ここ最近のキュウレンジャーやヘボットの流れもそうだったけど、タイムスリップの流れがニチアサ的には来てるんですかねえ…
さて、今回はかなり盛りだくさんな回でしたね。ただ前々から当ブログでも指摘している「詰め込み過ぎ」を地で行く展開であり、正直言えば2回に分けた方が良かったのでは…という内容でしたが。
今回はいくつかのメインストリームがあり
・過去に飛ばされたことによる先代プリキュア・ルミエルとの邂逅
・ビブリーの過去と洗脳解除
・新アイテム・キラキラルクリーマーの出現と効果
と言った感じでした。
確かにそれぞれが繋がってはいました。過去に飛ばされたことを切欠にビブリーはノワールこそが自分を孤独にした元凶であることに気が付きましたし、ルミエルとプリアラチームとの交流が彼女たちの個性を認識させることになり、ルミエル自身も未来に全てを託す決意をして昔から大切にしていたクリーマーをプリアラチームに預ける決断をしました。大体、プリアラチーム及びノワールの命を受けて急襲してきたビブリーを過去の世界に飛ばした事自体、ルミエルの意思(ルミエルが眠っていると思しき祭壇から強烈な光が発せられ過去に飛ばされている)と考えられます。*1
プリアラチームが飛ばされた先は過去のイチゴ坂でした。
詳しくは語られませんでしたが、モブさんの衣装から明治or大正時代あたりがモチーフですかね。
この頃のイチゴ坂はノワールの影響をかなり色濃く受けている様で、町の方々で諍いが発生しており、非常に暗い雰囲気になっています。そんな中孤軍奮闘していたルミエルを助ける形になったプリアラチームは彼女と交流を持つことになります。
余り戦闘シーンが詳細には描かれなかったため不明瞭ですが、戦闘が得意、というよりはスイーツを作ってそれを振る舞う事で、ノワールのせいで難民になっている人々を元気づけることに注心している様で、どちらかというと癒し系のプリキュアだったようですね。白を基調としたデザインは看護婦・天使をモチーフにしていると思われますがそれもその性質の表れでしょうか。
出会ったのは過去のルミエルですから、プリアラチームが過去に飛ばされた経緯や理由などは分からずじまいなのですが、スイーツ作りを共にすることにより、彼女らが持つアニマル型の結晶がそれぞれの個性を表している事に気が付き、アドバイスするのは先輩からの教え、という感じで王道ですが良い演出でした。
一方その頃、ビブリーは自分が一人ぼっちになってしまった場面を目撃、それがノワールとその配下の化け物に襲われたことによるものであると客観的に見てしまったため、ついにノワールに利用されていたことを悟ります。ところで、ぶつくさ文句を言う性格こそ変わってなかったものの、先週洗脳状態であったビブリーは冒頭の戦闘シーンで洗脳そのものは解除されており、いきなりぶっぱしたワンダフルアラモードは一定の効果はあったみたいですね。
しかし、上でも書いた様に詳しい時代は分からないものの、ビブリーがもしルミエルが活躍した時代に子供だったというならば、全然世代が合っていませんね。ルミエルの時代自体がそれほど過去ではない? それならいい所10年経つか経たないか、という事になり、あまり現実的ではありません。となるとノワール陣営の属すると成長が著しく遅くなるのか、それとも、途中まで封印状態で眠っていたのか(及び遅成長)。
プリアラチームが過去に戻る時に、ルミエルはノワールに対して最後の戦いを挑もうとしていました。その結末は分からないまま過去に行ったメンバーは現代に戻ってきたわけですが、つい最近までノワールの脅威がなかったこと、ルミエルが今はイチゴ山で意志だけの存在になっている事を考えると、倒すには至らなかったものの封印成功、ただしルミエルもただでは済まなかった…あたりが考えられる線で、黒化した過去のビブリーもこの時一緒に封印された可能性がありますね。
現代に戻ったメンバーがビブリーの説得をしている最中に、ノワールがビブリーを取り込もうと襲い掛かってきますが、圧倒的な力の前にピンチになった所にルミエル愛用のクリーマーがペコリンによってもたらされ、それが新アイテムキラキラルクリーマーに変化、6人合体新技発動からの勝利となりました。
そう言えばちょっとツッコミなんですが、ビブリーを説得する際、6人で囲んでじわじわ包囲の輪を狭めるのはちょっといじめみたいで非常に見た感じの印象が悪かったです。まあ、愛する存在を否定され、その愛そのものも虚構だったと知って精神ボロボロ状態のビブリー視点でならば、実際いじめみたいなものだったのかもしれませんが。
キラキラルクリーマーについて
お父さんのボーナスの直撃を狙う凶悪アイテム。
6つのアニマル結晶にクリームを注ぎ込むことで、各プリキュアのモチーフになっている動物を召喚、それに騎乗し、今度はクリーマーに6つの力を注ぎ込むことで合体新必殺技を発動するというものでした。
このアイテムの注目点は、恐らく本来ならばルミエルの変身のための起動キーであったであろうと予測できる点です。*2
クリーマー自体はルミエルが昔から使っていた愛用の品であるという事を作中明言しましたし、過去の最後の場面で6人に未来を託す発言をしています。クリーマー自体を持ってきたペコリンは6人+ビブリーより遅れて過去から戻ってきており、変身の必要がなくなったルミエールから託された可能性が高いです。逆から言えばペコリンはルミエルの最期を見た可能性もありますが、そこら辺は語られるのかなー?
6人の個性を混ぜ合わせた合体必殺技をクリーマーを介すというのもメタな部分が濃くて面白いと思います。
そしてスマプリ以来の久々の騎乗型必殺技登場ですね。ちょっとスイーツとはかけ離れた気もしますが、動物も今作品のファクターの一つですので、こういうのもありかと思います。ただ、演出はキラクルレインボーの方が正直スピーディーでカッコはいいですね。
何にせよ、かなり大きなものをプリアラチームは託されてしまったなあ、というのがキラキラルクリーマーに対する感想です。ただ、ルミエルの立場からしてみれば、未来の世界にもノワールは健在ですよ、と言われたわけで、いちか達プリアラチームを十分に見極めたうえで、全てを託したのでしょうし、それだけの希望が彼女達にはあると思ったのでしょう。ある意味継承シナリオでもあったんですよね、今回は。
次回はビブリーとは和解するようですが、ノワール陣営後遺症(スイーツを作ってもすぐ黒化)が話に絡んできそうですね。
そして、闇のアニマルって…まさか闇のプリキュアでも来るのか!?
今週のプリアラを一言で表現
闇堕ち美少女から、単なる美少女になってしまった…いいぞもっとやれ!
来週もキラキラル☆
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