なんかいきなりドクタートラウムとプリアラチームが対峙してる上に「久しぶり」とかドクタートラウムは言っていたけど、ここら辺は映画見てみないと分かんないのかな? 出だしから謎過ぎだが…
ふう…さて、今回は何から書けばよいのやら…
まずは前提から入りましょうか。今回は多分みんな喜んで視聴したものだと思います。過去プリキュア、直近のまほプリとプリアラの面々に加え予想だにしないのぞみとラブ(そして完全サプライズ枠のブンビー)の登場と、長い間プリキュアシリーズを観てきたファンへのサービスとしては申し分ないのでしょう。
その上で、あくまでもひねくれ者の意見として言いますが、今回に関しては全く評価できない、というのが私の正直な感想です。
もっとも、オチから言うと今回は前後編に分けられていたので、正確には来週を見てみての判断ですね。
話の流れとしては、冒頭のプリアラチームとドクタートラウムとの対峙、そしてはぐプリワールドにプリアラチームが召喚され、驚くはな達の前にまほプリチームまで突如出現。ドクタートラウムが操るメカとの乱戦になるのですが、これにはドクタートラウム自身の自爆もあって凌ぎ切ります。
他にもプリキュアのメンバーがいるはず、と大所帯を2チームに分けて探索に乗り出すプリキュア連合ですが、ルールー達のチームがラブを、はな達のチームがのぞみを発見した所でドクタートラウムが再出現。プリキュア連合チーム以外の時間が止められ大ピンチに…という所で次回に続くというものでした。
危惧していた世界観崩壊の実現
正直、これには参りました。
この問題については、2年前、まほプリの最終回でいちかが登場した時から個人的には非常に危険視していました。まほプリの総評でも書きましたが、プリキュアの世界観は各々が独立した世界観です。そうでなくては毎年恒例の最後の世界が地球規模で大ピンチになる事自体に齟齬が生じます。直近の作品でもマホウ界とナシマホウ界が融合したり(その後分離したが)、地球そのものが無に帰したりしており、はっきり言うとこれが同一世界観で起きているというのなら、無理があり過ぎです。つまり、メソッドとしてはアレフガレド三部作や天空シリーズを展開したドラクエシリーズというよりはファイナルファンタジーシリーズに近い訳です。
今作はただでさえ第22話に於いて初代の二人を登場させており、これについては正直一回限りの嫌な言い方をすると反則技みたいなものだと思っていたのですが、流石に今の段階で過去プリキュアが登場する話に3エピソード確定しているのはやり過ぎではないでしょうか。
視聴率や売り上げについてはよく知りません。ですからこれがテコ入れなのかどうかは分かろうはずもありません。しかし、はぐプリは紛れもなくはな達の物語です。シナリオも今の段階では大きな不満点はなく、えみルルコンビの加入エピソードなどは屈指の出来といっても過言ではない。はっきり言えば過去作プリキュアを入れる意味は乏しいと感じるのです。*1
まほプリの最終回については、仮面ライダーシリーズと同じく、これから引き継ぎ回が常態化するのかな、とは思っていました。実際、プリアラ最終回の引き継ぎ回はよく出来ており、10年以上続いたシリーズだけに、まあ、それも悪くはないのかな、程度に考えていました。
しかし、今回の話を見て、今作の過去プリキュアの出演サービスについては改めてどうなのかな? と思わざるを得ない状態になりました。なんか、まほプリ最終回の以降、他プリキュア作品をゲスト出演させる、という事に対してタガが外れてしまったのかな、と。それが第22話の様に一回ぽっきりのサービスなら笑って済ませる事も出来たでしょうが、これが世界観を壊してまでやる事なのかは甚だ疑問です。
もちろん、ある程度世界観が壊れてしまう(それを無理矢理つなげる力技前提の)仮面ライダーディケイドやジオウの様な属性を持った設定がハナからあったのならば良かったのですがね…
ついに出てしまったクロスオーバーの齟齬
プリアラチームが最終回時の成長した姿での登場でしたが、その段階でペコリンは妖精形態のまま成長した様子がなかったですし、そもそも世界を駆け巡っているはずのいちか(ついでに言うと留学中のゆかり)が6人揃ってキラパティの前にいるのはものすごい違和感でした。無理矢理解釈するならば、イチゴ坂の異変に気付いたいちかが皆を集めた、と言った所でしょうか。キラパティボックス自体がいちかに譲渡されていますからね。
まほプリメンバーも成長後の姿で現れましたが、はーちゃんがまほプリチームの面々をキュアップ・ラパパしてプリキュア当時にまで若返らせたのは相変わらずの万能感だなー、と苦笑。
詳しい描写はなかったのですが、ドクタートラウムは今回開発した時間を好き放題操れるメカを使って、プリアラチームを若くした挙句、はぐプリワールドに落としたみたいですね(これについてもなんで? という疑問符が付く)。
