炬燵堕ちはまあいいんだが、妖精達のだらけっぷりはあまりにヒドイ…
さて、今回はあきらにスポットを当てた回でしたが、うーん、何というか…一言でいうと非常に重たいお話でした。
あきらは元々プリアラチーム内で最も完成された人格を持つキャラクターです。基本スペックが高くローフルチックな性格が故の自分一人で抱え込むという弱点も、先回の運動会回の時に解消されましたし、年長ゆえの落ち着きと実は控え目な性格も相まってプリアラチームの中での一番の良心です。
そんな彼女にもう一つ弱点があるとすれば、それは妹のみくの問題な訳ですが、今回エリシオはそこを見事に突いてきました。
話の流れとしては、みくの見舞いに来たあきらが将来に夢についてみくに問われるのですが、あきらはみくの病気のこともあって医学の研究者を志している事を明かします。しかし、あきらの長所をよく知るみくは、あきらには様々な可能性がある事を知っており、自分が姉の将来の枷になっているのでは…と悩み始める…というものです。
そんなみくに目を付けたエリシオは、みくの心の弱さに付け込んで彼女を闇の世界に拉致。しかも良くない事にみくの姉に対する引け目は相当大きかったようで、戦闘シーンの際、みくの闇の心を核にした巨大雪ダルマ型モンスターはキュアショコラを除くプリアラチームを圧倒する程強く、なかなか切ないお話でもありましたね。
これはとりもなおさず、みくのあきらに対する愛情が非常に大きかったのが裏返ってしまったが故であり、あきらもみくを大切にしているあまり自縄自縛に陥っていた訳ですね。
みくが行方不明になり、あきらは必死の捜索の末にエリシオの罠に嵌り闇の世界にご招待され、エリシオとの単独戦闘になる訳ですが、みくを攫われた事で怒り心頭に達していたキュアショコラでしたが、戦闘中のエリシオの囁きで動揺があったのかもしれませんが、やはり単独での勝利は難しいんですね。
ここら辺をお約束からはみ出していて微妙、と取るか、現実的であり感情を昂らせたところで実力差自体は埋まらない、と取るかは難しい所ですかねえ。個人的見解としてはどちらかというと前者であり、みくを奪われている事に加え、恐らく今回があきら最後の単独エピソードである事を考えると、ちょっと締まらんなあ、とは感じました。ただし後述しますが、物理戦闘で勝つ必要性そのものがない、それがプリアラのカラーなのかな、とも感じます。
エリシオが残った最後の幹部ですからしょうがないのでしょうが、搦め手をメインで使うキャラでありながら、戦闘力が普通に高いのもちょっと違和感というか万能感が鼻につきます。
さて、あきら以外のプリアラメンバーもみく捜索に協力していた訳ですが、あきらが合流できない事に彼女が罠に嵌った事を察知、リオの力を借りて闇の世界に乱入してくるのですが、これってリオがいれば、いつでも闇の世界=ノワール陣営の世界に殴り込みがかけられる状態なんですね。ビブリーも出来そうですが、まあ、彼女はそういう事には協力してくれないかな(苦笑)。
みくの闇の心を利用した雪ダルマ怪物に吸い込まれてみくの内面に飛び込むことになったキュアショコラでしたが、その場に現れてさんざん闇への道を唆したエリシオの意図に反して、彼女の心は決して闇に染まることなく、今話のタイトル通りにみくに対して愛を叫んだため、逆転の切欠を作りました。
話の序盤、いちかの家を訪れたあきらが、いちかの母親の写真を見て世界を駆け巡る医者である事に尊敬の気持ちを述べていましたが、結局、みくの病気の件が切欠になって医学の道に進もうとしている事は確かであっても、それで様々な人を助けられないか、というのがあきらの本意なのでしょうね。それでみくへの愛情が消える訳でも、ましてや縛らる訳でもなく、彼女は自身の進むべき道を堂々と見つけることが出来た。
みくに限らず、様々な人たちに支えられている存在であるあきらが、自身で出した明確な答え。それがあったからこそ、最後に何の躊躇もなくみくに対して自身の気持ちを伝え、彼女の闇すら払拭することが出来た。あきらは本当にいいキャラクターですね。
闇にあくまでも染まらないキュアショコラが無事みくを救出した事で動揺を隠せないエリシオに対してPFAが炸裂して、今回も事なきを得ましたが、これは最終的にはエリシオの精神的な攻撃にキュアショコラが完勝したともいえる訳で、例え物理的な勝負(今回は剣での一騎打ち)には勝てなくても精神力では勝つという、そういう点では今作の特徴(精神力で戦うプリキュア)というのをよく表していた戦闘でもありましたね。まあ、迫力はないんですけど…
PFAの影響か、みくの心の闇を打ち払ったからか、闇の世界が崩壊しそうな表現がありました。これに対して、ノワールがどこからともなく現れ「こんなこと程度では闇は崩壊しない」と言っていましたが、闇の世界そのものがノワールそのものの様なニュアンスにも取れましたね。そう考えるとここに侵入するという事はノワールの中に自分から飛び込むようなものでかなり危険なのかもしれませんね。
しかし、崩壊に巻き込まれちゃたまらん、とサザエさんのEDばりにワープゲートである電話ボックスに飛び込むのにはワロタ。
最後にみくに雪ダルマ型のチョコトリュフをプレザントして、彼女の笑顔の大切さを再認識するあきらという感じで幕となりましたが、これで残る個人回はゆかりといちかですかね。そのゆかりさんですが
来週はなかなかショッキングなタイトルですが、予告の台詞を聞いている限りではプリアラチームにサヨナラ、というよりは自身が進むべき道に関係する事のようですね。今回のあきらに触発されたのかもしれません。
今週のプリアラを一言で表現
試験勉強で存分にアホっぷりを披露したいちかさんでしたが、考えてみると今作品って学園生活があんまり描かれなかったのよね。
来週もキラキラル☆