に入れている、そもそもはぐみ=はぐたん(確定ではないので)ではない*3、など様々な解釈が出来るかと思いますが、そもそもはなの夫の事も不明瞭にしているのに、何かを匂わす様な演出には「?」マークを付けざるを得ません。
前回の記事でも書きましたが、結局、余計な事をしてしまっているんですよね。ルールーの幼女化とか、キュアトゥモローとか。やらなくてもいい事をして台無し…とまでいかなくても疑問符が付く形にしてしまっている。正直、もったいないですよ…
引坂理絵さんについて
メインヒロイン・野乃はな=キュアエールの中の人。正直、今作まで名前を存じ上げなかったのですが、これまた凄い声優さんが現れたなあ、というのが素直な感想ですかね。演技力は申し分なく、今回の未来組との別れでの号泣と感情の込め方、更に出産シーンでの絶叫など、久々に上手いな、と感心させられた声優さんです。一年通して安心して見ていられました。
厳しい世界に身を置いている事は重々承知ですが、何とか生き残って今後の活躍にも期待したいですね。
詳しくは近日アップ予定の総評にてまとめようかと思いますが、とりあえず一言言うならば想像の余地がある余韻の残るエンディングと疑問形だけが残るエンディングは似て非なるものである、という事ですかね。返す返すも…勿体ない作品だったな、というのが最終回を見た上での感想でした。
今週のはぐプリの個人的見どころ!
お前は! 最終回でも! それかッ!
お前は! 最終回でも! それかッ!
それでは最後のめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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