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からの続きです。
小径車
私は元々レースに出る気はありませんし、のんびりツーリングやポタリングをしたい派なので、特に今現在でも4台あるロードバイクは新規購入はせず、最終的には1台あればいい(ロード仲間とのおつきあい用に)と考えています。そんな中、最近食指が動き始めたのが小径車、特に折り畳みですね。輪行界隈が騒がしくなってきた昨今、折り畳み自転車でものぐさを発揮しようという浅はかな考えなのですが、折り畳みは走りがスポイルされるものの、のんびりと使う分ならいいんじゃない? と考えもした訳です。要は使い分けだよね。
おなじみ🍙型自転車のストライダですが、なんとフルカーボンモデルまで登場してしまったんですねΣ(・ω・ノ)ノ! 車重8kg台で50万近い値段。道楽とはいえとても手の出る値段ではありませんが、走っていたら大注目だろうなあ。ただ、町中前提のこういう自転車にこの質、この値段は…私なら怖くて使えませんねえ。
●CARACLE
世界最小サイズの折り畳みを謳っているカラクル。確かに小さいですがブロンプトンの洗練されたデザインと比べると、ちょっとどうかなー。あと、最近精度が極端に悪い個体があったというのも話題になっており、もう少し様子見をしたいメーカーさんですね。どういう形にせよ、国産メーカーさんには頑張ってもらいたいものです。
●PATTO BIKE
個人的に面白そうだな、と思ったのがこのパットバイクですね。見たところ走行性も高そうですし、折り畳みサイズもまあまあ小さい。転がし用のミニ車輪は今の輪行規定だと使えない事になってしまう訳ですが、安定して車内でも設置できる設計なのが大きなメリットかも。車重10kg超えるのが痛いですが、折り畳み自転車の世界ではそれ以下の方が珍しいぐらいですから、それはさして問題ではないのかな。折り畳みの基本設計思想はタイレルのFXと同じですね。気になるのはフロント周り機構の精度がどの程度なのか。二段階折るようなのでここががたがたじゃ話にならないですからね。あとフレームにボトル台座がないのもマイナス。でも、正直かなり興味深い自転車でした。カラーリングとかに凝れば結構いい線行くんじゃないかなあ。
●TYRELL
新作のIVEが目玉ですね。タイレル風ブロンプトンとも言うべきモデルです。フレームヒンジ型の折り畳みではないのに、かなりの小ささになるのはすごいと思います。ポタリングにはうってつけなんじゃないかな。ツートンカラーのカラーリングもおしゃれでタイレルは製品もさることながら、スラントデザインやカラーリングのバリエーションなど、デザイン面がしっかりしていることで成功しているメーカーさんだと思います。
パーツ類
パーツはやはり今でも頭を悩ませているサドルに目が行きがちですね。他にも面白そうなものをいくつかご紹介。
●サドル系
ISMとSELLA-ANATOMICAのサドル。実を言うと、さんざん悩んでいる、と言っているサドル問題なんですが、実は究極のサドルはこのSELLA-ANATOMICA(革サドルの方)で結論は出ているんです、自分的には。ただねえ…ロードバイクには野暮ったくて似合わないんだよねえ(´;ω;`) ISMはパッドが一番柔らかいヤツならありかも…と触ってみて思いましたが、まあ、これもイロモノだよなあ。
写真が暗くて分かりずらいですがSELLE-ITALIAのNetというニューモデル。名前の通り座面がネット状になっており、かつてのサドルコ・フローを彷彿とさせますが、あれは完璧にネットになっており、こちらはメッシュみたいな感じですかね。サドルコ・フローで形容されていた「ハンモックみたいな」乗り心地が期待できるかもしれませんね。
同じくSELLE-ITALIAのNOVUSというモデル。「座面が尻上がり、穴あき、後部がパッド柔らかめ」と自分の理想に一番近いモデルでした。ただ、今までSELLE-ITALIAでフィットした事って1回もないんだよなあ…
