多数を「1,2、いっぱい!」してしまったペコリンさん、やはり人間になるには早かったのかな、と妙に納得(笑)
さて、今回は第3クール終了という事で、かなり色々なことが判明した回でしたが、同時にシナリオ自体は次回に持ち越しという、少し意外な展開が待っていました。
妖精たちがじわじわと迫るノワールの脅威に対して、プリキュアに任せてばかりではなく団結するべきだ、とニコニコ超会議妖精大会議を開くという導入から始まりました。
他のイチゴ坂に関わっていない妖精たちにノワールの事を説明するために影絵を駆使した寸劇を見せるのですがルミエル役に抜擢されたのがペコリンだった辺り、やはりルミエルとペコリンの関連性をオマージュしている感じでしたね。
まずは、妖精の数が実はとんでもなく多いことが判明しました。今回はイチゴ坂以外の恐らく同格と思われる他の長老も軒並み登場していましたが、全員頭に果物を乗せたデザインが施されており、妖精たちは何かしらの食べ物がモチーフなのがなんとなく分かります。ただ、ここに来て他の長老を一気に出すよりは、小出しにして今回である程度事情を知った上で会議、という流れにした方が自然だったかな、とは感じました。
そして、寸劇を一通り見終わり、ルミエルの後を継いだプリキュアたちが紹介された時は、最初こそ疑心暗鬼、という感じの妖精たちでしたが、お菓子で買収親睦を深め、ともにスイーツ作りをして団結する様子を見せましたが、うーん、正直、良く分からない子供をお菓子で釣ったようにも見えて、最終的にこの妖精たちがプリキュアに最後の力を与える…という展開は予想できるのですが、ちょいと強引かなあ、とも感じます。
そんな和気藹々とした会議中に、ディアブルの力を上乗せした車、ディアブルカスタムに乗ったグレイブが登場。
なんと、彼は車から大量の暗黒キラキラルをばらまき、町の住民全員をネンドモンスター化するという暴挙に出ます。
っていうか、第39話にして大惨事じゃねえか!
その動きを察知したプリアラチームも即座に駆けつけ戦闘となるのですが、ネンドモンスターは住民の頭部に仮面をかぶせる形で作られており、偶発的に仮面を割ってしまったプリアラチームが知己の人間がモンスター化している事を知ってしまい、手が出せなくなり窮地に陥ってしまいます。
そういう流れになれば、当然親玉であるグレイブを狙う、という結論になる訳ですが、キュアマカロンに狙い撃ちされそうになったところで、グレイブはディアブルの力を自分にも乗せて更にパワーアップ。そして、とうとうアニマルゴーランドが破られてしまいました。
ここしばらく尻尾を巻いて逃げるというイメージのグレイブでしたが、ここに来てようやく強敵化してくれましたね。
自らを「貴様らにはわからないだろうが、自分の様な100%の悪もいる」「ジュリオやビブリーとは違って自分の意志でノワールについている事」を明言し、なかなか骨のあるいい悪役ぶりです。
恐らく次回で退場だとは思いますが、どういう結末を与えるのかは非常に興味がある所です。プリキュアシリーズは基本的に浄化がメインテーマであり、敵側にもそれなりの事情がある事が多いですが、グレイブの様な純粋な悪に対しては非情に徹してほしいのは我儘ですかねえ。プリキュアに限らずなんですが、最近のアニメ・漫画ってどうしようもないクズでも救いを与えようとしたりすること事がままあったりするので。*1
ただ、今回の戦いに関して、ビブリーが「純粋な悪で躊躇がないノワール陣営と戦いの邪魔になる情を持っているプリアラチームとではハナから不利なハンデマッチである」という考え方を示したのは興味深かったのですね。過去作品でもそのような展開はたびたびありましたが「それを言っちゃあおしめえよ」的な所があった訳で、ここまではっきり物言えたのはビブリーというキャラをよく活かしたなあ、と思います。その情によって救われたビブリーが言っているというのがまた面白い。
いよいよ絶体絶命のプリアラチームに、ついに目覚めたジュリオが救援。次回に続くという形で今回は幕となりましたが、ジュリオ、これ、どう見ても男版プリキュアだねえ…ジュリオは作品前半でもプリキュアの力を全てコピーして使うという荒業を見せてくれたのでグレイブとどう戦うのかも注目したいです。
その次回ですが、どうやら新アイテムの登場なのでしょうか。今回の引きが戦いの途中でしたが、どうもジュリオに戦闘を任せて戦闘からは離脱するのか、戦闘自体終了してしまうのかは分かりませんが、スイーツ作りを絡める展開になりそうですね。
今週のプリアラを一言で表現
妖精たちに信用されていない視線を送られた時に変顔でいなせる様になったあたり、ゆかりさんも丸くなったのう…でも実はゆかりさんって元々妖精や小動物には甘いんだよな。
来週もキラキラル☆
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