更新を5話分も空けてしまった怠け者ブログはこちらです…(猛省)
なんですが、なんて言うんですかねえ…正直、怒涛のえれな推しの期間でもあったためタイミングを逸したのも事実でした。いや、言い訳はヨクナイネ…
この期間ではとうとうひかる以外のトゥインクルイマジネーション覚醒が描かれた訳ですが、その内容は「濃い」の一言でした。特にえれなに関してはテーマ性・メッセージ性にあふれるものでしたが、非常に上手くまとめた感がありました。
雨宮えれなについて
いや、ホントに、全く持ってこの記事内で扱う期間のシナリオはまさにえれなメイン回でした。この期間に5シナリオあった訳ですが、うち3シナリオがえれなのもの、しかも他2エピソードも各々ララとまどかの覚醒に関するものという重要事項であったにも拘らず、です。
確かに中盤の要だったユニ、父親がらみの事情があるまどか、ララの母星の話を中盤に一気に持っていったララに比べるとここまでは比較的目立ったエピソードがなく、キャラクター的にも一番の常識人ということもあって、悪く言えば割を食っていたキャラだったので、ここにきての集中エピソード展開は分かるのですが…
この作品が放映される前にキャラクターデザインが発表された際、シリーズ初の褐色肌プリキュア*1という事で、その容姿に注目が集まりましたが、彼女の根幹もずばりそこから芽生えていました。
回想を見るにどうも幼少期はその肌の色のせいで周りからは浮いており淋しい思いをしていた様で、自分と他人の違いに思い悩んでいたようですね*2しかし、彼女の家族の底抜けの明るさとその際の笑顔がその壁を取り払う事を学んでいたのが彼女が他のメンバーより少し大人びて見せていた事に繋がっていました。
ここで彼女にとって良くも悪くも大きな存在が出現しました。それが敵の幹部の一人、テンジョウ。彼女はなにかと笑顔を振りまくえれなが気に入らず、第39話で先生に化けて彼女の英語スピーチ大会の指導をした際には苦悩をさらけ出すように仕向けたり、第42・43話でも笑顔などうわべだけのものである、と強調しとかく彼女を否定しにかかりました。
まどかを中心としたスタプリメンバーの励まし、そして、彼女の両親の教え、更にテンジョウという反面教師…いや違うな、彼女も自分と同根であったが故に彼女自身も笑顔にしたいという思いから覚醒しました。
途中に母親のノットリガー化の際に「えれなの笑顔は(店を手伝わせている事も含めての)無理をした偽の笑顔だ」という声に懊悩したり、それでもテンジョウの境遇を知った上での決意や、仲間たちが彼女の笑顔に幾度となく救われていた事を吐露した事によっての覚醒、という展開は非常に説得力があって良かったです。個人的には元々魅力的なキャラクターだとは思っていましたが、この展開には大いに納得させられ唸らされました。
ついでにテンジョウについても少し。
テンジョウは元々第43話でスタプリチームが訪れたグーテン星出身なのですが、鼻が高いことが何よりもの誉、という星であり、テンジョウはそこで普通の鼻を持って生まれたため直接的な表現こそなかったものの相当不遇な目に合っていたようですね。
そのコンプレックスが原因で笑顔を全否定する歪んだ性格が形成された訳ですが、第43話では
- スタプリチーム追撃をグーテン星で行うと決めた際、あえて部下たちを連れて行かなかった。
- 元々「鼻の高いお面を被っていた」彼女だったが、個人戦闘力でどうしても劣る彼女が自身をノットリガー化させる際に「仮面を被る」
- ノットリガー化して「故郷の星で暴れる」というのが、また…
- ノットリガー化コアの中で「笑顔なんて偽物!」を繰り返す
- 浄化後は毒気が抜けたような表情で「私を笑顔にすることが出来るか?」とえれなに問いかけて去っていく。その時の救いを求めている様にも諦観にも見える表情が…
うーん。先回のアイワーンといい、やっぱり胸に来るものがありますねえ、今回の幹部は…個人的には彼女は救われて欲しい、と感じた幹部でした。ただ、第43話ラストのシーンでダークネストがさらに力を与える、みたいなことを言っていたのでどうなる事やら…
あ、あと、ロリテンジョウさん、大変おいしく拝見させていただきましたまる
