※本日は早めに外出予定のため、若干簡潔化した内容となります。申し訳ございません。
さて、今回は恐らく最後であろうあおいメイン回だった訳ですが、彼女なりの結論を見い出せた珠玉の出来であり納得のいく回でした。
バンド活動も順風満帆であり、再び岬率いるガナッシュとの共演が実現したワイルドアジュール(以下WA)ですが、バンドメンバーの一人、園部君(眼鏡茸頭)が脱退を宣言するという事件が起きます。
園部君は親の病院を継ぐために学業専念を余儀なくされ、仕方なくの選択だったのですが、彼はあおいをバンドに誘い、作詞作曲を手掛け、WAの名付け親でもあるという、言うなればWAの要なんですね。実際、あおいも「リーダー」と呼んでいました。
あおいはその事で岬に相談を持ち掛けるのですが、予想通りつれない返事を返され、その事自体はあおいは「あちゃー」ぐらいで済ませていたのですが(この辺りは成長の跡が伺える)先回のあおい回の時も書きましたが、プロでもないあおいにああいう態度を取るのは流石にどうかな、と感じますねえ。
もちろん、岬のストイックな性格に加え、あおいを対等な立場として見ているからこその発言なのは分かるのですが、悪い言い方をすれば相手の悩みに対して冷たくあしらうというのは誰にでも出来る態度な訳で、やはり釈然としません。
突然のリーダーの脱退に思い悩むあおいの様子にいちかの提案でプリアラチームパジャマパーティーが開催されることに。
ああ、女の子のいちゃいちゃはいつ見てもいい…(直球)
そう言えばあおいの様子を伺っていたいちかが「あおいちゃんは(悩みを)一人で抱え込む」と的確に分析していたのは面白かったですね。彼女は人の長所短所を見極めて寄り添うのが本当に上手ですね。
パジャマパーティー中にあおいは自分の悩みを「もし自分の大好きなスイーツがこの世から消えてしまったらどうするか」という質問に変換して皆に問いましたが、いちかの答え「材料はあるんだから作ればいい」という一言で吹っ切れて、WAの存続を決意、園部君に贈る歌を作り始めました。
ただ、パジャマパーティーの最中、みんなが寝静まっている時に作業するのはどうなんですかねえ(苦笑)。
冗談っぽく苦笑していますが、この辺りは今作の特徴でもある展開の速さを象徴しているようにも見え、あおいのせっかちな性格を表しているとも取れますが、ちょっとうーんとなりました。
ライブ当日、WAの出番の時に観客の前に堂々とエリシオ登場。
観客を次々とネンドモンスター化した挙句、あおい以外の主要メンバーを何処かに消し去ってしまうという行動に出ました。
これはタイマンなら勝てる、とかネンドモンスターに襲わせる、というのが目的ではなくあくまでもあおいを孤立化させるためのものでしたが、流石に本気出す宣言しただけに躊躇がありませんね。他の幹部たちもそうでしたが、ここまで町の人間を巻き込みまくった敵組織はシリーズ通しても珍しいのではないでしょうか。
タイマン状態になりキュアジェラートに変身したあおいですが、流石にエリシオはタイマンだとちょっと勝ち目がないんですかね。あっさりと無音空間に閉じ込められてしまいます。
エリシオは彼女のいきがいである声を奪うという卑劣な手段に出た訳ですが、WAやプリアラチームの事を思い出したキュアジェラートは新曲を心の中で歌い、夢を失わなかったが故に無音空間を打ち破る事に成功しました。
無音空間の静寂など演出も良かったのですが、以前の感想で書いた「プリアラチームは精神力で戦っているプリキュアである」というのが良く分かる戦闘シーンでもありました。「夢など持たない方が幸せである」というエリシオが作った結界を彼女の思い込めた新曲が打ち破る、というのは燃える展開であり、その声に呼応してプリアラチームやWAの他のメンツも目覚めるという演出は一級品でした。
ただ酷な事を言うと、徒手空拳封印の戦闘シーン、と宣うなら毎回今回レベルの演出クオリティを維持しないと実際は難しいでしょう。しかし、それを4クール続ければお腹一杯を通り過ぎてしまいますし、ネタだって続かない。要するに格闘封印はハナから無理があったのでは? とも今回の演出を見て感じます。
無音空間を抜け出したキュアジェラートにジェラートシェイクをぶつけられて怯んだエリシオに対して、次に異空間から脱出したプリアラチームが合流、PFAをぶつけましたが、今回も前回と同じカードを犠牲にされ逃げおおせられてしまいました。まあ、この演出は各人メインスポット回が終わるまでは続きそうですね。
そう言えば、エリシオは去り際に「人間は夢を諦めない」と一人ごちてましたが、「夢など持たない方がいい」「夢がなくなれば存在価値がなくなる」など、人間が夢や希望を持つ・語る事を極度に嫌悪し、そこを付け込んで精神攻撃してくるパターンが目立ちますね。彼のノワール陣営に与している根源はこの辺りにある様な気がします。
最後にもハプニングがあり、仕切り直しでWAが新曲を披露している最中に、なんとあおいの両親が登場。ゴプリのみなみの両親もそうでしたが、子供の夢には寛容であり父親(ライオウ様と水嶌が言っていたがどういう字なのだろうか…雷王?)の「あおいは音楽の世界に生きるのだろう」と納得の表情で見ていたのが、今回のあおいの結末を如実に物語っていましたね。というか、容姿に関してはあおいは両親のいい所を受け継いでおる喃…
そして、父親に対して「跡継ぎはどうするのですか?」と申し訳なさそうに尋ねた水嶌に対して「お前がいるじゃないか」という爆弾発言まで飛び出しました。これは世襲をやめて水嶌に継がせるとも取れますが、実際は…ゴニョゴニョですよねえ。過去回の流れを見ている限り相思相愛ぽいしいいのかな。父親も見抜いていたからこそ、水嶌にあおいを託したのでしょうしね。
次回はひまりがアイドルオーディションに応募するものの、それはエリシオの罠であり…という内容みたいですね。スイーツとアイドルの両方が絡むようですが、どうなる事やら。
今週のプリアラを一言で表現
完 全 に 一 致 !*1
来週もキラキラル☆
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*1:いや、眼鏡にしか共通性ないやん!