実はこの親子は最終回手前ぐらいまですれ違って会えないものだとばかり思っていたので、今回あっさりOPで再会できたのは少々意外だったりする…
まあ、先週の予告を見れば流石にそれはない、と分かるのですが、それでもいちかの母のイチゴ坂滞在期間は24時間にも満たない短いものに終わってしまいました。
さて、今週はいちかにスポットが当たった回でしたが、彼女の不完全さ、というかいつも笑顔でありながら落ち込んだ時のダメージの深さ、など明るさと暗さが同居している理由が語られました。
それは母親がいちかに幼い頃に言い聞かせた「いつも笑顔でいることの大切さ」に起因していたのですが、それが「淋しくて辛い時でも笑顔でやり過ごす」といういちかの根本を作り上げる事になってしまい、延いては喜怒哀楽の感情のうちの哀の感情を無理に抑えつけてしまう、上の様な微妙な表情をする性質を持つという結果となってしまいました。
今回は母親のサプライズ帰国によっていちかが作ろうとしたケーキにそれが如実に表れてしまい、ペコリンやキラリンには「キラキラルが不足している」と指摘される様な失敗作が出来上がってしまいました。
それが原因でいちかのネガティブ面が出てしまったわけですが、母親が彼女の心境を察して優しく包み込んでくれたことで、彼女の欠落していた感情が復活したのは良い演出でしたね。現にその後に作り直したケーキはかなり出来の良いものであり、精神的な成長を伺わせるものでした。ケーキを見たいちかの母が笑顔になっていたところ見るとキラキラルも豊富だったことが解ります。
反面、キラキラルを操りそれを以て戦う今作のプリキュアは、精神力そのもので戦っているともいえる訳で、そこを攻撃する手段を持っている相手には苦戦する様なイメージがありますね。今回はグレイブが敵として登場しましたが、彼の様な脳筋タイプより精神攻撃を得意とするエリシオの方により苦戦している点もそれをよく表現していると思います。
母親に甘えることが出来た事で吹っ切れたいちかの前に上記の様にグレイブが登場した訳ですが、彼が呼び出したろうそくとケーキ?がモチーフの怪物はそれなりに強力だったものの、最後にはあっさりワンダフルアラモードで爆殺、またしても尻尾を巻いて逃げる結果になりました。おいおい、どんどん株が落ちているぞグレイブ…
最後に敵サイドが映し出され、ビブリーにノワールが直々に「最後のチャンスを与えてやる」宣言をして闇の力を注入、再び洗脳状態? みたいな感じになって今週は幕になりました。
いちかと母親の関係について
さて、こういう話になると、母親について「育児放棄をして身勝手なのではないか」という意見が出てくるかと思います。
が、実はこれ、私事なのですが、ちょっと他人とは思えない関係性でもあります。
その観点で少し言わせてもらうと、こういう立場の子供から言わせてもらえば、そんなことは全く考えませんでしたね。
だいぶ昔に記事にしましたが私の父親は芸術家というヤツで、私の幼少期に8年間海外に修行に出ていました。それが故に母親は仕事に出ており主に祖母の家に預けられることになるのですが、それで両親に複雑な感情が生まれる事は特段なかったです。ただ、父が帰国した際には甘えていた記憶もあるので淋しい思いがなかった訳ではないのでしょうが。
何より、父親の事は凄いの一言(恐らくそのジャンルでは日本でも有数の一人だったと思う)であり、むしろ尊敬の念の方が強かったです。
翻って、いちかも母親の仕事については誇りを持って尊敬している描写があり、彼女がグレイブをたまたま発見し、母親の見送りを蹴ってまでプリキュア参戦を選んだのは、彼女自身のやるべきことに対する「誇り」だったのでしょうね。
こういう親子関係がどうなのかは意見が分かれるのは重々承知の上ですが、この親子の意思の強さは尊重されるべきだと思うのですが。
来週は…先代プリキュアが登場ですか。
これまでにも先代プリキュアの登場した作品はいくつかありましたが、それは回想シーンであったり一時的なものであったりと、ゲストのような扱いが多いのですが(当然ではあるが)、予告で出た先代はキラパティの厨房にまで変身解除状態で出張っている場面があり、随分と主張が激しいというかなんというか。
そして6人全員に謎の動物アイテムも行き渡り、それに伴い、各キャラクターの成長も描かれました。そろそろまた一つの節目を迎えそうですね。予告によるとキラキラルクリーマーというそうですが、新たな必殺技のキーアイテムなのかそれともフォームが変わるのか…新しい展開が待っていそうです。
更にビブリーがプリアラチームと同行している場面も映し出され、なんか後ろからブスリといきそうで少しハラハラします。来週は目が離せんなー。
今週のプリアラを一言で表現
番組終了後の映画の宣伝にまでシエルの熱いスーパー頭突き推し、ホント好き。
来週もキラキラル☆