ふらあそ!

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【アニメ】キラキラ☆プリキュアアラモード!第43話「かくし味は勇気です!ひまりの未来レシピ!」感想

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とりあえず、スイーツがらみのオーディションにスイーツ関係者っぽい人が一人もいないのはどうなんですかねえ。まあ、リアルにありそう…とも言えるけど。

 

さて、今回はひまりにスポットを当てた回だった訳ですが…一言で言うと克己の物語でしたね。

 

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話の流れとしては、友人の勧めによりスイーツ番組のアシスタントのオーディションを受けることになったひまりでしたが、実際はほぼアイドルオーディションの様相を呈しており、そこで悪癖であるスイーツ熱く語る病を発揮。その時の審査員の一言がひまりのトラウマを再発させてしまい…というものです。

 

前にも書きましたが、ひまりはこの作品内でも比較的目立たないポジションであり、全体を通してみてもあまり比重が傾かないキャラでした。それが故に時折見せるメンタル面の強靭さが表現されている節がありましたが、今回もその流れは継承されましたね。

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オーディション時に熱くなってスイーツオタクを発揮してしまい、幼い頃トラウマの原因となってしまった「それって必要ないよね?」という単語を再び審査員の口から聞かされたひまりは落ち込んでしまうのですが、その際にプリアラメンバーから慰められた時に「自分のこの気弱な癖に好きな事にのめり込んでしまう性格が嫌いだ」と吐露しました。

考えてみれば、彼女は元々そういうネガティブさを抱え込んでおり、この点についてはあまり解決はしていなかったのですよね。立花先生の助手を務めた回やあおいとパーティーに参加した回も、彼女のオタク気質のひたむきさによる、悪い言い方をすれば力業での解決が主で、彼女のトラウマの克服とはあまり関係ありませんでした。

そんな心の隙間を突く様にエリシオが登場。エリシオはあろう事か彼女が大切に書き溜めていたスイーツノートを燃やしてしまうという暴挙に出た上に更に彼女のトラウマを抉る様に精神攻撃をするという非情っぷりを披露しました。

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正直、そこまでやるか、の世界であり、その後ひまりを闇の陣営にスカウトするのですが、ひまりにとってはあまりにもショックな出来事の連続で、ない、と分かってはいても視聴者側としては本当に闇堕ちしてしまうのでは? とちょっとハラハラしながら見ていました。

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闇堕ち寸前のひまりでしたが、焼け落ちたノートの破片を見て、今までのプリアラチームと作ったスイーツの数々を思い返し、正気に戻ってキュアカスタードに変身、となりましたが…うーん…ちょっとあっさり過ぎの感は否めませんねえ。

これを彼女の芯の強さと取るか、尺の都合と取るか、難しい所だと思います。

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戦闘シーン自体も今週はお粗末であり、キュアカスタード変身直後にプリアラチーム合流。「本気で戦う」と宣言しながら全員拘束に成功したエリシオでしたが、それでもなお直接手を下そうとせず、キュアカスタードに精神攻撃を仕掛ける様は、流石になにやってんだ、コイツ? と思いました。そんな余裕を見せたおかげで、奮起したキュアカスタード及びプリアラチームに次々拘束を解除され、PFAで撤退に追い込まれるのはうーん…ですね。

エリシオは出来得ることならプリアラチームを闇の陣営に引き入れることに執着している様ですが、どうにもそこら辺の切り替えが甘いように見受けられます。そして、何より、これではエリシオがプリアラチームを自分からパワーアップさせる強化コーチ状態になってしまっているのが気になりますねえ。ここから先もこの演出が続くのかどうかは分かりませんが、それは彼に過去回で因縁があるゆかりとあおいぐらいで留めておいた方が良かったのでは? と感じました。個人的にはエリシオはゆかりのライバルポジが良かったんだけどなあ…

 

結局、ひまりは自分らしさをあくまでも失わない、という決意を以てトラウマを克服した様ですね。自分のオタク気質が人を遠ざける事はあるだろう、しかし、それで人が集まってくれることだってある。正にプリアラチームがそれであり、彼女はいちか達によって導かれて自分なりの答えを見出したのですね。流れ自体はとても良かったと思います。

プリアラは言うなればいちかが中心のストーリーです。ひまりに限らず他のメンバーもいちかという中心人物がいたからこそ成り立ったプリキュアであり、そういう点ではまほプリとは対極、どちらかというと成り立ちそのものはドキプリに近い。

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その証拠に今回、ひまりは自分らしさを失う必要性がないという結論を導き出したわけですが、彼女が燃やされたノートを見た時の過去のフラッシュバックや、エリシオに見せつけた自身の未来の映像では、彼女の周りに常に仲間がいる描写が殆どでした。いつでもいちかがいて、そして仲間がいて、立花先生がいて、妖精達がいて…そういう点では彼女は内向的だとも言えますが、彼女は元々裏方に徹するのを良しとするタイプですから、自身の強みを再認識した上でトラウマを克服したシナリオだった、と言っていいでしょう。

 

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最後に燃えてしまったノートの中身は自身の中で息づいている、そしてこれからもノートは増えていく、というメンタルの強さを見せて今回は終了となりましたが、ひまりはそういう点では未来を見据えて一直線に突き進むキャラクターなんですね。先回、あおいとひまりは似ていると評した水嶌の目に狂いはなかった、と言った所でしょうか。

 

次回は…今度はみくが標的ですか。

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これまたエリシオへのヘイトが上がりそうな…でも着実にプリアラチームの弱点を突いていくスタイル自体は、これぞ悪役、という感じで好きですねえ。上でも書いた通り、悉くプリアラチームの強化を促しているのが苦笑なのですが…

 

今週のプリアラを一言で表現

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ゆかりとあきらのスカウトをしたスカウトレディー…その名前…絶対、増子美代の親戚だろッ!!

 

来週もキラキラル☆