このあとすぐがついに地球を飛び出してしまった…
最終回一歩手前だった今回、今までのプリキュアシリーズとしては珍しく、あっさりラスボスとの決着は付いてしまいました。
というのも、この魔法つかいプリキュアという作品のエピローグの核はあくまでも二つの世界との関係性にあるからの様ですね。これに関しては最終回に期待でしょうか。正直、今までになかったパターンなので。
先週の最後でとうとうダイヤモンドとエメラルドのグミ精霊がミトメールが発動、全ての精霊が揃いレインボーキャリッジの力が解放されました。
少し意外だったのは、キュアハート・パルテノンモードやエターナルラブリーなどに代表される過去作品における対最終ボス用のファイナルモードにはならなかった点でしょうか。
結局、レインボーキャリッジの真の能力は明確には分かりずらかったのですが、画面から見た感じでは
- キュアミラクル・キュアマジカルの4つのモードをその場に応じてすぐさま使いこなせる(ついでに個々の能力の上昇)
- キュアフェリーチェの完全覚醒(恐らくはマザー・ラパーパの力の上乗せ)
- キュアフェリーチェ、完全にマザー・ラパーパ化
といった所でしょうか。
キュアミラクル・マジカルのパワーアップはどちらかというとおまけ程度の印象で、やはりキュアフェリーチェの内なるマザー・ラパーパの封印を解除するアイテムという感じでした。
ラスボスのデウスマストに対して縦横無尽にモードをチェンジしながら戦うキュアミラクル・マジカルに、かつての聖戦を彷彿とさせるデウスマストを押さえるマザー・ラパーパの姿をしたキュアフェリーチェ。大変見ごたえのあるバトルではありましたが…
やっぱり圧勝しちゃうんだ(;゚Д゚)
今作品の戦闘シーンは全体的に危なげなかったですねえ。これを物足りないと取るか、安定感があったと取るかは難しい所ですが。
ただ、最後にデウスマストにとどめを刺した最後の台詞が「混沌よ、あっちにいきなさい!」(プリキュア初変身時に二人が言った台詞)だったのはムネアツでした。
デウスマストが滅びた事により、キャシーさんが示唆したマホウ界とナシマホウ界の別離の時がやってきます。
はーちゃんはこの戦いによってバランスの崩れた二つの世界の状態をマザー・ラパーパの力を以て修繕するため彼方に去り、みらいとリコの間にも別れがやってきました。いつか再び会いまみえる事を夢見て、徐々に二人の距離が開いていき…
そして、ナシマホウ界へと戻る帰途でみらいとモフルンとの絆が語られ、そしてモフルンも…あ、スンマセン…ここ、本当にちょっと涙ぐんだ。ここら辺をきっちり描いたのは好印象でした。
時は移ろい、みらいは大学生に成長していました。
動かなくなったモフルンが置かれているシーンは、なんかロマンシングサガ2のコッペリアをイメージしてしまいました。
マホウ界からの脅威も去り、プリキュアになる事もなく、のんびりした時間が流れている、でもやはりリコやはーちゃんに会えない寂しさから夜の街に飛び出すみらい。
そして誰もいない公園の中で、キュアップ・ラパパ!を唱えるものの何も起こらない…
それもそのはずで、マホウ界が遠くに離れてしまった今、みらいに魔法を使う力はありませんし、魔法の杖も別離のシーンで手離してしまっています。それでも、泣きながら呪文の詠唱をやめないみらいにはグッときましたね。この娘の最大の能力はそのひたむきさだったのでしょうね。*1
そして、その名前を冠したプリキュアの呪文が起こしたんですね…奇跡(ミラクル)を。
突如として発動する魔法、その力で空を駆けた未来の目の前にカタツムリニアに乗った補習組やチクルン、そして少し大人びたリコと昔のままの姿のはーちゃんが空から登場。
再会に驚くみらい、といった所で今回は幕となりました。
今回は感想と言うよりあらすじ紹介みたいな内容になりました。それぐらいしんみりしたシナリオであり、あまり書く事がないんですわ。なんか、一々考察を入れてしまうのも野暮と言うか…
来週は後日談(マホウ界編)という感じに予告では見受けられましたが、欲を言えば、なぜ、再びマホウ界とナシマホウ界に接点が出来たのか、これは永続的なのか、もしくは一時的なものなのか、(あえて)奇跡と言う一言で片づけないエピローグを見せてほしいですね。
というか、ヤモーさん、完全復活しているんですけど!? ただ、表情見るにコミカルっぽい感じなので、さすがにここで酷く悪どい事はしないと信じたいですが…
今週のまほプリを一言で表現
人気がないとはいえ、夜中の公園で大学生が大声で叫ぶのは事案発生になるので控えた方がいいと思うのΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
来週もキュアップ・ラパパ!
*1:個人的に思うのは歴代ピンクヒロインは各々がテーマと言うか突出した強さがあると思う。みゆきの精神のタフさ、マナの博愛性、めぐみの慈愛など、どこかしらに個性的な特徴があった。