きらら回のたんびに言っているけど、今回もあえて言おう!
きららは癒し。
ファンからサインをねだられるほど人気も上々であり、忙しい日々を送っているきららにニューヨークで開催されるビッグファッションショーに出演できるチャンスが訪れます。
俄然張り切るきらら。彼女の夢であるトップモデルに大きく近付く事になる訳ですから、ただでさえ頑張り屋の彼女は更に頑張ることを決意するのですが…
モデル事務所の社長はそんなきららに新人のモデル、かりんをお付きとして付けます。
昔は自分のこと以外はわりかしつっけんどんだったきららでしたが、かりんの事は早速「りんりん」と親しげに呼ぶなど気に入った様子。やっぱりはるか達と出会って柔らかくなったんだなあ。こういうさりげない人物描写好きですねえ。
モデルとしての技術を盗むよう示唆したり、きららはかりんとすぐに打ち解けて行動を共にするのですが、きららが昔母親の姿を見てモデルを目指した事をかりんに話すと、かりんも「自分には何も長所はなかったけど、モデル雑誌を見て自分もやってみたいと思った」と打ち明けます。
きららは更に突っ込んだ夢を聞き出しますが、かりんは恥ずかしがってその先は言いません。まあ、視聴者側からすると大体予想はつく訳ですが、これが大きな伏線となります。
今回はきららの内面の掘り下げが大分ありました。
母親に憧れていたのは前々から描かれてはいましたが、それはもう畏敬の念に近いものである事。
そして、ゴプリメンバーの中で一番自由奔放な性格のように見えて、実は生真面目でとんでもない努力家である事。
この出発前日の場面はそれらが凝縮されたいいシーンでした。また「緊張しているんですか」と声をかける同室のトワにきららが素直に心中を語るのが素晴らしかったですね。
そして、CMの前に少しだけディスダーク側に場面転換しましたが、シャット様は新クローズに恫喝までされており、冗談抜きでシャット味方化…まではいかなくても死亡回避フラグかなあ、と思いました。
だって、このままの扱いで最後に死亡までしたらあまりに悲しいよ…( ノД`)
出発当日、見送りに来たゴプリメンバーと飛行場付近の公園に訪れたところで最悪のタイミングでストップ&フリーズ登場。
お約束のように大きな夢を持っているかりんが狙われる事に…社長ーーー! なんで付き人なんか付けたのおおおお!(言いがかり)
きららの夢のため、ここは3人で何とかするから任せろ、と言うはるか達は早速変身してゼツボーグとの戦いに赴きます。
ちょっと思ったんですが、ゴプリメンバーって強いクラスのゼツボーグが出た場合、4人揃ってのプリンセスパレスを使用しないと実質詰みになるって事を未だに気が付いていないんでしょうか?
今回の話中でプリンセスパレスの力を使わないで雑魚(と思われる)ゼツボーグを倒す場面が短いながらもあったので、根本的にそういう自覚はないのかもしれませんね。
さて、いったんは夢に向かって飛行場に足を向けたきららですが、すぐに振り返って戦闘に加わります。
それは、かりんが絶望の檻に閉じ込められる時、かりんが言いよどんでいた夢の本音を聞いてしまったから。
「きららと肩を並べてトップモデルになりたい」
彼女は他でもない、きららに憧れてモデルの道を志したのですから。
上の画像でもわかる通り、かりんを核としたゼツボーグ、髪型がきららと一緒なんです。
「かりんの夢だけは自分が守る!」
こういう意志の強さは好きですねえ。だからこそプリキュアに選ばれたのでしょうが、ここにはもう一つの観点があると思います。
それはかりん=きらら・自分に準えているという点。他ならないきらら自身が母親に憧れてモデルの道に入っている訳ですから、かりんときららはある意味同源な訳です。
それは捨てられないですよね、かりんを見捨ててニューヨークに行くのは、結局自分自身を否定したのに等しい。
ある意味「夢かプリキュアか!?」という今回のタイトルは詐欺ですよ(笑)。夢を捨てられないから、プリキュアを捨てなかったんです。かりんを、そして自分の夢を守る事が出来るのが他ならないプリキュアの力だったんですから。
前半部の伏線を見事に回収した上での、素晴らしい決断だと思います。
そう言えば、少し話を遡りますが、前半部できららが町中の巨大スクリーンに映し出された後
同じスクリーンに前の話に出てきたあすかが出てくるというシーンがあったのですが
名残惜しそうにみなみがしばらく画面に見入ってるんですよね。これは次回以降の伏線ですかね。
本当に伏線大好きスタッフやな!
話し戻して、戦うことを決意したきらら=キュアトゥインクルに久しぶりの単独変身バンクキタ━(゚∀゚)━!
歴代でもトップレベルで好きな変身シーンですねえ。特にトントントン、とステップ踏むところが素晴らしい。でも現役モデルなのに何故かモデル歩きはキュアスカーレットに奪われた謎仕様(笑)。
強固な意志を持ったキュアトゥインクルの攻撃は終始ゼツボーグを圧倒。
ギンガキーによる必殺技で打倒したところでプリンセスパレスの虐殺攻撃が炸裂して事なきを得ました。
結局、ニューヨークに行く飛行機には間に合わず、きららはこの大仕事をドタキャンするという結果的に大失態を演じてしまいました。
それでも、はるか達には「自分の判断に間違いはなかったし、後悔もしていない」ときっぱりいい切るきららでしたが…
そう、根は生真面目なんです。流石に落ち込んでいるというレベルではない。
ここまで書いていませんでしたが、今回の冒頭の導入場面でホープキングダムに赴いて調査をしているカナタは過去回のキュアスカーレットに対応した炎の宮殿と同質の恐らくキュアトゥインクルに対応しているであろう星の宮殿を発見しているのですが、最後までこの宮殿に光が灯る事はありませんでした。
きららの内面描写とアイデンティテイ、複線の張り方と回収、今回は構成が見事すぎてぐうの音が出ませんでしたね。
というわけで、次回はきらら回がもう1回続くようです。次回、彼女はどういう答えを導き出すのでしょうか? 期待大です。
今週のゴプリを一言で表現
やっぱさあ、モデルとプリキュアの両立は難しいんだよ。どっちかなくなれば大好きなドーナツを幸せいっぱいな顔して頬張るきららが常に見れるわけ。何が言いたいかっていうと、ディスダーク早く滅びろ。
それでは、ごきげんよう。