羽衣ララについて
第40話は彼女の覚醒に充てられた回でしたが、なんと、今作登場人物の大多数に宇宙人である事がばれる、どころかプリキュアバレまでしてしまうというなかなかショッキングな展開でした。
とうとうスタプリチームの尻尾を掴んだまどかの父親が、クラス委員長でもある姫ノ城さんに事情聴取した事からクラス内にララが宇宙人であるかもしれない疑惑を持たれ微妙な空気に…しかし、あくまでも個を見てくれるひかるの励ましや、来襲してきたカッパードに人質にされたクラスメイト達を守るために自ら宇宙人である事を打ち明け、今までの付き合いに感謝しつつ皆を守る事を選んだ際に覚醒しました。
この回は本当に熱かったですねえ。クラスメイトを人質に取られた際に意を決して宇宙人である事を暴露して、それに呼応するかのように他のメンバーもプリキュアである事を明かすのですが、その時の決意の表情がホントにカッコよくて…ちょっと展開そのものが性急だったかな、とは思ったけど。
プリキュアバレはシリーズ的に最後の最後というのが一種のお約束でしたが、こういう燃える展開込みならこの様な変化球も悪くない…というかむしろ歓迎ですねえ。
カッパードとの戦闘後、疑念の目を未だに向けているまどかの父親に対して、まどかも含めたクラスメイト達がララを「友達だ!」と口々に庇ったのも、誤魔化した、というのではなく「宇宙人とか関係なく」という枕詞を付けるために言っていたのも熱かったです…
ララの根幹と覚醒は皆を守る、皆と共にこれからも歩く、あくまでも自分の意志で、というファクターが取り入れられていましたが、その根幹から自立から博愛へと変化した印象を受けました。
香具矢まどかについて
彼女の場合は親離れがテーマでしたね。
前々から時たま触れていますが、私はスマイルプリキュアのれいかの留学エピソードがあまり好きではありません。ここで書くと長くなりそうなので要約しますが、皆と離れたくない、という感情が勝ったものを「全て道である」という屁理屈で丸め込んでしまった印象が拭えないんですよね。
さて、そのオマージュとも取れるまどかの留学エピソードを絡めた覚醒シナリオですが、彼女はガルオーガとの一騎打ちで追い詰められた際に、やたらとダークネストを信奉するような台詞を吐く彼を、父親の敷いたレールの上を歩んでいるだけの自分に準え、更にやたらと守る事を否定しにかかるガルオーガの言葉に反発。
自分の心に嘘はつかない。皆と笑顔で過ごす、そして自分の事は自分で決める、という決意を露わにした事で覚醒。
一番すんなり覚醒を果たした印象でしたが、戦闘終了後は父親にひかる達との交流は引き続き続けるし、留学の件ももう少し考える、ときっぱり宣言。認めようとしない父親を母親が「あれが成長だ」と嗜めたことで一旦の事なきを得ましたが…
次の第42話では穏やかな表情で留学の事はもう少し考えてから結論を出したいとスタプリメンバーに言っており、個人的にはとても安心感がありました。
少し気になるのはまどかの父親ですかねえ。ララの事を追いかけた件も上の命令でやっただけ、と言ってましたが、今回の失敗(というよりはララの正体を見出せなかった。第40話ではノットリガー化したため)事により出世の道は閉ざされた様なニュアンスの事を言っていましたね。
まどかには自分の用意したレールの上を歩めば間違いはない、というスタンスでしたが、留学に関してはひかる達と別れる事を慮っている様にも見受けられました。第41話ラストにまどかに決意をはっきり告げられた際には母親に諫められて一応の納得を見せたような感じでしたが、どうにも感情を見せない&頑迷固陋な印象のあるキャラクターなので、もしかするともう一波乱あるかもしれませんね。
来週は少々早いクリスマス回? いよいよダークネストが出張る様ですし、未覚醒者も残すはひかるのみ。そろそろ大詰め、ですかね? どうなる事やら。
ここまでのスタプリをかいつまんでナナメからバッサリ
尊い…いや、尊過ぎるだろ…これ…(深刻な語彙不足により憤死)
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