ふらあそ!

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【アニメ】HUGっと!プリキュア第48話「なんでもできる!なんでもなれる!フレフレわたし!」感想

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最近、誕生日にとんでもない目に合うピンクプリキュア多くありませんかねえ…( ´艸`)

 

さて、先週散々「実質最終回」と連呼しましたが、実際はそうでもなかったですね。今回はあくまでも最終決戦、次週で顛末も含めた真の最終回になりそうな雰囲気です。

 

まず、最初にお断りなのですが、今回の記事はあくまでも「今の段階では」という枕詞が必要です。次週で大きく事情が変わる事もあり得るので、今回の記事はあくまでも現段階での感想だという事をご了承ください。

 

話の流れとしてはとうとうキュアエールとプレジデント・クライ、一対一での対決になりましたが、その実力はほぼ拮抗していながらも若干クライ優勢で展開していきます。

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その戦いの中で全てを失い時間が止まってもまだ戦うのか問うクライに対して、あくまでも「諦めない」と応えるキュアエール。禅問答を繰り返しながら戦う二人でしたが、やがてキュアエールが自分のコンプレックス(何にも取り柄がない)をばねにして皆を応援し続けた事、例え暗い未来があっても前に進むことが出来る事、それが自分の場合は応援という道である事を示したため、その声に呼応するかのようにはぐくみ市全体からアスパワワが次第にあふれ始め、はぐプリチームも全員復活。

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それを目の当たりにしたクライは暴走し、巨大化して全てを破壊しようとするのだが…というものです。

 

ジョージ・クライ(プレジデント・クライ)について

正直、かなり困りましたねえ…なんと書けばよいのか…

彼の行動理念は未来に対する絶望、そしてそれに対する苦しさや辛さからの逃げです。逆にそれに向かって進むことを選んだはなとは対照的ですね。実際、今回、キュアエール自身に「なんで未来をそれほど恐れるのか?」と指摘されています。

それはそれでいいのですが、問題なのはこの期に及んで何故その考えに彼が至ったのか全く語られない事です。さらに困った事に思わせぶりなシーンが所々に挟まれており、正直言うとこの作品の悪い所が出てしまったな、という印象でした。

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クライはクライアス社の社長=未来から来た人間ですから、当然、過去にも存在している訳ですが、今回は顔見せこそしなかったものの若い頃の姿でトラウムと思われる人物と共に登場しました。ただ、登場しただけ、なんですよねえ。今回の戦いを遠巻きに見ているだけでしたが、巨大化したクライを見て絶望したようにも見えませんでしたし、最後の巨大化クライを押し返す際にも特に感慨深い感じを見せた訳でもなく、なるほど、トラウムが言う通り「何もしない男」の様ですが、少なくとも今回の件で彼が動いたとは考えにくい。ただ、もし今現在の彼が見た感じ通りの若者だというのなら、彼が言う暗い未来とは案外近いのかなあ…とは感じました。

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更に、よく見ると彼がキュアエール=はなを見つめた際、先回にも一瞬登場した彼女そっくりの女性を瞳に映し出しているのですが、彼女が誰なのか、どういう間柄で何かあったのかも語られていません。どうにも、彼のはなに対する過剰な反応を考えるに、彼女に身に何かが起きたとしか思えないのですが、これは来週にでも判明するのですかね…

あと、ちょっと気になったのがキュアエールとサシで戦っている際に例の未来日記を見ながら「何故、私が描いた未来通りにならないのか」と言いながら戦っていた事です。個人的にはあれはあくまでも未来の出来事が書いてある書物(勿論攻撃にも転用しているのでそれだけではないでしょうが)だと思っていたのですが、これではまるで自分の妄想ノート(苦笑)みたいな言い草ですよね。今まで、未来に絶望しただのなんだの散々理屈をこねていましたが、単に自分の思い通りにならなかった事を嘆いている様にしか見えませんでした。それでも、彼が人間ではない、神のような存在だというのならばまだ納得も出来るのですが、それも分からずじまい。巨大化した際には「消え去れ! 人間ども!」とか言っていますし、最後にプリキュア達に敗れた際にも自然消滅しており、単なる人間は超越しているとは思うんですけどねえ…次週の顛末に期待でしょうか。

 

人類プリキュア化計画(笑)について

はぐくみ市にアスパワワがあふれ出し、時間凍結が解除。はぐプリチームも全員復活し、それを目の当たりにして暴走したクライが巨大化して全てを破壊しようとした際に、それを止めるべく奮闘するプリキュア達に「がんっばえー、ぷいきゅあー」がお約束のように炸裂しましたが、その際に応援者側が次々とプリキュア化していくという衝撃の展開となりました。

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今作のテーマの一つに「誰でもプリキュアになれる」はあるのはもちろん先刻承知です。ですが、それをビジュアル化するのは流石に情緒がない、というか…個人的にはネタとしては面白かったですが、ちょっとどっちらけ感もありました。

先回のアンリ=キュアアンフィニはその代表例として取り上げられただけ、と個人的には感じていましたし、他人を応援する気持ちは何物にも代えがたく尊いプリキュアたちと同じ*1なんだ、という思想は理解はできるのですが、ここまで明確にビジュアル化する必要性が果たしてあったのか…

物語の…何というか…キモを伝える方法に「明示化する」と「不明示化して読者の想像力に任せる(もしくはかき立てる)」があると思うのですが、シリーズ過去作品も含めて、最後の一般市民の皆さんのプリキュア応援は後者だと思うのですよね。*2逆に上でも書いたクライの動機などは前者でやるべき事ですよね。こんな所でも、この作品の奇妙なちぐはぐさが出てしまっていると感じました。先回のプリキュアオールスター回でも感じた事ですが、やらんでもいい事を注目欲しさにあえてやってしまった蛇足感、というか。

ただ、一つ面白いな、と思ったのは上でも書いた様にクライとトラウムの若かりし頃が登場した訳ですが、この二人はプリキュア化はしていないんですよね。しかし、ラスボスとなったプレジデント・クライは当然変身などしませんし、逆にドクタートラウムは変身しています。この辺りに特にトラウムの心情の変化はかなり大きかった、というのが描かれていたのは良かったですね。

 

町(いやひょっとして世界中)住人のほぼ全員がプリキュア化して後押しされたはぐプリチームの最後のトゥモローアタックが巨大化クライに炸裂し、クライは浄化・敗北。キュアアンジュに促されて単身クライの元に向かったキュアエールの説得にも耳を貸さず、クライ消滅で幕となりました。

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ただ、ここのキュアエールがクライに向けた説得で「貴方が未来を信じていないなんて嘘だ。私と別れる時、いつも、またね、って言っている」にはグッときましたねえ…確かに言っていたよね、クライ。こういう伏線張りは素直に感心しました。*3

 

 

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さて、次回は最終回です。次回作への引継ぎはあるだろうけど、あくまでも最後の結末、特に未来組との別れがメインになりそうですね。涙腺崩壊なのか、結構山積している問題が残って「?」となるのか。来週は正座視聴確定ですね。

 

今週のはぐプリの個人的見どころ!

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あー、やっぱり最後は地球規模だったのね(嘆息)。まあ、次回作は宇宙規模っぽいし、もはや地球規模に留まらなくなったプリキュアシリーズ!

 

来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)

 

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*1:特に今作の応援をメインテーマにしたプリキュア達と

*2:だからこそ「お約束」でもある訳です。

*3:これは筆者が中国語の別れの言葉が「再見(また会いましょう)」である事が大好きなのも影響している。