ドクタートラウムが撤退し、上でも書いた様に他のプリキュアの探索を始めるプリキュア連合なのですが、ここまではプリアラチーム、まほプリチーム、ドクタートラウムらがワープゲートをくぐってはぐプリワールドに来る描写があったのですが、ラブやのぞみを見つける際にはそういう描写が一切なく、まるで同一世界観の様な印象を与えてしまっています。更に、ラブやのぞみは年を重ねた様な雰囲気ではなく、プリキュア当時の年齢のまま(もしくはいい所+1歳ぐらい)に見受けられました。
そして、致命的だったのが、のぞみがさあやを指して「シュワシュワウォーターのCMの人」と認識、更にさあやはうららを「尊敬している女優」と言った事です。この両世界に異世界TVでもない限り、この段階で5GOGOとはぐプリは同一世界観、が確定してしまいました。*2
ワープゲートをくぐる演出や、一部の顔見知りを除いてお互い初めてあった様な描写を使用して、今までは辛うじて各プリキュア世界が異世界=同一世界観ではない、を保ってきたのを完全にぶち壊してしまいました。
結局、時系列も世界観もバラバラ過ぎて、これがドクタートラウムが時間を好き勝手にいじれるようになったからの一言で片づけるのは流石に無茶あり過ぎです。彼にそういう台詞を具体的に吐かせたのならばともかく。
もちろん、オールスター系の映画の事まで鑑みれば、こういう解析は野暮なのかもしれませんが、それならばこんな劣化オールスターではなく、素直に映画版を見ればいいだけの話です。*3来週の結果次第ですが、今回のエピソードをどう締めるのかは非常に興味深いと同時にちょっと怖いですね。正直、これでドクタートラウム退場なんかにしたら、個人的には評価ダダ下がりです。ただ、ドクタートラウムが今回開発したメカはヤバ過ぎなので、退場の可能性は高いんだよなあ…
結局、クロスオーバーの悪い所がとうとう出ちゃったなあ、というのが素直な感想ですね。
どうして、そのキャラ選出?
第22話の初代については、えみルルコンビの確執をなぎさとほのかの喧嘩回とオマージュさせたり、その二人の経験を活かした上でアンドロイドで感情解釈が不完全なルールー、幼いえみるを優しく諭す、というゲストとは言えちゃんとした配役があったからこそ納得できましたが、今回のラブとのぞみは今の段階ではちょっとどう役割があるのか図りかねますね。上でも書いた様にのぞみに至ってはむしろ悪手になったのでは、とすら思います。
更にメカを修復し、大量のオシマイダーを引き連れてリベンジマッチを仕掛けたドクタートラウムは他のプリキュア世界も次々に時間停止させ、この段階で他のプリキュアメンバーも含めてプリキュア連合+ラブ(キュアピーチ)+のぞみ(キュアドリーム)、そして引きの場面で登場した初代+シャイニールミナス以外は時間凍結となってしまいました。ちょっと気が付かなかったんですが、スマプリの面々が固まっている描写あったかな…あとで見返してみよう…
で、ここに来て初代が無事だったのは、流石に「またかよ!」という気分にさせられました。確かに第22話でひかり(シャイニールミナス)以外ははぐプリメンバーと交流はしていますし妥当な人選だとは思いますが、正直初代最強説にまたしても箔をつけた印象しか受けません。
うろ覚えなんですが、第22話放映時、はぐプリ製作スタッフのどなたかがSNSで「決して初代が最強と言う意図ではない」とおっしゃっていたと記憶しているのですが、ここまで繰り返されれば、結局初代最強とスタッフは考えているのかな、と勘繰られても仕方ないでしょう。
現に他のプリキュアメンバーのほとんどが時間停止化している場面が(来週は最終的に復活して何人かは逆襲に来そうだが)挿入されてしまっているのですし、やはり特別視している感じは拭えません。ファンは喜ぶのかもしれませんが、個人的には頭痛い、というのが感想です。
さて、ここでお知らせです。
次回はタイトルからしても、今回登場したメンツ以外の他のプリキュアが出てくる雰囲気ぷんぷんですが、せっかくこういう展開にしたのですからサプライズに期待したいですね。
そして、次回のブログの更新なのですが、来週の日曜日は旅行に行く予定なので月曜日以降になります。
更に、まだ未定なのですが、今回はシナリオ自体が連作形式の前後編と言う事で、この記事に書き足す形で36・37話合体させて再編集・再アップという形を検討しています。少しわかりにくくなってしまうかもしれませんが、その際にはよろしくお願いいたします。
今週のはぐプリの個人的見どころ
折角の無敵状態を自爆でフイにするドクタートラウムだったが、よく考えてみるとルールー造ったのって多分彼なんだよな…どうしよう、彼女の事、だんだん不安になってきた( ´艸`)
来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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