すごい事に気付いた! アンドロイドならいくらケーキ食べても太らない!
さて、今回の第30話「ルールーの世界グルメ紀行」ですが…
などと、ネタタイトルつけたくなるぐらいの回でしたが、正直今回は全体的に粗さが目立った残念回でした…ここしばらくあまりメインストリームに絡まない回が続いたのもそう思わせた要因かもしれませんが…
話の流れとしては、夏休みの最後に小鳥を含めたはぐプリチームが愛崎家のプライベートジェットを使用して本当に世界一周旅行をするのですが、その最終宿泊地である熱海の温泉旅館で天狗伝説を聞きつけて…というものです。
前半パートは完全にギャグでした。世界旅行とは言っていますが、ハワイには上陸後5分で飛行機に戻され(ウルトラクイズかよ!)、そこからハリウッド→アフリカ→パリ→イタリア→中国と巡って、最後は熱海の温泉宿という、プランナーをはっ倒したい(まあ、ある意味魅力的だけどさ(笑))駆け足旅行でしたが、立ち寄った先からルールーがいぎたなくグルメ満喫する、という内容に終始しており、あ、食欲魔人ルールーは本当にかわいかったのでスクショ連発貼りしておきますね( ´艸`)
飛行機内ではぐプリチームがミライパッドの力を借りてCAの真似事をするのですが、各々がやりたい事をやるだけに終始して収拾がつかなくなるという何とも勿体ない使い方をしているのも粗さを感じました。
いちおうキュアエトワールのモチーフ職業なんだからさあ…*1
それに掛けてなのですが、今回の旅行にはことりが同行していたのですが、ルールーが自身がアンドロイドである事を隠さずべらべら喋るのはシナリオ上狙ってやったのでしょうからしょうがないにしても、ミライパッドの力でCAやアイドルに変身したり、後半にドクタートラウムが猛オシマイダーを召喚した際にも躊躇なく変身を行い、ことりに「プリキュアが来た!?」と認識させたり、ちょいと迂闊な行動が目立ちました。
ことりが同行している、というのはそれだけで(プリキュアの正体をあくまでも隠すというのであれば)すごい枷のはずなんですが、今話はそういう所を無視して作った風にしか見えないのが粗さを感じさせるのですよね。
一応、ミライパッドはことりの見えない所で使ったのでしょうし、変身シーンも見せない様にハリハムハリーが別の場所に連れて行っている様なニュアンスにも取れましたが、それはあくまでも視聴者側の補完であって、あまり褒められたやり方ではないと感じます。*2
世界旅行を満喫した後は、熱海の鄙びた旅館「天狗館」に宿泊する事になるのですが、この旅館には天狗伝説があり、この温泉を訪れた青い肌の天狗が、温泉の温かさに肌が赤くなり、温まった後には芭蕉の奥義で扇いだ、この事から今の天狗のスタイルが広まったという、嘘っぽい逸話がありました。
そして、その天狗は今でも旅館にいるとかいないとか…
結論から言うと、天狗はいるっぽいですがその正体は分からずじまい、というものでした。ドクタートラウムが呼び出した猛オシマイダーの攻撃にピンチに陥ったはぐプリチームを援護するべく突風を巻き起こし、ツインラブロックビートでの逆転の切欠を作りましたが、正直唐突過ぎてついていけなかったです。猛オシマイダーの攻撃が旅館を潰すためのものだったので、伝説で温泉宿を気に入ったと云われる天狗が守ってくれた、というのは分かるのですが、宿の主人が語った天狗伝説とえみるやほまれがちょこちょこ気が付いていた天狗の影程度の演出ではどうにも何が伝えたかったのか分かりにくかった。
多分ですが、このエピソードはスマイルプリキュア第27話のオマージュです*3。と言うか、戦闘シーンのシチュエーションがほぼまんまでした。
うろ覚えですが、あれは確かみゆきの祖母が河童や天狗など妖怪の存在を信じていて、戦闘シーンでウルフルンにけしかけられたアカンベーが祖母の家を破壊しようとした時に、突如突風が吹いてこれを阻止する…というものだったと記憶しています。
このスマプリのエピソードはあくまでも妖怪の姿を出さずにみゆきの祖母の語りだけに留めたおかげで「田舎で起こった不思議な体験」感が良く出ていて*4なかなかいいエピソードだったのですが、今回のはぐプリのエピソードはこれを安易に真似しただけで、全く機能していないというか…演出一つでここまで変わってしまうものなんですね…
その戦闘シーンなんですが、なんで夏休みの楽しい思い出を邪魔するんだ、と訴えるキュアエールに対して「時間が止まってしまえば、楽しい時間が永遠に続くのに」と返したドクタートラウム。それに対してキュアマシェリとキュアアムールが、これも若干唐突感が否めなかったのですが写真をたくさん撮って思い出作りをした事を引き合いに出して、過去の思い出の大切さ、それを糧にして未来に進む事を説くのですが、それに対して、あなたたちが消えてしまえば思い出もクソもないでしょう、と旅館を破壊しようとするドクタートラウム…
あー、ごめんなさい、自分でも書いていてちょっと頭痛くなってきました。
ドクタートラウムの「時間が止まれば~」の件まではいいのですが、そこから写真を引き合いに出したり、お前らが消えれば関係ない、と言った挙句何故か標的はプリキュアたちではなく旅館と、正直繋がりがなくて支離滅裂です。
個々としては分かります。ドクタートラウムの言い分も、思い出作りの大切さも、その思い出を作り出してくれた旅館を潰す、というのも理解できるのですが、それのつなぎ方が唐突過ぎてあんぐりしてしまいました。特に今回の写真による思い出作りの件は、深読みするとルールーとえみるの間柄が未来に向かうとどんどん変化するという暗喩だったと思うですが、もう少し分かりやすく表現してほしかったです。
そう言えば、上のやり取りでちょっと面白かったのが、キュアマシェリの言う事には戯言レベルで聞き流していたドクタートラウムが、キュアマシェリの言葉を承けたキュアアムール=ルールーがこれからも思い出を作り上げていきたい旨を述べた時には興味深そうな顔をした所です。彼がルールーの制作者である事は過去回の流れから間違いないでしょうが、やはりどう絡んでくるのかは気になりますよね。
そのルールーなのですが、ドクタートラウムの事を特に気にかけている様子もないですし、やはりその辺りの記憶は曖昧にされているのでしょうかね。
少し気になったのが、ルールーは今回が飛行機初体験だったそうなのですが、その理由が金属探知機に引っかかるから、というのをギャグチックに描かれました。普通に考えればさもありなん、なんですが、これは逆から言えば金属探知機に本当は引っかからない、というのを隠蔽している様にも取れるんですよね。
まあ、流石に過去回の一連の演出から、実はルールーは人間でアンドロイド誤認させている、というのはないとは思いますが、正直あそこまでの食欲魔人ぶりを見てしまうとどうしても勘ぐってしまうのですよね…
と、まあ、概ね好意的に見てきた今作なのですが、今回は流石に粗さが目立つ回として若干低評価してしまいました。次回からは大丈夫かと思います。というのも
新アイテム登場でメインストリームも動きがありそうな感じですしね。これはひょっとして5人合体技登場のキーですかね。そして
ひょっとして、はなが前の学校で庇った娘が登場か!? これは目が離せませんね。はながどう立ち回るか、注目したいです。
今週のはぐプリの個人的見どころ!
なんか若いわりには大人びた旅館チョイスするよね、はぐプリチーム…こういう食事にときめくのはもう少し年取ってからでいいのよ?( ´艸`)
あ、最後はお約束とは言えワロタ
来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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