あー、間違いなく今回は神作画ですねえ…
さて、今回は大人気ゆかりさんが闇堕ちするという、大変ショッキングな予告から方々で物議を醸しだしていた回でしたが、結論から先に言えばタイトル詐欺でした。
話の流れとしては結構単純で、ゆかりがあきらと自分が釣り合わないのでは? というネガティブな疑念を生じさせている所をエリシオがそこにつけ入って精神攻撃を仕掛けるというものです。
ゆかりのメイン回というと先回もそうであったように、どうしてもあきらが一枚噛んできますが、ゆかり自身の悩みの種にもなっているあきらの人の好さが前面に押し出されますね。特にみくという存在のおかげで高校生にして日常生活を普通に送れる事に対する幸せというものを理解しているのは一歩大人な印象を受けます。それが故に他人に対して優しく世話を焼くキャラクター性は一貫していますね。
対するゆかりはプリアラメンバーの中で最も大人びた雰囲気でありながら、色々な場所で世話を焼いているが故に方々で人気者なあきらに対して嫉妬している様な態度を取っており、実際はまだまだ子供っぽい所があります。
中盤、そんな様子のゆかりに目を付けたエリシオが「あなたの本当の姿を見せてやる」と鏡の世界を創造、自ら乗り込んだゆかりはネガティブな感情の象徴として幼い頃のゆかりの姿と対峙するのですが、これは彼女に残っている子供っぽさの暗喩だと感じました。
最終的にはゆかりは幼い頃から溜まっていた「何でも出来る能力や容姿ばかり見て、自分の本当の姿を見てくれない」という鬱憤すらも、それも自分自身であるという結論を以て受け入れ、鏡の世界からの脱出に成功するのですが、一皮剥けたとはいえあきらに対する嫉妬に似た感情についてはあまり解決はしていない様な気もします。ここら辺はきっちり描くのか、今回の彼女の出した結論でとりあえずの解答とするのか、今後に注視するしかないのでしょう。
もちろん、その結論に至るまで、祖母から頼まれたお菓子作り、それをキラパティのメンバーで楽しく作った事などの伏線もしっかり練られており、シナリオとしては秀逸だったのですが…
Bパートが幼いゆかりに拘束されたキュアマカロンが暗黒エネルギー? 流し込まれて終始悲鳴を上げているとか、テレ朝めまたしても高いハードルを設定しやがって…(笑)
おまけに鏡が見えている所でキュアマカロン以外が戦闘に突入したため、みんなに公開SMを見られてしまうという…もうお嫁に行けない…
エリシオ自身も言っていましたが、幼ゆかりから出た黒いオーラを受け入れれば楽になる(完全に闇に染まる)そうですし、最後にゆかりがその黒いオーラの拘束を破壊して脱出したのは興味深いですね。幼い頃から抱えていたネガティブを破ったとも取れる訳で、こういうさりげない演出は相変わらず一級品です。
何より鏡の世界から脱出した際にエリシオに対して言った「楽しさは誰かに与えてもらうものではなく、自分で作るものである」というのは今回のゆかりのすべてを物語っており、なかなか感慨深いものがありました。
今回は久しぶりにワンダフルアラモードでの決着となりましたが、やはりシエル以外が絡む話ならば、こちらの方が絵になりますね。しかし、当たり前といえば当たり前なのですが、今度はキュアパルフェが完全に空気化してしまいました。早期の6人合体技の登場が望まれますね。
結局、ゆかりの篭絡に失敗したエリシオでしたが「貴方には期待外れでしたよ」という台詞とともにかなり険しい目つきで彼女を睨みつけ、キュアマカロンも嫌味の一つも言わずに睨み返したため、これは因縁の関係になるかもしれませんね。と言うか、ゆかりって敵を作りやすいタイプだよね
次回はまたしてもみくが標的にされそうな雰囲気ですねえ。エリシオが絡んで今度はあきらに精神攻撃を仕掛けるようです。
そう言えば、エリシオはキュアジェラートを闇堕ちさせるのに成功しましたが、反面ただ暴れさせるだけにとどめています。ゆかりに対しては名言こそしませんでしたが、どうにもジュリオと同じくノワール陣営に引き込もうとしている節がありました。あきらに対してはどういう思惑で接してくるのかは見ものですね。
今週のプリアラを一言で表現
なにげにひまりまでもゆかりに手懐けられていたワロタ。でもこの二人の絡みが見れてちょっと嬉しい…
来週もキラキラル☆