あー、もうはぐプリチームの中では半公認になっているのね、ほまハリー。
さて、今回はほまれの内面にスポットが当たる回でしたが、ハリーへの恋愛感情を人魚姫をモチーフにして絡めつつ、ビシンとの関係性を掘り下げる回となりました。
話の流れとしては、どうして自分の元に帰って来てくれないのか嘆くビシンに、ドクタートラウムがかつて試作品として作った「心を読む」VR風ゴーグルを渡します。
そのゴーグルの力を使ってあ、それ眼鏡みたいにかけるんじゃなくて手で握って使用するんだ…しかもPSP持ちしちゃって(苦笑)、ハリハムハリーの心を読むべく猛オシマイダーを召喚し彼を取り込もうとするビシンでしたが、カバーに入って一緒に巻き込まれてしまったキュアエトワールにイラついた彼は自身もその中にシンクロダイブします。
猛オシマイダー内部はVR空間になっており、その中でほまれは直前に次のフィギュアスケートの演目の参考にしていた人魚姫の絵本の世界に飛び込んでしまい、彼女自身が主役の人魚姫に、ハリハムハリーが王子役になっていた…というものです。
ほまれ、ハリハムハリー、ビシンについて
ドクタートラウム曰く、心の中を読むためのメカだというVRゴーグル風アイテムですが、ビシンも言っていた通り、巻き込まれた人間の深層意識をある程度反映するものであり、今回はほまれが直前に読んでいた人魚姫の世界観がベースになっていました。作中、王子役のハリーは完全に記憶を失っており(ほまれと初対面の様な態度を取った)、事件解決後もVR空間内でのハリーの記憶がなかった事から、完全にほまれ主導の空間になっていました。
これについては推測の域を出ませんが、ハリーは別のVR空間に飛ばされていたとも考えられます。が、それだと後述するハリーの思い人の設定が活きませんし、ハリー自身の記憶がない点も考慮するとアスパワワ能力が高いほまれの心理が優先された共通空間での出来事だったのかな…と解釈しました。
さて、このVR空間では、概ね人魚姫のシナリオ通りに話が進むのですが、王子に会いたい一心で魔法の薬を飲み人魚から人間の足を手に入れたほまれがお城で王子とダンスをしている所でシンクロダイブしてきたビシンが登場、人魚姫の物語に準えて実は王子には思い人がおり、それに絶望した人魚姫は最後は海の泡になって消える、という精神攻撃を仕掛け、一度はほまれを退場に追い込みました。
これは最初はビシンが精神攻撃をするための虚像なのか、とも思いましたが、ほまれを一度海に落として退場させた後にビシン自身が近づき、「やっぱりお前(が一番)なんだな」と憎々しげに呟くのです。
さて、そのハリーの思い人なのですが、どうにもはぐたんぽいのですよねえ。視聴中は顔を見せない状態で登場したので、いざ顔を見てみたらほまれだった、とか逆にビシンだったとか、様々な可能性を考えていたのですが、よく見ると額にハート型ティアラがあるんですよね。
ただ、ハリーの思い人=はぐたんなのかは今の段階では不透明ですか。色恋沙汰を抜きにした「一番大切な存在」の投影である可能性もある訳ですし…ただ、これがハリーの元恋人かなんかだったら、今度はほまれvsはぐたんという可能性も!? おお怖い怖い…
いったんビシンの精神攻撃によって落ちかけたほまれでしたが、キュアエールの外部からのハッパの声に目覚めキュアエトワールに再変身し復活した後の二人の対比も面白かったです。ビシンは自身が傷ついてまで生きる事、戦う事に何の意味があるのか、と半狂乱になりながらキュアエトワールに襲い掛かるのに対し、彼女は「嫌になるくらい貴方と私は似ている」と返すのです。
お互いハリーの事を想っている、というのを認めた上での似ている発言だとは思うのですが、これはキュアエトワール=ほまれも一歩間違うとビシンの様になってしまう、という暗喩なのかねえ…まあ、確かにはぐプリメンバーの中で一番嫉妬深そうなイメージはあるけど。ただここに来て同族嫌悪をテーマにするのは新しい試みかと思います。ほまれはともかくビシンはまだまだ多くは描かれていないと感じるので、ここら辺に深みを持たせられるといいライバル関係になりそうですね。
「お前は前々から気に入らなかったんだよ!」とビシンが今回言った通り、この二人の立ち位置は決定的なものとなりました。今後の動向に注目でしょうか。
あと少し感心したのが、今回のシナリオのモチーフに人魚姫を用いた事でした。他の童話を題材にしても良かったところを人魚姫を選んだのは、恐らくはかつてトラウマによって飛ぶことが出来なかった自分=人間の足を持たない人魚姫に当てはめたと考えられます。
そして人間の王子であるハリーに会いたい一心で人間の足を手に入れるほまれ、という構図は自身が飛ぶことが出来たのはハリーの今までの様々な励ましやアドバイスのお陰である、という事の(延いてはそこからくる好意の)メタファーだったのかな、と感じました。人間の王子役が正体はハムスターのハリー、というのも何かのメッセージ性があると感じるのは穿ち過ぎですかね?
キュアエトワールがビシンと互角の戦いを演じ、VRゴーグルの破壊に成功したため、猛オシマイダーからの脱出に成功、一気にPCAで決着となりましたが、今回はほまれ以外はほぼ蚊帳の外のお話になりましたね。人魚姿の作画も良く、スタッフとしてはほまれ推しなのかな、と少しクスリと来てしまいました。
そしてはなさんは完全にお笑い担当( ´艸`)
引きの場面ではビシンとリストルが正式にハリハムハリーと同じくネズミ型の獣が本体である事が判明しましたが、いよいよ次回は
リストル出陣ですかね。意外な事にこれが初出陣になるんですかね、リストルさんは。
アンリがクライアス社のスカウトを受ける、という衝撃の内容みたいですが、果たしてどうなる事やら。個人的には味方サイドから敵サイドに行く、というのはプリキュアシリーズではなかった(少なくとも話の途中からは)と記憶しているので、スカウト受けちゃったりすると面白いかなー、と思ったりするのですが。
今週のはぐプリの個人的見どころ!
人魚の足を人間のものに変える薬…どう見ても以前企画モノとして発売されたリアルFFポーションじゃ!?
しかもほまれタンもしかめっ面してしまう微妙な味!(筆者も体験済み)
ちなみに現物(空瓶)まだとっておいてありました( ´艸`)
来週もめちょっく!(めちょっくってなんだよ!)
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2018/9/16 11:00 アップ
2018/9/17 21:08 加筆修正・再アップ