サンデーLIVEのキュアホイップ生出演の茶番具合がなかなか微笑ましかったが、古田のどうすればいいか分からない、と言った感じの狼狽えぶりで更に微笑( ´艸`)
さて、最終回でしたね。前作の様に世界観がどっちらけになる事もなく、さりげなく伏線回収しつつ、最後はしんみり終わるという、起承転結がしっかりしてて流石ラストに相応しい出来でした。
話の流れとしては、舞台が1年後に移り、そこまで細々とやっていたキラパティでしたが、とうとういちか以外は最終日を迎えます。ゆかりの一時帰国をきっかけに、久々のフルメンバーで顔を合わせるのですが、いちか以外は進路が決定しており、彼女のみが取り残されることになるのです。が、実はいちかにも世界を駆け巡ってスイーツで人々を笑顔にしたい、という夢を持っていたのですが、皆の夢のために自らが身を引いていたことが発覚し、その問題でひと悶着が起こってしまいます。
そんな時に長老の肉体が突如巨大化して暴れ始め、途中ゲストキャラの野乃はな=キュアエールの登場を交えつつ、皆で協力して敵を撃破。いちかのわだかまりも晴れ、現在のキラパティは長老とペコリンに託していちかも夢に向かって進み始めました。
更に数年後のプリアラメンバーの行く末を写しつつ、最後にルミエルとノワール、ディアブルの転生体と思われる子供たちといちかが邂逅する…という場面で幕となりました。
ゲストキャラ・野乃はな/キュアエールについて
次回作、HUGっとプリキュアの主人公。まだ本編が始まっていないので何とも言えませんが、今までの番宣(自らを「イケてる!」と言ってみたり)や、今回の描かれ方から察するに、かなり元気で若干軽いノリの娘だな、というのが印象です。こういう性質は今までのプリキュアメンバーにいなかったわけではないですが、ピンク枠としては案外珍しいですね。
キュアエールはその名が示す通りチアガールがモチーフでしょうが、初登場時にいきなり超高速で巨大化長老の足元に飛び込み猛烈なキックで転倒させるという、徒手空拳復活! をアピールしました。
そして、そこから窮地に陥ったプリアラチームを援護しつつ、チアリーディングさながらの応援をかますという、これまた新しいスタイルを披露。本編が始まった後にこれを活かすのか、それとも死に設定になるのかは注目点ですかねえ。*1
今回はプリアラの世界観を壊さない程度の登場のし方だったため、まずまず無難に引き継ぎ回としては成立したかと思います。まあ、これが統一世界観だというのなら、はなも前回でキラキラル化した事になってはしまうんですけど、ね。*2
ここで使うか! 長老復活の伏線
これは正直ちょっとビックリしました。今作の序盤、長老が肉体を失った経緯は語られていましたが、グロい言い方をすると暗黒キラキラルの直撃に耐え切れず爆発四散していたものばかりだと思っていました。が、まさか、肉体だけ町の中に残っていたとは…
しかし考えてみると、ノワールも失恋のショック(笑)で暗黒化した際に肉体は残っていますし、その際にその空の肉体を使用してエリシオを作り出したんですよね。
ただ、長老の巨大化及び黒化自体は若干謎が残りました。
経緯としてはキラパティを訪れていたはなが持っていたお土産用スイーツからあふれ出ていたキラキラルをたまたま近くにあった長老の肉体が吸収して巨大化した、みたいなニュアンスでしたが、特に闇のキラキラルを吸ったわけではなく、どちらかと言うと長老の肉体そのものが闇に染まっていたようなイメージでした。
個人的には、死んだ肉体が一年以上放置されていた訳ですから、その間に不浄なものを取り込んでしまった、という風に解釈しましたが、ここらへんはもうちょっと分かりやすく表現してほしかったかな。ただ、このイチゴ坂と言う町は古くはルミエルの時代から災難まみれの街ですから、負の感情が吹きだまっていても何の不思議もないんですよね。そして、それを今回プリアラチームが浄化した事によって、今度こそ本当にイチゴ坂と言う町は救われたのかもしれません。
最後はペコリンを中心としたプリアラチームの説得で肉体のキラキラルが浄化されたところで長老の魂が融合し、見事に復活を遂げました。というか、長老、エラい慕われてたのね( ´艸`)
ペコリン/キュアペコリンについて
第47話に引き続き、今回も主役に大抜擢される活躍を見せました。*3
巨大化した長老にPFAですら歯が立たないプリアラチームをサポートするべく、長老の制止を振り切って参戦しましたが、最後には必殺技まで飛び出し、しかもいったん敗れはするものの、キュアエールの助力を得て、最終的には巨大化長老を拘束するという大金星を上げました。
その必殺技も妖精みんなの助力を得て強大な力を発揮するもので、妖精たちのリーダーの素質を持っているのかな、と漠然と考えたりもしました。まるで積尸気転霊波みたいだ…
また、ペコリンがこのプリアラと言う作品を通じて成長し、最後に長老と一緒にイチゴ坂でのキラパティの活動を引き継いでくれたことで、いちかの憂いも晴れました。
気遣いの鬼とも言えるいちかを最後にその枷から解き放ったという点では、やはりルミエルの献身を受け継いだのかな、と個人的には感じましたね。数年後を描いた後日譚では人間形態も自在に扱えるようになった様ですし、妖精枠からはみ出さず上手く描かれたキャラだったと思います。
そして、数年後の皆の姿
皆、自分の道を順調に歩んでいる様子が描かれました。ひまりはドジっぷりこそ変わっていないようですが研究員に、あおいは音楽活動に(しかもえらく美人になって…)、あきらは病院での研修、ゆかりは…良く分からなかったけど(苦笑)相変わらずのようですね(一応、スイーツの勉強に行っているんだよね)。シエルはイチゴ坂に残って自分の店の切り盛り。皆、充実した日々を送っている様です。
そして、長老にキラパティボックスを託されたいちかは…
世界を飛び回って人々を助けるというのは、母親の後を追ったとも取れますが、いちかの母は医療であるのに対して、いちかはスイーツ作りで人々を笑顔にする、という道を選んだようですね。かつてイチゴ坂でルミエルが行っていた活動をワールドワイドに広げたみたいな感じですか。*4
そして、異国の地で再びルミエルとノワールの転生体と思われる子供と邂逅したのは少しジーンとしましたね。ルミエルとノワールに端を発した今回の騒動が幾多ものめぐりあわせの果てに帰結した素晴らしい最期だったと思います。
ルミエルの夢を引き継いだいちかが転生したルミエルとノワールにその夢を届ける。しかも、いちかは知ってか知らずかノワールの過去の過ちを窘める様に男の子を窘めた上で、あたかもかつての悲劇の運命を修復するが如く二人の子供にスイーツをプレゼントする…抒情的ですよね。
さて、総評は近日中にアップしたいと思いますが、正直言うとあっという間に過ぎ去った作品だったというのが感想です。手放しで褒められる作品ではなかったですが、この辺りも含めて総評でまとめたいかと思います。
今週のプリアラを一言で表現
最終回OPでも仮面の謎の男のままだったジュリオ君、流石に途中で許してあげてほしかった( ´艸`)
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