ふにふにのサドルカバー。メーカーはTRISPORTSのブースに展示してあったPremierの製品です。こういうサドルカバーは以前にも各メーカーから発売はされていましたが、こういう見た目かなりスマートなのは初めてかな? 私も1つ持ってますが装着するとママチャリのサドルみたいになって野暮ったいんだよねえ。
こんな感じでべろんと外せてお手軽感もあります。これは買ってもいいかも。
●三ヶ島製作所
いぶし銀の純日本ペダルメーカー。これは今組んでいるタイレルFXに装着予定のLAMBDA-Ezyスーペリオ。踏み面広めで脱着可能。アルミ鍛造できれいな仕上がりです。
同じく三ヶ島のUS-L-Ezyスーペリオ。LOOKタイプのビンディングペダルでありながら、脱着可能というだけでも面白いですが、更に面白い機構として後部に割りが入っており、これがずれる事でクリートを外すのがスムーズに行える。
この手のペダルの脱着が苦手な私にはありがたい機能ですね。惜しむらくはクリートが専用のものである事。SPD-SLやLOOKのクリートと互換性があれば、保守部品の入手性も考えると良かったのですが…
●CARRADICE
私も愛用しているクラシカルなサドルバッグですが、こんなカラフルなバージョンが加わったんですね。代理店の東京サンエスさんのカタログによると限定品だそうな…欲しい…でもこれ以上サドルバッグ増やしてもなあ…(キャラダイスのだけでも3つ持っている)
●タイヤ
ついにパナレーサーからもロード用チューブレスタイヤが出るんですね! パナレーサーのタイヤは耐久力抜群のT-Servや高バランスだった初期のエクストリームヴァリアントのイメージが良かったので期待したいですね。
TANNUSというメーカーのノーパンクタイヤです。
断面図。ぎっしりゴムの塊で、しかも思ったより軽いです。ただ、チューブなり空気なりのクッションがなくゴムがぎっしり詰まっている訳ですから乗り心地とかはよくないでしょうし走りもスポイルされるでしょうね。走りはそれほど求めず、しかしパンクリスクをなくしたい…むしろこれは街乗りの小径車、それこそブロンプトンあたりにこそ向いているのかもしれません。同行したブロンプトン持ちの友人は実際かなり興味を示していました。
一通り回ってみて…
かなり大規模なショーだけに、やはり全て見ては回れませんね。これでもGIANTなどの大規模なスポーツバイクのメーカーは軒並み不参加なんですから驚かされます。実際、じっくり全てを見たければ2日は必要な気がしますね。特に今回は友人数人と見て回ったので、余計じっくりは見られませんでした。
スポーツバイクはカーボン化が進んで以降、大きな変化は見られなくなりましたね。MTBのホイールサイズの規格の多様化は使い方次第なのかもしれませんが、これも大きな変革の様には思えません。まあ、ここらへんは競技志向の人たちからするとまた別意見が聞けるかもしれませんが。
むしろ、業界全体が安定期に入ってしまっており、既存の商品に工夫を凝らすようなものが増えつつあるというのを感じました。三ヶ島のビンディングペダルなどは良い例ですね。
とはいえ、久々に自転車分を補給できて満足しました。今年は試乗はしなかったのですが、来年あたりは試乗も兼ねていきたいですね。やっぱり、自転車って乗ってみなくちゃ分からないものですから。まあ、あの幕張メッセの綺麗なつるつる路面に最高級ホイールを履いたバイクでは分かることはそんなに多くはないんですけどね(苦笑)。
番外編
シマノのコンポ「Tiagra」のロゴがあしらわれた展示用バイク。何気にカッコイイ!
帰り際、海浜幕張駅前の広場でBMX世界チャンピオンの池田貴広氏がパフォーマンスを披露されていました。というか、こういうの出来る人って本当にすごい。私はスティルですらまともに出来ないにぶちんなので、こういうバランス感覚の持ち主は羨ましいですね。MCとの掛け合いも面白く結局20分ぐらい釘付けになりました。